竹の曲がり角が見える「穂垣」が出来あがりました

穂垣


袖垣というのは日頃はあまり身近に感じられている方は少ないと思います。時代と共に建築様式が変わり竹で垣根をされる事もありませんし、よく普通のご自宅でも玄関脇に設えられていた袖垣も見かける事は無くなりました。いえいえ実はお近くにあったりするのですが、実は意識していないので目に入っていない事も多いのではないでしょうか。


穂垣


今回完成したのは穂垣と呼ばれる竹の穂先を使った垣で、竹の垣の中でもかなり個性的で袖垣上級者の方がお使いいただきますので竹虎でも久しぶりに製作しました。実はあまり日頃から作るものではありませんし、最近では材料の竹の穂先自体が少なくなって仮に沢山の注文があってもまかない切れない竹製品のひとつです。


竹


竹の枝だから竹林にはいくらでもあるように思われるのが普通です。ところが竹はあってもその竹枝だけを使う訳ではありません、竹を伐採し竹の稈は別の加工に活かしてその際に切り外したものが竹穂に使われます。


虎竹山出し


今回製作した穂垣は黒穂と呼んでいる黒竹の穂先を使用しています。虎竹や孟宗竹の竹枝もかっては伐竹した後に小枝だけを集めて色やサイズにより等級に選別し、10トントラックに満載して出荷するほどでしたが現在のように竹を伐る事が少なくなると、このような竹枝も生産されなくなります。


何気なく竹の穂垣を御覧いただいていますが、竹一本を全て製品に加工して成り立っていた竹の仕事はすでに曲がり角に入っています。それでも昨年の6月に公開させてもらった袖垣製作の動画はすでに再生回数115万回を超えました、多くの方の期待と応援の声と励みに思いながら歩んで行きます。




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