2025年8月 2日の投稿

ご存じですか?日本の竹林で生まれた、お弁当に最高の天然素材「国産竹皮」の魅力

国産竹皮おにぎり弁当


お弁当に最高の天然素材「国産竹皮」

創業明治27年、日本の老舗竹材メーカーとして竹虎は、サステナブルという言葉が注目される前から竹と向き合い、その可能性を追求してきました。竹はボクたちにとって「継続利用可能な唯一の天然資源」です。いつも身近に竹林を感じ、その使い道がなくなって荒れていく山々に心を痛めながらも、竹を愛する者として、その恵みを最大限に活かしていくのが使命だと強く思っています。そんな竹が生み出す素晴らしい恵みの一つが、国産竹皮なのです。竹虎にも竹製のランチボックスやお弁当箱を沢山ご用意していますけれど、おにぎりの包材として、これほど優れた天然素材はありせん。


国産竹皮


昔から愛されてきた竹皮、その優れた特長

昔の台所には当たり前のようにあった竹皮ですが、現代ではあまり見かけなくなりました。けれど、その知られざる力は、現代のお母様方はじめ、ご家庭で料理をされている皆様に、今の時代だからこそ見直されるべきだと考えています。竹皮にはフラボノイドという成分が含まれていて、天然の抗菌作用、抗酸化作用を発揮します。この優れた抗菌力が、お弁当やおにぎりを雑菌の繁殖から守り、美味しさを長持ちさせてくれるのです。これなら夏場のお弁当も、竹皮に包めば安心感が増すのではないでしょうか。


国産竹皮弁当


また、ビニールやラップで包んだおにぎりは、時間が経つと水分がこもり、ベチャッとしてしまうことがあります。しかし、竹皮は天然素材ならではの適度な通気性があり、中の水蒸気を程よく逃がしてくれるため、ご飯が蒸れてしまうことなく、炊きたてのようなふっくらとした食感を保ってくれます。朝おでかけ前に作ったおにぎりが、お昼の時間になっても美味しくいただけるのは嬉しい事です。


日本製竹皮


この抗菌力と通気性、二つの相乗効果により、竹皮は食材の鮮度を長く保つことに優れており、高い保存性を発揮してくれます。今ではブランド牛に使われているだけの竹皮も、昭和の時代には普通にお肉屋さんで、お肉を包むのに使われていましたし、お寿司の持ち帰りに竹皮が使われたりしてきたのは、この優れた保存性があったからこそです。先人たちの知恵と工夫が詰まった、まさに天然の食品用パッケージと言えます。


国産竹皮を使ったちまき


ちまきなどの蒸し料理にも使われることがありますが、これは竹皮の風味を食材に移し、香りを楽しみながら保存性も高めるためでもあります。コンビニで手軽におにぎりが買える時代だからこそ、ご自宅で作ったとっておきのおにぎりを竹皮で包む。そんな、ちょっとだけ丁寧な暮らしが、お昼の時間をより豊かなものにしてくれるように感じています。


筍


安心・安全なエシカル商品「国産竹皮」

さて、この素晴らしい竹皮ですが、実は流通している製品は、ほとんどが輸入品で、国産となると本当に極わずかです。これだけ放置竹林なんて言われて、里山に多く竹が生えている日本だから、どこかに国産竹皮もあるのでは?そんな風に思われるのが普通だと思いますが、国産の竹皮を探すのは至難の業です。


剥がれ落ちる竹皮


その理由は、伝統工芸などによくある職人の高齢化、後継者不足より更に少し深刻なものがあります。竹皮は筍が勢いよく伸びて竹になっていく6月中旬から7月上旬の梅雨時に、その成長の過程で自然に剥がれ落ちますので収穫の最盛期を迎えます。竹にぴったりとくっついている竹皮を無理に剥がしてしまうと、竹自体が傷んでしまい、質の良い竹が育ちません。


竹の伐採g


そのため、竹皮職人たちは毎日竹林を歩き回り、地面に自然に落ちた竹皮だけを一つひとつ丁寧に拾い集めます。これが、国産竹皮の唯一の収穫方法なのです。このような山仕事の苦労があるため、近年の職人不足と相まって、この手作業を続けていくのは益々困難になっています。


国産竹皮サイズ


その結果、現在では市場に出回る国産竹皮は極めて少なくなっているのです。竹林に目を向けると、多くの竹皮が誰にも拾われることなく、土に還っていくのが現状です。サステナブルな社会を目指す気運の中で、「継続利用可能な唯一の天然資源」である竹が生み出す竹皮を活用しないのは、本当にもったいない事。安心・安全なエシカル商品の国産竹皮を皆様に是非知っていただきたいのです。




使いやすく、繰り返し使える国産竹皮

竹虎では、昔からずっと扱ってきた竹皮草履があり、日本三大暴れ川である吉野川が四国にあるため、真竹の防災竹林の副産物でもある竹皮づくりを身近に見てきました。


竹林


ほとんどが海外からの竹皮になってしまっている今でも、国内の竹皮が無くなってしまったワケではありません。活用されなくなっただけなのです。天然そのままにお届けする、この大自然の恵みをボクたちがお伝えせねば、一体誰がするのかという使命感にかられています。


水に浸ける日本製竹皮


ご家庭で作った美味しいお弁当を、国産竹皮に包んでみてください。最初は硬い?と感じる竹皮も水分を含ませると驚くほど柔らかく使いやすい素材となります。おにぎりだけでなく、サンドイッチやおかずを包むのにも最適です。


洗った使える国産竹皮


竹皮に包むだけで、いつものお弁当がどこか懐かしく、そして特別なものに感じられるはず。アウトドアでのランチにもピッタリ!繰り返してお使いただけますので経済的な国産竹皮をお試し頂きたいと思います。





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竹虎四代目

竹虎四代目
YOSHIHIRO YAMAGISHI

創業明治27年の老舗竹虎の四代目。100年守り続けた日本唯一の竹林を次の100年に繋ぐ。日本で二人だけの世界竹大使。

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