第38回全日本DM大賞入選しました

第38回全日本DM大賞入選


日本郵便株式会社の主催する第38回全日本DM大賞の発表があった。竹虎も荷物に入れている同梱物が、どれだけの評価をいただけるのかと思って申し込みをさせてもらっていた。一次、二次審査を通過し、最終審査まで進み、もしや入賞か?と淡い期待していたものの惜しくも入選にとどまった。


しかし、それでも入選作15作品には、ソフトバンク、google、三井住友カード、第一生命、関西テレビ、TOPPANなど一流企業ばかりなので、田舎の小さな竹屋にしては健闘したのではないか?いやいや、近年の年賀状は高名な写真家のミナモトタダユキさんにお願いしているとは言え、その他は自社で製作しているので、むしろ他社様のクリエイティブをほ拝見させて頂くと良く入選したなと思っている。


竹虎社員


DM大賞とはあるけれど、単なる印刷物ではなく、その有効性と実施可能性についての講評では、竹虎の取り組みを認めていただき、手紙や商品発送時の同梱物を通じたお客様との積極的な関係構築の重要性が強調されたそうなので、自分達のような小さい会社なりのやり方は、これからもあるように感じている。


ちなみに、応募の同梱物にも入れた年賀状と共に例年制作しているYouTube動画だ。今まで一番再生回数が多いが、土佐出身の三菱創始者岩崎弥太郎リスペクトして作っている(笑)。





竹トラッカーのリチウムバッテリ交換

竹トラッカーg


不思議なものである、世界竹会議台湾(World Bamboo Congress)に向けてリチウム電池の交換を決めたのだが、決定してバッテリーを取り寄せたと思ったら、まるで自らの役割を終えたのを知ったかのように、急にパワーが弱くなり竹トラッカーは走れなくなった。


日本唯一の虎竹電気自動車「竹トラッカー」


そもそもボディ自体も、今回は海上輸送のために車体番号の提出があり、前面カバーを取り外したり運転席の竹編みを切り取ったり満身創痍と言えば大袈裟かも知れないが結構大変な状態だ。


日本唯一の虎竹電気自動車「竹トラッカー」


「走る竹細工」とも呼ばれる(笑)、来週の出発までには何とかせねばならない。


竹トラッカーバッテリー


さて、リチウム電池の交換だが須崎市内にある三和モータースさんにお願いさせてもらった。スペインレースの際にはREIWA-125号の改造でもお世話になった整備会社様だ。積み替えるリチウム電池は50キロも重量があって、今の竹トラッカーではとても運べそうにないので別の車で届けてもらう。


竹トラッカー整備工場


自分は竹トラッカーに乗って、整備工場まで約8キロの道程をラストラン。距離は短いけれど、虎竹の里から一つ山を越える登り坂はバッテリー寿命を知らせる赤ランプ警報が鳴りっぱなしで、いつ止まってもおかしくない状態だ。ようやくダウンヒルとなり、市街地に入っても今まで聞いた事のないような音を響かせて、平地でもヨロヨロと進むだけで精一杯。後続車に道を譲りながら、休み休み竹トラッカーを励ましつつ40分かけてようやく三和モータースさんに到着した。


竹トラッカー電池交換


さっそく車体を点検してもらう。ずっとフォローを続けて頂いている、メーカである光岡自動車さんの担当の方も色々と相談できて心強い。


竹トラッカーナンバープレート


車体を海外で展示して、再度日本に輸入する形になるので関税の関係で車両登録を抹消せねばならないそうだ。手続きは陸運局に行くなど時間がかかるので、整備に入れると同時にナンバー外してしまった。


world bamboo day


ところが!来るのは自走してきたのに、バッテリ新しくして虎竹の里までの帰りはどうするのか!?ナンバーが無くなり走れない事に気づいた。竹虎のトラックはあるけど、重たい竹トラッカーを荷台までどうやって載せるのか?こんなドタバタが続いてます(笑)。



竹トラッカー台湾への試練!第12回世界竹会議(World Bamboo Congress TAIWAN)

竹トラッカー修理


いよいよ3月になったが、迫りくる世界竹会議台湾(World Bamboo Congress)に向けての準備が停滞中だ。既に台湾新竹にある会議の国立陽明交通大学(National Yang Ming Chiao Tung University)構内の走行ルートまでできているのに、近年の輸送費高騰や、様々な規制などで困難続きなのだ。


竹トラッカー部材


6年前の世界竹会議メキシコでは、日本から遥か遠いマンザニーロ港に運び、往復2000キロの陸送までした時より高額な輸送費!船会社さん、車体メーカーさんとの折衝、電池の積み替えや、陸運局での手続き、大阪港までの配送。何から細かい事が多くて、一旦車体を解体するのか?くらいまで話している。


竹トラッカー


さて、行けるのか?断念せざるを得ないのか?


世界竹会議、World Bamboo Congress


世界竹会議には50カ国の国と地域から、竹の専門家や研究者、関係者の方々が500名規模で集まる国際会議だ。今回の開催国である台湾は竹の最先端を走っており、竹への先進的な取り組みや作品には、いつも注目している。竹に従事されている方も多いのできっと賑やかで充実した会議となると思う。


世界竹会議、WBCのメンバー


世界竹大使(World Bamboo Ambassador)の皆様にも数年ぶりにお会いするのも楽しみだ。


竹トラッカー


暗いトンネルの向こうには、明るい光が見えている(と願いたい)。



走るか竹トラッカー!?世界竹会議台湾2024(12th World Bamboo Congress Taiwan)

世界竹会議台湾で走るか竹トラッカー


来る4月18日~22日に第12回世界竹会議台湾が開催される。まだまだ先の事だと思っていたけれど、いやいや準備を急がないと間に合うのだろうか?と焦ってきた。と言うのも前回のメキシコ大会に続いて、今回も日本唯一の虎竹電気自動車「竹トラッカー」を是非持って来てもらえないかとお話しを頂いているからだ。


走行竹トラッカー


今度の台湾大会にも、一時はチケット販売を中止したほど世界の国と地域から沢山の方々が集まると聞いている。会場が二つに分かれているのも特徴で、まず新竹にある国立陽明交通大学(National Yang Ming Chiao Tung University)で開催された後、第二の会場は自分も一度訪問した事のある南投県草屯の国立台湾工芸研究所( National Taiwan Craft Research Institute)だ。


竹トラッカー


第一会場から第二会場までの距離が、ちょうど竹トラッカーで一日で移動できそうなので何とか一般道を走破できないものかと夢想するけれど、少し難しいかも知れない。けれど、今回の遠征に向けて少し高額ではあるがリチウム電池も新品に取り換え万全の体制で臨むつもりではいる。




台湾は竹の開発や研究では本当に進んでいて、アッと驚くような竹製品があるから、せめて虎竹アーマーも用意せねばならないだろうか(笑)。


虎竹アーマー


遥かメキシコのハラパまで運んだ竹トラッカーだ、それでも、近くの台湾だからと簡単に考えてはいけない。輸送には時間も費用も予想以上にかかってしまう。只今、慎重に検討中です。





世界竹会議台湾2024(12th World Bamboo Congress Taiwan)に何がある?

Green school、グリーンスクール


2017年にGreen schoolを訪問した時の事は今でもハッキリと覚えている。ある時、バリ在住ながら世界を飛び回れられている尾原和啓さんに創設者であるJohn Hardyさんをご紹介いただいた。学校やホテルを竹で建築されている事に驚き、興味が沸いて、どうしてもこの目で確かめたくなったのだ。


どこまでも竹にこだわる姿勢には、驚いて開いた口が塞がらなかったほどだったが、明らかに日本の竹の性質とは異なり大きいだけでなく、建材としての強度が十分にある、今まで見た事のない竹に魅かれた。これは面白い!自分の思考の枠から外れて竹の可能性が広がったのは、次に向かったGreen villageだ。こちらのホテルには世界中から長期滞在の宿泊客がいっぱいでいつも満室だそうだった。




John Hardyさんが、一泊して行けとウブドにあるホテルbambu indahのフロントに電話してくれた。あいにく空いてる建物がなくてバンブードームに宿泊させてもらう事になった。この夜の体験も強烈で確か3~4日連続でブログを書いている。




バンブーエレベーターや、ホテルにある竹の吊り橋など、日本では到底考えられない。


孟宗竹


日本の孟宗竹だって、西日本の温かい地方なら結構大きな物がある。しかし、Green schoolの竹とは全く異なっていた。4月に台湾で開催される、第12回となる世界竹会議(World Bamboo Congress Taiwan)には何があるのか?同じ竹なのに世界には1300種もあるそうだから自分の知らない竹ばかり、それを知りたいと思う。



創業130周年感謝、本政寺奉塔の掃除

本政寺奉塔


週末に本政寺の奉塔掃除にでかける事にした。竹虎は今年でお陰様で創業130周年となる、その礎を築いたご先祖様の奉塔を、せめて綺麗に洗って感謝したいと思ったのだ。高知をでかける時には、途中少し天候の思わしくない所もあったけれど、大阪に到着すると気持ちのよい天気となった。考えたら、ここには何度となく足を運ぶが、いつも青空しかない。


本政寺奉塔


さて、今回は高さのある奉塔の一番上から洗いたいと思っていたから車に脚立を積み込んでいる。思った通り奉塔の上には長年の汚れがこびり付いておりブラシでゴシゴシこすっても落ちやしない。こんな事もあろうかと、古い墓石にも使える洗剤を買っておいた。


本政寺奉塔


ここ本政寺は、近くに水道がありバケツなども置かれていて本当に便利だ。何度となく上から水を掛けて洗い流してスッキリサッパリ、自分達以上にご先祖も気持ちよかったのではないかと思っている。



淑子さん、久しぶりの帰郷

淑子さん


パリで出会った淑子さんに、虎竹の里にお越し頂いた。いや、お越し頂いたと言うよりも実は淑子さんにとっては久しぶりの帰郷だ。本当に不思議なご縁なのだが、たまたま出張中にお会いさせてもらった淑子さんは、何と須崎市のご出身だったのだ。高知県自体も人口は少ないけれど、須崎市はわずか2万数千人しかいない、それなのに海外でご一緒させていただき、お仕事の機会にもなるなんて事は奇跡に近い。


ご主人様は画家で、ずっとアート関係の仕事に携わってこられた淑子さんに企画いただいて、フランス国内巡回展「日本の日常生活の中の竹」(Bamboo exhibition in Japanese daily life)を開催した。リオン、ツールーズと一年かけて回る予定が、ちょうど搬入が終わりフランスから帰国したタイミングでコロナが始ってしまったけれど、非常に貴重な体験をさせてもらった。竹の根も伸ばしていると、まったく思いもしない所に繋がるから面白い。


土佐では男勝りの女性の事を「ハチキン」と呼んだりするが、まさにハチキンの代表選手のような方だ。坂本龍馬も姉の乙女に叱咤激励されて大事を成した、自分も地元の偉大な先輩を見習わねばならない。





竹林には縦横無尽に走るドラゴンがいる

2024年竹虎賀状


2024年が明けました、今年も何卒よろしくお願いいたします。今年は新年早々に大きな地震があり、被災された皆様は、寒い中大変な思いをされているのではないだろうかと心配しています。自然災害の多い日本は、どこにでもこのようなリスクがあるから心を引き締めていかねばならない。もしかしたら、この辰年はそんな一年になるのかも知れない。


虎竹2024


さて、自分などは「地震の時には竹林に逃げろ」と幼い頃がずっと教わってきた。色々な方にこのお話をさせて頂くと、案外初めての方もおられるが、実は竹林に逃げろと言われるにはそれなりの理由がある。


虎竹根


皆様は竹の根をご存じだろうか?竹根は、竹の稈と同じような節が狭い間隔に無数についており、しなりがあり恐ろしく強靭だ。辰年だからか、見た目からか、竹林にいると地中を龍が這っているような錯覚を感じる。普通の方がご覧になられるのは、印鑑に使われていたり、ステッキや傘の持ち手あるいは近年はブランドバッグのハンドルにも使われているから馴染みのある方も多いかも知れない。


竹根ステッキ、竹根杖


太い竹根をステッキに使えば決して折れる事のない堅牢さだが、細い竹根は物凄い柔軟性としなりがある。明徳中学時代、担任の先生から何本か持ってくるように言われ、喜んで持参したらお尻を叩くムチになったという(笑)今となっては笑い話もあるが、粘りも抜群でとにかく強い。


竹根


この竹の根は、場合によっては1m近くの深さまで伸びる事があるけれど、大体は30~50cm程度と思うより浅い地表を伸びていく。ところが、これがまさに縦横無尽に伸びていて、竹同士が根で繋ぎあい支えあっているのだ。そこで、竹林全体が一塊となって土壌をガッチリと固めていて、天然の鉄筋コンクリートとも呼ばれる由縁だ。


虎竹竹林、竹職人


実際、竹林が地滑りを防いだ例はいくつもあって、高知でも土佐山田繁藤という場所で起こった60名も方が犠牲になった大災害は、竹林が斜面の崩落を止めた例として書籍にも掲載されている。もちろん、防災に役立つような竹林は日頃から管理されている健康な竹林でなければならず、 荒れ放題だと根浅になって逆効果になる場合もある。


飛び込んできた地震のニュースに、の強さにも改めて思いをはせる新春だ。





竹虎大掃除2023

竹虎社員一同


100年続く会社の割合は、わすが0.03%だそうで、会社を長く続けていく事は意外と大変だと思う。そんな中、竹虎は来年お陰様で創業130年の節目を迎えさせていただく事になる。初代宇三郎が竹材商として創業して以来、二代義治、三代義継と繋いでもらった竹の仕事。時代は常に変化していくが、これからこの流れのスピードは益々速くなり、ダイナミックになっていくだろうから、さてさて2024年以降は一体どうなっていくのか?偉大な先代達のようにやっていける自信はおぼつかないが、やるしかない。来年も何卒よろしくお願いいたします。



NO BAMBOO NO LIFE! 伊達政宗の甲冑姿から12年

竹虎四代目、年賀状


皆様は新年の年賀状は出されますでしょうか?出されませんでしょうか?実は先日、名古屋中京テレビ放送の情報番組「キャッチ!」で竹虎の年賀状を取り上げて頂いた。近年は、手軽なラインなどの普及もあって年賀状を書く方が少なくなってきたようだ。そう言えば、会社関係等でも、来年から年賀を取りやめますというお知らせが秋以降に何社も届いている。しかし、そんな世情に逆行するように、竹虎は2024年新春も3700枚近い年賀状を送付予定だ(笑)。


竹虎四代目、年賀状


大学四回生の時に、その一年の報告のような形でスタートした年賀状だが、年を重ねて今回で36作目。段々と干支を気にするようになってきた、ちょうど12年前の年賀状は辰=龍にこだわり、独眼竜正宗の甲冑を着た。




そして、龍門司に入れた烏龍茶を竜の浜で飲むという、なんともベタな動画がこのYouTubeだ。NO BAMBOO NO LIFEと言う言葉を使っている、今でこそNO ●●● NO ●●●と書かれたものを見かける機会があるが、この年賀が2012年だから結構前から言い続けている事になる。


竹虎四代目、年賀状


元々自分達で撮影して製作していたものが、前の申年から様々なジャンルで活躍されている写真家ミナモトタダユキさんが担当してくださっている。出来あがった写真には毎年驚いてしまう、写真マジックだ、来年の辰年も手にされた方には、きっと新春サプライズになるのではないだろうか?


竹虎では12月20日(水)まで商品代金合計3,300円(税込)以上お買い上げの方の中から、2024年にちなんで抽選で224名様に年賀状をお届けさせてもらう事になっている。子供の頃ほど特別感のなくなった正月ではあるものの、大切な節目であるのには違いない。今年も残すところ後わすが、思い残すことのないようにしたい。