
本漆仕上げの弁当箱
美しい杉材をふんだんに使った長角弁当箱と、思わず笑みがこぼれてしまうほど愛らしい三角おにぎり弁当箱の2種類の杉弁当箱が出来あがりました。実は、はじめて工房で削りたての木の無垢材と弁当箱を見た時、お客様に素材感そのままの手触りを楽しんでもらいたいと感じました。素材のやさしくて清々しい木目が本当に素晴らしいと思ったのです。けれど、毎日のお手入れや、何十年と長くご愛用いただくこと、そして何よりお手入れや使いやすさを一番に考えた時に、やはり漆仕上げにする事にしました。

漆の特性
漆というのは日本古来の優れた天然塗料ですが、乾燥の仕方がとても独特です。一般的な塗料のように水分が蒸発して乾くのではなく、空気中の水分を取り込んで化学反応を起こして固まるという性質を持っています。そのため、漆が固まるのに最適な環境は、なんと温度が20~30℃、湿度75~85%という、まさにジメジメとした高温多湿な環境なのです。つまり、1年の中でも梅雨の今頃の時期こそが、漆の加工に最も適したベストシーズンということになります。湿気のある今時は、漆塗りに最適の季節ではあるのですが、それでも今回の弁当箱は本漆をじっくりと4~5回も塗り重ねていますから完成までには思う以上の手間と時間がかかります。

漆職人の仕事
それでは、気温や湿度が低い季節にはどうしているかというと、職人さんは工房の中に専用のムロ(漆風呂)を作り、電熱ヒーターと濡れ雑巾などで、漆が最も喜ぶ最適な環境を人工的に作り出して製造しています。こうした目に見えない職人さんの細やかな気配りがあってこそ、この美しい艶と耐久性が生まれるのだと思うと、本当に頭が下がる思いです。

定番の長角弁当箱
これまで定番として皆様に愛されてきた曲げびつ丸弁当箱に、同じ漆仕上げの新しいラインナップが加わった形になります。定番の長角弁当箱は、中に仕切りも付いていてとっても実用的。カバンにも収まりやすい形ですし、本体をしっかり留めるゴムバンドも付いているので、毎日の通勤・通学でも快適にお使いいただけるのではないかと思います。

三角おにぎり弁当箱
そして、コロンとした三角形がめちゃくちゃ可愛い三角おにぎり弁当箱。サイズは、ちょうど三角おにぎりがひとつポンと入るくらいの大きさです。小食な女性の方や、ダイエットに気を使われている方なら、これにおにぎりをひとつ詰めるだけでも十分かも知れません。また、お子様用に使用されてもよいですし、食べ盛りの男性の方や学生さんなら、いつものお弁当にプラスワンとして、ちょっとしたおかずやデザート、フルーツを入れるデザートボックスとして使うのも凄くお洒落で贅沢な使い方です。

杉木目の美しさ
今回使用している杉材も、塗り重ねている本漆も、すべて大自然が育んでくれた自然素材そのものです。そのため、熟練の職人さんが全く同じように一つひとつ丁寧に製作しても、杉の木目の出方や、漆が魅せる微妙な色合い、風合いには、それぞれ少しずつ違いが生まれます。

一期一会の個性
濃いめの渋い表情を見せるものもあれば、優しく明るい木目が引き立つものもある。これは決して量産品のプラスチックでは味わえない、天然素材だからこその一期一会の個性であり、ボクたちが愛してやまない本物の証でもあります。竹虎の竹製品同様に、お手元に届いた世界にたった一つの表情を、ぜひ愛おしんでいただけたら嬉しいです。

長くご愛用いただける価値
杉の自然な木目と、塗り重ねられた本漆の深い味わい。手にするたびに職人さんの温もりが伝わってくるような、そんな特別なお弁当箱です。これは、高品質な竹細工の場合にも言えることなのですが、お求めの際には少し値が張ると感じられるかも知れません。しかし、長い目でお考えいただけたら、きっと手にして良かった後々思われることは自信をもって申し上げます(笑)。これからの皆様のお弁当ライフが、もっと美味しく、もっと楽しい時間になればと願っています。
竹編の弁当箱は、昔から種類も多く色々とご用意させて頂いております。YouTube動画では竹集成材や曲げわっぱの弁当箱もご紹介しておりますので、よろしければご覧ください。

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