竹下駄の色々

2016年11月25日

虎竹右近下駄


虎竹下駄は、特産の虎竹を正四角形に切り取って下駄表に貼り付けた職人技を感じさせてくれる逸品。本当に履くのがもったいなくなるような美しい出来映えで、何度も何度も手で撫でてから、ようやく足を入れて外に一歩また一歩と踏み出した覚えがあるのです。


竹皮男下駄


竹皮下駄も別段何という事がないように見えますが、実はこの下駄表に使える竹皮編みは特別腕のよい熟練の職人だけなのです。機械で成型する竹皮ではありません、手編みだけで下駄の台と同じ形に仕上げられる技術は長いキャリアと鍛錬の賜と言えます。


竹下駄


いずれにせよ竹下駄はそれぞれ手間暇かかったものが多く、消耗品というにはもったいないものばかりです。下駄を履くシーンは多くはありませんが革靴などでもカカトを張り替えて長く愛用できるように、竹下駄も底のスポンジ部分をやり替えて長く愛用いただきたと思っています。













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八割れ下駄、二つのこだわり

2016年5月11日

八割BLACK下駄、竹虎


いよいよ鼻緒の履き物が気持ちの良い季節になってきて毎日出来る限り素足で過ごしたいと思っているのです。竹皮スリッパを初めとして竹皮下駄、虎竹下駄、ちょいワル雪駄まで色々と鼻緒の履き物は沢山持ってはいるのですが玄関までやってきて上履きの竹皮草履を脱いで、いざ外履きに履き替えるとなりましたら、ついつい足が選んでしまうのが、この八割BLACK下駄ながです。


歯下駄や右近下駄など竹皮の台であったり、竹貼りであったりですから足裏への感触が最高ですが、どうしても普通の靴のようには歩けません。けんど、このような下駄でしか見ることの出来ない風景もありますので自分の場合は、どちらかと言うと休日の日や少しゆったりできる時に履くようにしています。そうそう思い出しましたがパリに行った時の事、もう二度と行く事もないと思うて街を竹皮男下駄(歯下駄)で歩きたくて持参しちょりました。ところが歩いてみると石畳の多い街です、足元が不安定で少し歩きづらくやはりその場所ににあった履き物があるのだと思うたものです。


その点、八割BLACK下駄は普通の右近下駄と同じように桐素材の台でありながら八割の言われもとなっています切り込みが入っていて履き心地が木製の下駄と思えないようにソフトながぜよ。あの石畳の道も難なく歩けたのではないかと思いますが、鼻緒の下駄の良い所と、運動靴の歩きやすさという良い面と、両方の良い所取りをした履き物ながです。


八割BLACK下駄、極太鼻緒


昭和の古い時代は良く履かれていた履き物ですので、熟練の職人さんの中には懐かしまれる方もおられますが、この八割には、いつくか自分のこだわりもありますぞね。そのひとつは「BLACK」と名付け事になった黒染めの竹皮。白っぽい竹皮の色合いを落ち着いた黒色にする事で焼き磨きした桐台とも相性よくマッチして全体的に渋い雰囲気になっちゅうのです。


そして、もうひとつのこだわりが極太の鼻緒ながです。竹皮の色合いに合わせて黒一色のご用意しかない鼻緒ですが、この八割BLACKのために専用に仕立てた鼻緒ながです。最近の若い方を中心に鼻緒の履き物に不慣れな方も多くなりました、実は下駄を履くと足が痛いというお声を頂く事も多いので、せっかくソフトな履き心地で多くの方に馴染みやすい、この八割は少しでも快適にご愛用いただきたいと特別に製作する事にしたがです。













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アケビ下駄

2014年5月23日

あけび下駄


下駄は高さのある歯下駄か、右近下駄か形が比較的シンプルなものです。素材が桐だったり杉だったり、あるいは仕上げで白木とか焼き磨きとか、ある程度の違いはあるものの、それほどの違いがあるわけではありません。けんど、下駄の表、つまり足をのせる部分には、まっこと色々な加工がされ少しでも履きやすいようにと、職人さんが試行錯誤されてきた生活道具ながやにゃあと思うがです。


竹虎で言うたら、もちろん真っ先に日本唯一の虎竹を張り付けた虎竹下駄や、熟練の竹皮職人さんに台に合わせて編み込んでもらった竹皮下駄などが思いうかびます。また、八割(やつわれ)と呼ばれる底の台に切れ目が入っちょって、それぞれのパーツに別れた形でソフトな歩き心地の下駄など昔の逸品を復刻させて、より歩きやすくしたものもあるがです。下駄の台には別の素材を張り付けるという他に、彫りを入れた下駄なども見かけた事がありますし、もう随分前の事ですけんど青森の職人さんに東北弁で寒い地方の手仕事について色々教えてもらった時に、山葡萄のツルをしっかり編み込んであしらった下駄を履かれていて、ええっ!?と驚いた事がありますぜよ。


そして、またこれも珍しいものではないかと思いますが、アケビ蔓を使うた下駄を拝見させてもらいましたぞね。アケビ細工と言うたら手提げ籠をまず思い出される方が多いのではないろうか?手提げ籠に良く使われちゅう蔓よりも細く、編み込みは緻密です。女性用しかないものですき履き心地を想像してみるがですが、足裏に細やかな蔓の刺激があって特に夏は最高ですろう。山葡萄の下駄といい、アケビの下駄といい、こんな個性派の下駄は、好きな方にはたまらないモノながです。













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漆仕上げの虎竹下駄

2013年10月29日

虎竹下駄


鼻緒の履物を履く事が多いですけんど、どれもこれも竹ばっかり。よくよく考えたら普通の下駄や雪駄やスリッパはないがぜよ。竹や竹皮で作られた履物しか履きよりませんが、そんな中でもピカリと光る渋さの虎竹下駄。


漆で仕上げられちゅう独特の雰囲気。どんな鼻緒が似合うろうか?下駄の季節は過ぎちょりますので来年のシーズンまでにじっくり合わせてみろうちや、そう思うて傍らに置いたままになっちゅうがです。


履物は、その宿命でもありますけんど、気に入って使うたら使うほど底がちびてきます。下駄箱にはそうやって履けなくなったものがありますけんど、これが愛着が湧いて来てしもうて捨てられないがです。この虎竹下駄も履けなくなったとしても、一生手元におってくれますろう。竹の下駄には、そういう所がありますぞね。













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リニューアルした男の桐下駄

2013年7月 1日

桐下駄


桐材は軽くて、吸湿性もあり独特のやさしい木肌である事から、下駄としても昔から多用されてきちょります。表面をムラのないように焼いた後に、丁寧に磨いて艶をだす焼き磨きという技法で製造された下駄は、「桐」だけに足元を「キリッ」引き締めてくれるような見た目の渋さだけでなく足入れもスムーズで、こじゃんと履きやすいがです。


こんな鼻緒の履き物の嬉しいところは、何ちゃあ浴衣や着物の必要がないところではないですろうか。いつもの作務衣やったら和風やきに、もちろんバッチリ似合いますけんど、ジーンズにTシャツのような格好にも意外と合わせる事ができて、そのままちょっとしたお出かけなどにも悪くないので、下駄はかなり優秀な履き物ですぞね。


鼻緒リニューアルした男下駄


男の桐下駄の鼻緒がリニューアルとなって鼻緒の柄が変わりましたけんど、「男」と名前が付いちゅうきに男性しか履けないかと言うとそうでもなく女性で足の小さな方でも、もっと言うとお子様でも鼻緒を指にひっかけたら誰でも使う事ができるがです。ひとつのモノを家族中で共有できる履き物というのは下駄くらいぞね。


前に江戸時代は、こじゃんとエコな暮らしをしていた時代と何かで聞いた事があるがです。当時、履き物と言うたら下駄か雪駄しかなかったと思いますが、鼻緒の履き物は少々の足の大きさを気にすることなく、誰でも使うことができて最後まで無駄になりませんので、日本人の「もったいない」というモノを大切にする心にもピッタリのエコな履物と言えるかも知れんと思うがです。













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虎竹下駄の変遷

2013年4月30日

虎竹男下駄


下駄好きの方のみならず夏の夕涼みの散歩には下駄が一番ですろう。ご存じのように下駄は台が硬く長距離を歩いたり、立ちっぱなしだったりしますと、こじゃんと足が疲れる事があります。履き慣れない方やったら鼻緒で足が痛くなったりもするがです。けんど、日頃履かない下駄だけに、下駄の鼻緒に足を入れてこそ味わえる時間もあるように思うちゅうがぜよ。


そうそう、下駄の素晴らしい所の一つとして、一つの下駄を家族全員で履く事ができる事がありますちや。足のサイズを、それくらい気にしなくても良いがです。現代みたいにモノのあふれる時代ではなかった頃には、下駄は家族で履き回ししたとも聞きます。つまり小さいお子様から大きなお父さんまで、靴のようにサイズをぴったり決めなくともお使いいただく事ができる便利な履き物ではあるがです。まあ、もちろん歩きやすさや格好はあるがですが...。


さて、虎竹を台に貼りつめた下駄は、もう何十年と愛用しよってから、何足履いたか分らないくいらですぞね。自分の場合はガニ股で歩き方が悪いのか、下駄がこじゃんと(とても)片ちびりして、左右入れ替わったら、とてもや無いですが歩きにくいくらいです。今日は、そんな古い竹下駄を奥の方から取り出してきて、最近の虎竹男下駄と見比べてみましたぞね。下駄の変遷と言うたら、ちっくと大袈裟かも知れませんけんど、両方の下駄を見比べたら微妙な違いがあるがです。よくよく見てみないと分かりませんが、実は、新しい下駄の虎竹の細工の方が細かくなっちょります。


虎竹を四角い形に切り取って下駄の台に貼り付けていますが、この四角の一つ一つのパーツが少しだけ小さくなって、以前の数より、より多くが使われちゅうがですちや。これは、どうしてかと言いますと近年の虎竹の里の山々の事情そのものながですぞね。竹は一年の中でも寒い時期にしか伐採しませんので、その年にあるだけの材料でしか製品は作ることができません。今年は、ちっくと大きな竹もありますけんど、ずっと毎年のように太い虎竹が少なくなっちょりましたので、直径の小さな虎竹しか使うてもらう事ができませんでした。


竹はご存じのように丸みがありますので、細い竹では下駄の台の平面に綺麗に竹を並べられるような平たいパーツを以前と同じ大きさでは作る事が難しくなったがです。そこで、細い竹なりにパーツも小さくして、より多くのパーツで虎竹下駄を製造するという作り手の工夫があるがぜよ。それぞれの良さがありますけんど、虎竹模様の自然な美しさは、細い竹ヒゴを編み込むよりも、こういう使い方が一番ぞね。夏の夕涼み、皆様もどうですろうか?













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竹皮男下駄の散歩道

2013年4月23日

竹皮男下駄


カラン、コロンと乾いた音をさせて竹皮男下駄の夏がやってきますぞね。久しぶりに足を入れると、ああ、これこれ。この足裏への心地良さやきに。思うたら、この竹皮下駄の製造にも色々ありましたちや。一時期、歯下駄を頻繁に履く時期があって一足履きつぶしてしもうたがです。自分はガニ股らしく、後ろの歯が極端に斜めにちびてしまいます。新しい下駄を、あれこれ探してみましたが、ついに自分が履きたい下駄が見つからず、それやったらちっくと作ってみようと考えたのが始まりやったです。初めての一足仕上がった時には、まっこと感激やったぜよ。あれから何年ですうろか?


昨年の夏の終わりに履きはじめたばっかりの下駄。秋以降は履く機会もありませんでしたので、鼻緒がギュッと足を少しきつめに締め付けるのも何か初々しい感じで嬉しいがです。高さ6センチ、何と言うことのない高さのようで、実は履いたら景色が違いますぜよ。いつもとは違う風景が広がっちゅうような気がして、別段用事もないけんどカラン、コロンと近くを散歩してみます。


まっこと、不思議ぜよ。履き物が違うだけやのに歩く速度が違う。日頃、あまり感じたことのない風が田植えを終えた向こうから吹きゆう。いつもは見過ごしよった古い木の電柱に足が止まる。あぜ道の脇の小川の音が聞こえてくる。なんか贅沢な、ゆったりした気分で歩かせてもらえて豊かな気持ちになってきましたきに、だんだんと沈みかけた夕日もまた、こじゃんと綺麗に見えてくるがぞね。













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帰ってきた八割BLACK

2012年12月17日

八割下駄


八割BLACKがリニューアルして帰ってきましたぞね。まっこと(本当に)お待ちどうさまでした(^^)


ええっ!?「八割」をご存じないですろうか?


まあ、それも仕方ないかも知れませんちや。以前は結構履かれよった履き物で、高知では昔ながらの下駄屋さんには置いてありました。けんど時代の流れと共に段々と見る機会が少なくなって風前の灯火となったところで、近年、鼻緒の履き物が見直される中この八割下駄は、桐台が一枚の板ではなくて、それぞれが独立した構造になっちょりまして、こじゃんと、ソフトな履き心地!まっこと、下駄とは思えないようなフィット感があるがです。そんな履きやすさが口コミでひろがったりして、下駄に馴染みのない若い方にも受け入れて頂き静かなブームとなっちゅうがです。


八割BLACK


さて、今回リニューアルした八割BLACKですが、色々と進化したところがありますけんど一番のこだわりは何と言うたち鼻緒ながです。まず、生地選びからはじめました。黒で統一したいという思いは最初から変わっちょりませんので、鼻緒に使えそうな色々な生地を取り寄せて検討し、素足に感触が一番心地よかった細い縦縞のコーデュロイ生地に決定したがです。


もともと八割下駄は歩きやすく動きやすい履き物。だから、とにかく極太の鼻緒でしっかりと足をホールドして鼻緒の履き物としては格段の歩きやすさを実現したいと思うちょりました。鼻緒職人さんとは何度も何度も試作をやりなおし、太さと、芯にいれる素材なども変えてみたりしましたぞね。


何を隠そう今度の八割BLACKは鼻緒が、こじゃんと(とても)すげにくいのが特徴のひとつ。底に開いた楕円形の穴に鼻緒を引っ張りこんで、しっかり結んでいくのは結構大変な手仕事ながです。この、すげにくい八割にギリギリの太さの鼻緒作りが一つのポイントで歩きやすさと、作り手のせめぎ合いのような所がありましたちや。一応の形になって本日皆様にご紹介させていただきますがこれで終わりではないがです。お客様のお声に耳を傾けながらこれから八割BLACKが始まるがと思うちょります。













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新・八割BLACK

2012年12月14日

八割


虎竹の里も流石に寒くなっちょります。こう冷えますと足元は竹布五本指ソックス竹皮スリッパでは、早朝など外に出にくい事もあるがです。けんど、日中はぽかぽかと暖かくなってきますきに、やっぱり履きなれた鼻緒の履き物がサッと引っかけて出かけるには便利ぞね。


ところで、竹虎には虎竹や竹皮の下駄をはじめ、何種類かの下駄を販売させていただいちょります。その中に「焼き磨き」と言われる木下駄の製造方法があるのです。桐材は昔から軽くて吸湿性があり、高級下駄の材料として多用されてきた木材ですが、この桐材などの台をバーナーで黒くなるまで焼いていきます。結構、煙などもあがって、


「ありゃあ?燃えゆうがではないですろうか?」


下駄メーカーさんでの製造工場で拝見した時に、ちょっと見ただけでは、そんな風に思った事もありますが、竹虎でも竹垣用の焼板や園芸用の焼柱など製造する時にはまるで燃えているように煙が上がりますので実は大丈夫ながです。


八割下駄


さて、焼き上がって真っ黒くなった下駄の台ですが、これがどうやって、美しい焼き味のある木肌の色になるかと言うとまさに「焼き磨き」と呼ばれる通り、ハケ等つかって焼き目部分を磨いていくのです。自然素材が相手なので竹と同じく木も同じ温度の炎でも、こじゃんと焼けていたり、そうでもなかったり色々だから、高速回転するハケにあてがう職人さんも、一足、一足、調節しながらの手仕事となります。


只今、製造中の八割BLACKは、今までの八割下駄をご愛用のお客様のご意見、ご感想を参考に、何点かの改良を加えちょります。更に履きやすく、格好のエイ八割になったと思いよりますが、この下駄の桐材は藁縄磨きぞね。藁縄のゴツゴツとした、それでいて柔らかい素材感が新しい八割BLACKの台を男前に輝かせてくれるがです。













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浅くなり、深くなる下駄

2011年8月26日

虎竹右近下駄


ちっくと履きすぎたかも知れんけんどまだまだ捨てるらあ、とんでもないがぜよ!確かに新品の虎竹右近下駄と比べたら、明らかにちびちゅうのは分かりますけんど、日本唯一の虎竹を贅沢に使うた匠の技が活きちゅう下駄。正直、仮に履くことがなくなったとしても一生捨てる言う事はないろうにゃあ。


実は、虎竹右近下駄は同じようになった下駄が3足ほどありますし虎竹男下駄も3~4足履き慣らしたものがあるがです。どれも、底はちびちょります。虎竹男下駄などは歯下駄やきに片ちびして左右で高さが微妙に違うたりしちゅうちや。けんど、綺麗に貼りつけられた竹が履くごとになんかエイ色合いになってきますきに、底が浅くなるにつれてますます愛着は深くなっていくがです。













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