2022年7月28日の投稿

青竹水嚢(すいのう)

 
スイノウ


青竹で作られた水嚢(すいのう)と言われても、聞きなれない言葉に何の事なのかお分かりにならない方も多いのではないかと思う。実は食品をすくって水切りするための台所用品なのだが、一般的には金属製などが多くて竹製のものは近年あまり見かける事はなくなった。


水嚢各種


真竹の他にも木の小枝と根曲竹を使って作られた物がある、ラクロスというスポーツのラケットに似ている(笑)、見かければ面白いのでついつい手が伸びる。


すいのうタガ


今回の青竹水嚢で見逃してほしくない所は、このザル部分と持ち手の柄部分が一本の同じ竹で出来ているところだ。持ち手の竹の片方を細くわって縦ヒゴとして使っいて、根元には補強のタガが入れられている。


水嚢、竹虎四代目(山岸義浩)


こうして持ってみるとサイズ感が伝わるのではないかと思うけれど、結構大振りなものだ。


青竹水のう


水嚢竹ざる


少し前に、ラーメン屋さんの湯切りに使うステンレスザルの持ち手を竹で用意した事がある。仕事でプロが使う道具からすれば趣味性の高い青竹水嚢だが、こんな竹を自在に操るオープンキッチンで座ってみたくもある。




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竹虎四代目

竹虎四代目
YOSHIHIRO YAMAGISHI

創業明治27年の老舗竹虎の四代目。100年守り続けた日本唯一の竹林を次の100年に繋ぐ。日本で二人だけの世界竹大使。

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