世界竹の日(World Bamboo Day)記念!チャレンジラン山口 3日目

世界竹の日(World Bamboo Day)記念!チャレンジラン山口 3日目


昨日は早朝に松山のホテルを出て三津浜港から柳井港に渡った、すると何と柳井港には竹虎をいつもご覧いただいているというお客様が花束を持って出迎えてくれるではないか!?感激して泣いてしまった。


竹トラッカーへの花束


本社でのテストランの際、トンネル内での電池切れを経験しているので今回のチャレンジラン山口では慎重過ぎるくらいの充電ポイントを用意している。2日目も当初ローソン周南周陽一丁目店さんだけの予定だったが、その前に光市農業振興拠点施設「里の厨」さん、その後に沖石油プライム沖石油SSにそれぞれ立ち寄り充電ざせていただいた。


最終日は道の駅きららあじすさんで充電させて頂き、最終ゴールの山口宇部空港を目指す。最後まで安全運転で行きたい、尚昨日の竹トラッカー走行の様子をYahoo!ニュースで取り上げていただいているので是非ご覧ください。


■9/30日(金)
防府グランドホテル 9:00スタート
   ↓
道の駅 きららあじす 15:00スタート
   ↓
山口宇部空港 16:00着


世界竹の日(World Bamboo Day)記念!チャレンジラン山口 2日目

 
世界竹の日(World Bamboo Day)記念!チャレンジラン山口 2日目


今朝はホテルをできるだけ早く出てフェリーの時間まで、近くにあるセプンイレブン松山三津浜港前店さんで充電させていただく。宿泊する東京第一ホテル松山から三津浜港までは7.1キロ、普通自動車だと何という事のない距離だが日本唯一の虎竹電気自動車「竹トラッカー」には命取りなのだ。そのまま柳井に着いたなら次の充電ポイントローソン周南周陽一丁目店さんまでは走りれない。さらに、そこから防府グランドホテルまで33キロ...道路事情によってはギリギリだ。ああ、ドキドキする(笑)。


■9/29日(木)
東京第一ホテル松山 4:00スタート
   ↓
セブンイレブン松山三津浜港前店 6:30スタート
   ↓
三津浜港(防予フェリー)フェリー 7:20発
   ↓
柳井港(柳井港フェリーターミナル)10:00着
   ↓
ローソン 周南周陽一丁目店 17:30スタート




世界竹の日(World Bamboo Day)記念!チャレンジラン山口 1日目

 
世界竹の日(World Bamboo Day)記念!チャレンジラン山口 1日目


世界竹の日(World Bamboo Day)記念!チャレンジラン山口は、初日にいきなり一番の難所を迎える(笑)。須崎市から佐川町に抜ける斗賀野峠は、山岸家の菩提寺があるので意外と良く通る道だ。細い曲がりくねった登り坂だが最近かなり整備されて走りやすくなっているので、そこまで心配はしていない。それでも今回のチャレンジランには念には念を入れて充電ポイントをお願いしているのでローソン越知町店さんでいったん停車する。


問題はそこから先、仁淀町を通り標高720メートルの三坂峠までの道程だ。仁淀ブルーと言われる美しい川の景色など楽しむ余裕は全くない。急な登り坂、深い霧、四国山脈の頂上に到達した頃には真っ暗だが、そこから遥か真下に松山市街の灯りが見えるだろうか?とにかく、そこまで辿り着きたい。




今回のチャレンジラン山口は、2泊3日かけて10か所の充電ポイントで立ち止まりながら300キロ先の山口宇部空港を目指す。沢山の方に応援いただき心から感謝しています、ありがとうございます!安全対策も万全を期して虎竹アーマーの完全最強装備で行く。


■9/28日(水)
本社 5:00 スタート
   ↓
ローソン 高知越知町店 7:00スタート
   ↓
仁淀川町 12:00スタート
   ↓
道の駅 みかわ 15:30スタート
   ↓
道の駅 天空の郷さんさん 20:30スタート
   ↓
東京第一ホテル松山 21:30着




明日から世界竹の日(World Bamboo Day)記念!チャレンジラン山口

日本唯一の虎竹電気自動車「竹トラッカー」


いよいよ明日早朝から世界竹の日(World Bamboo Day)記念!チャレンジラン山口がスタートする。竹トラッカーのベースとなっているのは光岡自動社さんのLike-T3と言う電気自動車で、二人乗りであるところが気に入って購入を決めた。これなら虎竹の里に来られたお客様にも竹の乗り心地を体感いただけると思ったのだ。


Like-T3、竹虎四代目(山岸義浩)


実際に工場に行くと、職人のような方が最初から最後まで一人で車を仕上げられているのも素晴らしいと感じた。荷台が広くて運搬に適しており、人によっては四人乗りにも使っていると聞いているので、それなりにパワーがある車だと思う。ただ、やはり満タン充電でも走行距離は限られるし、充電時間は6時間かかってしまうので早く進む事はできない。二度目の長距離運転だが安全第一で時間どおりにゴールすることを目指して行ってきます。


世界竹の日(World Bamboo Day)記念!チャレンジラン山口行程図


■9/28日(水)
本社 5:00 スタート
   ↓
ローソン 高知越知町店 7:00スタート
   ↓
仁淀川町 12:00スタート
   ↓
道の駅 みかわ 15:30スタート
   ↓
道の駅 天空の郷さんさん 20:30スタート


世界竹の日(World Bamboo Day)記念!チャレンジラン山口行程図


■9/29日(木)
東京第一ホテル松山 4:00スタート
   ↓
セブンイレブン松山三津浜港前店 6:30スタート
   ↓
三津浜港(防予フェリー)フェリー 7:20発
   ↓
柳井港(柳井港フェリーターミナル)10:00着
   ↓
ローソン 周南周陽一丁目店 17:30スタート


世界竹の日(World Bamboo Day)記念!チャレンジラン山口行程図


■9/30日(金)
防府グランドホテル 9:00スタート
   ↓
道の駅 きららあじす 15:00スタート
   ↓
山口宇部空港 16:00着




竹トラッカーに「World Bamboo Day」の竹プレート制作

 
世界竹の日(World Bamboo Day)2022


日本唯一の虎竹電気自動車「竹トラッカー」は、クラウドファンディングを活用して製作させてもらったのでご協力いただいた皆様の社名やお名前を竹プレートに刻印して、まるでレーシングステッカーのように車体に取り付けてさせてもらっている。今回の「チャレンジラン山口」は、先日9月18日の世界竹の日(World Bamboo Day)を広く知っていただくための記念ランとしているので、同じように竹プレートにロゴマークを入れて両サイドと車体後部に取り付ける事にした。


世界竹の日(World Bamboo Day)竹プレート


後は補助バッテリーやタイヤ周りなど先日からのテストランで気になるところを調整するなどして着々と車体の準備は進んでいる。ところが、ここに来て新たな課題が浮上した!そもそも前回のチャレンジラン横浜でも四国山脈越えは大変で朝4時まで寝られなかった事を思い出した。その日は、そのまま高松まで走って市内で充電している6時間で健康ランドに連れて行ってもらい爆睡していたのだ。


日本唯一の虎竹電気自動車「竹トラッカー」


電気自動車は平地と坂道で消費電力が大きく違う、今回のルートを見直して充電ポイントを増やしたが、最後の勝負所である道の駅さんさんから三坂峠まで距離は約7.4キロなのだが高低差が206メートルもある。これは、虎竹の里からお遍路道の難所七子峠までの6.3キロ、287メートルと同じくらいだ。先日のテストランで電気切れしたコースを思い浮かべて、やはり簡単な挑戦ではないことを改めて感じている。


三坂峠、竹虎四代目


更に、実はこの三坂峠先日下見に行った時には、昼間なのに薄暗いなる怖いくらいの霧だった。道路の先が全く見えないのだ!日中なのにこの視界の悪さだ、当日の通過予定は夜8時。普通の車でさえ気をつけないといけないのに、これでは電気消費を抑えた効率的な走りが難しいばかりかスピードの出ない竹トラッカーに気づかず追突されたりする危険もある。


世界竹の日(World Bamboo Day)、チャレンジラン山口


そう言えば、この国道33号線は川沿いの道だからか霧が多かった。高速道路が出来てからは通ることがないので忘れて手抜かりだっことに気づかせてもらい本当にラッキーだった。想定外の事態にも対応して安全に時間どおりに到着できるよう更に万全の用意が必要だ。




明徳義塾創立50周年「50年×50人」

明徳50年×50人


もう、かれこれ一年も前の話である、いつもお世話になっている明徳義塾高校時代のK先輩から電話があった。母校である明徳が50周年を迎えるにあたり、今までの卒業生の中から選出して学校当時の思い出を書いてもらい一冊の本にすると言うのだ。東京の大学を卒業され、地元で活躍されているK先輩は真っ先に白羽の矢が立ち既に原稿を送って校正も済んだと言われていた。


明徳はスポーツが盛んな学校だ、甲子園にも度々出場しているのでご存知の方も多いと思う。ボクは創立したばかりの第三期生だがプロ野球で花形の選手となった同級生もいたし、面識は全くないけれど後輩にはゴルフの松山英樹や横峯さくら、相撲の朝青龍などスポーツ界で有名となった選手の名前をあげたら相当のな数になりそうだ。恐らく自分が知らないだけでアスリートだけでなく、他の分野でも凄い方々がキラ星のようにおられるのだろう。が、しかしである。ボクのように学校で何一つ得意な事がなく、何をやっても中途半端な劣等生の話が掲載されるのも悪くないのではないかと思ったのでK先輩には出稿したい旨をそれとなく伝えておいた。


明徳50周年、竹虎四代目(山岸義浩)

 
それから数か月経って何かの時にK先輩と電話していると、原稿は提出したのかと言う。えっ、ボクのような者を掲載いただける様な話になっているのだろうか?すると、何とあれからすぐに担当のライターさんに連絡したら、早急にボクまでメールすると答えていたそうだ。それを聞いてビックリした、うーん、、、全く覚えがない。そこでライターさんに連絡したのだ。今の自分があるのは明徳のお陰だと心から思っている(と言うか事実だが)、おそらく両親など小さい時から自分を知る人はきっとそう感じているはずだ。そしたら、すぐに学校から電話がかかってきた。


明徳50周年、竹虎四代目(山岸義浩)


今度は更に驚いた、すでに原稿は提出されていて校正も済んでいるとの事!担当ライターさんの話によれば、数年前にボクは明徳卒業生スピーチをさせて頂いていた、その時の原稿を元に再構成して、すでに竹虎四代目さんも確認済みだと言うのだ。ああ、思い出してきた...そういえば随分前にそんな事かあったような(笑)。K先輩が書いたか?書いたか?と何度も聞くので、自分もてっきり新しく出稿せねばとばかり思っていた、改めて書いた覚えはサッパリなかったので、うっかり失念していたのだった。まあ、そんな明徳50周年。今度は「50周年×50人」という卒業生50名が登場する記念動画を撮っていただいた。結構早くから準備を進められいるので今年の事かと思っていたが50周年は来年だ。大恩ある母校が長く繁栄されているのは誇らしい事だ、大いにお祝いしたい。




竹つみれサーバー

竹つくねサーバー


時は鍋料理の出番が多くなる季節に進んでいるが、皆様はどんな鍋がお好きだろうか?ボクの場合は何といっても鍋と言えばすき焼きが特別な料理で大好きだ。理由を話していると長くなって今朝の本題ではなくなるので次の機会にするけれど、子供の頃は御馳走で、特に虎竹の里では竹を山から運び出すキンマ(木製のソリ)が完成した夜に、遠くから泊りがけで来ている木工職人の労をねぎらい振る舞っていたのが決まってすき焼きだった。


白竹つくねサーバー


まあ、すき焼きは置いておき、この竹の道具は竹ヘラがセットになったつみれサーバーである。つみれ鍋は、たまに食される方も多いのではないかと思う、鶏も良いしイワシのつみれ団子なども美味しい。ところが多くの場合、スーパーで出来合いの物を購入されるか、ご自宅でつみれ団子を作るにしても竹のサーバーなどはあまり使う機会は少ないと思う。


白竹つくねサーバー


どちらかと言えば飲食店では見かけるが一般のキッチンにある台所用品ではないのかも知れない。しかし、それでも今回沢山ご用意しているのは何故か?青竹踏みに似ているけれど、つみれサーバーも丸竹そのものを節も活かす形で加工しているので誰が見ても竹だと分かる。このように一目で竹と分かる道具をご家庭に置いていただいて、竹に親しんでもらえる暮らしがほんの少しでもあれがと願っている。


竹の鍋セット


スズ竹アタッシュケースの裏側に秘技あり

 
スズ竹アタッシュケース、竹虎四代目(山岸義浩)YOSHIHIRO YAMAGISHI


2年という時間をかけて製作されたスズ竹アタッシュケースだが、いよいよ内張の仕上げの段階にきている。おっとその前にスズ竹と言うけれど、自分の持っているスズ竹市場籠とは随分風合いが異なると思われている方はいないだろうか?色合いが全く違っているのには訳があってボクが愛用する右手のアタッシュは竹炭窯で一年が燻して深みのある色を付けている。今回新しく製作した左手の小振りな方は、炭化窯といって熱と圧力で蒸し焼き状態に竹を加工している。


スズ竹アタッシュケース


いずれにせよ染めや着色ではなく、天然竹に熱を入れる手の込んだ加工法でスズ竹の魅力を十二分に引き出しているのだ。使われる方が手にした時から、まるで何十年も前から愛用しているかのように思えてしまうかも知れない。持って歩く姿に、ご覧になられる方は人と竹アタッシュケースのしっくり馴染んだ感じに目がとまるはずだ。


スズ竹アタッシュケース


さて、それではアタッシュの内側はどうなっているのか?細かい竹網代編みは経年変化で竹材が微妙に痩せる場合がある、また竹編みが動いてしまう事も考慮して裏側から和紙張りして固定している。縁に使われているのは孟宗竹だ、丈夫で肉厚な竹材だが厚みがあり過ぎると重たくなってしまうので、強度を保ちつつ快適にご使用頂けるようギリギリまで薄く削ってある。


スズ竹アタッシュケース、竹虎四代目(山岸義浩)


こうして別誂えアタッシュケースの秘技をお話しさせてもらっている内に早くも季節は9月下旬にさしかかる。完成はお客様にとっても特別なクリスマスギフトになりそうだ。




虎竹で編まれた角型魚籠

 
虎竹魚籠


その昔、千利休が川漁師が腰に下げていた魚籠の形が気にいって譲り受けたという有名な話がある。竹編みの魚籠は大きな物から小さな物まで全国各地で、その土地で手に入りやすい竹材を使い色々な形が作られてきたので種類も多く秀逸な籠も多い。手元にある魚籠を改めて見てみたら真竹や篠竹、根曲竹など25個程度あるだろうか?しかし、実際にはその何倍もの魚籠があって使われてきたはずだ。


虎竹魚籠


今まで虎竹でも何種類かの魚籠を製作してもらった事がある。一番良かったのは腰に添うように籠全体がゆるやかな「くの字」型になって、底には銅板の補強が入った本格的なものだった。今回は角型のものが良いと思って作り手に全てお任せして編んでもらった。


虎竹魚籠


虎竹二段角魚籠は、良い物ができそうだとは思っていたけれど、予想以上の出来栄えはさすがだ。魚籠としてよりもポシェットにして使えそうな完成度、蓋の深みがあるのがいい。角型の魚籠はやはり好きだ、もう少しサイズなど違えてご紹介できるようにしたい。


台風14号と蓬莱竹「All You Need Is Bamboo」

 
護岸に蓬莱竹、シンニョウダケ


数十年に一度と言われた猛烈な台風14号が去って行った、高知も九州ほどではないものの猛烈な風と雨で少し怖いくらいだったが幸い大きな被害もなく感謝している。今日はまさに台風一過の気持ちいい一日になりそうだが、大雨で川が増水するたびに思うのが護岸竹として植えられた竹の事、温暖な高知では南方系の蓬莱竹が川岸にポイントに植えられていて人の命と財産を守ってきた。


蓬莱竹の株


この株の大きさをご覧いただきたい!バンブー系の竹なので真竹や淡竹のように根が外に広がる事なく、その場で株が大きくなりしっかりと土壌をつかみ固めている。山の境界や目印などにも使われてきたのはそのためだ。


蓬莱竹


これは大きな蓬莱竹だ、おそらく樹齢は100年近いのではないかと思う。ちなみにこの竹は火縄銃の火縄を作る素材として日本に入ってきているので当時はかなり珍重されたと想像できる、後から渡ってきた孟宗竹も同様だ。必要とされ大変な思いで国内に持ち込まれて広がったものの現代ではあまり顧みられていないのが少し寂しくはある。


護岸に蓬莱竹


蓬莱竹は節間が長く、節も低い、割ってヒゴにすると本当にしなやかな材質で竹細工の素材としては申し分ない。なので現在はあまり使われる事が無くなったと言うものの、古老の中には今でも真竹などより好んで使う職人もいて実はまだまだ重宝されている竹なのだ。


修理した手付き飯籠


前にも直径40センチある飯籠の蓋の修理をする事なったが、ちょうど他の竹材が無くなっていたので節間の長い蓬莱竹を使って仕上げてくれた。


寿司バラ


一番素晴らしいと思うのは九州は宮崎や鹿児島でみられた寿司バラだ。網代編みにしたザルの上で寿司飯をまぜて作れるほどの竹材はそうそうない。沢山の山の素材を使って編み上げる桜箕(日置箕)にも欠かせない竹としても蓬莱竹が使われた。防災、人の暮らし、文化、思想、竹の恵みは本当に偉大だ。こうやって知っていけば、「All You Need Is Bamboo」とボクが言うのも納得いただけるのではなかろうか。




世界竹の日(World Bamboo Day)2022のテストラン

 
日本唯一の虎竹電気自動車「竹トラッカー」


本日9月18日は、世界竹機構が地球規模での竹への意識を高め、竹の可能性を更に高いレベルにしようと制定した「世界竹の日(World Bamboo Day)」だ。今朝からニュースに流れている台風も九州に近づき、四国にも大きな影響がありそうで心配なのだが、あと10日にせまった世界竹の日を記念して走行する「チャレンジラン山口」も心配が尽きない。数年前に横浜までの1000キロを走った後も、虎竹の里を遠く離れて神奈川県や兵庫、大阪でも走る機会があったものの、その往復は車載専用トレーラーで運んでもらっていたので長距離走行は久しぶりとなる。


そこで昨日はテストランとして四万十町にある道の駅「あぐり窪川」まで乗ってみた。往復は約49キロ、途中お遍路さんの難所ともなっている七子峠があるので、四国山脈越えをせねばならない今度の走りにもピッタリのコースなのだ。電気自動車が坂道に弱いのは6年前のチャレンジラン横浜箱根越ええで身に染みている、あの時は距離が短いのに電池が見る見る無くなってしまい峠で立ち往生した。運よく駐在所にいた警察官の方や、竹トラッカーの事をたまたま前日のテレビで観たという方のレストランで充電させてもらえたが、実はその場でコンセントをお借りするのは本当に大変なのだ。


テストランでは距離は長いものの、帰りの七子峠の長い下り坂で電気消費が抑えられるばかりか、反対に充電されることがあるのでギリギリ帰ってこられるのではないか?台風の雨も心配なので、あまり深く考えずにスタートした...ところが、思いの他電池の減りが早い!40分で道の駅に到着するものの7目盛りで満タンなのが4目盛りまで減っている。


世界竹の日(World Bamboo Day)記念、虎竹電気自動車「竹トラッカー「チャレンジラン山口」


空も暗くなってきたので急いで折り返す、すると七子峠までに3目盛り...標高287メートルの坂道を下りきったら2目盛り...ああ、そこで焼坂を忘れていた!虎竹の故郷の山だ。ここは旧道で標高228メートルだが中腹の国道にはトンネルが掘られている。当時は四国一長いと言われた隧道、何とか帰社できるかっ!?ところが何と初めての竹トラッカー電池切れ体験!しかもなんとトンネルの中という最悪の事態!顔が青ざめる。


ただ、トンネル内が緩い下り坂という事でどうにか出口までは辿り付けそうだ。それでも冷や汗が噴出してくる、本社手前800メートルの所に鉄筋屋さんがあって、フラフラしながら前の駐車スペースに乗り入れることができた。延長コードを運んでもらい充電させてもらいながら、改めて今度のチャレンジラン山口を再考した。箱根の峠は846メートルだった、こんど挑む三坂峠ばどうだろうか...?何と驚いた720メートルもある!


「チャレンジラン山口」を甘くみていた。高速道路ができるまでは何度も通った道なので軽くみていたけれど、さすが四国山脈は高い、普通自動車で走っていたら全く気付かないけれど険しいのだ。大学の時に1ヵ月かけて走った北海道自転車旅行を思い出して気が引き締まった。そこで今朝は更に新しい充電ポイントと3か所を探してご協力いただく事にした。コンビニさん、道の駅さん、快く充電させていただける事に心から感謝です!ありがとうございます!


昨日電池切れして顔面蒼白となった焼坂トンネルを順調に走ってるYouTube動画がありました(笑)。




世界竹の日(World Bamboo Day)2022、チャレンジラン山口

 
虎竹、竹虎四代目(山岸義浩)YOSHIHIRO YAMAGISHI


皆さん、明日9月18日は何の日かご存知でしょうか?実はあまり知られていないのだが世界竹会議(World Bamboo Congress)という団体が制定した世界竹の日(World Bamboo Day)なのだ。そもそも世界竹会議とはなんぞや?と言われそうだが、は熱帯性の植物で東南アジアだけでなく南アメリカやアフリカにもあって、その成長力の早さや資源量の多さから様々な活用がすすめられている。そんな世界的な竹に注目していただきたいという思いが記念日に込められている。


Heal the Earth with Bamboo(竹で地球を癒す)


先日、ボクが参加させていただいた「Heal the Earth with Bamboo(竹で地球を癒す)」も世界竹の日に各国・各地域で行われる予定のイベントの一つだった。ひとつの動画にまとめて配信される予定だそうなので、他の竹人がどんなお話しをされているのか今からもの凄く楽しみにしている。


日本唯一の虎竹電気自動車「竹トラッカー」


さてそんな中、他にも何か出来ないかと考えたていた矢先に山口県で開催されるバンブーフェスタの一環で日本唯一の虎竹電気自動車「竹トラッカー」を宇部空港に展示いただけるとのお話しがあった。沢山の方にご覧いただけるのは嬉しいので、二つ返事で快諾させてもらったけれど、問題はどうやって運ぶかだ。


日本唯一の虎竹電気自動車「竹トラッカー」積み込み


今まで関東、関西に何度か運んで行く機会には車積載用のトレーラーをチャーターしていた。やはり専門の方は積み下ろしにも慣れていて、楽で運送にも安心なのだ。ところが、やはり今回ばかりはトレーラーで運んだので面白味がない(笑)。せっかく、世界竹の日のタイミングである、これは「チャレンジラン山口」しかない!


チャレンジラン山口行程


山口宇部空港の展示には9月30日(金)の夕方に到着せねばならないと言う。目的地まではフェリー距離含めて約300キロある、それから逆算すると虎竹の里は2日前の9月28日(水)早朝のスタートだ。「チャレンジラン横浜」に比べて走行距離が短いからと侮ってはならない、リチウム電池の劣化で走行距離もパワーもダウンしている。力の衰えが見える竹トラッカーには険しい四国山脈が大きな壁で、まさに老体に鞭打っての走りとなりそうだ。箱根の山越えでイヤというほど味わったが、電気自動車は坂道に弱くて極端に電力を使ってしまう。一体どうなるのか!?


「チャレンジラン横浜」で本社から出発する日の古い動画があった(笑)、今回は朝早すぎて真っ暗な中飛び出していかねばならない。




静かなる竹林のような竹炭シャンプーブーム

 
竹炭シャンプー、bamboo charcoalリンス


まるで静かに吹く風に遠くの竹葉が揺れ始め気が付くと自分も心地よくゆらいでいた。そんな感じの密かなブームだ。竹炭シャンプーは、石鹸シャンプー特有の洗い心地なので誰にでも使いやすいというものではなく、カラーリングや髪の毛の傷んだ方には少し難があるようだ。実際、新しく製品開発したばかりの頃に周りや社員の皆さんに何度か試してもらったけれど、どうも色よい感触をいただけなかった。


竹炭シャンプーの感想


竹炭石鹸と違い、誰一人として社員が愛用してもらえないとは...!多少のショックがあったものの、実は石鹸シャンプー専門の美容室があるのを知って、きっと石鹸シャンプーの良さをご存知の方もおられると感じていた。何より竹炭の吸着効果やミネラル成分が与えてくれる潤いは合成シャンプーにもないものであるし、界面活性剤の生分解性が日本唯一の虎竹や自然を大切にする自分たちにピッタリではないか、その思いだけだった。


竹炭シャンプーを使う


竹炭シャンプー、リンスの声


竹炭シャンプー詰め替え用


そうこうしている内に、本当に少しづつではあるがご愛用の方が増え、嬉しいお声も頂戴できるようになってきた。お客様の声で詰め替え用もできた、自分では静かなる竹林のような竹炭シャンプーブームだと思っている。




虎竹空気清浄機、いよいよ完成間近(All You Need Is Bamboo)

 
虎竹空気清浄機


いよいよ来月には、ようやく皆様にご紹介できるようになりました!待ちに待った虎竹空気清浄機。ボクが当初思うよりもずっと時間がかかってしまったけれど、やはりその分は想像以上の、ご期待以上の完成度のものになったと思う。7月の試作から比べてもどうだろうか?ちょっとした改良や手直しで、数段洗練されたデザインになって高級感も見違える程増している。これならラグジュアリーホテルのインテリアとしてもお使い頂けるのではないだろうか。海外から来られるお客様からすると、実は日本は竹のイメージが強いから、さりげなく最上級のおもてなしとなるに違いない。


虎竹空気清浄機


しかし、もちろんボクが一番関心を持って欲しいと思っているのは日本の皆様だ。日本にしかないを愛でて、国産竹炭の機能性で消臭され綺麗になったご自宅で毎日の生活をしてもらえるのが喜びだ。これこそ竹虎の理念である「虎竹のある暮らし」であり、ボクが10年以上前から言い続けてきた「No Bamboo No Life」でもある。おっと、最近ではこんな事も申し上げている「All You Need Is Bamboo(竹こそは全て)」。


幸せな時代の竹籠背負い籠

御用籠を背負い籠に使う

 
今ではほとんど見かけないけれど、小さい頃には行商の方が頻繁に家にやって来ていた。行商という言葉さえ近年では消えかけてしまっているのかも知れないが、訪問販売のようなものだ。ちょっと違うのは、訪問販売と言うとスーツを着たセールスマンが少し高額なものを売り歩く印象があるけれど、行商はもっと生活に近い日常品を携えられていた。


御用籠


そう言えば行商とは少し違うけれどポン菓子作りと言うのがあって、見かけるやいなや子供達は家に帰ってお米を持って行く、するとおじさんが機械に入れて作ってくれるのだ。グルグル手で回していたような記憶があるが、ある一定の時間が経過すると「ポンッ!」と大きな音と共にポン菓子が飛び出してきて完成だ。田畑の続く長閑な田舎道に真っ黒い機械が置かれていて、真っ赤に染まる夕焼けの空を今でも鮮明に覚えている。


御用籠の丈夫な力竹、竹虎四代目(山岸義浩)YOSHIHIRO YAMAGISHI


その他、農具を含めた刃物類や珍味などは30年ほど前までは定期的にやって来られていた。ホームセンター等が出来てからでも高知県では竹籠や竹ざるは、地元で編まれたしっかりした物でないと長く使う事ができないので、生活に欠かせない道具として求められる農家さんが多かったそうだ。


角背負い籠


そんな行商の中でボクが一番印象深いのは、やはり干物売りのおばちゃんである。その方は、虎竹の里の隣町カツオの一本釣りで有名な漁師町久礼からやって来られていた。コゲ茶色の風呂敷に包まれた中には渋い色合いになった縦長の御用籠、数段に分れるようになっていて玄関先に広げられるようになっていた。おばちゃんが来ると干物から鰹節やイリコの香りで玄関が充満される、母が目をキラキラさせていたのを覚えている。季節の美味しい魚や、食べ方は、行商のおばちゃんに教わっていたようだった。当時は料理番組などいらなかったのだ(笑)。




心洗い流してくれる竹林

 
竹虎四代目(山岸義浩)


ある日の事だった。駅のタクシー乗り場で待っているとロータリーの向こうから結構な勢いで白いタクシーが走りこんできた。ドアが開いたので乗り込んで行先を告げると、自分の行こうとしている建物には何度も通いなれているらしく返事もそこそこに走り出す。しかし、アクセルの踏み込みが強い...。急発進で軽く頭を打ってしまった。車に酔うことなど、この歳になるまであまり無いけれど、急発進と急停車を繰り返すので気分が悪くなりそうだ。


ところが、更にこのタクシー運転手さんは信号を守らない。赤で交差点に直進して右折してくる車に怒っている、こうなると緊張して気持ち悪くもなれない(笑)。何とか目的地に無事到着したが、今度はカード払いが面倒だと言う。スイカにしてくれないか?そちらが決済時間が早いのだそうだ。ああ、色々なドライバーさんがいるものだなあと思いながら車を降りた。


孟宗竹


さて、所用をすませたら時間もなくなり急いで次の場所に移動せねばならない。車の行き交う大きな道路まで小走りに出てタクシーはないか?見るとちょうど向こうから一台やってくる。良かった!手を上げて止めると、何と朝のドライバーさんだった。あらら...と思いながら行先を告げる。駅から乗せた自分は忘れている(まあ、覚えないか)、それは良いのだけれど、ここでUターンせねばならないと言う。


ええ?実は自分は子供の頃から一度通った道は忘れなくて、何故だか方向感覚が鋭い(山深い所でばかり遊んでいたからか?)。だから、目的地への進行方向の道路でタクシーを拾ったつもりなのだが...。まあしかし、地元の運転手さんが言うのならと思い黙ってお願いしていた。けれど、しばらくして曲がりくねった住宅街に迷いこむ、変だと思ってgoogleマップで確認すると明らかに道を間違っている。どこまで進むのか、停車してナビを見たりグルグルしながら20分、ようやく細い道から出てきたと思ったら、さっきタクシーに乗せてもらった牛丼屋さんの前だった。


そこで下車させてもらい、どうも釈然としない気持ちで上を見上げたら元気な孟宗竹が風に笑っている。スッーと心が落ち着いて何かモヤモヤを洗い流してくれたよう気分になった。竹は、やはりいいものだ。


虎竹コンビニ籠が出来た。

虎竹コンビニ手提げ籠


手頃な形と大きさが使いやすいと言う事で、アメニティボックスとしてホテルや旅館さんで置いて頂いている白竹編みの角手提げ籠がある。おそらく、実際にコンビニのお買い物に使う事は多くはないかも知れないが、セブンイレブンやローソンに行って買い物するにはジャストサイズなので分かりやすいと思って「コンビニ籠」という名前を付けている。
 

虎竹コンビニ籠


このコンビニ籠に今回は日本唯一の虎竹で編んだタイプを登場させた。実は以前にも虎竹編みで似たようなタイプの籠があったけれど、白竹と作りを揃える事でお求めやすくしてのリニューアルのような形だ。さて、さっそくこの機会に実際にコンビニに行って、どれくらいお買い物ができるのかを試してみた。


虎竹コンビニ籠


なるほど、小振りな割にサンドウィッチや飲み物、おやつが等を二人分くらいはゆっくりと収納できそうだ。


手提げ角籠


虎竹コンビニ籠


虎竹角手提げコンビニ籠は、白竹と並べてみると風合いが全く異なる。しかし虎竹と白竹という竹の違いだけで、大きさ、仕様、耐久性など同じなので、お好みでご愛用いただいたと思っている。




Heal the Earth with Bamboo(竹で地球を癒す)

 
Heal the Earth with Bamboo(竹で地球を癒す)


9月18日は世界竹の日(World Bamboo Day)として多くの竹関係者がイベントを用意している。竹は成長が早く継続利用可能な唯一の天然資源と言われ、現代の気候変動や環境問題に大きく貢献できる可能性があるものの、まだまだ未利用の竹林も多い。世界竹の日が制定され、各国で世界竹会議(World Bamboo Congress)やワークショップが開催されているのは、素晴らしい竹素材を一人でも多くの方に知っていただきたいという心からの願いに他ならないと思う。


Heal the Earth with Bamboo(竹で地球を癒す)


ボクはメキシコで開かれた第11回世界竹会議で基調講演の機会をいただいたが、今回はインドネシアのStudio Dapurさんのお招きで軽いディスカッションスタイルのzoom会議に参加させてもらった。余談だが、ボクは5年前にジャカルタの空港でパスポートや飛行機のチケット、予定表など一式を落としてしまった事がある。本来なら旅はそこでストップするはずだったのが、後ろを歩いていた現地の方に教えてもらって難なきをえた、それ以来インドネシアの方々は大好きだ。


Heal the Earth with Bamboo、竹虎四代目(YOSHIHIRO YAMAGISHI)


日本からの出席ならボクよりもふさわしい方がいそうだとも思ったが、そんな理由があった事に加えてインドのPravinsinh K. Solankiさんやバリ島にあるbambu indahという竹を使った楽園のようなホテルでお世話になった、John Hardy氏の娘さんの名前もあったので気軽にお話しさせていただく事にした。


World Bamboo Day


この日のzoom会議でも画面を通じて人柄の良さや、竹に真っ直ぐに向き会っている姿勢がダイレクトに伝わってきて本当に気持ちがいい。竹の未来はどこに向かっていくのか?最後はそんなお話だったようにも記憶しているけれど、予定時間の2倍も使った楽しいディスカッションはアッと言う間に過ぎて正直詳しくは覚えていない。9月18日の世界竹の日の公開をボクも楽しみにしるのだ(笑)。


職人曰く、「竹以外の物があれば、即座に分かる」

 
羽田空港で落としたメガネ


視力はずっと2.0だったから、急に目が悪くなって初めて眼鏡屋さんに行った時には何を選ぶのかサッパリ分からず、店員さんの言われるままにLunorと言うドイツ製のものを買った。凄く気に入って使っていたが、ある日の出張で失くしてしまった。落とした場所は羽田空港の搭乗口付近だと見当がついていたのでANAに電話しておいたけれど、正直あれほど大きな空港で見つからないだろうと諦めていた。


ところが翌日には連絡があって、数日後には見た事もないような丁寧な梱包で自宅に届けられて本当に感動した。清掃担当の方が一日に何度も巡回しているので、紛失物はすぐに一か所に集められるらしい。さすがANAだと思ってすっかりファンになり、以来他の航空会社には乗らなくなった。


虎竹の里職人


さて先日、久しぶりの最終便で知り会いの社長さんと隣同士になった。いつもチャレンジされている方で、今回もまるで夢のような仕事をされていて話に夢中になった。気がつくと高知龍馬空港で、飛行機は着陸したがそのショックでワイヤレスイヤホンが転がり前の壁にコツンと当たった。「それ、竹虎さんのと違う?」ああ、そうだ席に着いたら使おうと思って作務衣のポケットに入れておいたものが飛び出たようだ。


聞いたばかりの話に少し興奮気味の中、何気に拾って持ち帰ったものの、あれ...?自分の物は鞄に入ったままだ。同じワイヤレスイヤホンを使っているので、てっきり自分が落としたものだと勘違いしていた。今頃失くされた本人は、自分が眼鏡をなくした時のようにガッカリしてANAに連絡しているかも知れない。すぐに届けられて連絡があれば同じように喜ぶだろう。送るより空港に持っていく方が早いな...そう考えていると、たまたま翌日に空港近くの会社に行かねばならない用事ができた。そこで、会社に訪問する前にANAの社員の方に手渡してきた。


竹林で落としたメガネ


こんな風に人の多い空港や乗り物の中なら誰かが拾ってくれる事があるだろが、虎竹の里の竹林ならそうはいかない。ある時、頭に引っ掛けていたメガネを落とした事がある。すぐに気がついたけれど、失くしたと思われる辺りを探しても全く見つからない。とうとうその日は見つけられず、翌日は社員二名に助けてもらい熊手まで持ってきて竹の葉を掘り返しながらの捜索活動を敢行した(笑)。


見つけられずにクタクタになった頃に、竹林の上から降りてきた職人に出会った。そして、あれだけ探しても見つからなかったメガネを、ものの数分で探しだしてくれた時には驚いた。「竹以外の物があれば、即座に分かる」あの言葉を、このキズが付いたまま使っているメガネを見るたび思いだす。


2年間、ようやく形になったスズ竹アタッシュケース

スズ竹網代編みアタッシュケース

スズ竹や根曲竹といった北の竹材を使うと、非常に趣向性が高く面白い作品が出来あがる。昔の籠には時々使われていて、名人作の品には艶が出てきて良い頃合いになった根曲竹などがある。やはり東北で昔から言われてきたように「真竹より篠竹、篠竹よりスズ竹、スズ竹より根曲竹」なのかも知れない。しかし現在では竹材の入手が困難な事や、そもそも竹の価値を伝えきれない事があってか、このような素材を活かした秀逸な竹編みに出会うことは、かなり少ない。さて、そんな中にあってだ、遂に二年という長い時間をかけて出来あがってきたのがスズ竹で緻密な網代編みされたアタッシュケースだ。




ご存知ない方がおられたら、現在のスズ竹の現状をYouTube動画でご覧いただきたい。短縮版なのですぐに観ていただけるかと思うけれど、120年に一度という開花があった、竹は花が咲くと根で繋がっている竹林は全て枯れてしまうので良質なスズ竹を手に入れることは困難になっている。


スズ竹網代編みアタッシュケース


そんな貴重な竹材をふんだんに使い製作いただいたアタッシュケースは、ボクが愛用している鞄がモデルとなった。同じ仕様で、そうご依頼いただいてから時間がかかってしまうのは、このような素材の調達の事情もある。出来あがったばかりの竹表皮を注意深く見ると、自分のアタッシュケースと比べて竹ヒゴを平になっているのが分かる。


スズ竹網代編みアタッシュケース


両方とも基本的には同じ技法で、一本のスズ竹を四ツ割にして丁寧に幅取りした竹ヒゴで編んでいる。実際の炭窯で炭化した自分の鞄と、機械的な炭化窯を使った今回とは方法が異なるので、それぞれの色合いに違いはある。しかし、竹の表情の大きな差異は何かと言えば、実は竹の太さによるものだ。特に近年は太くて良質なスズ竹が手に入りづらく細い竹ばかりだが、それが返って今回の緻密な編み込みに活かされている。


スズ竹網代編み手提げ鞄


女性の方がお持ちになられるので小振りな形に仕上げていて、竹の表情が自分の物と比べてもエレガントな印象だ。竹自体の自己主張が出過ぎていないけれど、キラリ光る所とメリハリが加えられている。細く繊細な竹材の多い現状を逆手にとった作り手の勝利とも言える。


スズ竹網代編みアタッシュケース内側


持ち手には竹の中で最強である根曲竹を使う、元に設えた細工も根曲竹、籐でしっかり巻き込まれている。ほぼ、完璧に思えるが、後は革職人が設える内張だ。




遅すぎる虎竹抱き枕

 
虎竹抱き枕、竹虎四代目(山岸義浩)


今度の虎竹抱き枕は少し遅すぎた、本格的にとりかかったのは先月の事なので仕方がない。記録的な猛暑とは言うけれど、高知でも早朝などはさすがに涼しい風を感じるようになった。山間地域に行けば肌寒い事もありそうだ、そんな時期になって抱き枕は必要はないかも知れない。


虎竹抱き枕、竹夫人


続けて作っていくのは来年の夏前あたりからなので、その頃に改めて又ご案内する事になるけれど、虎竹抱き枕はパジャマ姿で素肌に触れてお使いいただくものだから竹ヒゴから神経を使って編まれている。


虎竹抱きまくら


うんうん、弾力も申し分ないようだ。


虎竹抱き枕、竹虎四代目(山岸義浩)pg


とりあえず、現在では日本で自分だけが使って楽しんでいると負け惜しみを言っているが、やはり作るのが遅すぎた。皆様は来夏をお楽しみにお待ちください(笑)。




復活するか?猫籠

 
虎竹ねこ手提げ籠


日本人と竹は数千年の付き合いがあって、生活の中に竹がない暮らしは考えられないと言っても過言ではなかった。だから、竹細工にしても現代では信じられないほど多種多様なものが作られ、盛んだったから様々なモダンなデザインも生みだされた。この斬新に見える虎竹ねこ手提げ籠なども、実は新しい物ではなく元々はもっと深く容量のあるタイプなど何種類かの籠が作られていたのだ。


けれど製作が結構難しい、かなりの手練れの職人でないと品質が安定しない。特に虎竹だと作り手にとって扱いづらいという事もあり、ついつい他の仕事のほうに流れてしまっていて猫籠は廃版のような形にさえなっていた。ところが、最近になってもう一度この猫籠を見直したいと思える事があり、せめて少しだけでも編み続けられないかと試行錯誤している。


竹虎四代目(山岸義浩)ポージング


もちろん、そのためにはお客様にご支持いただく事が肝心だ、自分たちの思いだけでは続いていくものではない。ある晴れた日、社員に手伝ってもらいながら写真を撮っていたのを思い出す。


虎竹ねこ手提げ籠雑誌の真似


掲載いただいた雑誌のモデルさんが格好良くでステキだったので、同じように持てないかと思い真似してみたのだ。ご覧のように無理だったけれど、こんな方に竹を愛用いただける日が来ると嬉しい。


神木隆之介「鉄の骨」

 
鉄の骨


あまりテレビを観る事はないが、たまたま腰をおろして触ったチャンネルに「鉄の骨」が映っていた。人気小説をドラマ化したものだそうで、公開された当時は全く知らなかったのだが、主役の神木隆之介さんは来春から放送されるNHK朝ドラ「らんまん」で主人公を演じられるので、ずっと注目していた。そこでちょっと...と思ったが最後、あまりに面白いので結局最終話まで堪能してしまった(笑)。


牧野植物園


「らんまん」のモデルとなっているのは高知県出身の世界的植物学者である牧野富太郎博士だ。明るくユニークな牧野博士を神木隆之介さんなら最高に面白く演じてくれるのではないかと今から本当に楽しみにしている。


日本唯一の虎竹


もちろん、自分が高知県民であるという事だけではない。実は何を隠そう日本唯一の虎竹の命名の父は牧野富太郎博士だ。その縁もあり建築家・内藤廣さん設計で20数年前、高知市五台山にリニューアルオープンした牧野植物園には虎竹を移植していて当時は毎月のように訪ねて行っていた。


虎竹の里


虎竹は江戸時代から美しい模様の竹と珍重され、年貢として納められて来た歴史がある。代官が「哀れむべき浦にて候」と書き残すほど農地が少なく、収入のなかった地元にとっては、まさに地域の宝として大切に守られてきた。しかし「コチク」「モンチク」「コハンチク」など呼び名すら統一されておらず、どんな竹なのか植物学的な事は全く解明されていなかった、そんな竹に光を当ててくれた博士の功績は計り知れない。




浪人笠、虚無僧笠、自然素材の手仕事

浪人笠


昨日の30年ブログでは浪人笠を被って畑仕事をされているというスゴイお客様から頂いた、これ又スゴイ上手な手書きイラストのお便りをご紹介させていただいた。お客様が畑で使っているのに自分も負けてはられない、さっそく被って出かけようとしたが、実は製造数が少なくてお届けさせてもらった他には在庫がない。竹虎では竹皮草履に藁を使うので実は藁素材そのものの確保が近年では容易でない事を知っている。素材が多くない上に手仕事なので多くを製造する事は難しいのだ。


そうそう昨日のハガキの中で「五徳を取り付けて畑で使っています」とお客様のコメントがあった。五徳とは笠を頭に固定させる丸い輪になった道具だが、現在市販されているほとんどは輸入品ではないだうか。実は新しい竹編みの網代笠を試作する事になっているけれど、せっかく日本の職人が作った竹編み笠に五徳が安価なものでは残念だ。その時には五徳まで国産で製作してオール日本製竹編み笠が完成する予定なのでお楽しみに(笑)。

 
虚無僧笠


さて、藁製の浪人笠の隣に虚無僧笠もあった、これも時代劇でしかご覧なられた事がないという方が多いと思う。ところが竹虎に先日頂いたお客様からのおハガキをご覧いただきたい。


虚無僧笠のお客様


ボクも実際にお寺で尺八の演奏を見せてもらった事があるけれど、やはり尺八には虚無僧笠が良く似合う。これらの笠はは専門の藁職人による丁寧な仕事の賜物だ、つくづく自然素材を上手く活用してきた先人の知恵に感服する。藁とは違うけれど七島藺(しちとうい)と言うイ草同様に畳に使われてきた素材で編まれた円座の職人を思い出した。




お客様から届いた浪人笠の絵葉書

 
浪人笠のお客様


竹虎には有難い事にメールや電話、お手紙やハガキなど色々な形でお客様からのお声を頂く事が多い。特に手書きの場合には全社員がアッと驚いたり、笑ったり、心温まる事も多々あるのだけれど、先日頂戴したハガキにもお客様からの素晴らしいイラストが描かれていて感激した。ご自身をモデルにされているのだろうか?「五徳を取り付けて畑で毎日使っています すばらしいです」と格好の良いサムライ姿の方が長閑な風景に不思議と馴染んでいる。


浪人笠、虚無僧笠


お客様が被られているのがワラで編まれた昔ながらの浪人笠。正直、竹虎のウェブサイトでご覧になられても一体誰が使うのか...?と不思議に思われる方がほとんどだと思う。もちろん、自分が扱うのには理由があって国産で技を繋いでいる職人がいる事に少なからず感動しての事なのだけれど、芝居やコスプレ以外で実際に畑仕事に使用される事は想像もしていなかった。


虎竹アーマー、竹虎四代目(山岸義浩)


畑でポツリと浪人笠を被った方が仕事をされている...。そんな光景を想像すると、どうだろうか?顔が見えないので誰だうろと思うかも知れない、ちょっと愉快だ。違和感があるだろうか?いやいや、竹屋にこんな虎竹アーマー身につけて虎竹兜で竹槍を振り回している男もいるから大丈夫だ(笑)。




メトロミニッツ・ローカリズム

 
メトロミニッツローカリズム


メトロミニッツ・ローカリズムと言う東京メトロ53駅で配布されているフリーマガジンがある。東京メトロと聞いても自分のような田舎者にはピンと来ないのだが、要するに大都市に網の目のように張りめぐらされた地下鉄の事で毎日の通勤、通学、観光などに利用されている方は1日に740万人だそうなので、何と高知県民の10倍以上の方が使っている事になる。


ただ、ボクも都会では地下鉄が便利なので迷路のような路線に戸惑いながら乗っているけれど、正直構内にあるフリーマガジンの類は見た事はあるのだけれども手に取った事がない。そもそも読み応えがなくて、広告ばかりが多いという印象があるからだ、それに加えて近年ではスマホで手と目がふさがっている人も多いのではないか?


ところがだ。恐らくだからこそだと思うけれどフリーマガジンは頑張っている、面白い。拝見したメトロミニッツ・ローカリズム(metromin.LOCALRYTHM)は「豊かな暮らしのヒントはローカルの日常にある」としていて、本の題名がローカルとリズムを掛け合わせているのが凄い。


虎竹米研ぎざる


ボクも常々言っているが、日本は知らないところだらけ、素晴らしい地域にあふれている。海外も良いけれど、実はこの国の魅力を何も分かっていなかったと気づく日々だ。このフリーマガジンが無料だからと侮るなかれ、ペラペラとめくると旅心を魅了される楽しさが満載されている。実際に行かなくともワクワクドキドキできて、まるでその土地を体感したかのような気持ちにさえなる。近いうちに虎竹の里の米研ぎざるも掲載いただけると思うので、東京にお暮しの方は是非一度手にとってご覧ください。


虎竹とは違う種類の真竹という竹で、同じ米研ぎざるの編み方をYouTube動画にしている。日本唯一の竹林の中で話すボクのシーンからはじまるが、そこはスルーしてもらっても熟練職人の手さばきや心地よい竹編みの音は素晴らしいです。