爆竹のなる竹林、根曲竹魚籠

根曲竹魚籠


年末年始も竹は止まらない、待ち望んでいた根曲竹魚籠が編み上がってきた。以前から30年ブログをご購読の皆様なら、何度かご紹介しているのでご存知かも知れないが、根曲竹伐採に同行させて頂いた事がある。寒い日だった、熊に注意して爆竹を鳴らし時々笛を吹きながらの緊張感ある山仕事だった。




根曲竹とは本当に根元が曲がっていて、まるで地を這うように生えている物もある。自分の知る虎竹や孟宗、真竹の竹林とは全く異なる竹だったけれど、こうして伐採され山から運び出された竹が籠になる。


根曲竹魚籠

 
根曲竹魚籠


この魚籠(びく)は形も良いけれど背面の真竹であしらった籐のベルト通しがカッコイイ。そして蓋が深くて使いやすそうなのもイイ。


根曲竹魚籠


根曲竹魚籠


更に細い根曲竹を使って補強されている底部分が、職人の愛用される方への思いがこもっているようで好きだ。縦横それぞれの力竹の中央部分には、耐久性を考慮して竹節がくるように作られている。籠が傷むとしたら真っ先に底の四隅であるけれど、堅牢な根曲竹が二重になって補強されているので心強い魚籠だ。




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