2021年11月22日の投稿

淡竹手提げ買い物籠が編み上がる

 
淡竹手提げ買い物籠


熟練職人の仕事場で淡竹(はちく)を使った手提げ買い物籠作りが始りました。そもそも淡竹を使う竹細工は少なく、全国的にみても数えるくらいしかありません。


淡竹


淡竹は真竹などに比べると節間が短いため、竹細工には敬遠される職人も多いのですが、節が低く真っ直ぐに割れるからと昔ながらのこの職人は淡竹しか使わないのです。


淡竹手提げ買い物籠バッグ


磨きといって、竹表皮を薄く剥いだ竹材を使って編み上げられたばかりの竹籠は、青みがかった色合いがツヤツヤして美しく、手にすると少し重さを感じるほどです。


淡竹手提げ買い物籠バッグ職人


実は、虎竹も同じ淡竹の仲間なので、この工房には他とは違った親近感があります。建物の脇に材料で積み上げられている竹を初めて見た時には感動しました(笑)。口巻がはじまりました、竹も喜んで跳ねているかのようです。特徴的なのは口巻の方向です、ほとんどの竹細工では右巻なのに逆に左巻に仕上げられていきます。


淡竹買い物籠、竹虎四代目(山岸義浩)


少し時間が経てば、このような優しい色合いに変わります。やはり竹籠というのは使うほどに良くなっていく様がたまりません。




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竹虎四代目

竹虎四代目
YOSHIHIRO YAMAGISHI

創業明治27年の老舗竹虎の四代目。100年守り続けた日本唯一の竹林を次の100年に繋ぐ。日本で二人だけの世界竹大使。

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