竹虎初代宇三郎の海

竹虎初代、山岸宇三郎


すべては、この曽祖父である宇三郎から始まりました。竹虎初代宇三郎が大阪から海を渡ってこの地に辿りついて虎斑竹と出会ったのは約100年前の事です。以来、天王寺にあった和傘の材料を加工していた工場には虎竹がうず高く積み上げられるようになり、いつしか「竹亀」だった屋号が「竹虎」へと変わり今日に至っています。


虎竹の里


遍路道の難所としても知られた安和地区は険しい山に囲まれて奇跡のような小さな浜辺があり、ここから土佐藩政時代には高知城の山内家へと虎竹が船で運ばれていました。自分の小さい頃には竹を干したり選別したりと土場のような役割をしていた海岸でもあります。


竹虎四代目


今年も虎竹伐採の季節がやってきます。年貢として運ばれた海、宇三郎が渡ってきた海、竹の加工に欠かせなかった海、そして日本唯一の虎竹の不思議な虎模様もこの海からの風が一因ではないかと言われています。海・山・空、大自然が生み出す恵みの中で生かされているのは四代目になっても全く同様に続いていきます。





竹炭マスクの季節がやってきました。

竹炭マスク


南国高知も秋が深まり確実に冬の足音が聞こえてきています、日中でも窓を開けると涼しい風が吹き込んでエアコンの必要がなくなる日が多くなってきました。夜の愛犬との散歩は、月が綺麗で嬉しくなりますが薄手の上着が欲しいほど。こうなってくると、ようやく竹炭マスクの出番です(笑)。夏前には完成していたマスクですけれど、厚みのある竹炭綿に熱がこもって気温の高い日にはとても着けていられません。


そこで少し肌寒くなってくる今頃を密かに心待ちしていたのです、寒い季節なら反対に温かく過ごせますし、GOTOキャンペーンで乗り物を使う機会が増えた方もおられるかと思いますけれど、たとえば乾燥しがちな機内などでは、熱や湿度を保ってくれる大型タイプの竹炭マスクは重宝します。いずれにせよ今年になってからマスクをするのはエチケットとして定着しました、広大な竹林にいるのならまだしも公の場ではマスクで予防を常に意識したいと思っています。





虎竹アーマーが発掘!?

竹虎四代目(山岸義浩)、虎竹鎧


縄文遺跡から発掘されたわけではありませんっ(笑)!何かこうして見ると何処かの古墳から出土したようにも見えてきます。しかし、これはもちろんご存知の皆様もおられるます通り昨年の創業125周年に合わせて製作したソープボッカスカート「REIWA-125号」用に用意した虎竹アーマーと虎竹兜です。


虎竹アーマー、虎竹兜


坂道レースは結構なスピードが出ます上に転倒等も考えねばなりませんでしたので、ヘルメットはじめ身体を守るプロテクターが必要だったのです。レース参加を決めた当初はオフロードバイクのライダーが着用するものを考えていて実際お店にいって作務衣の上から試着もさせてもらいました。


竹虎四代目(山岸義浩)


ところが、まったくピンときません。よくよく考えてみたら虎竹の車体には虎竹しか似合わないのです!そして結局このような形になりました、今年はコロナで出番はありませんけれど又同じようなレースに参戦できる日を心待ちしつつイメージトレーニングしてます!





300年の歴史を誇る土佐の日曜市でお買い物大実験開始!

白竹粗四ツ目スーパー籠、竹虎四代目(山岸義浩)


土佐の高知の日曜市をご存知でしょうか?何を隠そう300年の歴史を誇る伝統ある街路市で、約1キロに渡って軒を連ねる露店には季節の野菜や果物をはじめ海産物や地元ならではの産品があれこれと並んで見て歩くだけでワクワクと楽しくなってきます。毎週日曜市に市内の大通りの車道を通行止めにして開催されていますので、観光客の皆様にも大人気のスポットともなっています。最近では若い方の新規出店もあって今までになかったような魅力も加わり更に面白く魅力満載となっている日曜市に、新しい白竹粗四ツ目スーパー籠をもって行きました!


竹手提げ籠バッグ


実は、この四ツ目手提籠シリーズには非常に良く出来ていると評価が高い反面、実際にご愛用いただく主婦の方や女性の皆様から買い物をする時の不安のお声をいただいていたのです。


白竹粗四ツ目スーパー籠


もともとランドリーバスケットの発想から生まれた四ツ目手提籠です、室内での使用、そしてあまり細かい物を入れるという事ではありません。斬新なフォルムにばかりに気が向いてしまい、お使いいただく方の目線に寄り添っていなかったのかも...そんな反省を込めて皆様に安心してお使いいただくために、この日曜市で検証してみたいと思いました。


白竹粗四ツ目スーパー籠


使い勝手はどうなのか?一体どれくらいの荷物を入れられるのか?実は、自分でもアッと驚くほどの結果となりました白竹粗四ツ目スーパー籠の日曜市お買い物大実験、是非YouTube動画でご覧いただきたいと思っています。






網代底の籠と土佐網代

網代底米研ぎざる


網代底の籠やざるは真竹で編まれたものはもちろんですが、篠竹やスズ竹、根曲竹と言った寒い地方の竹で編まれたものが多く、西日本ではあまり見られない編み方です。


古い網代底籠


この迫力のある力竹が印象的な古い竹籠のように、農家さんの納屋等で見かける網代底も四国や九州では、ほとんど見た事がありません。


竹ざる


手付き竹籠


そう言えば、いつもの仕事の合間を見て腕試しのために特に力を入れて編んだザルと手付き籠を拝見させてもらう機会がありました。日常使いされる竹編みと又違った雰囲気と魅力に驚いたものですが、この職人も関東地方の技を継承されている方でした。


土佐網代籠


西日本では中国地方の一部に網代編みの竹籠が伝わっているだけで、全く見る事のない編み方なのに突如遠く離れた四国は高知に「土佐網代」として伝統の竹細工があったというのは不思議です。毎週日曜日に開催されている300年の歴史を誇る日曜市、地元の産品にあふれる露店の店先で使い古された土佐網代の籠に面影が残っています。



四国観光列車「志国土佐 時代(トキ)の夜明けのものがたり」

JR四国観光列車、竹虎四代目(山岸義浩)


JR四国が運行しています観光列車が虎竹の里、安和駅にもやってくる事になりました。その名も「志国土佐 時代(トキ)の夜明けのものがたり」、坂本龍馬を車体に描いた特別列車で、車内では特別な料理も用意されていて普通とは全く違う列車の旅を楽しめるようです。もちろん高知だけではなく香川県、徳島県には「四国まんなか千年ものがたり」、愛媛県には「伊予灘ものがたり」と言った旅の列車が走り人気を博しているとの事です。


JR四国観光列車、竹虎四代目(山岸義浩)


たまたまのタイミングではありましたが、ちょうどこの列車が安和駅に到着されるとの事で製作したばかりの虎竹コロナウィルス感染防止帽子でお出迎えさせて頂きました。


JR四国観光列車、感染防止帽子


列車から降りて来られた皆様は、この異様な帽子に不思議そうな表情ですが、ソーシャルディスタンス用と言いますとすぐに納得いただきます。


志国土佐 時代トキの夜明けのものがたり、安和駅


JR四国観光列車、安和駅


JR四国観光列車


志国土佐 時代トキの夜明けのものがたり、虎竹の里


停車時間はいつもよりずっと長めに取っています。安和駅からの眺めを楽しみ、地元の産品を知っていただこうと駅には即席の観光案内所兼売店が用意されています。お客様は、こうしてそれぞれの停車駅で地域を感じる事ができますので、やはり特別な観光列車ならではです。


志国土佐 時代トキの夜明けのものがたり


停車時間はアッという間に過ぎて次の駅に向かって走り出します。こうして、このホームで列車をお見送りするのは幼い頃のおばさんの婚礼以来ではないでしょうか。お越しいただきました皆様、ありがとうございました!





進化する竹籠

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高知では特産の新高梨が美味しい季節となった。大好物なので、大きくて高価なものには手が出ないけれど小ぶりなものを既に何個か頂いた。今、手にしているのは50年前までは梨を入れて運ぶために編まれていたと言う梨籠だ。海外から同じような竹籠が輸入されるようになり次第に製造量が少なくなり、段ボールが広く普及してから国産の籠は姿を消した。


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輸送に使われて、すぐに廃棄される竹籠よりは少しだけ丁寧に編まれる進物用の籠もある。現在でも国産で編まれていたのが凄いが、あくまでも容器としての竹なので青竹の色合いがぬけてしまうと何の価値もないように扱われている。


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粗く編まれた竹籠も色が落ち着いてきて、それから更に時間が経つと今度は良い風合いになってくる。屋外で使われるのか、室内にあるのか、その方の使い方によって大きく違ってくる「進化」。だから、それを知っている籠屋さんでは、こんな嬉しくなる竹に出会うのだ。


懐かしいF竹材店

竹林の夕日


F竹材店が廃業すると聞いたのは何時の事だったろうか?幼い頃からずっと名前を耳にしていた日本の竹業界のビッグネームであり、竹虎にとっては一番のお得意先だった。どんなに海外からの輸入竹製品が増えても、どんなに不況であってもF竹材店さんは変わることなく竹虎の製品を引き受けてくれていた。さすが日本一の会社様は違うなあと、入社直後もしきりに感心ばかりしていた。


竹林、竹虎四代目(山岸義浩)


ところが、ある日突然の重たく暗い知らせ。あのFさんが辞めてしまうような竹産業に未来はあるのか?それより、年商の多くを頼り切っていた竹虎はこのまま倒産だろうか?それからずっと虎竹の明日を思ってきた。


祖母とおばさん


声が大きく豪快な笑顔が印象的だったFさんに初めて会ったのは子供の頃なのにハッキリと覚えている。年に一度か二度は遠い所を遥々と虎竹の里にまでやって来ていた。当時、Fさんは来社されるたび自分達の家に宿泊した、祖母も母もおばさんも、まるで旅館の仲居さんのように忙しく働いていたように思う。山岸家の食器棚に竹製の珍しい盛器があふれているのは、このせいなのだ。


二階の客間では大きなテーブルに様々な料理を並べた前で浴衣姿のFさんと祖父が団扇片手に談笑していた。そういえば当時はエアコンなど無い時代だったが網戸を開けるだけで涼しい風が入ってきた。


祖父の影


こうしてFさんが当家に泊まるのは、虎竹の里に旅館やホテルが無かったからだとずっと思っていたが実は全国各地に出張に行く度にそれぞれの地域の取引先で宿泊するのが常だったようだ。それを先日、長年に渡って竹屋を切り盛りしてきた女将さんから聞いた。女将さんも自分の祖母や母のようにFさんが来る度に接待に忙しかったと言う。何日も宿泊して、そのお宅を拠点に更に地方に出かけて行かれていたと聞くので幼った自分のエネルギッシュなFさんの印象は当たっていたようだ。


それにしても、こんな遠くの街でF竹材店さんの事を思いがけず聞けるなんて感激だ。天国の祖母が、女将の口を借りて話してくれているに違いないと思う。やはりボクは幸せ者、竹の神様に好かれている。



蜘蛛の巣編みの山葡萄手提げ籠バッグ

山葡萄手提げ籠バッグ


山葡萄の蔓は丈夫で昔から農家の籠などに多用されてきた。背負い籠や、腰籠など山葡萄で編まれたものなら切れたり壊れたりする事もないので農作業や山仕事などに集中できたはずだ。


山葡萄ロープ


近年になってナイロン製のロープが登場するまで竹で編まれた竹縄が最強の紐として使われていたが、山葡萄で編んだロープもその強さと耐久性は折り紙付きだ。


山葡萄蜘蛛の巣編み


この山ぶどうの手提げ籠バッグ、蜘蛛の巣編みと呼ばれている通り、まるでクモの巣を彷彿させるような編み込み。元々は素朴さが魅力だった籠だから個人的にはあまり好みではない。


山葡萄手提げ籠


それでも愛用されている方が大事にされている色づきは同じである。


山ぶどう手提げ籠バッグ


しかし、やはりこのような腰籠として長く仕事をしてきた籠に魅かれる。


日之影町竹細工資料館、廣島一夫作の竹籠

廣島一夫作竹籠コメアゲジョーケ


竹職人・廣島一夫氏の竹籠を展示している宮﨑県日之影町にある日之影町竹細工資料館は貴重な場所だ。人のための道具として使うために作られた竹細工がこうして遺されるのは竹を志す多くの方にとって大切だろう。それぞれの作品に余計な事が書かれていないのが良い、そして籠について説明などしてくれる人がいないのも良い。最低限の説明があった方が楽しんでもらえるかもと前には思っていたが、訪れる人によって勝手に籠が話かけるのも魅力かも知れない。


廣島一夫作竹籠コイヒビ


このコイヒビと呼ばれる籠を自分が魚になった気分で見ていると、つい中に引き込まれそうだ。


廣島一夫作竹籠クワカゴ


桑籠。


廣島一夫作竹籠コザネトオシ


コザネトオシとはトウモロコシ用の籠の事で、砕いたトウモロコシを米の大きさと揃えて一緒に炊いたのだそう。


廣島一夫作竹籠テゴ・ナバトリホゴ


椎茸(なば)採り籠。


廣島一夫作竹籠イリコカゴ


イリコ籠。


廣島一夫作竹籠ミソコシ


味噌漉しザル。


廣島一夫作竹籠ミソコシ


廣島一夫作竹籠シタミ


魚籠(シタミ)、肩の部分が粗く編まれているのは空気を取り入れやすくするためらしい。


廣島一夫作竹籠バラ


バラ。


廣島一夫作竹籠ミソコシ


このミソコシざる、日本中探してもこんな籠は見つけられない。


背負い籠、竹虎四代目(山岸義浩)


大きな背負い籠が展示されている、しかし険しい山々の続くこの辺りの背負い籠と言えば独特の形をした「かるい」。青竹のむせ返るような香りの中、一本の竹が籠になる故・飯干五男さんの圧巻の技。これも竹の神様に導かれた時間だったが、全盛期にはこの籠を一日に三個編み上げていたと言う。





お出かけにもお部屋の中でも、ずっと使える白竹手提げ籠

白竹粗四ツ目手提げ籠バッグ


粗く編み込んだ縦と横のラインが新鮮な手提げ籠です。洗練されたスマートな形が人目を惹きそうですが、実際に使ってみると見た目の竹編みからは想像できないような力強さを感じます。


白竹粗四ツ目手提げ籠バッグ


お買い物にも安心の四ツ目手提籠は、折り畳みできる持ち手も特徴です。お出かけで使った後は、お部屋の中でランドリーバスケットとして、あるいはマガジンラックや小物入れとしても使えます。


白竹粗四ツ目手提げ籠バッグ


横長タイプと縦長タイプ、どちらも細かい部分まで熟練職人ならではの技と経験のつまった逸品です。自然の竹ならではの優しい使い心地、愛用するほどに飴色に変わってくる竹の表情と深まる風合いも魅力です。


白竹粗四ツ目手提げ籠バッグ

白竹粗四ツ目手提げ籠バッグ

竹買い物籠バッグ


白竹で編まれた粗四ツ目手提げ籠バッグには今のところ四種類出来あがっています。一番奥に写っているスーパー籠で先日は高知で有名な日曜市に出かけてみました。


白竹粗四ツ目楕円手提げ籠バッグ


毎日のお買い物と違って、季節の野菜や果物はじめ日曜市でしか見かけない品々も多くついつい買い過ぎて重たいくらいでたものの、籠はビクともせずにスーパー籠の強さを改めて感じました。






コロナウィルス感染防止・帽子とは!?

ソーシャルディスタンス用竹帽子、竹虎四代目(山岸義浩)


秋晴れのある日、高知市内まで遊びに行こうと思ってやって来たJR安和駅での事。慌てて出てきたので、つい腕時計を忘れてしまっていたのです。「しまった!汽車までの時間が分からない!」小さな無人駅には改札も無ければ時計もありません、ただ波の音が聞こえるだけ。しかし、天は見放してはいませんでした、いつもなら人影のないホームにステキな竹籠手提げバッグを持った女性がいるではありませんかっ!


竹虎四代目(山岸義浩)顔


ああっ良かった!時間をたずねてみよう。歩みかけたその時、「イカン、イカン!」今の時代、人に話掛ける場合にはソーシャルディスタンスが常識。


ソーシャルディスタンス用竹帽子登場


そこで!こんな時にために竹虎が総力を結集して開発した「新型コロナウィルス感染防止・帽子」の登場です!


コロナウィルス感染防止帽子話かける


直径はゆうに2メートルを超える大きさ、これなら他の人とは前後左右360度の全方向で1メートル以上は常に離れた状態をキープできます。


コロナウィルス感染防止帽子で並ぶ


時間を教えてくださった方のお隣に立っても、このようにしっかりとソーシャルディスタンスは取られています。新型コロナウィルス感染防止・帽子を被っていないと、つい無意識の内に近寄ってしまう場合もありますが、この秘密兵器があれば何処に行っても安心です。


コロナウィルス感染防止帽子、汽車が来た


おっと汽車がやって来ました。この辺りを走るJRは電車ではありません、ディーゼルで走る汽車なのです。さて、るんるん気分で乗り込もうとした、その時!ムチャクチャ重大な事が判明します!なんとっ、汽車の扉は70センチしかありません(泣)。直径2メートル超の新型コロナウィルス感染防止・帽子では入る事ができないのです~!


コロナ対策帽子


ソーシャルディスタンス用竹帽子


竹虎四代目(山岸義浩)

コロナウィルス感染防止帽子で海をながめる


虎竹の里の安和駅からは美しい海が一望できて、近年では遠くからお客様がやって来られるちょっとした観光スポットのようになっています。だからさすがに景色がバツグンにいい、そんな海からの優しい南風がボクを優しく慰めてくれました。





ソーシャルディスタンスのために!?

竹虎四代目(山岸義浩)、竹帽子


新型コロナウイルスによる感染症によって毎日のように耳にするようになったソーシャルディスタンス(social distance)、ご存知のように社会的距離という意味です。人が密集しそうな場所では適度な人との間隔を取る事が今では常識となっていて、自分たちの生活も今年は大きく変化しました。そこで、竹虎でもこの人との距離を取るための工夫ができないかと大きな竹の帽子を製作しようと考えました。理屈は簡単です、自分がいつも被っている竹帽子のツバを広げれば単純に人には近づけませんし、他の人も近づいて来れられません。


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そこで「大きな帽子を作る!」そう職人に伝えた所、出来あがりつつあったのがコチラ!これでは巨人が被る帽子です(笑)。


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さて、気を取り直してやり直しています。一体、どんな帽子ができるのやら!?ところで、コロナ対策にはマスクが大きな効果を持っていると言われます。マスクでウィルスの侵入自体は防げませんけれど、咳やクシャミの時には役立ちますし何よりウィルスがいるかも知れない自分の手で口や目、鼻を無意識に触る事がありません。夏場は暑かったマスクも、これからの季節は竹炭マスクのように大きく、厚みのある温かいタイプが良いのではないかと思います。





渡辺竹清作、最後の虎竹ショルダーバッグ

渡辺竹清作虎竹ショルダーバッグ


まさか、このような作品に出会うとは思ってもみませんでした。コロナ禍の時にあっても、やはり竹の神様はいつも見守ってくれていると感じずにいれません。手にした渡辺竹清作虎竹ショルダーバッグは32年前のものでしたが、恐らく箱に入れられたままだったのか?棚の奥深くで眠っていたのか?とにかく保管が素晴らしく良くて時代を全く感じさせません。ついこの間編まれたものだと言われても不思議に思わないような竹の状態です。


渡辺竹清作虎竹ショルダーバッグ


実は、このショルダータイプは手提げ籠バッグと違って当時でも沢山作られたものでもありません。100年間、人の暮らしを見守り続けてきた煤竹に新たな命を吹き込んで、次の100年も人と共に生き続けさせたいとの思いがあった渡辺先生は煤竹での創作が中心でした。虎竹を使いはじめたのは祖父のすすめがあってからですので、これは自分の推察ですがこのショルダーは、竹籠を持って歩きたかった祖父のオーダーから始まったのではないかと思います。


渡辺竹清先生、竹虎四代目


気になって今さっき電話して聞いてみたら、やはりそんな事だったようです(笑)。祖父が自分が作ってもらいたいものがある時に、何百束という中から厳選した虎竹を先生の工房に持って来ていたのでした。そこで、渡辺先生の所に見たこともないような綺麗な虎竹があるのに驚いたのが竹工芸作家の塩月寿籃さん、先生の工房の竹は特別だと言って虎竹を使う作品作りには渡辺先生の所の竹を使われていたそうです。


今は亡き祖父の話をしていると嬉しさと懐かしさで涙が止まりません。そして竹の面白さをつくづく感じます、この楽しさは自分だけが知っていてはもったいなさ過ぎます。まだまだご存知ない方ばかり、竹を忘れている方ばかりの日本で「竹」を伝えねばと思っています。社員には竹のエバンジェリスト(伝道師)になれと話している本人が一番やらなければなりません。





和みの竹のある暮らし

茶碗籠


竹籠がひとつあると台所が和みます。この茶碗籠は淡竹(はちく)で編まれた昔ながらの重厚な作りが特徴です。口巻が磨きといって竹表皮部分を薄く剥いでいるので変色が激しく、表皮を残して編み込んだ本体部分との色目のコントラストが本当に格好いいと気に入っています。


虎竹スクエアバスケット


先日、新しく仲間入りした虎竹スクエアバスケットを台所に持ってきました。


虎竹スクエアバスケット


調味料など小物を入れても良いようです。


角碗かご


四角い茶碗籠は場所を有効に使えるので人気です。実際かなり使いやすいので、このような籠を編む職人さんが少なくなりまたが、いつまでも続いて欲しい技のひとつです。


飯籠


貫禄の飯籠があると落ち着きます。


虎竹スクエアバスケット


小物を入れて使ってみました。


虎竹籠


虎竹スクエアバスケット


ダイニングテーブルや洗面台でも虎竹スクエアバスケットを使ってみました。一つの籠で雰囲気の変わる生活を楽しんでください。



50年、時間職人の手付きランチボックス

白竹手付きランチボックス


角物の竹弁当箱やランチボックス、ピクニックバスケットは色々な大きさ、形、持ち手のありなし、あるいは二段や三段があったり、内蓋付きなどもあります。更に虎竹で製作したものまでありますので、現在作られている竹細工の中ではかなりバリエーションの豊富な製品です。


白竹手付きランチボックス、竹虎四代目(山岸義浩)


ところが、この手付きのタイプは今まであまり見た事がありませんでした。それもそのはず、実は50年前に作られたものを復刻したものなのです。左右の竹の色目を見比べていただきますと一目瞭然ですが、茶色っぽい方の籠は初めからこのような色ではありません。元々は片方の白竹と同じように真っ白い竹肌だったのが、長い年月の間に自然とこのような渋い深みのある風合いに経年変色しているのです。


白竹手付きランチボックス、竹虎四代目(山岸義浩)


竹虎では「時間職人」と呼ぶこの経年変色。この昔の手付きの籠は一度も使われる事なく倉庫に眠っていたものなのに、このような美しい色合い。復刻した手付きランチボックスも、このような風格が出るまで長く長くご愛用いただきたいと願っています。





白竹粗四ツ目手提げ籠バッグ

白竹四ツ目買い物籠


直線的なラインが強調される白竹粗四ツ目手提げ籠バッグには角型だけでなくて少し柔らかい印象の楕円形の籠もあるのです。


白竹四ツ目買い物籠


編み目が粗いので、もちろん小さな物はそのまま入れられませんが、自分の愛用する八ツ目手提げ籠も細々したものは落ちてしまうので別の袋にまとめる等して使っています。あまり不自由を感じることはないので、このようなタイプの買い物籠は使い方だと思います。

 
白竹四ツ目買い物籠


もちろん室内で小物入れなどにお使いになられても良いと思います。テレビを見ながらソファでうたたねする事が多いので常にリビングにブランケットを常備している自分のような方にはこのようにしてご愛用いただけます。





お部屋の中でも外でも四ツ目手提籠は大活躍

白竹粗四ツ目衣装籠


白竹粗四ツ目衣装籠はマス目の粗さがいいのです。竹籠の良さは軽くて丈夫なところです、これだけ竹ヒゴの間隔を開けていても強度的には全く問題ないのが竹のしなやかで強い特性を良く表わしています。


白竹粗四ツ目衣装籠


どこに出しても恥ずかしくない衣装籠は、他の用途としても色々と活用の幅が広がりそうです。


白竹粗四ツ目スーパー籠


白竹粗四ツ目スーパー籠は名前の通りスーパーマーケットの籠をモチーフにしています。元々は買い物に使う事を考えていましたけれど、店内ではカートに載せる事もあるサイズ感ですので女性の方が持ち歩く事は少ないかも知れません。


白竹粗四ツ目スーパー籠


ちもろんお買い物やお出かけにもお使いいただけますが、お家の中でも洗濯籠などとしてお使いいただくと毎日の暮らしに潤いを感じていただけそうです。このような時には、やはり持ち手の可動式は便利です。





「竹の味がいい」最後の竹職人、竹編みの奥義

網代底の竹職人


長尺物の竹を扱う職人の工房には竹を通す穴が開けられています。土壁に開けられた穴に引き戸が付けられていたり、手元の紐を引くと小窓が開いたり職人によって様々な工夫がされているものですが、ここではコンクリートブロックを叩き割って穴を作っていました。そっと覗いてみた職人の背中から気迫がみなぎります。


竹職人の工房


この辺りは寒暖の差が激しく良質の真竹の産地でもあります。そう言えば冬に来た時には雪に龍馬ブーツが埋もれるほどだったのに夏は暑いの何の、南国育ちの自分でもゲンナリしてしまうほど。しかし、この気候のメリハリが竹にとってはとても大事で伸びがよく粘りのある竹が育つのです。


竹職人


「竹の味がいい」こう竹職人が話す時には筍を食することではありません、割りやすく編みよい竹の事をこう言うのです。道一筋に仲間と競い合いながら一つでも多くと毎日毎日技を磨き続けてきた本物の職人、真っ直ぐに竹に向かい合います。


ざる、竹虎四代目(山岸義浩)


編んでいるのは数ある竹細工の中でも網代底専門、9寸(約27センチ)の網代底ざるなら一日10枚、尺3(約39センチ)、尺4(約42センチ)の組なら一日8組編んできたと言うから凄い。


竹職人


腕の良い職人は仕事が早い。仕事場に入らなくても竹を割る、編む、ヒゴが床を擦る、包丁を置く、そんな音だけでも小気味良い、編み上がる前から嬉しくなります。


竹職人


網代底の水きり籠


足を付けて出来あがり、武骨ですが兎に角格好がいい。一本の真竹が、命を吹き込まれて人の笑顔を作る竹籠になる、笑という文字が竹冠なのには理由があります。そんな一部始終を動画にもしています、編み上がるまで、じっくりとご覧いただけます。





「蝸牛」サステナブルな未来を描く、竹に帰る

蝸牛(かたつむり)


オークラヤ住宅株式会社さんの発行される「蝸牛」という小冊子が届きました。「蝸牛」、難しい感じですが「かたつむり」と読みます、かたつむりのように地道にゆっくりとではありますが着実に前に進んでいきたい、そんな思いからのネーミングでしょうか?まあ、それは定かではありませんけれど今回のVOL.89の特集であります「サステナブルな未来を描く、竹に帰る」という事で、につきましては遅くても構いませんがしっかりと地に足のついた歩みをしていきたいものです。

 
竹


日本人とは数千年の付き合いのある竹は、現在では少し忘れられがちな存在ではありますが、大きく取り上げていただき竹と人との関係を再考していただいてます。数寄屋造り、竹アート、竹アクセサリー、竹のテーブルウェア、竹細工、竹林公園、竹の生態まで良くまとめられた記事の最後に世界竹大使の竹虎四代目が登場させていただいてます。


虎竹の里の新米


「日本は竹の国」などと大袈裟でしようか、もちろん世界を見渡せば素晴らしい竹文化があり目を見張るばかりです。しかし竹がイネ科であり、美味しいお米の育つ美しい国である日本こそ最高の品質の竹が生まれ、その竹を日本人の感性で芸術の域まで昇華させた、まさに竹の花開く場所と言えるのではないかと思うのです。


黒竹開花


実際に孟宗や淡竹・黒竹の開花が進んでいます、こちらは少し心配ですが。





双子の渡辺竹清作提籃

渡辺竹清作提籃


改めて祖父の偉大さを知る作品に出会った。工芸館に展示されている渡辺竹清先生作の提籃に見覚えがある、自社に保管してあるものとそっくりである。それもそのはず、竹虎二代目義治が中国で編まれた籠を元に同氏に復刻を依頼して完成した二つの籠の内の一つだった。


渡辺竹清作提籃


渡辺竹清作提籃金具


聞けば籠に使う金具類もどこかから探して出して来たらしい、なるほど金具ありきの作りとなっている。自分も新しい製品作りでは金具にさんざん悩んできた、竹と金具は難しい。


渡辺竹清作提籃


メイドインチャイナと聞けば意外に思われる方もいるが、日本の竹細工は大陸から渡ってきたものであるし、近代になっても技の多くを学び取り入れて今がある。渡辺竹清作隣に、中国製の籠がひとつ並べて置かれている意味も説明しないと竹虎に何十年務める社員も知らない。


渡辺竹清作提籃網代編み


それにしても角の鳳尾竹のあしらい、飾り金具、仕上げのイボタ埃など見比べてこそ分かる事がある。次回はお手本となったオリジナルの籠も持って出かけたい。