蘇る名人の米研ぎざるの技

米とぎざる


直径26センチで深さが9センチ程度ある米研ぎざるだから、5合程度までのお米なら十分に入れられる大きさだ。昔ならいざ知らず、現代のようにご家族の人数が少なく、またお米を以前のように食べる事が少なくなっているので十分なサイズではないだろうか。


米研ぎざる


竹の旬が良くなり、今年の青竹細工が少しづつ編み上がるようになってきた。これから年末にかけて、茶碗籠や手付き籠、御用籠なども出来あがる予定だが、こうして欠品になりがちな米とぎざるが揃うと嬉しくなってくる。


竹米とぎざる


納屋や離れに自分の仕事を作る内職の職人さん達は口をそろえて幸せだと言う。自分の好きな時に、好きなように仕事ができるのが一番だからだ。編みが若干粗くなったり、微妙な歪みが出たりするようになった古老の竹ざるを見ながら、定年退職する会社勤めの方のようにキッパリと竹から離れた職人の華麗な技を思いだした。





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