RKC高知放送テレビ取材と虎竹

2018年6月13日

テレビ取材、竹トラッカー


まっこと(本当に)有難いことに、RKC高知放送さんに取材にお越しいただきました。この8月、第11回世界竹会議(11th World Bamboo Congress Mexico)メキシコにお招き頂いていますので自然とお話しはその事となります。世界から集まる竹専門家の皆様に「日本唯一の虎竹」を説明するのには、言葉よりも、竹そのものをご覧いただきたいと思いました。


何を持って行こうか?


竹籠や手提げ籠バックなど持って行くのも良いが、せっかくなら日本唯一の虎竹で製作した竹トラッカーを見て、触って、乗って、虎竹を五感で感じてもらいたい。メキシコまで竹トラッカーを運ぶという思いは、そんな単純な思いからスタートしています。


虎竹の里


それにしてもテレビ局の方が余程日頃の行いが良いのかも知れません。先週から決まっていた日程ですが、心配していた台風も土佐湾の沖を通り、それが幸いして気持ちのよい夏空が広がったのです。


お陰で、この虎竹が成育する虎竹の里の山々もご覧頂く事ができます。この見える範囲の狭い地域でしか色づかない虎竹の不思議を知ってもらうには、やはりここでの説明は欠かせません。


虎竹の里、竹虎四代目


竹林に行くとウグイスの美しい歌の向こうから下草刈りをしているエンジン音が聞こえてきました。虎竹伐採のシーズンは1月末で終わっていますが、やはり虎竹の成育が気にかかります。今年は筍が沢山生えて、イノシシの被害が大きかった昨年とは全く違う竹林の風景に安堵します。


山の職人


しかし、小学校の頃から山に入り60年以上虎竹を見続けてきた山の職人にも近年の竹林の変化は心穏やかにいられない様子です。


竹虎四代目(YOSHIHIRO YAMAGISHI、山岸義浩)


正直、温暖化と聞いても、どこか遠くの話であって自分の事とはなかなか思う事はできずにきました。


虎竹やたらソファベンチ


ところが、この虎模様が少なくなり、その原因が気候の変化にあるとすればどうでしょうか。実は今でも気温の高さではなく、一時的な自然現象であれば...と心のどこかで願っています。そうやって毎年過ごしてたのです。


虎竹バックニューヨーカー


「霜が降りると虎の色がつく」


そんな自分達に、昔からこの地域に言い伝えのように聞いてきた言葉が重くのしかかります。60年前に真竹を使って開発された欧米輸出用の竹バックを虎竹でリニューアルしました。同じ形でも竹が違えば、こんなに風合いの違う製品に変身するのだと改めと「虎」の美しさと神秘さを思ったことです。


虎竹長財布


100年前、大阪天王寺で竹材商を営んでいた初代宇三郎が惚れ込んで、遥々と足げく通っただけの事はあります。つい先日、虎竹で長財布とパスポートケースを新しく製作しました。お話しすると笑われる事もありますが、使う度に自分の心が豊かになる、満たされるような竹と共にあって幸せです。


この取材の様子は6月18日(月)午後3:50~4:45の高知放送「eye+スーパー」で放映予定だそうです。高知にしかない虎竹ですが、高知の方でもご存じない方が多くて、まだまだやにゃあといつも思います。高知を知ると、高知って凄いと感じることばかり、ますます好きになるがです。少し時間を取って紹介してくれるそうですきに、是非ご覧ください。













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5月、虎竹の竹林

2018年5月 1日

  日本唯一の虎竹伐採


日本唯一の虎竹の伐採は1月末までと決められていますが、その竹達が1月にすべて山から出てくるという訳ではありません。伐採して山から運びだすのは大変な作業ですので非常に時間がかかります。急斜面ばかりの虎竹の里では雨が降れば山道が滑って仕事ができなくなる事もあり他の仕事との兼ね合いで伐採期限から2~3ヶ月経った後でもこのような状態の竹林があるのです。


日本唯一の虎竹伐採


竹林に続く細い山道にこうして置いたままにされる場合もあります。少なくとも江戸時代から竹のための山道と言っても過言ではない道であり、竹関係の人間以外はほとんど歩くことが無い道だと言うことが分かります。


日本唯一の虎竹


南国土佐の日差しは強く3月、4月でも汗の流れる日があるくらいですが、5月ともなればほとんど夏です。伐採されてそのままになっている竹が心配になりそうですが、それは大丈夫。竹や森の木々が太陽の光を適度に遮って土場で保管するよりも竹にとってはずっと快適です。


日本唯一の虎竹


綺麗に虎模様の入る竹を改めて見ています。先日、中国10大竹産地のひとつ広東省の広寧という街の広寧竹文化博物館にお伺いする機会がありました。


広寧竹文化博物館


植栽されている138種類と言う竹の中にも虎竹のような竹は見当たりません。虎竹の里で生まれ育った者にとっては、竹には虎模様があって当たり前と思っている人がいて嬉しくなる事がありますが、世界的に見ても実はこの地域だけの特別な竹である事を改めて思ったのでした。













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竹トラッカーで行く春の虎竹の里「NO BAMBOO NO LIFE」

2018年3月24日

日本唯一の虎竹電気自動車竹トラッカー


この冬は例年になく寒かったせいか竹トラッカーのバッテリーが使えなくなってしまっていました。交換したら前と同じようにガンガン走れるので安心しちょりますが、やはり小まめに乗っていたほうが良いとの事で天気も良いので近くの桜並木まで来てみましたぞね。





高知はすっかり春の陽気で、青々と茂る竹の葉も空の色も明るく心地よいのです。ふと思うのです、一般の方にとっては竹のイメージと言えばこのような青竹の色合いかも知れません。それならば、日本唯一の虎模様で編み込んで製作した竹トラッカーの見た目のインパクトはさぞ不思議に?印象的に残るのではないろうか?まっこと、素晴らしい竹だと改めて思うのです。


虎竹の里、竹林


さて、虎竹の里にフィリピン、カリンガ族の竹楽器製作者、演奏者であるエドガー・バナサン(Edgar Balansi Banasan)さん、ケント・バナサンさん達が来られていました。東南アジア一帯に広く見られる株立ちで節間の長い竹は笛の適材ですので素晴らしい楽器を製作れさていますが、それを日本の尺八などのように口で吹くのでは無く鼻で演奏されるのには驚きました。


竹トラッカー、エドガー・バナサン、ケント・バナサン、竹虎四代目


なんでも口は悪い言葉がでる事もあるけれど、鼻息はいつも変わらないからと聞いて、なるほどと納得します。言葉では十分理解し合う事はできませんが音楽は良いモノのです音色を聴けば竹の素材感から演奏者の心根まで伝わってくるような気がします。


竹の電気自動車も同じです。自分がどうしても二人乗りにこだわったのは竹を言葉ではなく体感頂きたかったからなのです。エドガーさんも、ケントさんも竹の車に乗ると子供のようにはしゃいでくれます。「amazing!」この言葉の他は何を言うているのか分かりませんが「NO BAMBOO NO LIFE」の気持ちは十分伝わってきます。8月にメキシコはハラパで開かれる世界竹会議(World Bamboo Congress)で竹トラッカーに世界中の人を乗せて走るのが、ますます楽しみになってきました。
















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牧野植物園、虎竹光悦寺垣と春

2018年3月11日

虎竹光悦寺垣、牧野植物園


今日の高知は最高ぜよ、空は青く晴れ渡り、陽射しはサンサンと降り注ぎ温かく過ごしやすいのです。道行く車は窓をあけて風を入れながら走っていきます、日当たりの良い部屋でも昼前になると締め切っていられないほどになるのではないでしょうか。


日頃はインドア派の人でも、ついつい外出したくなるような日なら是非散歩がてら訪ねてもらいたいところがあるのです。それが高知市五台山にある牧野植物園(遠くの皆様申し訳ございません)。緑や花々が美しい季節はまだまだ先かも知れませんがアップダウンのある園内を行けば軽く汗ばみそうな陽気の今くらいが心地よいのです。


牧野植物園


高知観光の隠れた名所として県外の方にいつもオススメしてきたのは虎竹の命名の父である牧野博士の偉業を顕彰する植物園であり、日本唯一の虎竹を移植させていただいているご縁がある事がひとつ。


牧野植物園


最近ではパワースボットとしても人気の場所ですが、そんな事を言われるずっと前からここは来るだけで気持ちがのよい癒しを感じる所だったことがひとつです。


牧野植物園、トサトラフダケ


そして、さらに先日は施工させていただいた6メートルもある虎竹光悦寺垣が完成しています。歩道にあわせて曲線を描くなだらかなラインは美しく多くの方の目を楽しませる事ができるのではないかと思っています。


高知に来られる機会がありましたら、観光名所は桂浜や高知城、日曜市ばかりではありません。84%を森林に囲まれた日本一の森林県である高知の真骨頂は山にあり、山の恵みと自然の豊かさを感じさせてくれる他にはない植物園が牧野植物園なのです。













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竹取物語に登場する「光輝く竹」の秘密

2018年1月 8日

淡竹(虎斑竹)


竹取物語と言えば日本最古の物語とも言われて誰もが知っているお話しです。竹取の翁によって光輝く竹の中から生まれて翁夫婦に育てられたかぐや姫を巡る物語ですがどうしても「光輝く竹」というのが気にかかっています。以前、梅雨時の孟宗竹が光輝く竹であると30年ブログに書いたことがあります。


孟宗の若竹には注意していないと見逃すくらいの産毛のようなものが生えており、雨の湿気で本当に信じられないほど光輝いて見える事があるのです。連日の雨で回りの景色が暗く沈んでいる中、まるで浮かび上がらんばかりの竹の神々しさに出会えば竹取り翁ならずとも何かを感じてしまいそうです。


しかし、孟宗竹が日本古来種であれば、これで問題解決ですが実は孟宗竹は中国から江戸時代に入ってきた外来種でありこの物語が成立した1200年も前には日本になかった竹なのです。


それでは「光輝く竹」とは一体何なのか?


それは淡竹(はちく)に間違いありません。淡竹のひとつの特徴として白く粉が吹いたように見える竹表皮があります。何を隠そう日本唯一の虎竹も淡竹の仲間ですが、独特の虎模様はこの白塗りした下に隠されています。虎竹と言っても全ての竹に色付きがあるのではなく、一級品の色合いになるのは一部の竹だけです。


ずっと色付きのない竹も多いのですが、そのような竹に何かの拍子に日の光が当たった瞬間、「光輝く竹」が表れ竹取り物語の秘密が解けた事を確信するのです。遥か昔、翁は淡竹の林でこのように光る竹を見つけて、かぐや姫が誕生したのです。


雨に濡れた虎竹


白粉に隠された虎模様を一般の方が見分けるのは少し難しいかも知れませんが、簡単に虎模様を見ることができる事があります。先日の雨模様の日に山出しの様子を確認に行くと、雨水で濡れた竹表皮には美しい虎模様がしっかり見てとれます。


Installation kaguya出版記念企画


昨年、東京国際フォーラムにて開催されたアートフェア東京2017がありました。竹取物語をテーマにしたInstallation kaguyaに虎竹を使って頂いたのですが、この時の企画をまとめた本が出版されてアマゾンで販売されています。


また、蔦谷書店さんの方で特別コーナーを作り出版記念の展示が開催される事になっているそうです。代官山蔦屋書店では今月1月11日(木)~31日(水)、京都岡崎蔦屋書店で1月11日(木)~2月12日(月)、梅田蔦屋書店で1月10日(水)~31日(水)の会期を予定されています。蔦屋書店と言えば若い方々にも人気のスポット、虎竹の事も知っていただく機会にもなれば嬉しいと思っています。













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虎竹やたらソファベンチで夢の中

2017年12月30日

虎竹やたらソファベンチ


ご相談を頂いていた虎竹やたらソファベンチが出来上がりました。予想していた通り、これなら商業施設のエントランスに置いていただいてもバッチリ目立って、格好が良いのではないかと思っています。


虎竹やたらソファベンチ


前回、この30年ブログで紹介させていただいた時はまだ製作途中でしたが完全に編み込むとこのような形になるのです。


虎竹やたらソファベンチ


やはり、ひとつ形にしますと思った通りになる所、そうではない所が明確になります。特に座面の快適さを考えると芯に使っている鉄フレームの形や構造からやり直さねばならない事が分かりましたので既にコチラは修正点を書きだし打ち合わせ済です。新年早々には新しいフレームが出来てくる予定になっています。


虎竹やたらソファベンチ


同じ編み方で言いますと、前々から受注製作している虎竹ヤチャラ椅子には鉄フレームが入らず竹の編み込みだけで仕上げています。竹の強さ、しなり、弾力、軽さ等を感じていただける逸品です、横から見るとリンゴの形にも見える中央に穴の空いた虎竹スツールにもフレームは入っていません。


虎竹やたらソファベンチ


しかし、フレームを入れることによって竹編みだけでは実現できないデザインがあり用途は広がります。一番わくわくして楽しみにしているのは自分です。


虎竹やたらソファベンチ、山岸義浩、竹虎四代目(YOSHIHIRO YAMAGISHI)


理想にはまだまだでも寝心地は最高です。横になりながら夢の中、以前より製作してみたかった沢山の方が腰かけられる、ちょっと目を引くユニークな形のベンチが出来上がりました。













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夏休み、高知観光ならイチオシは牧野植物園

2017年8月10日

坂本龍馬像


高知では真夏の祭典よさこい祭りが始まって、いよいよ夏本番という感じなのですが明日の祝日「山の日」から夏期休暇に入られる方もおられるかと思います。まとまったお休みに帰省されたり、旅行に行かれる方も多くなり観光県である南国土佐にも沢山の方がお越しになられます。


今年も全国的に猛暑日が続いていますが高知の陽射しの強さ、暑さは少し特別なので是非心してお越しください(笑)何と言っても高知は坂本龍馬が有名で必ず桂浜、龍馬像に行かれるかと思います。大渋滞で断念された方には高知駅前にも龍馬像が置かれていますので、もしよろしければコチラで維新の英雄をご覧になられるのも良いかも知れません。


牧野富太郎博士


さて、ところで県外からの皆様に自分がいつもお教えしている高知のイチオシスポットは牧野植物園ぜよ。最近は若い方にパワースポットとしても人気があるようですが、そんな事に関心のない方でも五台山の高台にあり、まっこと気持ちのエイ風が吹く園内を歩けば自然と癒されるような心地の良さを感じてもらえる場所なのです。


世界的な植物学者であられた牧野富太郎博士は日本唯一の虎竹の研究に虎竹の里にも数回来られています。そして、有り難い事に「土佐虎斑竹」という名前を付けて下さっているのです。命名の父が牧野博士という縁があり、他で成育しない虎竹を園内に移植させて頂いております。


なので訪れる機会も多い場所ですが、最近はじめた(と言ってもまだ神峯寺しか行ってませんが)四国八十八箇所霊場のひとつ竹林寺がすぐ近くにあり自分も近々お伺いする予定です。そこで、来園された皆様に是非ご覧いただきたいのは博士の蝋人形ぞね。在りし日の書斎を再現しちょりますが、ここに無造作に置かれているのが竹製ちり籠。博士が使っていたわけではなく、たまたま開園時に東京の古道具屋から購入されたとの事でしたが、許可を得て手にとって確認してみたら何と虎竹。偶然にしては出来すぎています、牧野植物園に行かれたら是非ご覧ください!


※ページでは竹虎四代目が牧野博士の蝋人形近くに行って、虎竹ちり籠を手に持っていますが立ち入り禁止の場所に入ったり展示物には手を触れてはいけません。牧野記念館の許可を得て撮影していますので何卒よろしくお願いいたします。













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不思議な魅力の虎竹盛り籠

2017年7月22日

虎竹楕円盛り籠足付 


虎竹はつくづく不思議な魅力のある竹だと思うのです。小さな頃から普通に虎竹に囲まれ、見て育った者にとっては当たり前の虎模様ですが同じ編み方で同じ籠を作っても出来上がった表情は、真竹や白竹とは全く別物のようです。


虎竹楕円盛り籠足付


忙しい朝の食事はバタバタして、しっかり味わうようなゆとりもない事が多いですが、たとえば休日の朝などは、こんな竹籠を食卓にのせるとそれだけで少し豊かな気持ちになってきます。竹虎が「竹のある暮らし」を日本の皆様に思い出して欲しいと考えるのは、竹を通して時代が変わっても大切にしたい古き良き伝統が見えてくるからなのです。





山頂まで続く虎竹の竹林。毎年繰り返されてきた竹と人との営み。ここにしか成育しない虎竹の事をもっと多くの方に伝えたいと思っています。













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竹虎百年、竹の花、竹の道

2017年7月 5日

高知新聞、竹の花


地元高知新聞に市内の民家の淡竹(はちく)に花が咲いたとの記事が掲載されちょりましたぜよ。竹の花なのか?何なのか?画像を確認いただいたのは自分も何度かご一緒させてもらった事のある富士竹類植物園の元研究主任であられた柏木治次先生と言うことなので間違いはないですろう。


竹の開花周期は非常に長くて孟宗竹で60年、真竹が120年というのが確認はされています。淡竹については恐らく120年だろうとは言われているものの確実な資料が残っているわけではありません。ただ、明治期の文献などから推測される開花時期に近づいており、高知に限らずここ数年は全国各地で開花報告が聞かれますのでいよいよその花の真実が明かされるのかも知れません。


竹の花


はじめての方は意外に思われるかも知れませんが竹はイネ科なので花は稲穂そっくりながぜよ。ところが開花がはじまると竹林全体が枯れてしまい、元と同じような竹林に復活するのには10年の歳月が必要と言われます。初代竹虎が虎模様の浮き上がる不思議な竹と出会ったのが100年前、淡竹の仲間である虎竹は今までの社歴の中で開花など経験した事がありませんでした。


もし本当に開花時期だとしたら竹虎始まって以来の大きな試練となりますろう。しかし、これは幸せな事です。自分達は曾祖父の時に開花して元の元気な竹林に戻ったばかりの虎竹達に出会い、ずっとこの竹を守り続けてきた。


四代目にして虎竹の花の時代を迎えられることには意味があり、新しい竹林に生まれ変わるように竹虎も生まれ変わらねばならないという竹の声だと感じています。さて、日本唯一の竹達はどんな花を咲かせてくれるのか、くれないのか。どちらにしても自分達の目の前には竹の道が続いているだけなのです。













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虎竹眼鏡ケースのリニューアルと虎竹材について

2017年5月 8日

虎竹眼鏡ケース


虎竹眼鏡ケースは内張をシックな感じの茶系の色合いに変えてより高級感のあるものにリニューアルしました。虎竹は自然の虎模様で色目の濃いものから、薄いものまで色々なのですが基本的には落ちついた風合いの内張がマッチすると思っています。


しかし、今回注目いただきたいのは実は内張の事ではなくて虎竹眼鏡ケース本体の両サイドのあしらいについてです。恐らく言わなければ気づかれる方は少ないかと思うのですが今までは一枚の虎竹で製作していた箇所が今後は部材を半割で使うことになっています。


虎竹眼鏡ケース


良く見ていただくと中央に切れ目が入っている事がお分かりいただけるかと思います。二枚の虎竹部材を貼り合わせて作られているのです。


実はこれには近年の虎竹材の事情があります。虎竹の里に育つ竹は虎竹ではありますが全てに虎模様の色づきが出るわけではありません。色づきの原因がハッキリ解明されていませんが気温も大きな要因の一つであり温暖化で冬でも温かい事が虎竹にとってはあまり良い状況にはなっちょりません。


虎竹下駄


元々淡竹の仲間なので太い竹が豊富にあることはないのですが、特に山出しされてる竹に太く身の厚みのある竹が少なくなっています。細い竹ヒゴにして使う竹細工には問題ありせんが、広い面を必要とする細工には大きな影響があり材料確保が難しい場合が出てきているのです。


そこで眼鏡ケースも一枚物の虎竹板から半割サイズへと規格変更をしたという事なのですが実は虎竹下駄などはもう随分と前から虎竹パーツのサイズを微妙に変えて対応してきています。虎竹は虎竹の里の大自然の恵みぜよ、人間にはどうする事もできないのでこうして自分達のやり方を変えていくのです。













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