毎日の食卓に欠かせない道具のひとつに「しゃもじ」があります。近年では、お米不足なども聞きますし、消費量も年々減っていてピークの時の半分くらいだそうですが、それでもやはりご飯は日本の主食であり、特に湯気のたつ炊き立ては美味しくて感動することもあるくらいです(笑)。無塗装で仕上げた炭化竹しゃもじは、そんなご飯のため竹節を持ち手に一つ入れてアクセントにして作っています。できるだけ材料を効率よく使いたいので節の位置はバラバラです。
防虫、防カビ効果を高めるために炭化加工を施した竹材を無塗装で仕上げていますので、少しくすんだ感じがあり、せっかくの炊きたてごはんがしゃもじにベタベタついてしまう、そんなお声もいただいています。
無塗装炭化竹しゃもじは、一本一本が職人の手によって削り出された製品です。シンプルな形ながら、使うたびに手にしっくりと馴染み、その軽さに驚かれる方も多いのですが、ご飯のひっつく竹しゃもじを快適に使っていただくためには、ちょっとした「コツ」があるのです、それは「使う前に水で濡らすこと」です。
上の画像のウレタン塗装された物に比べて、乾いたままの竹しゃもじを使ってしまうと、ごはん粒がしゃもじにくっつきやすくなってしまいます。でも、使用前にサッと水にくぐらせるだけで、竹の表面に薄い水の膜ができ、ごはんがつきにくくなるのです。水分を含ませることで竹素材がごはんの粘り気を吸い込みにくくなり、スルッときれいによそうことができます。
また、お手入れも大事なポイントです。使い終わったら洗剤などは使用せず、やさしく洗って水気を拭き取り、風通しのよいところでしっかり乾かしてください。直射日光や長時間の浸け置きは避けていただくと、より長持ちします。無塗装の素朴な天然素材の手ざわりと使い心地で今日のごはんが、もっと美味しく、もっと楽しくなるかもしれません。
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