2023年12月 1日の投稿

淡竹と孟宗竹で編んだ角ばった洗濯籠について

洗濯籠(角)


美しい青物細工を見る事は段々と少なくなってきたが、大型の竹籠で米揚げともマンゴク(万石)、コエジョウケ(肥ざる)、シカクジョーケと呼ばれていた横編みの籠は、ほとんど編まれる事がなくなった籠のひとつだ。綺麗に編まれた籠は、衣類を入れる洗濯籠としても重宝しており、かつて自分がどうして角型のものが欲しくて熟練の職人に製作してもらっていた事がある。


通常は真竹が多用される籠だが、こちらの洗濯竹籠(角)は孟宗竹と淡竹を使い丁寧に、堅牢に脱衣籠として作り上げられていた。角張った籠の作製には高度な技術が必要で、そもそも数が少なかったのだが虫喰い穴があるため、手元に置いていたものを皆様にご覧いただきたくて特別販売としてご紹介した。





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竹虎四代目

竹虎四代目
YOSHIHIRO YAMAGISHI

創業明治27年の老舗竹虎の四代目。100年守り続けた日本唯一の竹林を次の100年に繋ぐ。日本で二人だけの世界竹大使。

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