この大きなスズ竹ざるは奇跡です。

 
スズ竹丸ざる(特大)


梅干し用や干し野菜にお使い頂く大型の竹ざる類は、概ね直径は60センチまでだ。かっては1メートルを超えるものもあり、今でも65センチという匠が編みこむ芸術的な横編み竹ざるがあるが、一般のご家庭ではマックスのサイズだと思う。素材は日本三大有用竹と言われる真竹、淡竹(はちく)、孟宗竹、これ以外の竹でこの大きさのザルなど皆無...いや、皆無に近い。それで竹を扱っている人の中にも知らない方が意外と多いのが何とスズ竹で編まれた丸ざるだ。




スズ竹を使った、60センチもある大きな丸ざるの存在が奇跡のように感じるのは、このYouTube動画(スズ竹開花の様子だけ取り出したショートバージョン)をご覧いただくとご理解いただける。120年に一度のスズ竹の開花が起こり、今まで伐採していた竹林が全て枯れてしまっているのだ。


スズ竹そばざる


そもそも一般的にスズ竹のざると言えば、このようなサイズの蕎麦ざるが中心である。材料不足で困っている中、小物なら何とか編むことできても、さすがに60センチの大型竹細工はとても製作できない。もしかしたら、今回の開花騒動で行李のように消えてしまう技かも知れないと危惧している。




トラックバック(0)

コメントする