台湾に向かって、虎竹アーマーふたたび!?

高知城天守閣、虎竹兜


虎竹兜は、数年前に参戦したスペインでのボックスカートレース用に製作したものだ。何を隠そう高知特産の虎竹は、もともとは土佐藩山内家への年貢として献上されていた由緒正しい竹なので、この日本唯一の竹で兜と言えば初代藩主山内一豊公のものをモチーフにするのは当然のように思えた。こうして天守から眺める城下町に、これほど似合う兜はない。


山内一豊鎧、網代編み


それにしても、再びこの虎竹アーマーで出陣する事があろうとは...。吹き付ける南風を頬に受けながら、虎竹アーマー製作に尽力してくれた竹虎職人たちを思ってみる。


虎竹兜製作職人


虎竹アーマーに使う兜は飾りではなく、実際に転倒しても安全なようにバイク用ヘルメットをペースしている。丸みのあるヘルメットをヤタラ編みで覆い、一豊公の兜の特徴的なデザインは細かい網代編みで表現した。


虎竹アーマー製作職人


鎧の銅部分は可動性を考えて虎竹を板状にした小さいパーツを繋ぎ合わせて製作している。


虎竹アーマー製作職人


虎竹アーマー製作職人


自分の身体に合わせて調整しながらの製作なので、実はかなりの時間を費やして、職人には根気よく作ってもらった。


虎竹アーマー製作


こうして仕上がった虎竹アーマー、やはり何と言っても独特の虎模様が美しい。


レーザー刻印


この時には竹プレートにレーザー刻印などもしたけれど、虎竹アーマー自体にもロゴマークや文字入れなど面白い使い方がありそうだ。


山内千代


高知城内には、初代山内一豊公を内助の功で支えて一国一城の主にしたとも言われる妻「千代」の銅像がある。出世の一歩となった名馬の横に立つ千代は、もしかしたら強い高知の女性、ハチンキの元祖かも知れない。


高知城、竹虎四代目(山岸義浩)


さて、今週末にお招きいただくのは台湾で開催されるアジア太平洋ソーシャルイノベーションサミット2023。竹虎の職人がこだわった一領、保安検査場のセキュリティチェックが通れば、このまま飛行機に乗って行きたいくらいだ(笑)。



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