日本唯一の虎竹ボックスカート、REIWA-125号ふたたび

虎竹ボックスカート、REIWA-125号


2019年、竹虎創業125年を記念して日本唯一の虎竹で製作したREIWA-125号という車がある。ボックスカートレーススは、近年ではレッドブルさんが数年に一度日本でも開催していただけるようになったので、少しだけ認知が高まってきたのではないかと思う。欧米では、小さなお子様からいい年の大人まで楽しんでいるレースで、エンジンなしの車輪だけの車で坂道を下る速さや、車のユニークさを競っている。


スペインビトリア、岡田邦雄さん


ご縁があって、スペインのビトリアという街で開催されたボックスカートレースに参戦する事になり、このREIWA-125号を製作した。レース当日、日本人などいるはずのない会場で偶然出会ったのが岡田邦雄さんだった。観光だろうか?仕事だろうか?こんな所でと驚いたけれど、ビックリされたのは岡田さんの方だったかも知れない。


今回は、そんな岡田さんに誘われてREIWA-125号が久しぶりに動きだす。名古屋久屋大通公園で開催される、コンコルソ・デレガンツァというイベントに参加させて頂くのだ。「緑豊かな都市公園を舞台にした華麗なコンクール」とあるけれど、実は各地から色々な車が集まると言う意外、ほとんど知らないで行く。


竹虎四代目(山岸義浩)


さて、ビトリアで開催されたボックスカートレース前に話を戻すけれど、実は坂道レースは割と危険なレースでもある。前年の大会の様子なども拝見したが、急カーブで転倒したり、車体が壊れてしまうチームもあった。実は虎竹の里で、何度も試験走行していて、危うさを実感してもいた。海外でのケガなど考えただけでも恐ろしいので、ヘルメットは当然だけれど、全身プロテクター着用だと思った。


そこで、バイク屋さんにお邪魔して胸や背中から肩、肘、膝など、全身を護るプロテクターを色々と着けさせてもらったのだけれど、どうもしっくりこない。思えば、それはそうだろう、虎竹の車と一体になって走るには、虎竹しかないのである。


竹虎四代目、虎竹アーマー


それに気がついて、急遽製作開始したのが虎竹アーマーだった。肘当てなども、今まで考えていたものとは段違いに格好イイ!素晴らしい!まさに異次元だ。


虎竹兜、虎竹鎧


そして、完成したのがコレ。


虎竹ボックスカート、REIWA-125号、スペイン大会


名古屋では、どんなゴールを切れるのだろうか。はじめて車で行くので迷わなかったらいいのだが(笑)。





コメントする