イ草縄編みバッグ

 
い草編み黒革持ち手バッグ


しばらく忘れていたけれど、香りという物は強烈に記憶を蘇らせてくれるものです。岡山県倉敷市は昔からい草栽培が盛んな地域で代々仕事を続けられてきた須浪亨商店五代目の須波隆貴さんの仕事場にお伺いした時に幼い頃の事を鮮明に思い出します。


須波隆貴さんのい草編み


母の実家は土佐市蓮池という所でい草栽培をしていました。夏のうだるような暑さの中、刈り入れして乾燥される山のようない草、工場に入るとむせ返るほどの香り、泥の乾いた色、数台の機械から絶え間なく聞こえてくるゴザを編む大きな音...沢山のい草縄を操りながら祖母から受け継がれたと言う木製織機を使う須波さんの手元を見ながら回想していました。


い草縄編みシート


カッタン、コットンといつまでも聞いていられるような音を止みまます、気がつけばい草縄は一枚のシート状に編まれています。これが様々な形の籠に変わっていくのです。


い草編み黒革持ち手バッグ


使われている革の感触がとても良かったので持ち手全体を包んで頂きました。夏に最盛期を迎えるい草です、これからの季節にこそい草バッグは似合いそうです。今回い草を手にして、ふと前に教えてもらった七島藺(しちとうい)の事も気になりだしました。丈夫で耐火性もあるのに機械化できなかったため生産されなくなり今では数件の農家さんが残るだけと聞いていますが、又ご紹介できればと考えています。




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