虎竹アーマーが発掘!?

竹虎四代目(山岸義浩)、虎竹鎧


縄文遺跡から発掘されたわけではありませんっ(笑)!何かこうして見ると何処かの古墳から出土したようにも見えてきます。しかし、これはもちろんご存知の皆様もおられるます通り昨年の創業125周年に合わせて製作したソープボッカスカート「REIWA-125号」用に用意した虎竹アーマーと虎竹兜です。


虎竹アーマー、虎竹兜


坂道レースは結構なスピードが出ます上に転倒等も考えねばなりませんでしたので、ヘルメットはじめ身体を守るプロテクターが必要だったのです。レース参加を決めた当初はオフロードバイクのライダーが着用するものを考えていて実際お店にいって作務衣の上から試着もさせてもらいました。


竹虎四代目(山岸義浩)


ところが、まったくピンときません。よくよく考えてみたら虎竹の車体には虎竹しか似合わないのです!そして結局このような形になりました、今年はコロナで出番はありませんけれど又同じようなレースに参戦できる日を心待ちしつつイメージトレーニングしてます!





懐かしいF竹材店

竹林の夕日


F竹材店が廃業すると聞いたのは何時の事だったろうか?幼い頃からずっと名前を耳にしていた日本の竹業界のビッグネームであり、竹虎にとっては一番のお得意先だった。どんなに海外からの輸入竹製品が増えても、どんなに不況であってもF竹材店さんは変わることなく竹虎の製品を引き受けてくれていた。さすが日本一の会社様は違うなあと、入社直後もしきりに感心ばかりしていた。


竹林、竹虎四代目(山岸義浩)


ところが、ある日突然の重たく暗い知らせ。あのFさんが辞めてしまうような竹産業に未来はあるのか?それより、年商の多くを頼り切っていた竹虎はこのまま倒産だろうか?それからずっと虎竹の明日を思ってきた。


祖母とおばさん


声が大きく豪快な笑顔が印象的だったFさんに初めて会ったのは子供の頃なのにハッキリと覚えている。年に一度か二度は遠い所を遥々と虎竹の里にまでやって来ていた。当時、Fさんは来社されるたび自分達の家に宿泊した、祖母も母もおばさんも、まるで旅館の仲居さんのように忙しく働いていたように思う。山岸家の食器棚に竹製の珍しい盛器があふれているのは、このせいなのだ。


二階の客間では大きなテーブルに様々な料理を並べた前で浴衣姿のFさんと祖父が団扇片手に談笑していた。そういえば当時はエアコンなど無い時代だったが網戸を開けるだけで涼しい風が入ってきた。


祖父の影


こうしてFさんが当家に泊まるのは、虎竹の里に旅館やホテルが無かったからだとずっと思っていたが実は全国各地に出張に行く度にそれぞれの地域の取引先で宿泊するのが常だったようだ。それを先日、長年に渡って竹屋を切り盛りしてきた女将さんから聞いた。女将さんも自分の祖母や母のようにFさんが来る度に接待に忙しかったと言う。何日も宿泊して、そのお宅を拠点に更に地方に出かけて行かれていたと聞くので幼った自分のエネルギッシュなFさんの印象は当たっていたようだ。


それにしても、こんな遠くの街でF竹材店さんの事を思いがけず聞けるなんて感激だ。天国の祖母が、女将の口を借りて話してくれているに違いないと思う。やはりボクは幸せ者、竹の神様に好かれている。



コロナウィルス感染防止・帽子とは!?

ソーシャルディスタンス用竹帽子、竹虎四代目(山岸義浩)


秋晴れのある日、高知市内まで遊びに行こうと思ってやって来たJR安和駅での事。慌てて出てきたので、つい腕時計を忘れてしまっていたのです。「しまった!汽車までの時間が分からない!」小さな無人駅には改札も無ければ時計もありません、ただ波の音が聞こえるだけ。しかし、天は見放してはいませんでした、いつもなら人影のないホームにステキな竹籠手提げバッグを持った女性がいるではありませんかっ!


竹虎四代目(山岸義浩)顔


ああっ良かった!時間をたずねてみよう。歩みかけたその時、「イカン、イカン!」今の時代、人に話掛ける場合にはソーシャルディスタンスが常識。


ソーシャルディスタンス用竹帽子登場


そこで!こんな時にために竹虎が総力を結集して開発した「新型コロナウィルス感染防止・帽子」の登場です!


コロナウィルス感染防止帽子話かける


直径はゆうに2メートルを超える大きさ、これなら他の人とは前後左右360度の全方向で1メートル以上は常に離れた状態をキープできます。


コロナウィルス感染防止帽子で並ぶ


時間を教えてくださった方のお隣に立っても、このようにしっかりとソーシャルディスタンスは取られています。新型コロナウィルス感染防止・帽子を被っていないと、つい無意識の内に近寄ってしまう場合もありますが、この秘密兵器があれば何処に行っても安心です。


コロナウィルス感染防止帽子、汽車が来た


おっと汽車がやって来ました。この辺りを走るJRは電車ではありません、ディーゼルで走る汽車なのです。さて、るんるん気分で乗り込もうとした、その時!ムチャクチャ重大な事が判明します!なんとっ、汽車の扉は70センチしかありません(泣)。直径2メートル超の新型コロナウィルス感染防止・帽子では入る事ができないのです~!


コロナ対策帽子


ソーシャルディスタンス用竹帽子


竹虎四代目(山岸義浩)

コロナウィルス感染防止帽子で海をながめる


虎竹の里の安和駅からは美しい海が一望できて、近年では遠くからお客様がやって来られるちょっとした観光スポットのようになっています。だからさすがに景色がバツグンにいい、そんな海からの優しい南風がボクを優しく慰めてくれました。





世界竹の日(World Bamboo Day)2020の青竹踏み体操の裏側

世界竹の日、World Bamboo Day


先日9月18日「世界竹の日(World Bamboo Day)」に全社で青竹踏み体操をご披露させていただきました。はじめてのYouTubeライブ配信でしたが何とか最後まで順調に終了することができて安心したのですが、この時のメイキング動画と言えば大袈裟ですが裏側を撮った動画ができました。


世界竹の日、World Bamboo Day、青竹踏み体操


実は全員が揃って青竹踏み体操をするのは、この日が初めてでした。そもそもステイホームで自宅にいる事が多い中、それぞれのご家庭で青竹踏みを使って身体をほぐし運動不足の解消をしていただきたいというのが目的ですので美しく踊ることを目指しているわけではありませんでした。ところが、動画を見直すと社員の動きが思っていた以上に揃って綺麗です、毎日時間を見て練習していたようですが、その成果が十分に発揮されたようでした。


世界竹の日、World Bamboo Day


青竹踏み体操


動画は虎竹の古里である焼坂の山頂からスタートします。森林ばかりの山が虎竹の里側になると途端に竹林が広がる様子が写っています。竹林はすべて虎竹の林です、この地域の特異性がよくご理解いただける動画にもなりました。





世界竹の日(World Bamboo Day)2020

竹虎四代目(山岸義浩)


青竹踏みは日本に昔からある健康法のひとつです。半割にした竹を足でフミフミするだけですが、その効果は抜群!まさに先人の知恵と言うべきものなのです。ところが近年、この青竹踏みすら知らない若い方々がいます、竹虎では2000年から毎年夏休みに地元大学生を中心としたインターンシップを開催して特産の虎竹の事を知っていただく機会を設けていますが参加される学生さんに「青竹踏みを知っていますか?」と聞くと多くの方がご存知ないのです!


一家に一つは青竹踏みがあると勝手に思っていた自分はビックリ仰天しました!?そして思ったのです「青竹踏みすらご家庭にないなら、本当に日本に暮らす皆様が竹に触れ合う機会は無くなってしまうのではないだろうか?」そんな自分としては衝撃的な竹離れの危機感を持って以来、青竹踏みを毎年出来るだけ多く製造し、全国のご家庭にお届けさせていただいています。


孟宗竹


竹を割っただけの素朴な製品なので誰が見ても「竹」だと分かる所も良い所です。そうやって自宅に竹があることで少しでも親しみを感じていただけるのではないかと思っているからです。ただ、実は簡単そうに見えて自社が扱うような量を国産の竹で製造しようと思うとかなり大変な事です。竹虎の青竹踏みには強度を考えて竹節を必ず2つ入れる事にしています。竹の節間は均一ではなく根元の方は狭く、ウラ(先端)に向かうほど間隔が広なります、もちろん太さもありますから全ての素材が活用できる訳ではありません。山の職人が激減している中で、利益率が高いとは言えないこの竹の確保ができるのは青竹踏みに思いのある竹虎くらいではなのです。





さて実は今回、新型コロナウィルスでご自宅にいる時間が多く運動不足になっておられる方も多いのではないかと思い、この青竹踏みを使ったリズミカルで楽しい体操を考案しました!


今日9月18日は「「世界竹の日(World Bamboo Day)2020」です。世界中の皆様に竹で健康に、竹で元気になってもらいたいと願いをこめて竹虎社員一同がお届けします。虎竹の里は雨模様なので本社工場内からになる予定ですが午後3時からYouTubeLIVE配信に挑戦します。是非ご覧ください。





大型台風10号が過ぎて

曲がった川


今回の大型台風10号の勢力は非常に強力で、今までに無いような被害が予想されるという事で早めの避難をされた方も多かったと思います。このような嵐の度に小さい頃に停電した真っ暗な部屋で家族寄り添って過ごした時の事を思い出します。そして昨夜は激しく雨戸を叩く風雨の中で先日に上空から見た極端に曲がった川の姿が目に浮かんできました。


河川の竹林


あの急な角度で曲がった川岸にはが植えられています。竹の根は縦横無尽に伸びて、しっかりと土を掴み天然の鉄筋コンクリートとも言われるほどなのです。土木工事が発達した今でも各地の川岸には竹林が広がっています。虎竹の里のすぐ近く、ニホンカワウソが最後までいた日頃は美しい流れの新荘川も、このような時には自然の猛威と言うものでしょうか、身のすくむような恐ろしい轟音と姿を見せつけます。だから、川岸には何か所にも渡ってこのような竹林が広がっているのです。


河川の蓬莱竹


日頃は何とも思わない竹ですが特に高知のような温かい地域では南方系の株立ちの蓬莱竹がズラリと並んで植えられています。株立ちのバンブー類の竹は根が広がらないので、隣接して畑や水田がある地域では特に重宝されてきました。


竹虎四代目(山岸義浩)


衣食住とすべてに関わって役立ってきた竹。「地震の時には竹林に逃げろ」幼い頃から教わってきたように人命や財産を守る防災面でも大きな役割を担い続けています。


「蝸牛」という冊子に竹が特集されました、そこで竹の防災についてもお話しさせていただきましたので興味のある方はYouTube動画をご覧ください。






9回逆転サヨナラ勝ちの、甲子園高校野球交流試合

虎竹の里


虎竹の里の浜辺から沖を眺めると半島のように突き出した野見と戸島、中ノ島、神島が見える。小さい頃には竹虎の工場が近くにあって、浜に竹材を並べてズラリと干していたので毎日の遊び場だったから、これらの島々の形は目に焼き付いている。だから中学高校の6年間を過ごすことになる全寮制の明徳に入学した時、後ろを振り返るとこれらの島々があって「ああ、遠くへ来てしまったものだ...」と寂しくも思った記憶がある。


そんな明徳が今年のコロナウィルスの関係で中止となっていたセンパツ出場予定だった32校と共に甲子園高校野球交流試合に参加した。テレビで最後のシーンだけしか見られなかったが鳥取城北に何と9回逆転サヨナラで勝利をおさめた。


竹虎社員


実は自分の明徳時代は最低だった。何をやっても中途半端、スポーツや勉強で活躍する周りの皆をまぶしく、うらやましく思って眺めているだけ。ところが、そんな落ちこぼれの自分に当時の吉田幸雄校長は「おまん、日本一の竹屋やろうがっ!」と何かに付けて大声で叱咤激励してくれた。


中学、高校時代、何をやっても諦めてばかりの出来損ないに何か元気づける事をと探しても良い所が見つからなかったので竹虎の事を持ち出してきたのだと思う。しかし、それが染み込んだ。卒業生スピーチに選んでいただき30数年前に卒業証書を受け取った場所に立ち、全校生徒を前にして確信した。野球部の後輩たちが大逆転を見せてくれたように、今度の危機を自分達は逆転せねばならない。今もこれからも、ずっと9回裏の状態だ。





There is a final word, "No Bamboo No Life"最後に締めくくった言葉「竹こそすべて」

竹虎四代目、虚無僧


国内の移動でさえも今までのように何処へでも自由にというわけではありません。ましてや海外など現時点では少し考えられない感じです、ほんの今年の1月まで思いもしませんでした。再開したパリで開催されているフランス国内巡回展「日本の日常生活の中の竹」はリオン、ツールーズと続いていくので各会場に行くことを楽しみにしていましたが叶いません。


せめて虎竹と縁のある五台山は牧野植物園のすぐ近く竹林寺にレベンソンさんの作った尺八片手に出かけようか...しかし、こうして虚無僧笠など被れば誰かは分からないでしょう?(ハッキリ分かる!)


竹虎四代目(山岸義浩)


まあ、そんな冗談はさておき海の向こうに何のためらいもなく渡っていたのがウソのようです。もう一昨年の事になりますかメキシコで開催された第11回世界竹会議(11th World Bamboo Congress Mexico)には日本唯一の虎竹電気自動車「竹トラッカー」まで運びこんでいました。少しタイミングが違っていたら、あんな事もできなかったのだと思うと運が良いとしか思えません。


今秋に開催予定だった世界竹会議台湾は来年に延期されています。竹の専門家達が集まり、竹の可能性を感じられる最高に楽しい機会なのに本当に残念です、そこで前回のメキシコ大会の講演内容をまとめてみる事にしました。





かぐや姫の竹の秘密

孟宗竹、かぐや姫の竹


「これぞ竹取の翁が竹林で見つけた、かぐや姫の竹です。」


そう言ったら、いかがでしょうか?なるほどと信じられる方もおられるのではないでしょうか?それくらい光輝いて見える竹があります。一年中いつでも見られるわけではありません、今年の梅雨は長雨で困っていますけれど日中でも薄暗いような曇り空の日に竹林に行くとこのような竹を見つけられる事があります。


孟宗竹


晴れた日に行くとこのような普通の竹にしか見えないのに、どうして白く光っているように見えるのでしょうか?実は二つの要素があります、一つは若竹、そしてもう一つは湿度です。


孟宗竹


孟宗竹の若竹には産毛のような細かい毛が表面に沢山あります、筍から竹になってドンドンと成長していく時期にちょうど梅雨があって竹達にとっては水分豊富で好都合なのですが、その湿気が生まれたばかりの竹表皮について少し暗いような竹林の中では輝きを放ち本当に浮かびあがって見えるのです。


竹虎四代目、虎竹の里


ただ孟宗竹というのは渡来種で1728年に京都に移植されたという説と1736年に鹿児島に移植されたという説がありますがどちらにしても300年足らず前の話です。かぐや姫の登場する「竹取物語」は日本最古の物語と言われていて9世紀から10世紀に出来たそうなので当時の日本には孟宗竹はなかったのです。


それでは一体、かぐや姫の生まれた竹は何なのか!?以前に竹取物語に登場する「光輝く竹」の秘密にも書きましたけれど淡竹に間違いありません。陽の当たり方によって山の中でやはり光輝く様子は神々しささえ感じます、竹は竹林にある時が一番なのです。





パリで再開したフランス国内巡回展「日本の日常生活の中の竹」

米とぎざる


たとえば、この普通に見える米研ぎざる一つにしても国産の良いものを求めようと思えば実はなかなか少なくなりました。この竹編みは最近ではあまり見ることのない淡竹(はちく)が使われています、昔ながらの手練れの職人は節が低く粘りがあると好む竹材です。何を隠そう虎竹も淡竹の仲間なので、このざるが生まれる工房の材料置き場に行くだけで何かワクワクしてきます。


生活に密着してきた竹細工は、日本の暮らしをそのまま生き写しするようなものです。昔の大家族の頃の米研ぎざるや味噌漉しざると言えば一抱えもあるよなうな大きなものがありましたが、現在竹虎で紹介するサイズは23㎝か25㎝サイズまでです。


パリ展示会候補の竹籠


都会ではお一人暮らしの割合が自分の思っている以上に多いことに驚いて数年前からはお一人様用の椀籠なども作るようになりました。職人が遊びや力試しに通常編んでいる籠のミニチュアに挑戦することがありますけれど、少し大袈裟に言えば、段々とそんなレベルに近づきつつあります。


長く続いてきた日本の伝統竹文化はこうして少しづつ微妙な変化をしながら今がある、そんな事も今回のフランス国内巡回展「日本の日常生活の中の竹」ではお伝えしたくて作品を選びました。不思議なものです、昨年末に長い時間をかけて厳選した竹細工たちではありますが、今考えば又まったく違くチョイスになりそうです(笑)。


パリ竹展示会場


パリは日本と比べるとずっと厳しい外出制限があったと聞いていますので本当に大変だったと思います。まだまだ油断はできないかも知れませんけれど中断していたフランス国内巡回展「日本の日常生活の中の竹」が再開したと嬉しいお知らせをいただきました。パリ会場は9月末までこちらで開催されています、1, rue Dante, 75005 Paris(tel : 01 44 41 50 10)関心のある方には是非足を運んでいただきたいです。


箕職人


また、パリ会場終了後は下記のリオン、ツールーズの各会場で開催予定です。詳しい企画内容、日本の竹についてはリンク先にも掲載されています。何卒よろしくお願いいたします。


■リオン会場
会期:2020年10月以降
46 Rue du President Edouard Herriot 69024 Lyon, tel : 04 78 38 30 40
■ツールーズ会場
会期:リオン会場終了後
5 Rue Croix Baragon 31000 Toulous, tel : 05 61 14 51 50