敵ながら天晴!...言うてる場合ではない(本当は)

蕎麦せいろ


この夏も暑かったです、そしてコロナでご自宅で過ごされる機会も多かったと思います。ざる蕎麦や素麺など季節定番の食べ物をご家庭で食されるためなのか、竹ざるや蕎麦せいろなども例年に比べて非常に多くお求めいただいたように感じています。


蕎麦せいろ


今年からは竹を高温窯で処理して防虫、防カビ効果を高めた炭化加工の製品に切り替えています。竹製品をご愛用いただく皆様にはあまり気にされる事もなく、ご存知の方もそれほど多くはない竹の虫ですが家庭で多用しますザルや籠にはチビタケナガシンクイムシという小さな虫が入って細かい穴を開けてしまいます。


タケトラカミキリ


身の厚い孟宗竹の製品などにはタケトラカミキリと言うカミキリ虫の仲間が入る事が多いです。この虫の開ける穴は遠くからでも見えるほど大きく、竹材自体にもダメージを与えますのでとてもやっかいです。さすが虎竹の里は竹が多いので普通に実家の玄関にもこうしていてくれたりします(笑)。しかし、さすが竹を喰う虫...美しい、敵ながら天晴!
(ちなみに「タケトラ」と名前付いてますが竹虎は全く関係ありません!当然ですが。)


孟宗竹


旬の良い時期を選び、しっかり管理している竹でも虫害を100%防ぐことはできません。自分の大嫌いな薬剤処理をした竹材でも入ってしまう竹には不思議と虫が入るのです。近年増えて来た虫の原因のひとつには気候変動が考えられます、冬でも寒くなく明らかに昔の季節感とは違っているので害虫の成育に変化が出ているのかも知れないし、竹材伐採時期そのものが微妙に異なってきている事も感じます。


そして大きな原因は山の職人の不在です。竹林を健康に美しく保つためには人の手が欠かせないものの年々高齢化して以前のような管理が困難になりました。竹の元気がなくなると、てんぐ巣病という植物病害が起こりますけれど他の竹林だけでなく虎竹の里でも見かけます。


このような、いつくかの要因が重なり良質の竹材ばかりが山から出てこない中で製品にせざるをえないことが虫害とは無関係ではありません。自分達も最大限の努力と工夫をしながら、この問題とは向き合っていくのは当然ですけれど、これからはお客様にも、このような日本の竹が置かれている現状を少しづつご理解いただいていく事が必要です。




竹炭石鹸の使い方動画をリニューアルしました。

 
竹炭石鹸


竹炭石鹸には本当に毎日助けられています。実は自分はもともと子供の頃から肌が弱くアトピー体質で、皮膚科の病院にいくら使ったかわからない...なんて大人になって母親からよく言われていました。前にもお話しした事がありますが、一度は菩提寺に連れて行かれて真っ裸にされ住職さんに燃え盛る炎の上で炙られた(!?)覚えさえあるのです。幼い時なので経緯などはサッパリ分かりませんが真っ赤な火と熱さだけは今でも鮮明に覚えています。


今となっては笑い話ですが、当時はそれほど両親が心配していたという証です。しかし、そんな親の気持ちを知るようになるのは自分の子供がアトピーで痒がって、夜など寝苦しくしているのを見るようになってからでした。当時はアトピーなどという言葉もなかった頃ですが、その時に初めて、特に母親にはさぞ心配かけたのではと申し訳なく思いました。


幼い竹虎四代目


さて、そんな肌が弱い自分たち家族ですからスキンケアには人一倍気を使ってきました。自分も大人になっても香料などが入っている石けんで身体を洗うとヒリヒリと刺激があったり、どうも肌に違和感があったりします。出張で宿泊するホテルに備えつけられているボディソープやシャンプーが使えません。まあ、丸坊主ですから元々シャンプー、リンスは使わず頭からつま先まで石鹸オンリーですが(笑)。


この虎竹の里竹炭石鹸は自分と家族が、肌に優しく刺激のない自然な石鹸を使いたいと考えて作ったものです。それこそ全国の石鹸メーカーからサンプルを取り寄せて散々試しました。なにせ最初は売れなくてもいいとさえ思っていたのです。自分達が使えればそれでいいと考えていた竹炭石鹸が少しづつ広まっていき、気がつけばお陰様でファンの方が沢山できて31万個も完売する人気となりました。そこで今回は洗顔方法についての動画をリニューアルすべく社員が作っくれました。




世界竹の日(World Bamboo Day)2020の青竹踏み体操の裏側

 
世界竹の日、World Bamboo Day


先日9月18日「世界竹の日(World Bamboo Day)」に全社で青竹踏み体操をご披露させていただきました。はじめてのYouTubeライブ配信でしたが何とか最後まで順調に終了することができて安心したのですが、この時のメイキング動画と言えば大袈裟ですが裏側を撮った動画ができました。


世界竹の日、World Bamboo Day、青竹踏み体操


実は全員が揃って青竹踏み体操をするのは、この日が初めてでした。そもそもステイホームで自宅にいる事が多い中、それぞれのご家庭で青竹踏みを使って身体をほぐし運動不足の解消をしていただきたいというのが目的ですので美しく踊ることを目指しているわけではありませんでした。ところが、動画を見直すと社員の動きが思っていた以上に揃って綺麗です、毎日時間を見て練習していたようですが、その成果が十分に発揮されたようでした。


世界竹の日、World Bamboo Day


青竹踏み体操


動画は虎竹の古里である焼坂の山頂からスタートします。森林ばかりの山が虎竹の里側になると途端に竹林が広がる様子が写っています。竹林はすべて虎竹の林です、この地域の特異性がよくご理解いただける動画にもなりました。




蘇る、懐かしく新しい虎竹洗濯籠

 
虎竹脱衣籠


この籠をご覧になられて「懐かしい」と思われる方は、ある一定の年齢以上の皆様だと思います。町の銭湯は、すっかり少なくなって今や大浴場といえば温泉地か健康ランドくらいしかないのかも知れませんが、その当時あちこちにあって銭湯で脱衣籠として使われていたのが、この形の籠でした。


虎竹洗濯籠


その籠の多くは籐製だったり、オカメ笹あるいは神楽笹という細い竹の仲間で編まれていました。オカメ笹は高知ではメゴ笹と呼ばれていて既に30数年前には「幻の籠」となっており自分も一度見たいと思いつつ何と実物を手にするのに3年もかかった覚えがあります。


虎竹ランドリーバスケット


職人の高齢化や素材不足で編まれなくなっていた籠たちではあるものの、編み方の技術自体はシダ編み食器籠などとして細々と残っていましたので一つづつ復刻してきました。そして、遂に今回は日本唯一の虎竹洗濯籠として蘇らせることになりました。




虎竹やたらソファベンチについて

 
虎竹やたらソファベンチ


あまり一般のご家庭に置かれることはありませんが、それでも大きなお屋敷のようなお宅からのお問合せがある虎竹やたらソファベンチ。椅子という機能性の他に、存在そのものが放つ存在感がインテリアとしての価値を生んでいるのかも知れません。


虎竹やたらソファベンチ


細く取った竹ヒゴを複雑に絡めるようにして編み込んでいく「ヤタラ編み」、しなり、通気性があって竹特有の快適な座り心地です。


虎竹やたらソファベンチ


総重量約40キロある本体の内側には堅牢な鉄フレーム、脚部分も幅広の鉄材でしっかり製作しています。


虎竹やたらソファベンチ


虎竹ソファベンチ


竹トラッカーのボディ部分も、曲線を表現できる同じヤタラ編みで作っています。竹に入った虎模様が、小割にして編み込むことにより又違う表情を見せてくれるので面白いのです。


秋空の虎竹の里

 
虎竹の里、竹虎四代目(山岸義浩)


まだ日中は暑くて汗をかくほどですが、それでも9月も下旬となりますと空の色や風が少しづつ秋の訪れを教えてくれるから不思議なものです。気持ちの良く晴れ渡った虎竹の里には黄金色に実った田園が広がり、こうして歩いているだけで心が豊かになってくる気がします。


日本唯一の虎竹


向こうに見えるのは虎竹の古里、焼坂の山々。さてそこで、この景色ととの意外な共通点があるのですがお分かりでしょうか?実は何を隠そう竹はイネ科なのです!大きさも形も随分違いますので初めての方は信じられかも知れません。しかし、120年に一度開花すると言われる竹の花をみると、まるで稲穂のように見えます。四季のある日本の美しい自然が美味しいお米を育むように、同じイネ科の竹の品質にも大きく関わっているのです。




新しい虎竹網代編み弁当箱

新虎竹網代弁当箱


虎竹網代編みと言えば、代表的な網代弁当箱を外すわけにはいきません。竹の弁当箱と聞くと、まずこの網代編みを思い浮かべる方も多いと思います、

 
新しい虎竹網代弁当箱


虎竹網代弁当箱は定番なだけに今までずっとリニューアルなどせずに来ていましたが、今年になって細部を変更して更にシャープで綺麗な形の網代弁当箱となっています。


虎竹網代弁当箱


細く取った虎竹模様の竹ヒゴがギッシリと目を詰めて編まれることにより、編み込まないと現れてこないより複雑で面白味のある虎竹模様をお楽しみいただけます(笑)。


竹弁当箱


先日は現在展開している竹弁当を一堂に手元に集めてみました、ピクニックバスケットなど大型の竹製品も合わせると結構な数になりましたけれど、やはりこうしてみないと見えてこないものがあります。


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網代編みは弁当箱のような角物にするのには最高に適した編み方です。編み込みには隙間がありませんので内側は全く見えないものの通気性は適度にあって中の食材が蒸れてしまうことを防ぎます。ステイホームで会社や学校に行くことがなくても、ついついお弁当をつめてランチタイムを楽しみたい気分になってきます。




虎竹網代編みショルダーバッグ

 
網代編み


一本の竹を割って細い竹ヒゴを作り編み込んでいく網代編み、先日は久しぶりにゆっくりとその仕事を見せてもらう機会があった。竹を割る音はいつ聞いても心地よい、細いヒゴは幅と厚み揃えていく。


網代編み


こうして作った竹ヒゴを編み込んで一枚の板状にしていく。組み合わせによって様々な編み目模様ができあがるが、網代編みは縄文遺跡から出てくるほど歴史が古く先人があらゆるパターンを試してきている。


網代編み


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少し注意してみると竹虎本店に並んでいる竹細工の中にも網代の技法を使った製品は数えきれないほど多い。


渡辺竹清ショルダーバッグ


そんな網代編みで極みとも言える渡辺竹竹清先生、30数年間大事に保管されていたショルダーバッグは見事だ。




豪快!今期最後の虎竹油抜き

 
虎竹油抜き


虎竹の油抜きは、高知らしく豪快です。ゴーゴーと音を立てて噴き出すガスバーナーの炎は700度もの高温になりますが、この窯に虎竹を一本づつ入れて熱していき、噴き出してくる竹の油分で表皮を拭きあげていくのです。


虎竹油抜き


虎竹油抜き


残っていた細身の虎竹が今期最後の油抜きを締めくくります。


虎竹油抜き


竹は熱を加えると柔らかくなりますので油抜きをした時の熱を利用して曲りを矯正していきます。矯め直した部分をそのままに固定したい場合には水で冷やせば元に戻る事もありません。


虎竹油抜き


初めての方は是非とも作業の様子をご覧になってください。




青竹踏み体操

青竹踏み体操


昨日の「「世界竹の日(World Bamboo Day)2020」は心配していた天気が何とかもって店舗前の駐車場に社員一同が揃って青竹踏みを使った「青竹踏み体操」を披露することができました。青竹踏みの良さは、SDGs(持続可能な開発目標)でも注目される継続利用可能な成長の早い竹を活用てぎる事、誰がご覧になっても一目で竹だと分かる所も良い点です、自然の竹を使っていますので微妙に異なる形を活かして足裏に当たるカーブが違います。初心者の方は、太い孟宗竹を使って製造した緩いカーブのものを踏んでいただき、慣れてくると細身の真竹製の急なカーブで強めの刺激で足裏マッサージを楽しむ事ができます。


YouTubeのライブ配信で社員と一緒に踊る青竹踏み体操に初めてチャレンジでした。自分は間違えてばかりでしたが、さすがに社員は毎朝朝礼でしっかり練習していただけの事はあり予想をはるかに上回る出来栄えにビックリでした。この動画を観て天然竹の青竹踏みを知る若い世代の方がいれば嬉しいし、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で世界中の皆様が家にいる事が多い中、お子様からお年寄りまでお部屋で簡単にできる体操でリフレッシュしてもらえたらと思っています。




世界竹の日(World Bamboo Day)2020

 
竹虎四代目(山岸義浩)


青竹踏みは日本に昔からある健康法のひとつです。半割にした竹を足でフミフミするだけですが、その効果は抜群!まさに先人の知恵と言うべきものなのです。ところが近年、この青竹踏みすら知らない若い方々がいます、竹虎では2000年から毎年夏休みに地元大学生を中心としたインターンシップを開催して特産の虎竹の事を知っていただく機会を設けていますが参加される学生さんに「青竹踏みを知っていますか?」と聞くと多くの方がご存知ないのです!


一家に一つは青竹踏みがあると勝手に思っていた自分はビックリ仰天しました!?そして思ったのです「青竹踏みすらご家庭にないなら、本当に日本に暮らす皆様が竹に触れ合う機会は無くなってしまうのではないだろうか?」そんな自分としては衝撃的な竹離れの危機感を持って以来、青竹踏みを毎年出来るだけ多く製造し、全国のご家庭にお届けさせていただいています。


孟宗竹


竹を割っただけの素朴な製品なので誰が見ても「竹」だと分かる所も良い所です。そうやって自宅に竹があることで少しでも親しみを感じていただけるのではないかと思っているからです。ただ、実は簡単そうに見えて自社が扱うような量を国産の竹で製造しようと思うとかなり大変な事です。竹虎の青竹踏みには強度を考えて竹節を必ず2つ入れる事にしています。竹の節間は均一ではなく根元の方は狭く、ウラ(先端)に向かうほど間隔が広なります、もちろん太さもありますから全ての素材が活用できる訳ではありません。山の職人が激減している中で、利益率が高いとは言えないこの竹の確保ができるのは青竹踏みに思いのある竹虎くらいではなのです。




さて実は今回、新型コロナウィルスでご自宅にいる時間が多く運動不足になっておられる方も多いのではないかと思い、この青竹踏みを使ったリズミカルで楽しい体操を考案しました!


今日9月18日は「「世界竹の日(World Bamboo Day)2020」です。世界中の皆様に竹で健康に、竹で元気になってもらいたいと願いをこめて竹虎社員一同がお届けします。虎竹の里は雨模様なので本社工場内からになる予定ですが午後3時からYouTubeLIVE配信に挑戦します。是非ご覧ください。




初めての虎竹アーマー

 
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本日は早朝より職人にも集まってもらって午前8:15からのNHK「あさイチ」おでかけLIVE「高知須崎産トラ柄の竹を世界へ」での生放送に備えていた。竹虎初代宇三郎が虎竹と出会って100年、細々とではあるが何とかこうして繋がっている虎竹文化に光を当てていただけるのは心から嬉しい事だ。


日本の文化が少しづつ見直されている昨今だが、その土台を支える見えない部分では随分と空洞化が進んでいる。竹の世界でも竹林管理や伐採する山の職人が減ってしまい、遂には良質の素材確保ができずに廃業してしまうメーカーさえ出るようになってきた。


昔のような品質のを保てない竹製品も少なくない、竹林からの悲鳴にも似た声を日常的に聞いているだけに今後はお使いいただくユーザーの皆様のご理解も必要になってくるだろう。竹林と作り手と使い手が、それぞれ歩み寄らねばならない時代だ。


自分達は大きな岐路に立っている、そして変化を求められている。そんな時に、今まで自分の製作したものに価値を見出せずいた職人が、初めて虎竹アーマーを着た姿は小さな希望に見えている。




竹は、長く長く使うもの

 
竹の物差し


職人の工房に行くと必ずあるのが竹の物差し。実は自分も小学校から使っている50年近く前の竹物差しを今でも大事に使っていますが、子供の頃のものなので20センチサイズしかありません。もちろん、これは、これで年期が入って凄いと思って愛着もありますが、さすが職人の使う竹尺とは長さも比べ物になりませんし兎にも角にも先代からの物だったりして100年クラスがゴロゴロしているから敵いません(笑)。しかし、こうして正確に長さを測る機能をずっと持ち続けられるのも竹の耐久性の高さと直進性を良く表しています。


根曲竹買い物籠


自分が良く使う買い物籠は義理の母が愛用していた根曲竹で編まれたものです。少し小ぶりで家族全員分の沢山の買い物には使えないてので自分にはピッタリサイズ。軽くて丈夫で手にする竹の感触も心地よく使うたびに豊かな気持ちになる最高の買い物籠です。50年経って飴色に変色した竹肌もたまりません、竹はこうして長く長く使うものなのです。


竹の経年変色をメゴ笹洗濯籠でご説明しています、あまりご存知ない方は下記のYouTube動画をご覧ください。




虎竹の花が咲いた

コンビニ撤退


虎竹の里にひとつだけあったコンビニが撤退した。高速が通り車の通行量も激減した700人しかいない過疎の村では仕方ないのかも知れない。この地域はこのまま空き家が増え続け、やがて若者の姿が消えてなくなる寂しい場所になるのだろうか。


竹虎四代目(山岸義浩)


しかし、ここには日本唯一の虎竹がある、かって土佐藩政時代には高知城のお殿様に届けられていた由緒ある竹。竹虎初代宇三郎が山主を一軒づつ説いてまわって少しづつ竹林面積を広げてきた歴史のある竹。


虎竹洗濯籠


虎竹の花が咲いた。花と言っても120年に一度開花する本当の花ではない、新しく編み上がった洗濯籠である。こんな美しい花が咲く場所が他にあるだろうか?日本に唯一つの土地の持つ力が認められ、過疎から「適疎」への先駆けとなる可能性を秘めた虎竹の里。明後日9月17日(木) 午前8:15~午前9:55のNHK「あさイチ」おでかけLIVE「高知須崎産トラ柄の竹を世界へ」でご覧ください。




人知を超える竹と笹の違い、竹の花

 
淡竹

と笹の違いについてご存知でしょうか?何となく背丈が高いものが竹で、低いものが笹と区別されている方が多いようです。これは確かに間違いではなくて概ね当たっています、しかし実は背の低い竹もあって大きさだけでは判断できかねます。竹も笹も筍から大きくなりますが、この筍の皮が成長に伴いすっかり剥れてしまうのが竹であり、ずっと竹皮が剥れないものが笹という見分け方もあります。


矢竹


矢竹などは竹皮がついたまま剥れない種類であり笹類です。しかし、これも竹皮が剥れ落ちる笹類があったり竹皮が付いたままの竹類もあるようで明確に分類することは難しいようです。呼び名についても「竹」と名前がついているのは少しおかしいのではないでしょうか。根曲竹、スズ竹など竹細工に多用されるものも「竹」と呼ばれるものの全て笹の仲間です。反対に高知県で洗濯籠に編まれてきたメゴ笹(オカメザサ、カグラザザ)は「笹」と言うのに竹類です。


こうして呼び名が混乱している事自体、竹と笹の明確な違いの難しさを表しています。世界に1300種類、日本国内だけでも600種ある竹笹ですから仕方ないかも知れません。


黒竹開花


近年、孟宗竹の開花が見られるようになっていますけれど高知県では黒竹の開花も始まっています。一年を通して青々と美しい竹林に、突如としてこのような光景が現れるのですから、竹の開花を不吉な事の前触れとしていた時代もあるのも納得できる気がします。


黒竹の花


120年に一度という人の一生を思えば長いサイクルなので竹の開花のことも詳しくは分かっていません。竹と笹についても、竹の開花についても、虎竹の色づきにつても全て神秘のベールに包まれたまま、竹は人知を超えているのです。




NHK「あさイチ」おでかけLIVE「高知須崎産トラ柄の竹を世界へ」

 
虎竹


来週の9月17日(木)午前8:15~午前9:55のNHK「あさイチ」のコーナーおでかけLIVE「高知須崎産トラ柄の竹を世界へ」で竹虎をご紹介いただく事になりました。わずか1.5キロの間口の谷間でしか成育しない不思議な虎竹のお話しや、近年、海外への虎竹発信に力を入れてきた事などにも触れられるのではないかと思っています。


虎竹模様


自分達にとっては馴染みがあって、「模様があるのが竹」だと思って育つ地元の子供たちもいるほどですが、まだまだ全国で見ればご存知ない方が多いかと感じています。このような機会に、竹の事を知って少しでも関心を持っていただけるようにせねばと思います。


青竹踏み体操練習


ちょうど翌日は「世界竹の日(World Bamboo Day)」の企画として竹虎全社員で挑戦します初の試み、青竹踏み体操のYouTubeライブ配信も控えています。今年はコロナウィルスで自宅にいる事が多いので室内で青竹踏みを使って簡単に身体を動かせる体操を作ったのです。SDGs(持続可能な開発目標)など環境に対する意識が高まるにつれ竹の存在感は増しているように感じています。さて、どんな事になるのかワクワクです、このPRも出来れば...しかし生放送で緊張してますのでどうなるのか?お楽しみに。




小舟のような長い肥ざる

 
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このような竹籠は昔から農家では多用されてきて日本各地に沢山の作り手でいて、様々な形が残されています。竹ヒゴの作りや形によって米揚げともマンゴク(万石)、コエジョウケ(肥ざる)、シカクジョーケなど、それぞれに特徴があり呼び名も変わっています。今回、手にしたこの籠は今までのどのタイプよりも長細く編まれていて一体何のためなのか?通常なら55センチ程度までのものばかりなのに、この肥ざるは70センチを超えてます。しかし、職人に聞いても理由が分からず昔からこの形だったそうです。


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小脇に抱えて使う籠ですから幅はどこで見かけても概ね同じ、しかし長さがこれだけ違うと収穫していた作物が関係していたのか...などと気になります。あ、そして今、自分の持っているマンゴクが全て巻縁なのに対して、この長い籠は当縁です。当縁がお分かりにならない方は、こちらの楕円洗濯籠をご覧ください。同じような形の籠で説明していますので分かりやすいと思います。


しかし、この長い籠は横から見ると両端が反り上がった舟を連想される格好の良い形をしています。このような荒物の籠ですが実はかなりの腕前の職人だと分かります。後で魚籠を見せていただきましたけれど、やはりと納得。次回機会をみてご紹介したいと思っています。


秋の夜長に竹灯り

 
竹灯り


3つ揃って並んでいるのは竹編みの製品です、今は竹タンブラーを中に入れていますけれど元々は「竹かまくら」と呼ばれて日本料理店などの演出のひとつとして作られていたものなのです。


竹照明


ところが時代の変遷と共にあまり使われることもなくなり行き場を無くしていました。昔から丁寧な仕事をされてきた職人の顔が目に浮かびます、せっかくの竹編みが誰の目にも触れず活躍しないままいるというのが忍びありません。


竹ランプ


そこで、内側に入れている竹タンブラーなのです。この中には電池式の小さな電球を入れました、この電球は蝋燭の炎が風に揺らぐようにユラユラと灯ります。ちょうど季節も秋なので、夜長を楽しんでいただく癒しの竹灯りとして生まれ変わりました。




松場登美さん「根のある暮らし」

 
松場登美、根のある暮らし


石見銀山には今まで三回お伺いした事がある。はじめて何も分からず訪ねて行った時に丁寧に対応していただいたのが松場登美さんだった。二階にまで案内していただき銀山の事や城跡のお話しなども色々と聞かせてもらった。世界遺産に登録される前だったからか歩く人もまばらで本当に静かな落ち着いた街並にいつまでも居たい気持ちになっていた。


虎竹の里


過疎という意味では同じ虎竹の里の山を歩くと今では植林されていたり雑木林になっていたり、もちろん虎竹の林になっている山々には段々畑の痕跡が残る。ずっと昔は焼け坂の頂上付近まで耕して芋が植えられていたとも聞くが、その労力たるや恐るべしだ。しかし、こうやって先人はこの地で生きてきた。


虎竹の若竹


今年も沢山の若竹が生えた、この地域にしか成育しない不思議な虎竹たち。石見銀山にも負けない地域力をどうしていくのか?日めくりになっている松場登美さんのカレンダーは、毎日問いかけてくる。


虎竹ランドリーバスケットの職人と竹

 
虎竹ランドリーバスケット職人


虎竹ランドリーバスケットが新登場するのに合わせて、この籠が一体どんな風に編まれているのかをご覧いただこうと思ってYouTube動画を公開させてもらいました。やはり沢山の方がご関心を持っていただいているようで1週間足らずなのに既に1万3000回の再生回数となっています。


虎竹ランドリーバスケット


最初に試作した竹籠を自分の目の前に置いてありますので違いが鮮明に分かりますけれど縦に入れていた6本の力竹を取り除く事によってシャープでモダンな印象のランドリーバスケットとなりました。


虎竹ランドリーバスケット、竹虎四代目(山岸義浩)


もちろん洗濯籠としてだけでなく色々なお使い方があるかと思います。サイズも3タイプご用意していますので、どんなインテリアにも似合いそうな新タイプの籠はご愛用いただく方も思わず嬉しくなって笑みがこぼれるのではないでしょうか。


虎竹


職人の工房には色づきの良い虎竹が風通しのよい保管場所に置かれていました。この竹なら又良い籠が編み上がってきそで楽しみです。


虎竹ランドリーバスケット職人


只今編み込んでいる虎竹の表情もご覧ください(笑)。見惚れてしまうような美しさです、この虎竹が熟練職人の手によって形になっていくのだから堪りません。




大型台風10号が過ぎて

 
曲がった川


今回の大型台風10号の勢力は非常に強力で、今までに無いような被害が予想されるという事で早めの避難をされた方も多かったと思います。このような嵐の度に小さい頃に停電した真っ暗な部屋で家族寄り添って過ごした時の事を思い出します。そして昨夜は激しく雨戸を叩く風雨の中で先日に上空から見た極端に曲がった川の姿が目に浮かんできました。


河川の竹林


あの急な角度で曲がった川岸にはが植えられています。竹の根は縦横無尽に伸びて、しっかりと土を掴み天然の鉄筋コンクリートとも言われるほどなのです。土木工事が発達した今でも各地の川岸には竹林が広がっています。虎竹の里のすぐ近く、ニホンカワウソが最後までいた日頃は美しい流れの新荘川も、このような時には自然の猛威と言うものでしょうか、身のすくむような恐ろしい轟音と姿を見せつけます。だから、川岸には何か所にも渡ってこのような竹林が広がっているのです。


河川の蓬莱竹


日頃は何とも思わない竹ですが特に高知のような温かい地域では南方系の株立ちの蓬莱竹がズラリと並んで植えられています。株立ちのバンブー類の竹は根が広がらないので、隣接して畑や水田がある地域では特に重宝されてきました。


竹虎四代目(山岸義浩)


衣食住とすべてに関わって役立ってきた竹。「地震の時には竹林に逃げろ」幼い頃から教わってきたように人命や財産を守る防災面でも大きな役割を担い続けています。


「蝸牛」という冊子に竹が特集されました、そこで竹の防災についてもお話しさせていただきましたので興味のある方はYouTube動画をご覧ください。




渡辺竹清作の古い煤竹網代盛皿

渡辺竹清作盛皿


渡辺竹清先生の作品にはこのような平らな盛皿がある。大きさは40センチ足らずだろうか網代の編み込みを鑑賞するには最高の作品だ。


竹虎四代目(山岸義浩)


実は贅沢なことに、この網代模様のひとつを小さな作品にしたような直径14センチの小皿をデスクの上で使っている。


渡辺竹清作盛皿


一点限りの煤竹盛籠はガラスケースにしまわれているが、この小皿を毎日見ているのでこの盛皿にも自然と親近感がわいて馴染みがある。


渡辺竹清作


しかし、この煤竹盛皿を特に気に入っているのは銘の部分だ。渡辺竹清先生の作品は店舗だけでなく普通に自宅で使っているので、かなりの点数あるのだがどの作品の銘よりも手が若い。一体いつ頃の作品だろうか?そんな事を思いながら眺めていると又楽しいものである。


虎竹ランドリーバスケット登場

 
虎竹ランドリーバスケット


虎竹ランドリーバスケットができました。オーソドックスな六ツ目編みを編み上げた形は、きっとどこかでご覧になられた事があるのではないかと思います。そんな一つに運動会で使われる玉入れ籠があります。




玉入れ籠には真竹や白竹を使いますけれど、日本唯一の虎竹を使い脱衣籠にも使っていただるように丁寧に仕上げたのが今回の虎竹ランドリーバスケットなのです。


虎竹ランドリーバスケット


大きさは3種類、お好みのサイズをお選びいただきお使いください。


竹虎四代目(山岸義浩)、虎竹ランドリーバスケット、洗濯籠


軽く、しなやかで使いやすいランドリーバスケットになったと思います。


虎竹ランドリーバスケット


タオルを入れてみるとこんな感じ。


虎竹ランドリーバスケット、脱衣籠


虎竹の中でも色づきのよい竹を厳選して編み上げられています。一体どのように編まれるのか?興味のある方は是非こちらのYouTube動画もご覧になってみてください。




修理して愛用いただくスズ竹市場籠

 
スズ竹市場籠


今年の春先あたりまでは、このようにして少しづつでもスズ竹市場籠が編まれてきました。素材が豊富にある時には使うことのなかった色合いの良くない竹ヒゴも使わざるをえませんので以前のような色合いの揃ったものばかりではありませんでした。




それでは、どうしてスズ竹素材が少なくなってしまっているかと言いますと、何度かご覧いただいた方もおられるかも知れませんが、このように120年に一度の開花が起こっているのです。ご存知ない皆様には是非一度スズ竹林をご覧いただき、こんな状態だということを知ってほしいと思います。


スズ竹市場籠修理


実は数年前からその予兆はあったのです、ただ自分たちの虎竹と同じように温暖化の方がクローズアップされていて開花については深く考えてはいませんでした。しかし、こうなってしまった以上今ある市場籠を大切に使っていかねばなりません。


スズ竹市場籠


傷みやすい四隅の底部分や口巻など竹製品は修理しながら長く使えるところが大きな魅力です。また、今回は持ち手をビニールパイプから籐巻にされたいというお客様のご要望がありました。


スズ竹市場籠


持ち手を交換しただけなのに全く新しく生まれ変わったような感じです。品薄の市場籠は、こうして手直ししつつお楽しみいただく買い物籠となります。


青い竹ざる

 
竹ざる


ずっと心待ちしていた竹ざるが編み上がってきた、これだけ青々とした真竹だと本当に美しい。


青物細工、竹虎四代目(山岸義浩)


横編みの浅い竹ざるで出来の良いものはかなり少ないが、これはとても綺麗に編まれている。


竹ざる


カマボコというよりV字型に取った竹ヒゴを見ていると、1本づつヒゴを引く姿が思い浮かんできた。


竹ザル


少し広めの磨きの縁巻がいい、笑みがこぼれる。


笊


青物を編む方の中には竹の青さにこだわる方がいる、いつだったか「青いうちでないと売れない」と聞いた事もある。しかし竹の良さはそんな一時の事ではない、お客様の意識から変えないといけないのだ。磨きの縁巻と表皮のついた編み込みは、これから時間をかけて微妙に異なった変色をしていく。30年後、こうして見た姿が一番好きだ。そう、このブログが終わる頃もう一度登場させたい。


しびれる竹籠、ビッグオーバーナイター

 
ビッグオーバーナイター


またシビレル竹籠に出会いました。籠の中央に何やら籐で出来た突起物があって、これは一体持ち手なのか?それとも飾りなのか?見たこともない形に意図が分かりかねてしまいそうです。


ビッグオーバーナイター、竹虎四代目(山岸義浩)


しかし、少し竹細工に詳しい方ならピンとくるはず!そうです50年前には多くのお父さん方にお使いいただいていたと言う竹製オーバーナイターなのです。現在、竹虎でご紹介している右手に持っているオーバーナイターと比べると大きさはこんなにも違います!色合いも全く別物のように異なっているのですが、実は染めたわけではありません。


ビッグオーバーナイター


元々は同じように真っ白い晒の竹で編んだものが50年のという月日を重ねてこのような飴色の渋い色合いに成長しているのです。あの白い竹が、こんな色になるのか...!?にわかに信じられないかも知れませんが、これが時間職人の技。


ビッグオーバーナイター


また、これだけの大きさですから太い竹ヒゴでガッシリと堅牢に作られた編み込みも魅力的です。長い年月をほんの少しも感じさせない匠の技術にも感じ入ります。


ビッグオーバーナイター


これだけけのサイズなら身の周りの小物だけでなくて、衣服や書類、セカンドバッグなど次の日に持っていかねばならない一揃えを用意できそうです。


ビッグオーバーナイター


それにしても籐持ち手も素晴らしい、手に当たる感触、握りやすさもありますけれど兎に角デザインがいい。そのままインテリアにもなりそうな、まさに「用の美」を体現したような竹籠です。