竹の手箒

手箒


この季節になると京都の竹職人が手作りした庭園用の手箒を思い出す。美しい庭の手入れには欠かせない道具のひとつだそうだが、あまりに綺麗に出来ていて天に向かって末広がりの形も縁起がいいので床の間飾りに置いたほどだ。しかも、素材の竹穂はその年に生えた新竹だけが使われているから驚いてしまう。しかし、なるほどとも思う、京都では若竹を使った図面竹が作られているのだ。虎竹の里などでは細工に適さない一年竹を伐採する事などないけれど、京銘竹の竹文化の中で生まれた逸品。長く使っても穂先の柔らかさを損なうことなく、苔の上にある落ち葉なども優しく取り除くことができるのだ。


キーボード用手箒


室内で使う手箒としては、パソコン周りで重宝するモロコシがある。


フガラ箒


石垣島の職人さんにいただいたフガラ箒は、自分たちにも馴染のシュロに似た素材だと思ったが、シュロよりしなやかで箒としては使いやすい。


ペット用手箒


固い茎と、ソフトな穂先を使ったペット用は絨毯などにからまった毛を取り除くのに適したスグレモノ。実は前々から竹虎らしい手箒を作りたいと思ってきたが、年末のお掃除の時期になってようやく構想がまとまった。来年には形にしたいと楽しみにしている。




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