虎竹葉の出番到来

2013年11月16日

虎竹葉


竹と日本人の付き合いは長く、かっては捨てる所がないくらい色々なものに活用されよったと思います。竹の幹の部分は言うに及ばす、枝、葉、根、竹皮まで竹と一口に言うてもそれぞれのパーツが実に様々な用途に使える素晴らしい素材ながです。今でも枝の部分はは垣根に使うたり、畑でツル物の作物を育てるのに重宝しよりますし、根は有名なバックメーカーさんが持ち手にしちょりますきに、たまに見かける事もあるがではないですろうか?現代では製造できる職人さんがおられなくなったようですが、竹根ステッキ等にもされよりました。竹皮は、そのままの形でお肉を包んだりされよりますが、やっぱり代表選手は竹皮草履やにゃあ。


まあ、こういう具合に使われゆうがですが、竹の葉はどうも出番が少ないようながです。自分が小さい頃には地面の土が見えなくなるくらい竹葉をかぶせちゅう畑がありましたけんど、あれは寒さ対策やったがやろうか?昔からの事を思い起こしても竹葉は、その他の使い道が今ひとつピンとせんかって少し肩身の狭い思いをしよったかも知れませんちや。


けんど、そんな竹葉に嬉しいお呼びの声がかかったがは虎竹染めハンカチを作る時ですぞね。自然の草木染めとは面白いものながです。虎竹の葉を使うたら竹の青々とした色合いからは、ちっくと想像しにくいような淡くて上品な、竹虎ゴールドとも言われるような美しい黄色い色合いに染まるがです。


竹の伐採時期は秋から冬にかけての寒い季節だけ。そろそろシーズンが本格的になってきますぞね。虎竹茶をリニューアルするために竹葉を毎日のように集めよります。沢山の竹葉を眺めよりましたらついつい虎竹染めもして頂きたくなってくるがです。













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仏面竹(ぶつめんちく)

2013年11月 4日

仏面竹(ぶつめんちく)


竹の種類は日本国内だけでも何と600種あると言われちょります。世界で見たら1300種ですきに、竹と一口に言うても実は、なかなか沢山あるがです。そもそも皆様は竹と笹の違いが分かりますろうか?普通の竹は背丈が高く、熊笹など見ても分るように笹は背が低いので稈の長さで竹と笹が分けられると思われがちですが、実は、背丈の低い竹類もあれば背丈の高い笹もありますぞね。


昔はオニギリなど包んだり、精肉店の包装にも使われちょった竹皮。竹虎では竹皮草履として皆様にご紹介しちょりますが、この竹の特徴的な一つでもある竹皮での分類も考えられます。竹は成長の過程で竹皮が全て無くなりますが、笹はずっと一生涯、竹皮が付いたまま...。けんど、この分類の仕方も竹皮の付いた竹もあれば、竹皮が全て落ちてしまう笹もあるそうで竹と笹の線引きだけでも明確には出来てないがです。


この仏面竹(ふつめんちく)と呼ばれる竹にしても、竹林に分けて植えられちゅうのを教えて頂いたら知ることはできますが、亀の甲羅のような形になる亀甲竹(きっこうちく)とソックリちや。こじゃんと似ていて実際に山で見かける事かあったとしたら、もしかしたら区別がつかない事もありそうですぞね。


亀甲竹と言うたら有名なものは、水戸黄門さんが旅の道中で使う竹杖がそれですけんど、仮にあれが仏面竹やったとしても、はたまた別の布袋竹であっても、それぞれに竹の独特のコブが出来ちょりますので、黄門さんが使いやすいと思うたらどれでもエイかも知れませんぞね。竹の専門家としての知識は必要やけんど、自分は学者でも研究家でもないがです。それが誰のためなのか、ぎっちり(いつも)自分に言いきかせよりますぜよ。













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新しい竹の命

2013年10月 7日

煤竹花籠


この煤竹の花籠の事は、前に一度お話させて頂いた事があるかも知れませんぞね。けんど、あんまり美しい「新しい命」ですきに、どうしてもお伝えせずにはおれんがですちや。「新しい命」というのは煤竹の事。煤竹は、囲炉裏の生活をしよったその昔に、天井裏で煙に燻されて長い長い年月の間に自然に炭化され渋い色合いになった竹の事ながです。


色の濃淡が見えるがは縄目の部分ぞね。そこが煙に当たらず薄い色合いで残っちゅうがです。煤竹の竹細工は、その製品自体の素晴らしさは当然ですけんど、この竹そのものの価値、長い時間をかけた本物しか醸し出す事のできない風格がたまらん魅力ながです。


けんど、こんな凄い竹やったとしても、屋根裏にある時には煤けて真っ黒いただの汚れた竹みたいぞね。磨かれて、選別され、職人の手によって形づくられ、第二の人生ならぬ、第二の竹生を歩みだすがです。そう言う意味あいでの「新しい命」やと思うがです。


花かごの工夫


さて、この花籠には、もうひとつビックリの工夫がありますぞね。それがこの、内側部分ながです。花を活けるオトシが中に入りますけんど、横幅の広い花籠の形やき、オトシを安定させるために丸いオトシをいれる輪っかが中に作られちゅうがです。


ちっくと感動しませんろうか?まっことの凄さを改めて感じるがぜよ。100年古民家の屋根裏で、しっかり屋根を支え過ごした竹がこうやって今度は表舞台にでて、また次の100年、人の目を楽しませてくれる。考えたら煤竹は、人の役にこじゃんと立つ竹やと言う事ができると思うがです。













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柔と剛の竹

2013年9月27日

竹集成材


は硬く、真っ直ぐなイメージがあるかと思いますぞね。もちろん間違うた竹の姿では無いのです。海外では高層ビルの足場に竹が使われちょったり、家屋や建造物など耐久性を要求されるところに竹が用いられる事を見てもその通りぜよ。


けんど、竹は縦割して細く細く竹ヒゴにすると柔らかく、しなやかな素材にもなりますぞね。他の自然素材では出すことができないような、やさしい曲線や、温かみのある丸みは竹の可能性の広さを雄弁に物語ってくれるがです。


技術がすすみ、一定の幅や厚みにした竹を圧着した集成材なども作られるようになっちょります。今まで木材のように角材として使う事ができなかった竹で、新たな製品づくりが進みゆうがです。弾力性や熱で曲がる加工性の高さなど、竹の特徴を活かしたらまだまだ面白い竹の世界が見られそうですちや。













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竹の根っ子

2013年9月25日

竹根


これは立派です!一体何かと言うと、お分かりになりますろうか?そうです、実はこれが竹の根っ子ながです。竹根自体にも節があって、一見すると曲がりくねった竹のようにも見えなくはないがですが、太い部分から細くヒゲのように根が沢山伸びちょります。かなりの部分を切り落としたがですが、こうやって見ましても竹の強い生命力を感じるのです。


少しくらいの力では、曲げようとしても折ろうとしても弾力があり反対にはね返されてしまうほどぞね。しかも、こんなに太い竹根なら尚更強靱ぜよ。そして、これが縦横無尽に地下を張り巡っちゅうのだから「地震の時には竹藪に逃げろ」と昔から言われた地面の固さも納得なのです。


それにしても竹根の個性と扱いの難しさに脱帽ぞね。竹も自然のモノですきに、それぞれ違いがありますけんど竹根に比べると伐採年数が揃うちょりますのでそれなりに対処できるがです。


けんど、たまるか、竹根は土中にずっとあってから古い、新しいなど見分けや堀分けする事ができないがです。これを皆様に満足いただける商品にするには、まだまだ越えないといけない山がありそうちや。まっこと山越えせんとイカンがは竹山だけにして欲しいにゃあ...。













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ひび割れた石臼

2013年9月24日

タガ


臼を今でも使いゆうお宅はボツボツありますぞね。穀物をつく事にも使いよったがですが、一番見かけるのがやっぱりお餅をつく事すろう。自分の小さい頃には普通にお餅をつきよりましたので、お餅を作る機械を始めて見た時には子供達だけでなくて、大人達も偉くビックリして「こりゃあ~便利やにゃあ」と大喜びしたことをハッキリ覚えちょりますので、逆に言うたらそれだけ臼が日常的に使われよった事かも知れんちや。


さてさて、そしてこの石臼ですけんど、実はヒビが入って割れかけちょります。割れてしまうたら、何ちゃあ使えなくなりますので、こじゃんと困ったところへ登場するのが竹。竹のタガでしっかりと2カ所留めちゅうがです。


竹の「タガ」が分かりませんろうか?そうですにゃあ、竹虎の商品でもおひつには虎竹のタガを使うちょります。けんど、これだけ大きい石臼やと重さもかなりのものですろう。このタガを巻いたのは竹が飴色に変わっちゅう事から随分と前の事かと思いますけんど、ずっと、このままタガで割れずにおるという事は、竹の強さ、丈夫さを物語ってくれよります。


日本は古来こうやって修理しながら、大切に生活道具を使うてきた素晴らしい文化があります。「もったいない」という心。身近にあって加工も簡単な竹はこんな思いにずっと応え続けてきた素晴らしい素材ぜよ。













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竹虎マークの入った竹プレート

2013年7月 9日

竹林


は成長がこじゃんと(とても)早く、毎年どんどん生えてくると言うお話は、この30年ブログ「竹虎四代目がゆく!」をご覧いただきゆう方ならいつもお話させていただく事やきに百も承知やと思います。そこで、こんな環境にやさしい素材は他にないですし、もっともっと活用せんとイカンと思うちょりますしもしかしたら自分達にかせられた使命かも知れませんぞね。


そう考えたら竹プレートなどは、サイズが小さいので使用する竹の量としては少ないものの、竹表皮を他の製品に使った後の竹の身部分を利用できますので、竹素材を無駄にしないという点では、なかなかの優等生と言えますろう。


けんど、これが面白いものですぞね、ほんの小さな竹札ですけんどレーザー刻印で竹虎マークが入りますと、とたんに愛着がわいてきます。最近では、自分でも結構お気に入りになっちょりまして、とうとう、いつも持ち歩くバックにも取り付けるしまつ。更には「どうですか?この竹プレート、エイですろう?」そう言いながらバックから取り外して、半ば強制的に差し上げた事もあるくらいながです。


レーザー刻印


一度に、こうやってズラリと並べたら後は機械が自動的に刻印してくれるがです。確かに時間は、ちっくとかかりますけんど、ひとつ、ひとつ手彫りすると思うたら、手間はかからないし、同じものが出来ますし、まっこと、技術の進歩というモノは、ありがたいものですちや。


けんど、それより有り難い事は、こうやって刻印させて頂いた竹プレートを時には竹バックや竹籠などに付けさせて頂いて、全国のアチコチにお届けさせていただける事ですぞね。小さな竹札一枚でも喜んでいただけるお客様がおられる事に深く感謝したいと思うちゅうがです。













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竹とベルティングレザー

2013年6月25日

古い竹籠


ベルティングレザーを、ご存じですろうか?随分前の事になりますけんど、この革で作られた鞄を長い間使いよったがです。もともとは工場の歯車などを回すためのベルトに使われていたという強靱さを持った革で、そのタフさが気に入り愛用しちょりました。


ベルティングレザーは、革をなめした後にオイルに漬けた加工をされちょりますので使った後のお手入れは乾拭きだけ。たまに汚れがひどい時には、ぬるま湯で濡らしたタオルを堅く絞って拭いてくださいと説明を頂いちょりましたが、そうやって使っているうちに何とも言えない光沢が出てきて、使えば使うほど、その色合いが増してきますぞね。普通の鞄に比べたら重さもありましたけんど、仕切りポケットが多く使い勝手もなかなか良いものですきに、どうも手放す事ができず、雨の日も風の日も使いよりました。革がついには穴があくほどボロボロになってしまって、感謝の気持ちと共に、その鞄は使う事はなくなりましたけんど、この古い古い竹編みの艶に触れてふと、あの鞄の事を久しぶりに思い出したがです。


と革。


同じ自然素材でも、まったく違うモノではありますし用途も性質も随分と違うようではありますが、実は革のようにしなやかで強い竹細工もあって、今では無くなって見る事はできないのですが、竹で編まれた巾着袋などもあったほどながです。そして、何より長い間、使用しているうちに深まってくる色艶と愛着とは竹でも革でも、全く同じ使う方と同じように育っていく愛すべき道具という点では違いはないがぜよ。













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赤い逃亡者

2013年6月17日

ベニカミキリ


「こりゃあ、おまん待ちやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」


ついつい声を荒げてしまうがは、あの赤い虫のせいながですちや。知らない方がご覧になられたら鮮やな赤い色合いに、ああ綺麗な虫だこと、やっぱり緑の多い田舎はイイわね...などと、思わず笑みを浮かべながら見入ってしまうかも知れませんぞね。


けんど、実は何を隠そう竹の世界では、ちっくと困った害虫。名前をベニカミキリと言うがです。木と同じようににも竹を専門に食べる虫というのがおりまして、主な竹の害虫はこのベニカミキリとよく似ていて、黄色っぽい色に黒い虎模様が入っているタケトラカミキリ、そして、チビタケナガシンクイムシなどがおるがです。


小さな身体のチビタケナガシンクイムシは、竹笊など細かい竹細工などの竹ヒゴも食ったりするし、本当に小さな小さな虫やのに、その竹を食べるパワーは意外と強力で食べられてしまいやすい旬の悪い竹やったら、大きな竹でもボロボロになってしまう事もある程ぜよ。久しぶりに竹製品を動かした時などに目立った穴もないのに、竹の粉が落ちちゅうような場合はだいたいこのチビタケナガシンクイムシと思って間違いないがです。それに対して今回のベニカミキリは、身体も数センチと大きいですきに竹に空ける穴も大きくて主に身の部分の厚い孟宗竹などを好んで食べますけんど、体長がある分、竹に開ける穴も大きくて、こじゃんと目立ちます。まっこと、やっかいな虫ながです。


さて、今日見つけたベニカミキリも、ちょうど好物の孟宗竹の上。赤い色合いは、すぐに目に付きますきに指で掴もうとしたら、


......スルリ。


こちらの動きを察してか、なかなか敏捷な動きちや。今度こそと思うて指を伸ばしても、


......スルリ。


写真を撮ってたのがマズかったのか、そうこうしている内に竹と竹の間に入ってしもうて見えなくなりましたぞね。ほとんどの竹細工の場合には、これらの虫の害を最小限にするために旬の良い時の竹を使う事や、炭化加工という高温と圧力で蒸し焼きにするなど竹の管理に注意する他にはないがです。せっかくの竹を虫に食われる事には毎回泣かされますけんど、心のどこがでは、まあ自然の摂理やきにと思うて憎みきれないところもあるには、あるがですちや。













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小さな竹プレート

2013年4月18日

竹プレート


竹プレートなるものを、ご存じですろうか?そうです、文字通り竹を薄く加工して板状にしたものながですが、紐を通してストラップとか、タグ、札などに色々と使ってみたいと言うお客様もおられるがです。


竹工場におって、竹に囲まれちょりましたら実は意外と、こういう素材の良さというものを見逃しがちになりますぞね。お客様からご意見などいただいて初めて、ああ、そんな使い方もあるがやにゃあ...と感心したりもするがです。


竹箸や、名刺入れなどに刻印するためのレーザー刻印機がせっかくありますので、この竹プレートに竹虎のロゴマークと文字を入れてみましたぞね。まずジグを作って竹プレートがズラリと並べられるようにしてスタートしましたけんど、さすがに枚数が多いですきに時間が、こじゃんとかかります。けんど、レーザーの動きが止まって蓋を開けてみると、おおおっ!!!これだけ沢山できあがりましたきに、あれに使おう、これにも使えるろうか?もっと何かに使えないかと考えゆうがです。


まずは、手近で自分が毎日使いゆう黒いバックにつけてみました。なるほど、付けてみたら、それなりに格好エイがです。ちっくと変わったところでラッピングなどにも上手い事使えたら皆様に喜んでいただけるかにゃあ。こんな小さな竹プレート一枚で、大きな嬉しさをお贈りできることもあるのではないかと思うちょります。













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