2023年2月25日の投稿

フードロスに国産竹ざる

エビラ籠、竹虎四代目(山岸義浩)


近年、フードロス、食品ロスが言われている。自分は中学・高校と全寮制の明徳義塾だったので食事の食べ残し、好きキライなどについては比較的教育を受けてきた方だと思う。だから、元々キライな食べ物などなかったけれど更に何でも美味しく、残さず頂くという習慣がついて有難く思っている。しかし、どうしても家庭で残ってしまう事のある野菜類などには、現在少しづつ製造が進むエビラや竹ざるは、フードロスに役立ててもらえるのではないだろうか。


孟宗竹


工場の中で虎竹の横に、一回りも二回りも太さのある竹が立てかけられている、日本最大級の竹である孟宗竹だ。実はあまり竹編みに使われることのない竹材なのだけれど、高知県では伝統的に、この硬く扱いづらい孟宗竹で笊を編む。


竹ヒゴ


全国的にみて竹細工は真竹を使う事が圧倒的に多い、だからこのように孟宗竹の竹ヒゴも他ではあまり見られないかも知れない。


エビラ素地


国産竹ざる


エビラの素地にしても60センチの国産丸竹ざるにしても孟宗竹を網代編みにしっかりと編みこんでいる。同じような竹ざるはホームセンターに行けば安価なものが売られているが、食材を干す竹ざるは強く、そして職人の顔が見える日本製の竹ざるをお求めいただきたい。




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竹虎四代目

竹虎四代目
YOSHIHIRO YAMAGISHI

創業明治27年の老舗竹虎の四代目。100年守り続けた日本唯一の竹林を次の100年に繋ぐ。日本で二人だけの世界竹大使。

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