2023年3月18日の投稿

漆で仕上げた虎竹茶杓

虎竹茶杓


この30年で茶華道をされる方はかなり減ったのではないかと思う。何を隠そうお茶は続けられなかったが、華道は好きだったので数年間知り合いの先生の所に通っていた。その当時は、どちらも生徒さんも多く、結構厳しかったし熱心に取り組まれている方ばかりだったと記憶している。


虎竹茶杓(漆)


そもそも茶華道と竹とは深い関係があって、竹は多用される。竹虎の本店でも茶道、華道で使用する道具は手頃な物から作家の創作した高価な物まで沢山取り扱わせてもらっていた。


虎竹茶杓(漆)


茶杓は虎竹はもちろん、今くらいの時期に湯抜きして天日に晒した白竹でも作っていた。虎竹をガスバーナーで油抜きする事を乾式と呼んでいる、この仕事の時の香りも素晴らしいけれど、湿式と言う白竹の湯抜きで竹が放つ香りも好きだった。


虎竹茶杓


虎竹茶杓は全て漆で仕上げる事にした。自然の虎模様に深みが増すのが気に入っている。



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竹虎四代目

竹虎四代目
YOSHIHIRO YAMAGISHI

創業明治27年の老舗竹虎の四代目。100年守り続けた日本唯一の竹林を次の100年に繋ぐ。日本で二人だけの世界竹大使。

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