こう見えてボクは身の周りのことは普通の男性よりは結構出来る方だと思っています(笑)。何故かといいますと、中学1年生から全寮制の明徳義塾という中高一貫教育の学校で過ごしたからです。そして、さらに高校卒業後、大学と合わせると10年間、親元を離れての一人暮らしが続きましたので、ある程度の事は自分でする(意外なところでは裁縫も割合やります)のが当たり前に身に付きました。だから、洗濯などは、駆け出しの主婦の方よりも要領が良いのでは?と真剣に思っていた時期があります。今は、あまりしなくなりましたので、ちょっと自信ありません。
そんなボクが洗濯に、人一倍思い入れというか、考える機会が多かったのは、小さい頃から皮膚科の病院にいくらお金を使ったか分からないと、母が嘆くほど肌が弱く、アトピー体質だった事に由来します。余談ですが、あまりにアレルギー性皮膚炎が治らないのを心配した母に、ある日菩提寺の住職さんの所に連れていかれました。そして、真っ裸にされた後、祈祷と共に護摩壇の燃えさえる火の上にかざされるという、今では考えられないような、凄い経験をしたことがあるほどです(笑)!子供心にも、本当に熱くて怖くて大変でした。
まあ、それはさておき、そんな自分がアトピーを再認識するのは、中学入って早々の事です。首元や袖口あたりが赤く腫れあがり、じっとしていられないくらい痒くてたまりません。あれこれ原因を考えたりしましたが、最終的に行き着いたのが洗濯洗剤だったのです。最初は洗濯の仕方のなど知りません。粉洗剤しかない時代ですが、洗剤を沢山入れた方が汚れが良く落ちると勘違いしていました。
明徳は須崎市横浪三里の人里離れた陸の孤島とも呼ばれた谷間にあります。そこの、冷たい谷水には洗剤も十分溶けることがなく、それで洗濯するものですから衣類に洗剤が残っていたのです。通学に着るための硬い襟首やシャツや、袖口が直接肌に触れる部分は、洗剤の溶け残りが刺激になったのでしょう。戻れる事なら、水のような液体の竹炭の洗い水を、あの時のボクに教えてあげたい気持ちです。
在学中には、校内の売店に赤いボトルの液体洗濯用洗剤が置かれるようになります。液体だから、粉洗剤のように溶けずに残らず使い勝手がいいのではと、すぐに購入して使いました。けれど、これもボクにとっては良くありません。思春期の男の子は汗も油も多いのか?襟首が真っ黒い汚れになるので、液体洗剤を部分的につけて洗うと汚れ落ちがいいのですが、成分が残っていたのでしょうか、やはり同じように赤くなり強い痒みがありました。
アトピーの治療のために、その後高校を卒業しても十数年通い続けることになる高知市内の皮膚科の先生に診てもらっていました。ある時、いつものように診察を受けながら、「洗剤を使うと、どうしても襟や袖口が痒くなるんです」と洗濯の事を話してみました。すると先生は、「それなら、水洗いだけにするのが一番良いかもしれないね」とアドバイスをくれたのです。アレルギー肌への刺激を考えれば、原因となっている可能性のある洗剤を使わないのが一番シンプルで直接的な解決策だ、ということでした。明徳は全員クラブや野外活動が活発で衣類は結構汚れます。だから、洗剤なしの洗濯は考えたことがありませんでしので専門家である先生からの言葉は、ボクにとって大きな気づきでした。
アドバイスを受けて、水だけで洗濯するようになりました。確かに、洗剤を使わないことで、辛かった痒みや赤みはかなり軽減されたように思います。肌への負担が明らかに減ったことを実感しました。ただ、正直なところ、汚れ落ちの面では少し物足りなさを感じることもありました。特に汗をたくさんかく夏場や、泥汚れなどがついた時には、「これで本当にきれいになるのかな?」と若干不安になります。肌へ優しさを取るか、洗浄力を取るか...バランスを考えて、直接肌にふれる下着類のみ洗剤無で洗う事にしたのでした。
こうして、学生時代に洗濯に若干苦労したことのあるボクが、同じような症状のあるアトピーや敏感肌で悩んでいる皆様に、安心してご愛用いただける竹炭の洗い水をお届けできている事に不思議な縁を感じています。学生時代のボクは、水だけで洗濯することもありましたが、あれから数十年の時を経て現在では無添加ながら、竹のパワーを活用した洗濯洗剤ができたのです。
竹炭の洗い水は、その名の通り、土窯で高温で焼き上げた最高級竹炭から生まれた自然由来100%の液体洗濯用洗剤です。界面活性剤はもちろん不使用、無添加、無香料、蛍光増白剤、漂白剤といった化学的な成分も一切使用していません。
原料は竹炭と水だけ、まさに天然そのもの。その昔、おばあちゃんがカマドの灰を大きなタライに溶かして洗濯板でゴシゴシやっていた、おばあちゃんの知恵を現代に活かした洗剤なのです。
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