バンブーナイト in bambu indah

bambu indah、バンブードームの竹テント


バンブーテントとは竹骨で作られた傘の下に設置されたバンブードームの事でした。バンブードームには日本でいうところの蚊帳が張られています。中には寝心地の良さそうな真っ白なベットと大きな枕。しかし、その他は見事なくらい竹ばかりぜよ。土台や床などはもちろん竹材で作られていますが驚くのはそのロケーションなのです。


bambu indah、バンブードームの竹テント


切り立った高台の上に作られたバンブードームだけあって、ずっと遠くの森まで見渡すことができます。竹テラスに出ると、大木の上に立つジャングルの王者、ターザンの気分です。


bambu indah、バンブードームの竹テント


眼下に小さく川の流れが見えています。


bambu indah、John Hardy、James Stark、竹虎四代目(山岸義浩)TAKETORA


昼間にJohn Hardyさんらと近くまでいった川岸です。あの川がこんなに小さく見えるのはやりは、ここがかなりの高さの場所だという事が良く分かるのです。


バンブードームの竹テント


テントの後ろを見下ろすと、やはり川が流れていました。前を流れる川とは違い、ゆったりとした水量の多そうな河川です。つまり、ここは川に挟まれた細長い高台だったのです。


bambu indah、バンブードームの竹テント


この高台を平らにならした山頂に同じタイプのバンブーテントが一定の間隔をとって三棟建てられています。割竹で囲まれたスペースはバスルームとトイレ、それぞれ一つづつがセットとなって使用されているのでした。


戦国武将、竹虎四代目(山岸義浩、YOSHIHIRO YAMAGISHI)


前と後ろ、両側を川に挟まれた切り立った崖の上。戦国時代の山城とするならば、武将が泣いて喜ぶような理想的な立地!しかし、平成の世にただ一人、下界から遮断された空間です。さて、どうしたものか!?


バンブードームの夜 in bambu indah


bambu indahの森に夕刻が迫ります。(来週につづく)


バンブードームの夜 in bambu indah

bambu indah、John Hardy、James Stark、竹虎四代目(YOSHIHIRO YAMAGISHI)


実は今回急にバリ島にまでやってきたのはJohn Hardyさんに会いたい一心やったのです。もちろんGreen schoolの竹建造物や竹工場は知っていましたので、どうして拝見したいと思いやってきましたが、後のgreen villageや、ここbambu indahは元々よく知らずにやって来ました。なんの予備知識もなかったから余計に感動があったのかも知れません。


bambu indah、バンブーインダ


竹虎では「竹のある暮らし」を皆様にご提案していますが、bambu indahを一言で表現するなら「竹のある楽園」です。こんな美しい緑の中に調和したモダンな竹が現れる、それが次から次へとだから自分など頭がついてきません。けんど、心は素晴らしいです。のびのびと竹の世界に解き放たれて感じている、だから本当に夢かと思うような場所なのです。


bambu indah、竹の橋


この竹の橋の曲線は何だろう?すべて竹で出来た構造物です、思わず座りこんでしまうのです。


green village、竹の橋


確かgreen villageにも大きな橋がかかっていましたが、竹素材を使用しながら形は全く違うものでした。Green school, green village, bambu indahを通して、そう言えば同じ建物や形がありません。すべて違う、そして、それぞれが素晴らしい。これも竹が教えてくれる事ですろう。


bambu indah、竹テーブル


この竹テーブルの脚をご覧ください。竹節をここまで芸術的に見せてもらうと自分が竹の表情を何一つ知らずに来たのではないか?とさえ思わされてしまいます。


bambu indah、竹テーブル


そして、竹テーブル。


bambu indah、竹テーブル


ガラスを一つ一つ竹節に合わせて削ってはめ込まれています。あまりの格好良さに声が出ないのです。


bambu indah、John Hardy、竹虎四代目(山岸義浩)


ふと「今夜ここに泊まっていけ」John Hardyさんが言うてくれました。指さしているのは山の上のバンブーテント。


bambu indah、バンブーテント


そこからは見えませんので、この時には一体どんな所なのか分かりませんでした。しかし、せっかく言うてくれているので予約しているホテルをキャンセルして泊めていただく事にしたがぜよ。そもそもバリには2泊しかしないので、その日が最後の夜だったのです。


John Hardyさんが言うから何かあるのだろう。バンブーナイトが始まります。


John Hardy氏の竹工場

John Hardy氏の竹工場、竹虎四代目(山岸義浩)YOSHIHIRO YAMAGISHI


これだけ竹を拝見させていただくと、どうしても気になってくるのがこれらの竹材や竹製品がどのようにして製造されているかと言う事です。そこで、Green school, green village,bambu indahなどの竹材を加工している工場の見学をさせていただきました。


John Hardy氏の竹工場、竹材


Green school, green villageで沢山の竹建造物を見て、竹の家具やさまざまな竹細工にも触れてきました。竹を加工、製造する場合にいつも自分たちを悩ませていてる竹の虫や、竹材の割れ、カビなどの対処がどうなっているのか非常に関心のあるところでした。バリ島は熱帯であり雨季もあるようですし竹材の管理については、日本の自分達より難しいのではないかと考えていたからです。


John Hardy氏の竹工場、竹材


工場の敷地に入れて頂き見た事のないような竹材が積み上げられているのを拝見すると、この竹材がこれからどんな加工をされていくのか?いきなりテンションが上がります。


John Hardy氏の竹工場


こうして工場を見ると、日本にもあるような竹工場のようです。


John Hardy氏の竹工場、防虫


竹材の建造物を考えた時に、虫害を特に大きな問題と捉えていたと思います。ここを、どうやって解決したのかが一番知りたい事でした。その秘密はこの金属製の釜にありました、ここで徹底して防虫処理が施されているのです。


ただし、自然環境を大事にされるJohn Hardy氏が人体や環境に負荷のかかる薬剤処理をするはずがありません。そもそも竹の集成材すら安全な接着剤を使用しているとは言え、あまり好まないのだと話されていました。


John Hardy氏の竹工場、防虫


そこで防虫に使用されているのがボロン(boron)です。ボロンとはホウ素の事で昆虫に対しては高い防虫効果がありますが人に対しては食塩と同じ程度に無害な物質です。ボロンと聞くとピンときませんでしたが、ホウ素といえばゴキブリ退治に使うホウ酸団子などがありますのでなるほど防虫には最適の薬剤と言えます。


John Hardy氏は、この防虫対策の事をドイツ人の方から教わったと話してくれましたが欧米ではホウ酸がシロアリ駆除にも使われているそうですので、その効果の高さと安全性は実証されていた事なのです。


John Hardy氏の竹工場、防虫


釜に5~8%程度のボロンを入れて煮沸していき、その熱湯に24時間も竹材を漬け込んでおくそうです。


John Hardy氏の竹工場


ボロン処理の前には竹材全てに溶液がいきわたるように竹の節を抜いて置く必要があります。何と節をぬく道具は日本と全く同じ鉄筋でした、鉄筋に入った細かいギザギザが竹節に引っ掛かり綺麗に取り除いていけるのです。


竹支柱


ずっと疑問に思っていた防虫の問題は解決しました。大きな竹構造物を竹材で支えていますので虫は大きな問題だと思っていましたが、ずっと注意して見ていても虫害にあった竹は、ほとんど見当たらなかったので不思議だったのです。


bambu indahの竹


また、丸竹を多用しているのに割れの発生している箇所がありません。この画像は竹工場ではなくてbambu indahのレストランだ竹に穴をあけて、竹留め具を取り付けてある所です。身の薄い竹だとしっかり固定できないものですが、しっかりと留まっています。また日本の孟宗竹なら穴を開けた近くから割れたりしそうなものですが、そのような事が起こらないほど身に厚みのある丈夫な竹なのです。


John Hardy氏の竹工場


この竹工場自体も柱や梁など全て竹材が使われています。バリ島だけでなく近隣の島からも竹材を集めているそうですが、このような天井の高い大きな建物に使われる竹は、大きいだけではなく身の部分が厚くて、頑丈な竹だと改めて感じます。


John Hardy氏の竹工場


工場の一角に竹建造物のデザインなどを担当する部署がありました。室内の天井には何やら吊り提げられていて最初は地元バリの鳥籠のようにも思っていましたが、よく見たらひとつ、ひとつ形が違うのです。


実は今まで建築された竹の建物の模型だと言うことでした。実際に建てる前にこうしてミニチュアを作るのですが、ここに吊られている全てがすでにGreen school, green village, bambu indahなどの施設に建てられているそうです。まさに夢の工房です。


続・green villageの竹、更に驚愕のJohn Hardy氏の世界

John Hardy、taketora、竹虎四代目(YOSHIHIRO YAMAGISHI)、green village


John Hardyさんとは一度東京でお会いさせて頂いた事があります。しかし、ここに居るのが本当のJohn Hardy さんではないかと思いました。ユニークで、人を楽しませる事が大好きで、温かい。そうでないと、こんな竹の空間は生み出すことはできないのではないかと思うのです。


green village、竹ドア


green villageにある竹建造物の一棟に使われている竹とガラスを組み合わせた格好の良いドアのデザイン。


green village、竹戸棚


竹製戸棚を開けたらビックリ!裏側に設えた柾割の竹の大迫力。


green village、竹カウンターチェア


ホームバーに仲良く並んでいた、極太の丸竹をそのまま使ったカウンターチェア。


green village、竹取っ手


肉厚の竹を削り出して作った手触りの気持ちいいドアの取っ手。


green village、竹階段


普通に上り下りしていた、カーブを描く竹の階段も土台から壁から全てが竹。


green village


細い竹をギッシリならべて作った壁面。


green village、竹虎四代目(山岸義浩、YOSHIHIRO YAMAGISHI)


どれ一つ取っても当たり前のモノなどありません。


green village


竹を輪切りのすると色々な円形を切り取ることができる。中が空洞になっている竹の造形は誰もが知っているけれど、それを面白いと気づけるかどうか?


竹ガラステーブル


正確に曲げた細い竹をならべて作ったガラステーブルもありました。


竹がラステーブル


このような竹ガラステーブルを作り上げる高度な技術力もあるのです。


green village、John Hardy、竹虎四代目(山岸義浩、YOSHIHIRO YAMAGISHI)


一体、どういう方なのだろう?竹に目を回しながら彼の後を追いかけて行くだけだったのです。


Green villageの竹、更に驚愕のJohn Hardy氏の世界

Green village、竹虎四代目(山岸義浩、YOSHIHIRO YAMAGISHI)


Green schoolから車で少し移動した所にあるGreen villageには、更に驚く、もっとエキサイティングな竹の建造物が建てられています。名前のとおり、深い緑の中に点在する独特の竹建造物たちにはホテルとして活用されているそうですが、長期滞在されているお客様がほとんどのようです。


green village


それぞれデザインの違う竹建築ですが中には一棟を購入されてる方もおられるように聞きましたので別荘のような形で使われているのかも知れません。今回、お伺いした時には複数ある建物の中から2つの建物を見学させていただく事ができました。


Green village


John Hardy氏の更なる竹の世界は、このドアの向こうに広がっていました。卵型の形、柾割した竹節が交錯するデザインは、まるで竹林に分け入っていくかのような錯覚を覚えます。このようなユニークな発想は一体どこから来るのでしょうか?


Green village


室内に入ると全てが竹です、柱、ベット、階段...その向こうに米研ぎざるのような形をした竹籠と蓑虫のような竹籠が見えています。虎竹の里の近くにある漁師町の大正市場には、その昔に漁に使われていた大きな竹籠を吊るしてありますが、その籠より随分大きいのです。


Green village、竹虎四代目(山岸義浩、YOSHIHIRO YAMAGISHI)


籠の正体はメゾネット式の小部屋でした。竹の階段を上に昇っていくと竹テーブルに竹の椅子が備え付けられていて仕事も出来ますし、一人で静かに読書などしたい時には最高のスペースとなっていました。子供の頃に、大きな竹籠の中に隠れて遊んだ事はありますが、竹籠を本当に部屋にしてしまうとは恐れいってしまいますぜよ。


Green village、竹虎四代目(山岸義浩、YOSHIHIRO YAMAGISHI)


竹の建造物の特徴のひとつに解放感があります。どこの階も風が通り抜け光がはいる設計になっているようです。そして、竹ならではの真っすぐな線と優しいカーブが融合する美しさがあります。


この階段などもゆるい曲がりがあり、手すりなども実によく作られています。竹虎でも一度頼まれてカーブのある手すりを製作したことがありますので、この建物を担当された職人さんたちの技術力の高さはよく分かります。


green village、竹ソファ


竹の建築には圧倒されますが、部屋に置かれている竹の調度品も、ひとつひとつがアートです。本当に感動してしまうような出来映えなのです。


竹化粧台


部屋の片隅に設えられた竹の化粧台でしょうか。小さなスペースですが素晴らしい竹デスクと竹チェアです。存在感のある太い竹割、細い割竹、柾割の表情、竹集成材などここだけにでも凄い竹の技が集約されています。


green village、竹の壁


竹を編み込んだ壁は、やさしい曲線を描きながら向こうまで伸びています。自由自在な竹の設えです。


green village、竹床


竹の床も、これだけの広さにしっかりと敷き詰めてあると見事ぜよ。床竹はお客様が歩き回るだけに壁や天井以上に渋い風合いに変色していました。


green village、竹ヒシギ張りの屋根


竹ヒシギ張りの屋根など日本では見る機会はあまりありません。こんな大きな竹の建造物の屋根全体が竹ヒシギとは...!?雨季にはかなりの雨が降ると聞きますが、竹ヒシギで十分という事だと思います。


green village、竹ヒシギの屋根


隣の建物も竹ヒシギ張りのようでした。屋根の柔らかい曲線もヒシギなら思う存分表現できます。機能性も見た目にも、さすが竹です。


green village、トイレ


室内にかえります、竹編みの巨大な蓑虫のような形をしたものはトイレでした。渦巻き状に作られていて巻貝を連想させます。


Green village、竹蛇口


蛇口まで竹製、根元部分には細い竹根を使っているなど細かい所にまで、とことん竹です。


Green village、竹ベッドルーム


壁も床も天井も竹で、当然ベットも竹製です。三階、四階建ての構造になっているgreen villageの竹建築は自然の風を取り入れ、森の音や、雨のにおいなど五感で感じられるホテルなのです。


green village、バスルーム


竹に囲まれたバスルーム、ここも様々な竹が使われていて圧巻。バスタブは金属製でした。


green village、竹虎四代目(山岸義浩、YOSHIHIRO YAMAGISHI)


小さな頃、友達と山に分け入って木に登り秘密基地を作りましたがあちらこちらに部屋があり階段があり自由気ままに過ごせそうな竹の家は遠い昔のドキドキワクワクした感じを思い出しさせてくれます。


green village、石畳の道


Green villageの建物には当たり前ですがエレベータなどありません。散策するにも起伏のある石畳の道を歩き、室内でも竹の階段を上り下りしますので自然で健康的です。


Green village、竹虎四代目(山岸義浩、YOSHIHIRO YAMAGISHI)


しかし、今日はすでに結構歩きました、歩き疲れて一休みぜよ。この竹製ハンモックも最高に気持ちが良いのです、川の流れを耳にしていたら寝むってしまいそうでした。


John Hardy氏の世界、Green schoolと驚異の竹

Green school


バリ島にあるGreen schoolの名前を知ったのは数年前の事なのです。John Hardy氏が来日講演されるとの事で会場にお伺いし、ご紹介いただいた後にあのような方が開校される学校とは一体どのようなモノなのか?興味がわいて調べてみたことがありました。


Green school、竹の椅子


それから随分と時間が経ちましたが、この門に立つとやはり抑えきれない期待感がフツフツと湧き上がってくるのを感じます。


竹名札、Green school


Green schoolでは毎日のように世界中から見学の方が来校されていて、多い時には30名ほどにもなるそうです。受付で受け取る名札も当然のように竹です。


Green school


ここの「竹」は予想をはるかに上回って衝撃的でした。Green school全体が独特の竹の世界と言ってもよいくらい。とにかく竹、そして竹。


Green school


上手な踊り子が指先までしっかりと神経を通わせているように、竹の建築物、家具、小物類にいたるまで細やかな部分にほど竹の丁寧な仕事ぶりが発揮されています。


Green school、竹虎四代目、山岸義浩


どれくらい衝撃的だったのか、この表情で分かります。しかし、よくこれほど大規模な竹の建造物が造れることと感心してしまいます。


Green school


竹の材質の違いもあるのでしょうが、自分の竹の常識が敷地に入ってすぐの最初の建物で早くも崩れ去るのを感じていました。


Green school


ヒシギとは、丸竹を叩いて一枚の板状に平たくのした物で竹虎でも袖垣などには多用しますし、日本の家屋でも腰張りなどには使った事があります。そういえば、特別な長尺ものを作って屋根材として使われた事も思い出されます。


Green school


ここでは外壁としても使われています。


Green school、竹虎四代目、YOSHIHIRO YAMAGISHI


Green schoolのメイン校舎が凄いのです。竹の支柱と竹材だけで、こんなに広大で高層な建造物ができるのだと言うことをまざまざと見せつけられます。


Green school


風通しのよい一階の広々とした開放的な空間には竹テーブルが並んでいてここで生徒さんたちはランチタイムを過ごすとの事でした。


Green school、竹の下駄箱


校舎の階段上り口には竹の下駄箱がありました。竹を柾割加工して面白みのある竹節を活かした造りがいたる所にありますが、この下駄箱も竹の中に靴をしまうようなイメージです。


Green school、整理棚


これは生徒さんたちの整理棚でしょうか?厚みのある竹が豊富にあるバリならではの造形です。肉厚の竹の身部分をつなぎ合わせて作られていました。


Green school、太い竹脚


肉厚といえば南方系の竹には、空洞がなく身がぎっしり詰まった竹もあるのですが、そのような竹ばかり使われている訳ではないようです。この竹テーブルに使われてるような太い竹脚は日本の孟宗竹のように中が空洞になっていますし、切り口の見える竹でも分かるように、さほど厚みのない竹も多用されています。


Green school


それにしても、昔ながらの竹材を使った建物なのに古臭さなど微塵もなく感じるのは未来です。


Green school、竹虎四代目


竹を密集して天井から吊るしているコーナーがありました。竹をかき分けて入ると、竹同士がカランカランと心地よい音を立てます。子供たちが休み時間に遊ぶところのようですが竹の身が厚いせいか割れている竹は見つけられません。


Green school


竹ばかり使って、このような圧巻ともいえる三層の建物が作られているGreen schoolには目を見張るしかありません。中央に真っ直ぐに伸びた巨大な竹柱、天井に見える放射線状に広がる竹骨、二階、三階を支える床部分にはズラリと並んだ竹材。とにかく、竹、竹、竹...すべてが竹なのです。


Green school


素晴らしいデザインの竹建築物は20名の専門スタッフにより生み出されているとの事でしたが、その根源にある、John Hardy氏の「クレイジー」な熱い思いは一体何なのか?竹の成長の早さ、加工性の高さ等誰でも言いそうな簡単な思いではないような気がします、そうでないとここまで徹底的に竹にこだわり抜くことなど到底できないからなのです。


Green school、竹虎四代目、山岸義浩、YOSHIHIRO YAMAGISHI


別注の竹籠、竹製品は面白い

竹職人、別注竹ざる


竹虎には時々色々な竹細工や竹製品が持ち込まれて来ます。今までお客様の近くで竹編みをされていた方が仕事ができなくなったりした場合、代替え品になる事も多いのかも知れませんが、やはり竹でないとダメだと言う事になれば、壊れかけた現品を持って来られる方もおられます。


壊れかけた竹籠


竹細工と言っても全国的に見ますと、同じ用途の籠でも呼び名が違っていますし、本当に千差万別なのです。昔から生活に密着してきた竹だけに地域の特性や気候、風土、文化により異なるのは当然で興味深いものではありますが、別注の竹籠、竹ざるについては出来るだけ見本となる現品を見せていただく事にしています。


山葡萄の腰かご


単純にサイズや用途だけ聞かせていただいたり、画像を拝見させて頂いても籠の作りや細かいあしらいが分かりません。別誂えの細かい所は全て当社お任せでお願いしていますが、それでも出来るだけオリジナルに近づけて再現したいと思っていますし、時によっては竹素材でない事もありますので、やはり現物が一番ぜよ。


古い竹籠


直径が70センチもある大きな竹ざるもサイズと深さだけなら測ってもらえば分かりますが、竹ヒゴの厚みやカマボコ状になった形までは分かりません。このサイズなら、かなり丈夫な作りでないと長く使うことはできませんので堅牢さが重要です。簡単な仕事ではありませんが、わざわざ遠くから探してお越しいただいているので自分達の力で何とかできるのであれば、と毎回思ってやってきました。


けんど、まったく同じものは出来ることもあれば、できない事もあります。価格や数量、納期、素材など全て含めて自分たちの限界が竹の限界と思っています。


ミニ竹籠


竹細工の種類は多いので一人の職人が何でもできるわけではありません、それぞれの職人が編み方や作りによって得意、不得意があります。孟宗、真竹、淡竹(はちく)が三大有用竹と言われちょりますが、竹素材にしても日本列島北から南まで見渡せば他にも様々な竹の種類があり製品に使われていますが性質は全く違っていて、その素材自体を扱った事がない場合もあります。熟練の職人ほど新しい事は苦手な事が多く、使ったことのない竹素材はなかなか使おうとしないのが普通です。


しかし、自分たちが思いもしないような竹製品の復刻に挑戦するのは実に面白い。竹の知らなかった魅力を教えてもらう事もあり楽しいのです。


料理食人・小谷匠さん×竹トラッカーの奇跡

祇園割烹「匠庵」


昨年の8月に竹の電気自動車竹トラッカーにて、高知から横浜まで11日間かけて1000キロを走破した「チャレンジラン横浜」を覚えていらっしゃる方もおられるかと思います。あれから1年あまり経ちますので時の流れは早いものですが、実はあの時に偶然が重なり、たまたまお会いさせて頂いていた小谷匠さんという料理人の方がおられたのです。


虎竹電気自動車、竹トラッカー


あれは夏真っ盛りの京都、8月5日の事でした。京都から滋賀に抜ける国道は山道となっていて急な上り坂や曲がり道、交通量は多い割に狭く、その上トンネルもあってチャレンジランの中でも指折りの難所と考えちょったのです。


そこで、助け舟を出してくださったのが京都イージーの岸本塾長と、京都中心地に紅茶店を4店舗も展開されている京都セレクトショップ中野さんでした。それぞれが自家用車を出してくれて竹トラッカーを挟む形で走ってくれます。


チャレンジラン横浜


自分の電気自動車は馬力がなくて特に坂道ではスピードも出すことができず後続車から追い立てられると結構危ないのですが、こうして普通の乗用車に伴走していただくと本当に嘘のように快適に走ることができるのです。


これは、竹トラッカーで走らないと分からないかも知れませんが、ドアもない、50CCバイクに雨除けのフードを付けたような車体単独で走行する事がいかに心細い事であるのか?このような安全な状態になって初めてつくづく実感したのです。


岸本栄司、中野光崇、竹虎四代目、竹トラッカー


さて、小谷匠さんと出会ったのは、この難所越えのために京都リサーチパークという建物近くの小さな路地でした。待ち合わせのため、ほんの10分程度だけ停車していた所に普段はこの細い道は通ることのない小谷さんが、たまたま通りがかります。


リサーチパーク近くには京都の市場があって夜の仕込み用に食材を購入した帰りだったと言われます。そこで自分の姿に目をとめてくださり、近寄ってきて声をかけて頂いたのです。実は、小谷さんは高知県のご出身であり又竹虎のお客様でもあったのです。


「祇園の店です、無事チャレンジをやり遂げてから来てください。」


小谷さんの嬉しい言葉を岸本塾長、中野さん、自分もずっと覚えていて早く行きたいと思いつつも、なかなかチャンスがなくて一年経ってようやくお伺いする事ができたがぜよ。


高知から来て祇園に店を出すとは凄い方だなあとドキドキしながら店を探してましたが、行ってビックリ!何と二階建ての大きなお店です。この夜は、祇園割烹「匠庵」さんの美味しい料理に舌鼓を打ちながら、まっこと不思議なご縁に思いをはせたのでした。


続・虎竹名刺入れリニューアル

虎竹名刺入れ


ずっと愛用していて、どこに行くにも常に一緒の虎竹名刺入れかあります。「日本唯一の虎竹ぜよ!」と言ってもどのようなものか誰も知らないのですが、こうして名刺入れとして持っていれば虎竹とはどのようなものなのか知って頂く事ができるので本当に重宝しちゅうのです。虎竹名刺入れをポケットから取り出して説明させていただきますと多くの方が「少し、触らせ下さい。」と言うてくれるので少し嬉しくなってきます。


自然素材は使っている内に経年変色があったりして、風合いが増してくるものですが竹の場合も同じく新品よりも何倍も価値があるように思えて来るのです。ちょうど若い頃、履いていたリーバイスのジーンズを思い出しました。501が好きでずっと履き込んでいましたが、デットストックで手にいれたモノなどは毎日履き込んんでいきます。洗濯も出来るだけせずに色落ちを楽しむのですが、数年経つと自分だけの一本となり何とも愛着がわいてきたのを覚えています。


虎竹名刺入れ


名前を刻印した深い愛着のある虎竹名刺入れですが、実は只今リニューアルを考えて試行錯誤している最中なのです。改善したい箇所は大きく二つあって、ひとつは名刺の収納枚数です。積極的に動いて沢山の方にお会いする仕事の方ににも使っていただきたいと思うと今の収納力は少し足りないと感じています。自分も何かの集まりに参加させてもらった時など、もう少し名刺を持っていたいと思う事もあるのです。試作した立体的なデザインは申し分ありません、これが完成したらと思うと、本当に楽しみです。


そして、もう一点が革の素材と色です。革も自然素材ですので実は同じ型番でも微妙に違っていたり、無くなってしまったりと色々ありますので現在の革は自分がその都度、東京の革業者さんに出向き一枚づつ目で確認して頂いてくるのです。せっかく世界に誇れる虎竹の名刺入れであれば、革の部分についてもその道のプロの方に革の確保、選別から製造までお願いして更にレベルを磨きたいと考えています。


虎竹名刺入れのユーザーは現在、ほとんどが男性の方ばかりです。これをオシャレな女性の方にも手に取っていただけ事を目標にしています。まだまだ時間はかかりそうですが、いずれ納得のいく虎竹名刺入れの進化形をお見せいたします。


竹炭塩歯磨きを作りました。

竹炭塩歯磨き


咥内手術で8日間も入院しました、ちょうど一年前の事です。親知らずと共に結構大きいと歯科医師の先生が言います腫瘍を除去しましたのでアゴといいますか、くちびるの下あたりの神経がしびれて話しづらいし、何といっても三食の食事を十分に美味しくいただく事ができませんでした。


気をつけてはいるのですが、何かの拍子に、手術した左側の歯でモノを噛むと口の中に激痛が走ります。だから反対の右側の歯ばかり使わねばならず、そちらに意識が行くせいか以前のように食物の味をしっかり味わうことが難しくなっていたのです。元々あまり風邪などもひくことすらない健康な方ですので、これだけ長期に渡っての入院はあまり経験がありません。健康である事の大切さを、つくづく感じた8日間だったのです。


竹炭塩歯磨き


今まで歯の健康をあまり考えてはきませんでした、多くの方がそうであるかも知れませんが歯医者さんにはあまり良いイメージがない事もあって歯が痛くなったり、何かあって初めて足を向けいたのです。ところが、何の異常がなくとも定期的に歯医者さんに通院して点検してもらっている方もいるそうです。さすがに今回の入院では、そんな日頃の歯のメンテナンスも必要かと考えましたが、自分の身体は食べ物で出来ているとも言われますので、その礎である食べ物をしっかり噛んで食べられないと身体にも健康にも大きく影響してくるのは当然の事なのです。


しかし、歯医者さんでの定期的なメンテナンスも大事ですが、その前に毎日のオーラルケアは絶対に欠かせません。そこで、退院してからすぐに開発に取り掛かったのが竹炭歯磨きだったのです。前々から消臭効果、美白効果など竹炭の力を歯磨きにも活かせると思っていましたし、発砲剤など入らない安全性の高いものを使いたいと思ったからでした。


あれから一年、ゼロから出来あがるまでには試作を繰り返し、ようやく竹炭塩歯磨きが出来あがりました。


バンブートリートメント

バンブートリートメント


「バンブートリートメント?一体それは何ぜよ」


エステサロンさんから聞きなれないお問い合わせをいただきましたぞね。そもそもエステサロン自体が話には聞いた事はありますが、あまり縁のない場所ですぞね。しかし、そこで虎竹が使われるとなるとと話は別なのです。


バンブートリートントとは、タイ発祥といわれるボディトリートメントで、普通は手を使ってのハンドトリートメントだそうですが手の代わりに竹を使い手ではほぐしきれない疲れの部分をほぐしていくのだそうです。


竹踏み炭化竹


「ああ、なんだそう言うことかえ」


竹を使ったマッサージなら自分たちでも手近にある丸竹を使って肩や背中を叩いたり、腰に敷いて寝転がったりしていますので竹の効能は誰よりもよく知っています。数種類の太さの違う竹を使う事もあるそうですが、基本的にまさに青竹踏みと強力青竹踏み踏み王くんの関係と同じで、幅の広い竹は足裏の広い面積をゆるやかに優しく刺激しますし、細い竹はピンポイントのツボ押しとなって強力にガツンと効果的に効くのです。


タイからやって来たバンブートリートメント等と聞きますと何か自分たちとはかけ離れた事のように思っていましたが、よくよく考えてみたら似たようなことは昔から当たり前にやってきている事だったのです。


日本唯一の虎竹林


しかし、虎竹スティックでマッサージするとは素晴らしいちや。虎竹は淡竹(はちく)の仲間で身自体が厚みのある竹ではありませんので踏み竹のように全体重をかけるような使い方は出来ませんが、ボディトリートメントのように背中や腕、肩など身体をほぐしていくのには十分耐久性もありますろう。日本唯一の虎竹の山々を吹き抜けていく心地より風を感じてもらえたら嬉しいがです。


世界竹の日「World Bamboo Day」

竹虎四代目(山岸義浩、YOSHIHIRO YAMAGISHI)、World Bamboo Day、Green school


竹の日というのがありますが、いつかご存じですろうか?もしかしたら、あまり知られていないのかも知れませんが全日本竹産業連合会が 1986年(昭和61年)に制定した7月7日なのです。笹の葉が欠かせない七夕の日でもあり又、竹取物語に登場する竹から生まれたかぐや姫の生誕日とも言われていますので竹の日としては、うってつけではないかと思います。


ところが、これは日本国内のお話しであって、世界中に竹を愛する人々がいて竹を想う気持ちには国境がありません。そこで、世界竹の日というのも決められて、それが何と本日9月18日ながです。 8年前の2009年9月18日にタイはバンコクにて開催された第8回世界竹会議(World Bamboo Congress)において宣言されています。


竹虎四代目(山岸義浩、YOSHIHIRO YAMAGISHI)、World Bamboo Day、green village


竹は成長力の早さから継続利用可能な唯一の天然資源です。いつもお話しする事ですが、竹虎は「1985年から21世紀は竹の時代」と言い続けてきました。竹の美しさ、機能性、成長力に魅了され、未来を感じている人々は世界中にいるのです。先ほどの世界竹会議を三年に一度世界各地で開催する世界竹機構(World Bamboo Organization)という組織があります。


Michel Abadie、竹虎四代目


今年の3月、会長のMichel Abadieさんにパリで再会させて頂いた時には時間があって少しゆっくりお話しさせてもらう事ができました。その時、ご自身と竹との思い出を語る表情が今でも忘れられません。まるでAbadieさんの話される竹の光景が見えるようで、そしてそれが自分の思いとも重なっていて驚いたのです。


John A Hardy、竹虎四代目(山岸義浩、YOSHIHIRO YAMAGISHI)


John A Hardyさんは天才です。バリ島にあるGreen school, green village, bambu indahと言った学校やホテル、レストランなどは全て竹で建造され、竹のテーブル、竹の椅子、竹の家具など室内外すべてが竹で作られています。


圧巻なのは、巨大でユニークな竹の建造物なのはもちろんですが更に、そこで使われる小物やちょっとした竹のあしらい全てひとつひとつがビジュアル的にも機能的にも竹の特性を活かしきっている所ぜよ。細部に魂が宿るといいますが、ここまで竹にこだわりきれるのには余程の竹への愛がなければできません。


竹虎四代目(山岸義浩、YOSHIHIRO YAMAGISHI)、World Bamboo Day、bambu indah


竹の素晴らしい特性のひとつに地下茎が縦横自由にはしつてそれぞれの竹と繋がり助け合っている所があります。「地震の時は竹やぶに逃げろ」と小さい頃から教わってきましたが、強靭な竹根どうしが手を繋ぐことで天然の鉄筋コンクリートと言われる強固な土壌となります。


竹に見習うとするならば、世界竹の日は竹に想いをはせる日であると同時に世界の竹人との繋がりを深める日でもあるのではないでしょうか。そして、竹のようにしなやかに真っすぐに伸びていけば良いと思うのです。


インターンシップ2017の終わりに

インターンシップ2017


少し遅くなりましたが、今年も夏のインターンシップが無事に終了しました。2000年から始めた試みですが、こんなに長く続くとは思ってもみませんでした。すべては第1回目に開催したインターンシップでの学生さんの、どんな仕事にも実直に取り組む姿勢と目的意識の高さに驚いた事から始まります。


物事は多面体であり、同じ事柄でもその人の取り方によってプラスにもマイナスにもなる事を学生さんたちに教えてもらいました。こんな意識の高い学生さんたちが取り組むインターンシップなら来年も開催したい、そんな思いの連続で今年の夏まで来たのです。


インターンシップ2017最終プレゼン


もう一つ、インターンシップを開催続ける大きな理由がありますぞね。それは、元々若い方の少ない職場でもあり又自分が入社した当時は大卒社員など誰もいない会社でしたが、若い大学生が自分たちの仕事場に来る事が大きな刺激と喜びになると感じた事です。


もちろん、最初は戸惑いもありました。職人は誰も学生さんと関わることに積極的ではありません、しかし、学生さんたちが自分たちが当たり前に思ってきた虎竹の事や、普通にやっている仕事に驚き、感動する姿にほんの少しづつですが竹の仕事の価値を見出してくれていると思いました。


学生さんが鏡となって竹虎の姿を写してくれちゅうのです、こんな有難い事は無いと思っているのです。


農する人と、食する人へ雑誌「とさのうと」

雑誌「とさのうと」


JAグループ高知さんと食のネットワーク運営協議会さんが年に四回発行されています雑誌「とさのうと」と言う季刊誌があります。高知は知る人ぞ知る園芸王国で実は野菜など沢山出荷されているのですが明るい太陽がサンサンと降り注ぐ土地柄からか野菜の味が濃く美味しいと評価が高いと聞きます。


自分たちは普通に思って食べているトマトなども、県外から来られた方の中にはスーパーで買ってきた果物なのに(産直コーナーのものですが)驚く方もおられる程なのです。


雑誌「とさのうと」掲載の椀籠


今回こちらの本に取り上げて頂いたのが昔の台所を懐かしく思いだして頂きたく自分が力を入れてご紹介しています茶碗籠です。農業、そして食をテーマにされた雑誌ですのでキッチンで使う竹籠が雰囲気もあってマッチしちょります。


紙面からもホッとした和んだ空気が伝わってきそうですが、皆様の実際のお宅にも一つこのような竹があれば優しい空気感になりますぞね。


雑誌「とさのうと」掲載の椀籠


特集には最近県外にも認知度が高くなっています四方竹が紹介されています。なんとグツトタイミングぜよ!今年の11月15日は全国から竹業界の方々が集まる全日本竹産業連合会主催の竹の大会が予定されていますが、この四方竹の見学にも行くことになっているのです。


「宝の山から、全国へ。」


「とさのうと」の四方竹特集ページにある言葉。まさに日本唯一の虎竹の里の事でもあります。


ロングセラーのスズ竹市場籠が愛される理由

スズ竹市場カゴ


スズ竹市場籠が多くの方に愛され続けてロングセラーとなっている理由は前回のブログでも申し上げたように丈夫さと使い易さです。しかし、ただ丈夫なだけなら他の竹籠も負けてはいませんし、違う素材ならもっと強靭な物もあろうかと思います。色々選択肢のある中で、ついスズ竹市場かごを選んでしまう事を考えるたびに思い出す言葉に「柔よく剛を制す」というものがあります。


持った感じは軽く、しなやかな竹材で編まれた籠は弾力があり歩く時にも腰あたりがよいのです。しかし、柔らかいから弱いという訳では全くなくて、しっかりした四角い形を保ち続けますので買い物した野菜やつぶれやすい果物なども安心して持ち運びできるのです。


また、竹編みのソフトな感じは衝撃や傷にも強く、少しくらい乱暴な取扱いをしてもキズが入ったり破損したりする事は極めて稀なことなので頻繁にお使いになられる方ほど手放なせない竹籠ではないかと思うがぜよ、まさに「柔よく剛を制す」です。


スズ竹手提げ籠バック


このスズ竹の特性は、竹ヒゴをもっと細くして繊細な編込みにした逸品の竹籠バックになっても同じです。革のような質感もありながら、弾力に富み、しかも竹表皮は硬く強いのです。


スズ竹も大事にお使いになられると何十年とご愛用いただけますが、そうなってくると知らず知らずのうちに飴色に変わり新たな魅力が醸しだされます。


プロも愛用するスズ竹市場籠、5つのサイズが勢ぞろい

スズ竹市場かご


スズ竹市場かごは名前の通り市場に買い出しに行くプロの職人さんも愛用する竹籠で最大の特徴は使い易さと丈夫さなのです。これからの秋の行楽にも、小さなお子様連れのお母さんにも大好評なのは、あれこれ何でも入れられて出し入れもすぐに出来る機能性なのです。


スズ竹市場かご


このスズ竹市場かごには特々大サイズから特小サイズまで5種類の大きさがありますぞね。これだけサイズ違いがあるという事は、どれだけ沢山の現場で愛用されているかお分かりいただけるかと思います。


スズ竹市場籠


5つの竹籠がそれぞれ中に入れ子になるようなサイズ感です。


スズ竹市場かご


もちろん大きなサイズの市場籠には沢山の野菜なども入ります。どれだれ重たくなっても竹籠の方はビクともしない丈夫さが、このスズ竹市場籠の凄いところなのですが、サイズに合わせてついつい買い過ぎてお使いになられる方が重たくで持ちづらくなる事もありそうです。


使い道にもよるのですが、大きさで言うとスズ竹市場かご(大)あたりのサイズが手頃で一番ご用命が多いのです。


レーザー刻印で伝える想い

竹の孫の手レーザー刻印


今月の18日は敬老の日という事で竹虎にもおじいさん、おばあさんへの贈り物としてご用命いただく事がありますぞね。手軽なギフトとして竹曲がり孫の手などをお求めいただく事が多いですが、この竹柄部分にレーザー刻印でそれぞれの想いを入れられるお客様も増えています。


遠く離れていたり、近くにいても言葉ではなかなか言えない事をこうして文字にすると良いと思うのは、形に残るので何度も読み返すことが出来る事ぜよ。竹虎の商材には、竹箸からはじまって名刺入れなど小物から竹集成材を使った板状の商品、孟宗竹を使うワインクーラーや竹ビアグラスなど丸竹商品まで考えたら刻印できるものも多かったのです。




ところがレーザー刻印の機械は高額でおいそれと手の出せるものではありませんでした。特に自社の商材に使えるような高出力の機種はビックリするくらいの値段で、欲しいと思いつつ何年も購入することができなかったのです。


しかし、近くの会社様にお願いしてメッセージを入れたり、お名前を刻印して差し上げた時のお客様のお顔や喜びの声などをお聞きしていると、どうしてもレーザー刻印の機械が欲しくなって導入したのでした。


今日は朝早くから竹プレートに竹虎ロゴマークをひっきりなしに刻印しています。こうして頑張っている姿を見ると、たとえ機械であっても竹虎に来ていただいて良かったにゃあと思うがです。


国産竹皮草履の職人、卓越した技

国産竹皮草履


竹虎の竹皮草履、スリッパには大きく別けて二つのタイプがあります。一つは竹皮編みの段階から鼻緒を付けたタイプ、もうひとつが竹皮ベルトスリッパや竹皮下駄の桐台の表となる鼻緒の付いていないタイプです。この鼻緒無しのタイプを「ダイガク」と呼びます。


元々、竹皮草履の製造は熟練の技を必要としており形の良い綺麗な草履ができるようになるには長い年月を必要とします。しかし、このダイガクを作れるようになるには更に技を極める必要があり、職人の中でもごく一部の限られた者しか製作する事ができません。


その理由は竹虎の竹皮草履は型押ししないという事が挙げられます。型押しすると多少の歪みなどは矯正できるので作りやすくはあるのですが、型押しする中で竹虎の竹皮草履特有の足入れした時の忘れられない心地良さが失われてしまうのです。


国産竹皮草履


だから、どうしてもプレスが必要な竹皮スリッパ、竹皮下駄の表についても軽く圧力をかけて竹編みの裏側の毛羽立ちを押さえ加工しやすくする程度に留めます。若干は竹編みの形の修正もできなくはないのですが、それが目的ではありませんし型抜きしたような竹皮編みは出来ませんし、又するつもりもないのです。


下駄の表にピッタリ合うように竹皮編みの長さ、幅、曲線部分を職人の手技だけで編込みしていきます。これが、まっこと真似のできない竹皮職人の技術なのです。


続・虎竹の里、1200年お遍路の道

日本唯一の虎竹


悠久の昔、虎竹の里の遍路道ほ行く方々は青々としげる虎竹をどうご覧になられたのでしょうか。急峻な斜面がずっと続く中、時には腰をおろして竹林を吹き抜ける風に汗をぬぐう事もあったやに知れません。このような未舗装の山道を歩くのは体力だけでなく、気力も必要です。


四国霊場八十八ケ所納経帳


自分がこの夏からお遍路をしてみようと高知県下の霊場を納経帳を持って回ってみました。もちろん車で向かいます、細い山道には慣れているつもりではいましたが、それでも何と曲がりくねった急な道だろう?と何度と思ったことか。


虎竹の里の遍路道


しかし、その道を皆様歩かれていますし、もっと驚く事には現在の道路は自動車か走るようになってから新しく作られた道がほとんどで実は本当の遍路道というのは獣道のような細く険しい一本道でした。虎竹の山出しがされる道よりも細くその多くは人が一人通るのがやっとの幅しかありません。


虎竹の里の遍路道


分かりやすく言うと右の幅の広い道路が未舗装ながら自動車用に新しく作られた道路。左側に上にのぼるようについている道が昔ながらの遍路道と同じくらいの道ですのでその違いは歴然です。


虎竹の里の遍路道


「同行二人」という言葉を中学の時に習っていましたが、この年齢になってようやく何となく分かりかけてきたように感じています。知らない土地の山深い細道をどんな思いで歩かれたのかは自分などにも知るよしもありませんが、その昔からこの地の虎竹達は、ずっと道行くお遍路さんを数知れないほど見守り続けてきたのです。


虎竹の里、1200年お遍路の道

お遍路さん


虎竹の里の不思議な竹の事をお伝えする時によく引き合いに出させていただくのがお遍路さんのお話です。四国八十八ケ所の霊場を歩いて周られる方も拝見しますが、特に今年のように猛暑の時期などは大変です。朝は夜が明ける前から歩き出して出来るだけ涼しいうちに遠くまで行く工夫をされているようです。


そう言えば自分たちも学生時代に夏休みを利用した北海道一周自転車旅行では明け方に走りだし夕方6時には疲れ切ってテントで雑魚寝でした。もしかしたら、この夏も同じような状態で歩かれたお遍路さんもおられたかと思います。


虎竹の古里焼坂の道


しかし、通常の国道を歩くだけでも究極の修行のように苦労しますが、さらに整備された道路ではなく1200年前から続く昔ながらの山道を行かれる方おられるのです。


焼坂峠


そして、虎竹の里の山々にはその古くからの遍路道が通っていて、山で仕事をしているとトレッキングシューズを履いて汗だくになって進まれるお遍路さんにお会いします。


沢山の竹を扱っているのをご覧になって必ず言われる事が麓から歩いて来てずっと竹林が多いと言う事です。皆様は1番札所の徳島県から高知県にかけて、ずっと四国をずっと歩いて来られてきてますが虎竹の里の少し変わった光景に、見たこともない竹の虎模様に驚かれるのです。


竹虎四代目(山岸義浩)


もっと驚くのは228メートルの焼坂峠にまで登られた時、今まで沢山あった竹林がこの先はピッタリとなくなるのです。皆様も驚かせる事があります、それは又明日。


竹のぶんぶんゴマ

竹のぶんぶんゴマ


これは何かお分かりになるでしょうか?年配の皆様ならすぐにお答えになられるかも知れませんが最近では珍しい、竹のぶんぶんゴマの材料です。ぶんぶんゴマ自体は竹でなくとも木材でも厚紙などでも手軽に作る事ができますので、作られた事がある方がいらっしゃれば、ぶんぶんゴマと聞いて「なるほど!」と思われたかも知れません。


竹は昔から身近に植えられていて成長が早いスーパー素材でした。中が空洞になっていて太さも様々、誰でも簡単に伐採できて利用できます。丸竹のままや、厚みのある素材なら真っ直ぐで硬い材料として使えますし、細く割れば弾力に富んでいるので、ある種の動力原としても使えます。


なので古来、竹とんぼ、風ぐるま、水鉄砲、振り回し鳴子、竹馬、竹ぽっくり、竹けん玉...、名前を上げていたら数えきれないくらいの様々な玩具としても多用されてきたのです。正式な名前が分かりませんが竹ヒゴをUの字に曲げて両端に紐を通し、その中央に体操人形を挟んだ玩具などは竹の弾性でクルクル面白いように回ります。


竹の風車


先月の夏休みに参加させてもらった、とさっ子タウンでの竹教室で子供達に作ってもらったのは風ぐるまでした。何という事もない玩具のようではありますが、持ち手の芯部分のしっかり直立した竹と羽根部分には竹の柔らかさならではの細工を活かした造りです。




ガリガリとんぼという玩具もあります。これはギザギザに切り込みを入れた竹を滑りのよい竹で擦ってその震動が先端の羽根に伝わり勢いよく回転するという玩具です。虎竹ヘリコプターと言うてますが、切り込みを擦って羽根が回りだすと不思議な感じ子供達だけでなく大人の方でも面白いと思ってもらえるのではないですろうか。


夜の竹林、竹灯籠まつり

夜の竹林


竹楽器を使う先日の東京楽竹団のような心地良い音を聴いていると、ふと夜の竹林を思い出す瞬間がありましたぜよ。手入れの行き届いた竹林の景色は本当に素晴らしいものですが、暗く静寂に包まれた景色というのもなかなか趣があるのです。


普通は夜の竹林などあまり入る機会はありません、車のヘッドライトに照らされてハッとしたり明るい月夜に竹林を外から眺めるくらいのものです。


小机城址市民の森、竹灯籠まつり


横浜市にある小机城址市民の森は地元の皆様が竹を伐採し竹林を美しく管理されています。ここは、竹トラッカーでの「チャレンジラン横浜」の最終目的地点からも遠くない場所で、かっての関東管領上杉氏によって築城された城跡らしいのですが小高い山全体に竹林が広がっているのです。


その広大な竹林の中で、今年も10月28日(土)には5000本の竹灯籠に火をともす恒例のイベントが予定されています。


竹灯り


そういえば竹に思い思いの切り込みを入れて中に電球を入れた細工もありました。やはり都市部近くの里山だからでしょうか、近未来の大都市のように見えた事を覚えています。


東京楽竹団、高知公演

東京楽竹団


もう何年も前の事になりますが、竹の楽器を自分達で製作し演奏されている東京竹楽団(らくたけだん)の話を聞きました。タイミングよく練習風景を拝見できる機会があって演奏を聴かせて頂くと当然の事かもしれませんがドレミファもしっかりしていて想像していた以上の素晴らしい音色だったのです。


竹マリンバ


虎竹の里では竹の音をいつも身近に感じて育ちました。竹の音といっても竹林で竹葉がそよぐ音や、しなった竹と竹が擦れる音、竹を伐採する音、山だしされる音、竹を運ぶ音、竹を積み込む音など様々ですが、昔から楽器としても多用されてきたように中が空洞となり音を共鳴される事に優れた竹は切り込みの長さを工夫する事によって豊かな音階が生み出されます。


竹工場


高知で初めてとなる東京楽竹団の公演にお伺いしていました。舞台には前にも見せていただいた竹マリンバが3台設置されていました。竹を叩いた時の乾いた甲高い音の素晴らしさに感動する人は多いかも知れませんが、こうして演奏できる楽器に製作されるには音楽の知識もさることながら、竹職人と同じような竹を扱う技、竹への愛情が必要だと思いつつ、竹マリンバに似た工場の景色があれや、こやれと頭に浮かんでは消えるのです。


虎竹名刺入れリニューアル

虎竹名刺入れ


長年、虎竹名刺入れをご愛用いただいているお客様がおられます。名刺入れの内側は牛革でのあしらいにしていますが、その革部分の修理のために本社に返ってきたのでした。革の擦り切れや古びた感じに、毎日のようにお使いいただけた事が想像できて嬉しくなるのです。


虎竹名刺入れ柄色々


注目いただきたいのは虎竹表面の色艶です。それ単独でご覧いただいていると分かりづらいのですが新しい虎竹名刺入れは、自然の色柄で色々あると言っても使い込まれて渋い風合いに変わった品と比べる誰でも一目瞭然で違いがお分かりいただけるとか思います。


虎竹名刺入れ用牛革


虎竹名刺入れに使用する革は、専門の業者さんにお伺いしてまとめて購入させてもらっています。革も自然素材ですので同じメーカーの同じ製法のものでもロットによって微妙に違いがあります。もちろん、それは仕方ないことなのですが同じロットでも差異があり自分の好みがありますので、一頭分の丸革を一枚づつ確認させてもらいます。やはり実際に目で確認してから購入させてもらいたいのです。


虎竹名刺入れ用


今日まで形を変えたり、革を変えたりして少しづつ進化を続けてきた虎竹名刺入れは、お陰様で一人また一人とご愛用者を増やしてきました。何を隠そう自分もそんなユーザーの一人ですが、今回さらに使いやすく、機能的にも優れた商品にすべくリニューアルを予定しています。一番大きな改良点は前々からの懸案事項であって収納枚数です。営業をされる皆様からは名刺が50枚程度入るようなタイプとのリクエストがずっと来ていきました。


今回のリニューアルで大きく成長し、さらに高級感もアップしそうな虎竹名刺入れのリニューアルの試みは始まったばかり。どうかご期待ください。


全日本竹産業連合会の林野庁長官、沖修司氏へ陳情

林野庁長官の沖修司氏へ陳情


少し前に第58回目全国竹の大会高知県大会プログラムが完成したお話しをさせて頂きました。来る11月15日に高知で初めて開催される予定ですが、その日はちょうど坂本龍馬の誕生日でもあり、命日でもありますので龍馬にちなみまして大会テーマも「竹業界の夜明けぜよ!」としちょります。


さて、名目だけではありますものの一応自分が高知県大会の実行委員長とさせてもらっています関係で、全日本竹産業連合会(全竹連)が例年行っています林野庁への陳情に初めて参加させてもらっていました。東京には年に何度か来る機会がありますけれど、霞が関の駅に降りることは今まで数えるくらいしかありません。迷わずに行けるだろうか?と思っていましたが教えられた地下鉄出口からだと、すぐ正面に林野庁の玄関が見えていました。


午前中から関係部署をあちらこちらと回らせていただき最後にやってきたのが林野庁長官室です。お忙しい長官の沖修司氏ですので名刺交換くらいですぐに退室せねばならないのだろうと考えていましたが、結構ゆっくりと時間をとって竹業界の問題に耳を傾けてくださいます。


孟宗竹


実は竹産業は林野庁の中でも特用林産物という、あまり聞きなれない分類に入っています。特用林産に含まれているのはい椎茸、えのきだけ等きのこ類、山菜、漆、桐材、木炭などであり、その中に竹材も含まれていますが大部分は椎茸だと聞きます。


自分からしたら竹は、杉や檜など木材と同じ立ち位置かと思っていましたが森林面積と竹林面積とが圧倒的に違うように、省庁から見た木材と竹材には大きな隔たりがある事を感じました。いやいや、もしかしたらこれが世の中の一般的な認知度であるのかも知れません。


しかし、だからこそ竹産業界の今を知っていただく陳情には意味があるのですろう。日本には世界に誇れる竹があり素晴らしい竹の歴史と文化が息づいています、林野庁のトップに対して竹を語る事は全竹連だからこそ出来る大きな役割であろうと思っています。


別誂えで編んだ四ツ目角籠

竹角籠、竹虎四代目(山岸義浩)


表皮を剥いだ磨きの美しい竹ヒゴを使って、ちょっと見慣れない感じの角籠が編み上がってきましたぞね。見慣れないのは、それもそのはずこの籠はいつも作っているものではなくお客様の注文で、わざわざそのサイズに合わせて別誂えで編んだものなのです。


実はお客様から預かった籠は竹製ではありませんでした。非常に丁寧なヒゴ取りと編み込み、形からかなりの熟練した職人さんが編んだ籠だというのが分かる山葡萄製なのです。


山葡萄も非常に堅牢な素材で、自分も母から譲られたセカンドバックを持っていますが使い込むほどに真っ黒い渋い色合いになり、まるで革製品のように黒光りしてきます。自分が入社した頃には大きな箱一杯にはいって倉庫に眠っているような商品でしたが今では職人さんも少なくなり、欲しいと思っても手が届かない高嶺の花のような籠となっています。お客様はこの山葡萄の籠を腰に提げて果物の収穫に使っておられるようでしたので考えれば贅沢なご使用方法でもあるのです。


竹角籠


けんど竹も負けてはおりませんぜよ。この角竹籠も収穫する果物にも、農家の方の手にも優しく、そして強く、しなりがあり腰当たりも素晴らしいのです。そして数年、数十年愛用している知らず知らずの間に青い色合いが消え飴色に変わり、深まり、手放せない愛着の籠に進化するのです。