竹七変化

染め竹


綺麗な黒色の竹がある、少し竹に詳しい方だと、「煤竹か?太い黒竹か?」と思われるかも知れない。もしかすると、このような色合いの竹が自然にあるのか?と思われると困るので、ご説明させて頂くと、これは染めた竹だ。


虎竹、竹虎四代目(山岸義浩)


竹も使い道によって、色々な彩が必要だが、虎竹などは油抜き加工をすると自然そのままの色合いに仕上がる。


真竹晒し作業


真竹は、熱湯で湯抜き(油抜き)する事によって、いわゆる晒し竹とか白竹とか呼ばれる竹なる。


白竹箸


青竹塗箸


自然な色合いを活かした白竹箸もあれば、季節によって重宝される青竹箸は塗によって一年通して青々とした色合いを保っている。


炭化竹


炭化竹なんて言う竹もあり、これは熱と圧力によって蒸し焼き状態にして人工的に煤竹のような竹にする。


古民家の竹


煤竹とは、古民家の天井などに使われていた竹材が100年、200年と囲炉裏の煙に燻されるうちに、自然と独特の色合いに変化した竹の事だ。現在の暮らしの中では、出来ない非常に貴重な竹材だ。


煤竹


これは、本物の煤竹、やはり長い時間をかけて自然が生み出したものは深みが違う。


染め竹


改めて最初の染め竹に戻ってきたけれど、一本の竹が異なる色合いに七変化、それぞれに素晴らしい。



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