山のプラスチック?シダで編まれた脱衣籠

シダ籠、竹虎四代目(山岸義浩)


虎竹の里は日本唯一の虎斑竹だけでなくてひと昔前には良質のシダの産地としても知られていました。おっと「シダの産地」などと言ってもシダが何なのか知らない方もおられるかも知れません。シダをご存じであってもシダを何に使うのか分からなければ「産地」と聞いても、沢山集めて食べるの?ぐらいに思われても仕方ありません。


シダ編み二重脱衣籠(大).g
 

ところが、実はシダは日本中の山々に普通に生えていますけれど、その茎の部分は表皮がツルツルと滑らかで硬く防水性があり、まるで「山のプラスチック」と呼んでもいいほどの凄い素材なのです。そこで昔から湿気に強いその性質を生かして茶碗籠や脱衣籠として多用されてきており、現在でもシダ編み二重脱衣籠など最高のランドリーバスケットが編まれています。


シダの茎


これがシダの茎です、非常に艶やかですべすべした触り心地は他には探しても見当たりません。小学校4年生までは遊び場は山や竹林ばかりでしたので自然とシダの特性を覚え様々な細工や仕掛けにした覚えがあります(笑)。


シダ編み


どうでしょうか?この表皮。美しい光沢があり惚れ惚れとしてしまいそうです。茎部分は硬くもありますので、そのままではポキッと折れる事もありますが熱湯処理した籠編み素材となると柔らかさが出てきて籠にあめるのです。


シダ編み籠


この脱衣籠は二重編みした手のこんだ細工です、大小二つのサイズがあってそれぞれお使いいただくお客様からは大好評いただいています。


シダ編み籠内側


シダ編み脱衣籠


籠の内側を手でなぞると竹肌とも又違う独特の優しさと逞しさを感じます。これだけ綺麗な表皮だと大切な衣類を入れても安心してご愛用いただけそう、知らない間に日本の暮らしから消えて無くなってしまった昔籠を本日は御覧いただきました。



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