続・幻のメゴ笹洗濯籠を編む、小春日和の庭先

 
メゴ笹洗濯籠


神楽笹やオカメササとも呼ばれるメゴ笹洗濯籠は、素材自体はかなり秀逸で、そして籠素材としては少し特別な性質を持ち合わせていますものの関東より西、特に四国や九州などでは何処にでも見られる普通の竹素材のひとつです。


茶碗籠にも最適なメゴ笹(神楽笹、オカメササ)


編み方も昔なら銭湯などで見られた普通の脱衣籠と同じ形であり、昔から籐やシダなどの自然素材を使っても全く同じような籠が作られてきました。


メゴ笹洗濯籠底編み(神楽笹、オカメササ)


特別なのが竹材の性質です、伐採して青々としているうちは柔軟性があり最高に扱いやすい籠材です。虎竹や真竹のように割って幅や厚みを揃える手間もいらず、そのまま細い丸竹で編んでいけるので仕事の効率も比べ物になりません。


メゴ笹竹籠職人(神楽笹、オカメササ)


底編みが始まりました。メゴ笹が職人の自由になるのは4日から5日。水に浸けて様子をみながら保管していても、せいぜい1週間程度しか使えません。


編みかけのメゴ笹洗濯籠


だから、自分が数日間に編めるだけの素材を伐採してくるのです。素材を使い切れば、次の籠編みの素材を集めに行くという繰り返しです。


メゴ笹茶碗籠(神楽笹、オカメササ)


青々とした編みやすそうなメゴ笹が、見ている間に籠として形を変えていきます。


オカメ笹、神楽笹洗濯籠


ところが、職人の手で扱える事出来る短い期間を過ぎると、メゴ笹の色合いは数日で抜けたように落ち着いてきます。こうなってくると竹材自体が堅くなり素材として全く用いる事はできません、つまり反対に言えば、それまでに編み込んでおけばガッチリ締まって固まり、耐久性の高い籠としてご愛用いただけるのです。




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