里山の竹三点セット

 
竹の里山


曲りくねった道を走っていると竹が見える、その多くは孟宗竹だ。町からはずっと遠く離れた山深い所に来ているが人の暮らしはあって、そして人が居るところには竹がある。わずか300年か400年前に日本に渡って来た孟宗竹が、これだけ全国津々浦々で見られる事に改めてこの竹の有用性を感じる。


四方竹


手前に見える小振りなのは四方竹、普通は丸い稈がこの竹に限っては四角い形をしている。これも中国原産だが変わっているのは形だけではない、シャキシャキとした触感が美味で人気がある筍が何と秋に出るのだ。


孟宗竹


このまるまると太く高く伸びた孟宗竹はどうだ!春はこの大きな竹の筍を収穫して、秋には四方竹の筍を食する事ができる。川の流れも美しい豊かな集落には先人の知恵が生きている。


蓬莱竹


これで防災に活躍してきた蓬莱竹でも植えられていたら「里山の竹三点セット」か?いやいや、竹細工に適した真竹や淡竹(はちく)は三大有用竹とも言われるほど竹細工には定番の無くてもはならない竹だし、黒竹やメゴ笹、寒い地方だと根曲竹やスズ竹など細い竹もそれぞれに性質を活かした使われ方がある。やはり竹はスゴイ。


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