マンマイタリア

海の幸ピザ


そうじゃねえ、ワシがもう20数年通いいうピザ屋さんがあるがです。高知のお城下にある「マンマイタリア」。イタリアで修行してきたシェフが、独特のカマドで焼き上げるピザが、こじゃんと(とても)美味いがです。そもそも一番はじめは、店の駐車場に薪を積み上げちゃあるきに、どういて?と、気になってしょうがなかったがです。ほいたら、何とピザをカマドで焼くやいかっ!?


当時、はじめて見たもんやきに、びっくりたまげて、食べたら、また、またびっくり、薪の炎で焼くきやおか、生地がパリッと焼けちゅうかと思うたら、モチモチ感もあってまっこと美味い。あれから、ずっとピザはココと決めちゃある。さて、けんど今日はピザの話やないがやきに、実は、この間一緒にいった職人さんがパスタを頼んだがやき。ほいたら、近くの日曜市で買うてきたばっかりのカニがのってきたが。


カニパスタ


そのカニを見よったら、小学校の頃、虎竹の里の砂浜で遊んだ日のことを、いろいろ思いだしたがちや。ワシらあは、そのカニのことを「砂ガニ」と呼びよった。そんなに大きなカニやないけんど、このパスタ皿に盛られたばあのカニもたまにおったがです。


まず、近くの堤防で釣りをして、小魚を釣り上げる。ほんで、その魚の尻尾にタコ糸をしっかりくくって、波打ち際に立てた杭に縛ったら用意はOKちや。そのまま、波の動きに任せて、浅瀬をゴロゴロしゆう小魚を放っちょいて、友達としばらく遊んじょいて戻ってきたら...おる!おる!おるぜよ!砂ガニじゃあ。


ワシらあが近づいていったら、ササッと砂にもぐるがやけんど、透明度のある澄み切った海水やきに、もぐった場所はだいたい分かるがです。ほやき、そこに、手をいれてアチコチまさぐって捕まえるがぜよ。ワシらあが、ワーワー騒いで採りいうきに、どこぞ遠くから来た年配の方が道に停めた車から声をかけてきて、


「ボクらあ、ボクらあ、珍しいカニやねえ」

「売ってくれん?」


そんな事も結構あったちや。そうそう、何を隠そう、キャンプに来られちょった大学生のグループやら、家族連れやら、川でとってきた魚を買てもうた事も度々やったちや。ワシは竹屋やなかったら、たぶん魚屋やったにゃあ。


けんど、今思うたら、夏は、チャンを片手に真っ黒になるばあ、ずっと海と川。(チャン=魚を突く道具)冬は、カマを片手に、自分でも猟師かと思うばあ、ずっと山。海と山の恵みに囲まれて、まっこと幸せやったちやこんな大自然があるきにこそ、日本唯一の虎竹も育まれるがやろう。ワシを育てて、生かしてもうちゅう虎竹の里に、どんな恩返しができるがやろうか?


虎竹飯かご

飯かご


凛とした、この虎竹飯かごはエイちや。見ゆうだけで、なんとも豊かな気分になってくるぜよ。もちろん、もちろん、実際に使うてこそ本領を発揮するかごやきに。びっくと(少し)残ってしもうたご飯が、冷めてしもうたら、どうしよりますか?


サランラップをかけて、電子レンジで「チン」やろうか?それもエイけんど、水気でびしょびしょやきに、この飯かご編んだ竹職人さんは冷やご飯を入れたまま竹籠ごと「チン」するがやと。ほいたら、炊きたてばあ美味い!言いよります。何やったらわざわざ一回冷やしてから、これで「チン」して食べたいばあじゃ言うきに、まっこと、惚れきったもんぜよ。


海のギャング

ウツボかご


ギョロリとした目玉、鋭い牙。その風貌から海のギャングとも言われいう、ウツボ。聞くところによると、やっかい者にされちゅうところもあるそうけんど、こりゃ、こりゃ、せっかく釣り上げたら捨てたりしたらイカンぞね。そりゃあ、そうよ。高知じゃあ、ウツボいうたらご馳走やきにゃあ!お祭りらあ行くと大きな皿鉢料理が並んでの宴会やけんど、ここではカツオとウツボが定番ながです。カツオのタタキは有名やけんど、ウツボもタタキで食します。これが、白身の淡泊な味わいでたまらんちや。


唐揚げらあにして出してくれる店もおおいですきに、高知に来られたら、ぜひ、いっぺん試してもらいたいがです。さて、そのウツボ、こんな大きなウツボかごで捕ったりするがぜよ。おまん、おまん、ニコニコ笑うてウツボかご持っちゅうけんど、中からウツボでもホンマに出てきたら、ニコニコ顔は吹っ飛ぶちや。まっこと腰ぬかしてビックリたまげるでえ。


鳳尾竹煎茶棚

鳳尾竹煎茶棚


どこか海外にあったような、遺跡のデザインにも見えてこんかよ?鳳尾竹の煎茶棚ちや。竹の色つやの渋さはもちろんやけんど、良うこれだけ綺麗に竹を曲げちゅう。まっこと、感心するぜよ。竹を真っ直ぐするのも職人技、曲げるがも、職人技。たるばあ見たきに、さて、これから土手で茶会じゃ。えっ?そんな趣味があったがち...。そうぜよ、茶会いうたち「伊藤園」やけんどにゃあ。まあ、びっと日も陰ってきたし、田んぼを渡ってる風も気持ちエイし、ぼっちり(ちょうど)よ。


龍馬空港

龍馬空港


いよいよ、日暮れが早うなってきたちや。空港に帰ってきたたら、どっぷりエイ感じに日が暮れゆう。「高知龍馬空港」。人の名前が付いた空港は、ジョン・F・ケネディ国際空港、シャルル・ド・ゴール国際空港、ほんでから、レオナルド・ダ・ヴィンチ国際空港らあ、いくつかあるようですけんど、日本では初めてや言うことやったちや。


最初聞いたときは今ひとつピンと来んかったけんど、考えてみたら龍馬さんも高知を出ていったきにこじゃんと(とても)世の中のためになることが出来たがぜよ。まあ、ほいたら県外につながっちゅう空港に龍馬さんの名前を付ける言うがも、あながち意味の無いことやないですろう。高知のみんなあ、大いなる志をもって乗ろうやいか!


ええ?おまん、乗り換えて海外まで行くがかえ。それやったら、持っちゅうかえ?機内で靴ぬいでリラックスする...これ、これ。違う、違う、違うちや。おまん、ワシが靴ぬいでリラックス言うたら、これに決まっちゃあるやいか!竹皮草履


おまん、これに履きかえたら、何時間じゃあち狭い機内でも平気よえ。まっこと、もうびっと(少し)乗っちょきたいよと、思うばあながぜよ。隣に座っちゅう外国の人が、「それ、何ぜよ?」(何ぜよ、とは言わんけんど)言うて聞いてくるかも知れんきに、「昔からあるゾーリ言う履き物じゃあ」と、日本文化の素晴らしいところをアピールしとうせよ。


ロマンがある竹

煤竹いかだ


どうですろうか?この落ち着いた竹の風合い。竹から醸し出される独特の雰囲気。これが、煤竹ちや。囲炉裏のある家はもうあんまり無いですけんど、昔の家では火をつかって、料理したり、暖をとったりしよりました。いつぞや古い民家にお伺いしたこどかあったけんど、まっこと(本当)知らん人やったら、「こりゃあ、火事やないかえ?」そう言いだしそうなばあ、広い家中に煙が漂うちょったちや。


昔は炊事時いうたら、こうやったがやろうにゃあ。ほんで、そんな煙で天井に使うちょった竹が、長い、長い年月を経て自然に燻されて出来た竹ながです。色の濃淡がありますけんど、薄い箇所は、ちょうど縄がくくられちょった部分ぜよ。


お茶の世界でもこじゃんと珍重される竹やけんど、これから無くなる一方の素材やき、まっこと貴重なもんちや。百年ばあな月日を越えて今に蘇る。そんなロマンのある竹もある言うことぜよ。蘇えらすがは、そうそう、よう知っちゅうにゃあ。渡辺竹清先生の竹バックちや。まっこと、腰ぬかすばあ美しいがやき。


新品よりエイ

虎竹財布


なかなかエイ色艶になった虎竹財布が、お客様から修理のために帰ってきましたちや。こりゃあ、ほんまじゃ内側の革が、こじゃんと(とても)傷んじゃあるが違う。たまるかあ、思いましたけんど、こだわりの職人さんがまっこと綺麗に、新品みたいに直してくれましたちや。


修理内革


革は新品、竹は使い込んでエイ感じ。こりゃあエイ、こりゃあエイ。ワシが欲しゅうなるばあぜよ。


インターンシップ2010夏

インターンシップ2010夏


「どういてインターンシップらあするがぜよ?」「学生さんが会社来るち、手間がかかるろうがよ?」周りからは、こんな声もよう聞くがです。まあ、最初はワシもそう思うちょりました。竹虎みたいな小さくて、竹ばっかり、つつきゆうような会社は、来られる学生さんも面白ろうもないし、何ちゃあ勉強にもならんし、イカン、イカンいうて勝手に考えちょったがです。


けんど、どうですろう?若い人は竹の事は何ちゃあう知らん、せっかく近くに、何ぼでもあるに...。大学生言うたち、ウチの職人さんが当たり前やと思うてやりゆう事に、目をパチクリさせて驚きゆう。本当に、意味がないろうか?学生さんにしたら、生まれて初めてみる本当の竹の姿やないがやろうか?こうやって竹は竹になるゆうがちや。


インターンシップ


ウチくの職人さんにしたち、日頃話すこともない若い人に色々自分の仕事を話せて、イキイキしちゅう。


インターンシップ


「明日、学生さんが来るき。」言うたら、まっこと嬉しそうやきにゃあ。今年の夏も暑いけんど、なに言いゆう、夏休みにインターシップで知らん会社のぞいて見ろういう、おまんの思いも熱いぜよ。まっこと、あっという間のインターンシップの時間やき。精出して日本唯一の虎竹を見ていっとうせや。


白黒模様のロールケーキ

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このロールケーキが、また美味しいがちや。なんでも和歌山のくろさわ牧場さんは、乳牛を放牧しちょってストレスなしの牛やきに、濃い牛乳がしぼれるそうちや。真っ白いクリームが濃厚で、スポンジケーキはふんわり、まっこと、こりゃあ甘党のワシも太鼓判ぜよ。「けんど、片側が真っ黒いところがあるけんど?」そうじゃあ、そこちや、そこ。ワシが気にいったがは、そこやきに。何と、この黒いがは竹炭やと!


竹炭!?ビックリされる方もおるかも知れんけんど、そうながやき。竹炭を微粉末状にしたものを、最近は、パンやらケーキやらクッキーらあに入れるがぜよ。竹炭パウダーはワシんくにもこじゃんとエイががあるけんど、お客様の中にはラーメンやウドン、羊羹やコンニャクにも入れゆう、そんな方もおられますちや。けんど、このロールケーキ、なんか、こう白と黒で、ホルスタイン言うがやおか?白黒の牛を思わせるケーキで、なかなかのモンながです。


塩月寿籃さん

塩月寿籃作


二代目義治の代からのお付き合いやきに、塩月寿籃さんの作品は昔から馴染みがあるがです。まっすぐ、独創性、妥協を絶対に許さないモノづくり。祖父が気に入るはずちや。まっこと。すごい、すごすぎる。何点もの作品を店に置いちょりますが、どの作風からも寿籃さんが見えるきに。大好きなカゴばっかりやけんど、考えたら竹細工師は幸せかも知れんにゃあ。こうやって、人の心を動かしたら、人の心をつかんだら、そのカゴはずっと、ずっと、どこかで生き続けますきに。


塩月寿籃


暇があったら陳列ケースから取り出して、しみじみ眺めさせてもらうけんど、もう最後に会うたがは何年も前のこと。また、こんなワシらあの、腰をぬかすような作品を魅せてもらいたいがです。


峠の蕎麦屋さん

ざる蕎麦


いつの事やったろうか。たまたま出会うた、あの蕎麦屋さんに又行きたいちや。雲がたれこめて、昼前やに薄暗いばあの日でした。雨にしっとり濡れた竹林、生い茂る葉の中に見えた裸電球の光に、惹かれるようにして入った一軒家のお店。四国生まれの、四国育ちやし、ワシは、ウドンか蕎麦かどっちか言うたら、断然ウドン派ながです。それやのに...口にいれたときの、麺一本、一本がピンと立っちゅうような、キリリッと冷たい食感。こりゃあ、旨いぜよ!うなった、あのお蕎麦屋さん。


虎竹ざる


別注サイズで、びっくと大きめに編み込まれた虎竹ざるを手にしよったら、あんな、美味しいお蕎麦を盛れたらエイにゃあ...さぞ、もっと、もっと...。おおの...あの舌の上の感触が蘇るぜよヨダレが出そうになるがです。

昼寝枕

丸竹まくら


丸竹まくらは、竹を半分に割っただけの枕やけんど、これが意外と他に無いがちや。ずっと、ずっと昔から、太い孟宗竹を使うた枕は愛用されてきたと思うがです。そうそう、青竹踏みと同じちや。身近にいっぱいあって、細工も簡単で、それでいて機能的にも抜群やき、細々とやけんど、ずっと今まで残っちゃあるがやろう。


竹枕断面図


竹の切断面を見とうせや。維管束(いかんそく)と呼ばれる管状の穴が、表皮に近い部分ほど密集しちゅう。これが熱を吸収する作用にすぐれちゃあると言います。竹ならではのヒンヤリ感と硬さ、夏は夜寝苦しいことが多いき、知らず知らずのうちに、ぐっすり熟睡できちょらん事もあるかも知れんちや。昼休みらあに、びっくと横になったら、午後の仕事が、こじゃんとはかどるが違うぜよ。


よさこい祭り

竹林


よさこい祭りかよ?先週終わったばっかりやけんど、踊りおわったら高知は秋...。毎年そう思いよったちや、まっこと楽しい、まっこと激しい、まっこと燃えるような祭りぜよ。今だに夏前になったら、誘われるがちや。こう見えたち、中学校1年から踊りよりますきに、キャリアは長いぞね。実は、ワシも筋金入りの「よさこい人」ながです。大学の時はずっと幹事をやりよりましたきに、いっつも先頭で踊りよった。自慢や無いけんど、なんと22日間でメダルを6個もろうた記録があるがぜよ。


踊りはムチャクチャ下手やけんど、よさこいは気持ちやき、心で踊るがちや。心は顔に出ますきに「顔で踊る」とも言うにゃあ。何年か前まではフル出場して、地方車の上で、ずっと唄いよった。今じゃあち、その時の録音CDでチームは踊りゆう。けんど、今はびっくとよさこいと離れちゅう。昔からの連を手伝いにいきたい気持ちもあるけんど、陰からそっと気持ちばあさせてもらうだけじゃ。「なんで踊らんがで?」何回も聞かれるけんど、おまんには見えちょらんかえ?


虎竹の舞


ワシは、踊りゆうぜよ。365日、自分らあにしか出来ん虎竹の里の舞じゃ!メダルかよ?ワシは昔からツイちゃあるきにゃあ。こんな田舎モンやけんど、有り難いことに、いろいろ頂いちゃある。炎天下で倒れそうになるけんど、ウチワでパタパタあおいでくれゆうおばちゃんの、「頑張れーーーーーーーー!」いっぱい頂きゆう声援も、こじゃんと聞こえゆうぜよ。踊りだしたら、楽しゅうて、熱うなって、燃えてきて、みんなあの笑顔が見とうて、誰ちゃあにも止めることができんがは、何ちゃあ変わらん、まっこと同じながぜよ。


竹プランター

竹プランター


なんちゅう事はないがです。節と節の間を切りこみいれちょいて、両端をハツって転ばんように細工したら、小さな用水路に色とりどりの花を植えられる。竹プランターの完成ちや。中が空洞になっちょって、身近にいくらでもある竹は、こうやって、人の役にたちゆう。エライにゃあ!おまんは!まっこと!


名入れ箸

名入れ箸


名入れしちょって何がエイかと言うと、家族で同じお箸を使うことがあっても、それぞれ区別がつくことやと先日のお客様から聞いたがです。贈り物にもエイきに、もっとギフトにしやすいものを、いくつか考えたいと思うちょります。


横綱うるし箸


先日、新しく作ってもろうた横綱うるし箸。太い割に軽うて、とにかく持ちごたえがあってエイ。うるしの高級感も、まっこと気に入っちゅうけんど、この、お箸にも名前を名入れしょうかにゃあ?太さがあるきに、名前だけやのうて、「少年老い易く学成り難し」みたいな、ちょっとした格言らあでも刻印できそうなちや。格言がでたところで、今朝は久しぶりに吟じてみろうかにゃあ。


少年老い易く学成り難し

一寸の光陰こういん軽んずべからず

未だ覚めず池塘ちとう春草の夢

階前かいぜんの梧葉已ごようすでに秋声


うーーーーーん、明徳中高の6年間であれっぱあ吟じたに、びっくと忘れちゅう。よっしゃ、自己流じゃ、自己流!


ナイアガラの滝

ナイアガラの滝


ナイアガラと聞いたら、おまん、思いだすがはナイアガラトライアングルぜよ!「そうじゃあ、そうじゃあ。」と心の中で思うた人はワシの世代やにゃあ。まあ、それはエイけんど、今夜の花火大会のメインのひとつ、ナイアガラの滝がはじまったら、部屋の電気も消して、みんなあ窓際に釘付けちや。たしか全長が650メートルもある言うたきに、まっことお城下の花火は大したもんぜよ。


高知市内を流れる鏡川べりで、こうやって社員が揃うて一夜を楽しむことができるがも、竹虎をご愛顧いただいて、虎竹の里を可愛がっていただく、全国の皆様のおかげちや。まっこと、おおきに、ありがとうございます!みんなあ、ここで夏の疲れを癒して、精気をやしのうて、明日から又、お客様に喜んでもらえるように、こじゃんと気張ってやりますきに。けんど、そうちや、分かっちょりますちや。誰よりもワシが一番やらなあイカンにゃあ。


竹虎四代目
(本文と写真は関係ありません)


ドドーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!轟音をあげて花開きゆう、あの尺玉に負けんような、ごっつい花火を打ち上げなあイカンがぜよ。


同行二人

お遍路さん


同行二人と書いて「どうぎょうににん」と読むそうちや。四国八十八カ所めぐりのお遍路さんたちは、一人で歩きゆうがや無い。弘法大師も一緒に歩いてくれいうがや。ほやき、同行二人と書いた笠をかぶっちゅう、と、まだ明徳の学生やったころ、朝礼と同じように夕礼というががあって、その時に、恩師である吉田校長先生に教わったがです。


虎竹のふる里でもある。焼坂の山には昔からの遍路道が通っちゃあるきに、山仕事しゆう時には、そんなお遍路さんにお会いさせてもらうことがあるがです。「この山は竹がやたら多いねえ」遠くから初めて来られたお遍路さんも、日本唯一の虎竹の竹林をみて少々不思議がっちょります。


虎竹下駄


さて、さて、そんな虎竹が正確な正方形に切り出されて、こんな商品に生まれ変わりましたぞね~!こりゃあ、何ぜよ?お教えしますちや。これは、虎竹男下駄ようよう見たら穴が見えませんろうか?ここに鼻緒を通して下駄にするがやきに。足裏に虎竹を敷き詰めるち、なんゅう贅沢な下駄じゃおうか。足を入れた時のヒンヤリ感、カラン、コロン、歩くたびに足裏に感じる心地よさ。こじゃんとエイ浴衣を新調して、ハイカラな帽子でもかぶっちゅうがやったら、足元はコレぜよ、コレ。おまさんやったら、日本唯一の虎竹下駄がピッタリかも知れませんぜよ。


竹灯り

竹照明


竹と和紙の照明のエイところは、やっぱり何というたち、その優しい灯りやにゃあ。色々な照明がありますけんど、自然の竹に、土佐和紙職人さん手漉きの紙。こんな天然素材を通す光には、まっこと適わんちや。


竹照明


けんど、和紙を貼らんかったら、貼らんかったで、竹ヒゴが交錯する面白い模様が出来るがです。色々な照明を創り出す職人さんの暮らす、この辺りは、山深うて高知と言うたち、もう、朝晩はびっと肌寒いばあらしゅうて、季節の移り変わりを感じることもあるそうながです。虎竹の里で秋の夜長らあ言うたら、まだまだ、びっくと先のことやけんど、涼しゅうなってきたら、こんな灯りで、虫の音でも聞きながら、光と陰を楽しんでみたいもんやちや。まっこと。


脱藩むすび

脱藩むすび


脱藩むすびなるものが、近くスーパーで売られちょったがです。「脱藩むすび?なんぼ、龍馬さんのブーム言うたち...。」それでも手がのびたがは、きれいな竹皮で包まれたちょったきです。おおっ、中には3個のオニギリが入っちゅう。普通の海苔オニギリに並んで、四万十川の青のりにちなんでやろうか?青のりのオニギリ、ほんでから、土佐らしいカツオのオニギリ。


まあ中身も美味しくいただきましたけんど、何というたち包みに使われちょった竹皮ちや。その昔、ものを包むもんの何ちゃあなかった時代。これっぱあ身近にあって、なんぼでもある豊富な素材で、しかも、びっと(少し)の事では破れない丈夫さ。水にも強くて、おまけに、抗菌性まである。


ええ、もちろん、当時は抗菌性らあは、科学的に分かっちょった訳やないですけんど、経験的に古人の皆さんは知っちょったがです。まっことスグレモノの素材ぜよ、竹皮。ほんで、この大自然の恵みを、竹皮草履に編んで、現代の室内履きとして沢山の方にご愛用いただきよります。今の季節は足が涼しゅうて最高やけんど、冬じゃあち自然な温もりがあるきに、一年中エイがです。


今までに残るお声だけじゃあち、1000通を越える嬉しいお便りいただいちゅう。まっこと、ありがとうございます。年配の竹職人さんが小学校に通いゆう頃には、竹皮草履は高級品で教室で履けるがはお金持ちだけやったいいますが、今は、お求めやすいお値段にして、この履き心地のよさを、現代人の皆様にこそお伝えせなあイカンと思うちゅうがです。ワシは脱藩しませんけんど、この竹皮草履にはドンドン脱藩してもろうて、全国で活躍させたいがです。この草履をとおして、日本の伝統のすばらしさや山の大切さ、環境への考え方、みんなあが気づきはじめたら、まっこと日本の夜明けが来るかも知れんちや。


シューキーパー

シューキーパーの竹炭


たまるかっ!ここの玄関には、こじゃんと(とても)陽が入るきに。ドアを開けるやいなや、まっこと、ムンムン、ムンついちゅうぜよ。「ムンつく」言うたら、蒸し蒸しして、暑うなっちゅう言うことやきに。ええ?土佐弁か、どうか知りませんけんど、ワシは良く使う言葉ながです。まあ、それはエイけんど。この気温の上昇に伴なって、下駄箱のニオイが、こりゃあ、また、たまらんちや。たまらんばあ、好き...♪もちろん、そう言うことではありませんぞね!


へんしも(早く)作りたい思いよりました、竹炭シューキーパーがようやっと出来上がりましたきに、早速、それぞれの靴に使うたがです。中身には、こんなに細かく砕いた竹炭入り。スリムに仕上げましたし、シューキーパーのお尻にベロを付けて、取り出しやすうしちょります。


竹炭の消臭効果は当然やけんど、調湿効果もありますきに、夏の外周りで汗のこもった革靴らあには、もってこいのシューキーパーぞね。この草履をとおして、日本の伝統のすばらしさや山の大切さ、環境への考え方、みんなあが気づきはじめたら、まっこと日本の夜明けが来るかも知れんちや。


蒸し餃子の夏

餃子作り


夏はどういたち食欲が落ちる季節やけんど、みんなあで集まってから、ワイワイ楽しゅうにやるがやったら、バーベキューらあもエイけんど、蒸し餃子はオススメぞね。


蒸し餃子


蒸籠(せいろ)で蒸しあげたら、ふっくら、ほわほわ、こじゃんと美味しゅうにできちゃある!馬路村のポン酢しょうゆを、びっくと付けて、おおの!こりゃあ、あっさりとしちょって食が進むがちがうちや。夏バテも吹っ飛びそうやきに~。


蒸籠


もちろん、野菜もガンガン蒸しますぞね。なんせ、適当に切って蒸すだけ、こんなに簡単、手間いらずの料理は他にないがやないろうか?切って、蒸すだけ、蒸し時間も食材によって違うけんど、「どうぜよ?もうエイかよ?」思うたら、蓋をあげて竹串でも刺したらしまいやきに。油も使わんきに、あっさり頂けて、野菜がいっぱい食べれてヘルシー。蒸しあがったら、さっきのポン酢しょうゆでもエイし、胡麻だれじゃあちエイ。おおの、話しゆうだけで又食べとうなってきたちや。


竹の急須

竹の急須


竹の急須と言うたち、竹のどこを使うちゅうがやおか?筒状になった茎の部分と思う人が多いかも知れんけんど、実はこれは、竹の根っこ部分。急須の下の方をよう見たら、丸いボツボツがあるかと思いますけんど、それが、竹の根が付いちょったところながです。急須と、湯飲みと、竹を使うてこんな逸品に仕上げちゃある。まっこと、すごいちや。作ることのできる職人さんは、もう、随分前におらんなって、今は、びっくと(少し)店の棚に残っちゅうだけ。昔は粋な細工師がおったもんぜよ。


竹細工50年

竹細工職人


もう、どうじゃお?竹細工はじめてから50年ばあやろうか?ゆっくり、ゆっくり、近所を歩きよったら普通のおんちゃんやけんど、さすがやにゃあ。年期やにゃあ。ドシッと腰をおろして、刃物持ったら、まっこと違うぜよ。さっきとは別人じゃあ。話しながら、目配せしながら、シャーシャーシャーシャー...。何ちゃあないみたいに、竹ヒゴを取っていくがぜよ。格好がエイにゃあ、こじゃんと、エイ。竹細工しゆう時が、やっぱり一番決っちゅう。まっこと、まっこと、竹細工職人ぜよ。


簾(すだれ)お好みサイズ

簾


この夏、新しい商品の中じゃあち、結構イチオシの商品が実は簾(すだれ)ながです。おっと、簾いうたち、日よけに部屋の中や、窓の外に立てかけて使う簾やないぞね。もっと、ずっと小さい、ざる蕎麦らあ食べるときの蕎麦セイロありますろう?あの下に敷いたりする水切り用の、オーダーメイド竹簾(すだれ)やきに。


地味やきに、あんまり目立たんけんど、お客様のお好みサイズで、しかも、角型だけやのうて丸型もオリジナルサイズで作る事ができますきに、それぞれの器にピッタリの簾で、美味しいお蕎麦やざるうどん、素麺らあ、楽しんでもらうことが出来るがちや。けんど、別注のオーダーメイドやき、こじゃんと(とても)、いっぱい作らなあイカンと思われますけんど。何と、何とたったの10枚から対応しちょりますぞね。どうぜよ?イチオシ言うがが分かりますろう?えっ?「うちは蕎麦屋やないきに関係ない...。」まっことじゃあ、ほんなら蕎麦屋さん始めたら、ぜひ、考えてみとうせや。


冷房は28度ぜよ!

竹皮草履


「今度の草履はスゴイ!!」竹皮草履を贈ったお客様のところに贈り先の方から興奮気味にお礼の電話があったそうちや。こりゃあ、嬉しい事ちや。ワラ草履やら、布草履やら、色々ありますけんど、国産竹皮ならではの足裏への心地のエイ刺激。まっこと、ワシらあの自慢の逸品ぜよ。えっ?どうして型押ししてないかち?そりゃあ、おまさんらあ、ワシんくの竹皮草履は全部、職人の手だけで形を整えよりますきに。


型押したらエイようなけんど、この何とも幸せになるような、履き心地はのうなるがぜよ。そもそも、ひと昔前の小学校の高級な上履きとしても、ずっと愛用されてきた歴史のある竹皮草履やき。いやいや、余所の事はワシは知らんけんど、自分らあが最高やと思うちゅうモノを、みなさんに履いてもらいたいだけぜよ。


まあ、こう言いながら自分くの事務所見回したら、靴らあ履いちゅう者は、一人やちおらあせん!みんなあ、靴脱いで、靴下脱いで、竹皮草履じゃ。足が涼しいきに、南国土佐やけんど冷房は28度ぜよ!まっこと日本全国の会社がこうやって革靴脱いで竹皮草履にしたら、どうやろうか!?こじゃんと消費電力がさがって究極のクールビズやけんどにゃあ。全国の社長さん、いっぺん考えてみとうせや!


さて、ほんなら、それっぱあ、エイ言う竹皮草履を、どうやって編み込みいうがやろうか?そんな風に思われる方も多いかも知れんきに、びっくとやけんど、動画で紹介させてもろうちょりますぞね。




これが、簡単なようで、竹皮をキッチリたてて、形を綺麗に作るがが、こじゃんと難しいがです。