命を頂いて編む、棕櫚の木は生きている

2018年10月11日

土佐箕


日本各地で作られてきた箕(み)ですが土佐箕の突出した特徴は持ち手部分の棕櫚巻です。それぞれの地域で手に入りやすい素材を使って編まれたきた道具ですので温暖な気候の高知では棕櫚の材料が豊富だったと言う事です。


棕櫚皮


棕櫚は水にも強く強靭な繊維を持っていて、かっては様々な生活用に活かされてきた素晴らしい素材です。





見た目は南方系のヤシの木を思い出させますが、自分たちは小さい頃から馴染の植物でもあるのです。


棕櫚箒


棕櫚が使われる代表選手としは束子があり、棕櫚縄なども竹垣の製造にも多用してきました。近年音が静かで手軽という事でフローリング掃きに見直されてきている棕櫚箒なども棕櫚皮を使った製品です。


シュロ


ところが先日、箕を作るために伐り倒してきた棕櫚の木の葉が開いたのです。これには職人も驚いていましたが、棕櫚の木は伐り倒されてなお、まだ生きているのです。慌てて職人は横に寝かせていた木を壁に立てかけてやります。棕櫚の生命力に驚くと共に、自分達も山の命を頂き製品作りをさせてもらっているのだと改めて気づきました。日本唯一の虎竹にも全てに命が宿っています、頂く以上は無駄にできるものなど何ひとつとして無いのです。













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太い孟宗竹とゴマ竹

2018年10月 5日

極太孟宗竹


孟宗竹は日本最大級の竹ですが、これくらいのサイズになってくると迫力があります。竹の身部分の厚みを必要とする竹細工や、極太竹を原料にする竹ワインクーラーなどには最適の素材です。しかし、孟宗竹なら何処の竹も同じように太いのかと言うと実は全く違っていて、元々赤道直下の地域に多く観られる植物だけあって国内でも四国、九州など温暖な場所に育つ孟宗竹は驚くような太い竹があったりましますが、反対に東北など寒い地方に行きますとかなり小振りな竹が多くなります。


群生孟宗竹林最北地として知られ、開湯1300年の山形県の湯田川温泉にお伺いさせてもらった事があります。地域の皆様の孟宗竹への思いも素晴らしく孟宗汁など名物料理は最高に美味しい!そう言えば、この庄内地方は高知、熊本と並んで食材が特に美味しい所だと聞いた事を思い出していました。感激して雪の竹林を見学させてもらいましたら、やはり四国の孟宗竹などに比べると小さな竹が多かったのです。


ゴマ竹


さて、高知の孟宗竹に戻ります。すぐ近くに立ち枯れした孟宗竹が一本ありました、随分古い竹で割れも目立ちます、筍を掘ることも少なくなった竹林ではこのような竹は良く見られます。この竹を「ゴマ竹」と呼ぶと長年の技術でゴマ竹を作る京都の職人さんには怒られそうですが、人の手が加えられない竹林で自然に枯れてアピオスポレルラ・バンブサエ菌によりゴマ状のブツブツが出来ています。


もちろん銘竹のゴマ竹とは比べようもありませんが、恐らく最初はこの立ち枯れしてゴマ状になっていた竹をもっと美しく沢山生産したいという思いから試行錯誤を重ねて現在の技が編み出され磨かれてきたと思います。職人さんも、その年の天候や細菌の具合によりどんなゴマ竹になるかは分からないと言われていました。結局、日本唯一の虎竹もそうであるように人は自然界のお手伝いはできるけれど、あとは神のみぞ知る領域です。














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60年一度の竹の花はラッキーアイテム!?

2018年10月 2日

竹の花プレゼント


先月、日本最大規模の孟宗竹の開花を見つけてから色々な事がありました。前日のブログでお話ししました新聞掲載もそうですが、部分開花は全国的に時期をずらして発見されているものの、いずれにしても竹の神秘性やロマンを感じる「60年に一度の花見」です。竹虎ではこの竹林の竹の花を一輪づつ全国のお客様にお送りさせていただくようにしています。


孟宗竹の花


なにせ地元の古老の皆さんでさえ竹の花は記憶に無く、竹葉の色が変わってきたのをずっと不思議がっていたほどです。一生の内に一度見られたら運が良いというラッキーアイテムかも知れないと、お客様によっては毎日愛用されるバックの中に忍ばせられているそうです(笑い)。


竹虎全社会議


昨日はちょうど月に一度の全社会議でした。全社会議では色々なテーマで話合いをしていきます、竹虎の今、そしてこれからを議題にする事もあれば、それぞれの社員にも2度3度と発言の機会を持ってもらうようにしています。お客様から毎日いただく嬉しいお声も全社で共有しますが、その中に竹の花を大事にバックに入れられている先ほどのお客様がおられたのです。


淡竹の花


正直、竹虎の工場には竹の花が山積みされていましたし、田舎生まれ田舎暮らしの社員にとっては60年ぶりの竹の花とは言え都会の皆様のように珍しさが無かったようです。しかし、実際のお客様の声で改めて自分達が自然豊かな恵まれた場所に生かされている事に気づいたようです。「そんなラッキーアイテムなら自分も持ち歩きたい」そう言うので、それなら60年に一度の花より、更に120年に一度しか咲かないと言われる淡竹(はちく)の花が良いと教えます。


淡竹の花


ところが淡竹の花は孟宗に比べて数段小さい上に、もろく、ほとんどが実をつけていない事が多いのです。花から実を取り出してみようと思ってもパラパラと殻が残るだけです。長い時を経た後に一度だけ開花して、それで実が見つけられないとは本当に幻。種を120年のラッキーアイテムとするならば、手にいれるのは大変、甘くありません。

















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続・日本最大規模!?孟宗竹の開花調査

2018年9月25日

孟宗竹の花


「こんなに持って来てどうするがぜよ?」今まで数本程度の部分開花しか経験した事がなかったので今回の規模にはかなりの違和感を持つと同時に竹の花を多くの方に知っていただく機会にもなるのではと思っていました。


孟宗竹開花


開花本数を数え終えて328本もの開花だと聞いた時には「やはりっ!」と心の中でガッツポーズです。別に自分が何をした訳ではありませんが、50数年間誰も観たことのない竹林がここにあるのです。


孟宗竹の花


しかし、花を調べている先生から種が入っていない事を知らされます。竹の花は春に咲いて受粉し実をつけるのですが、すでに実は熟して地面に落ちているのではないかとの事です。自分達が花だと呼んでいるのはイネで言うと籾殻の部分と言う事になります。


孟宗竹開花調査


そこで、次には5か所ほどの地点を選び、1メートル四方の土中を持ちかえり精査されるとの事でした。言い伝えでは竹の花が実と大量の野ネズミが発生して種を食べるそうですが既に野生動物によって種は食べられているかも知れませんし、今年は例年にも増して雨が多かったので流される事もあったかも知れまん。


孟宗竹開花調査


小林先生から植物の生態についてご教授いただきます。草でも木でもない竹は撹乱依存植物と言うそうです、難しい言葉ですが自然界では弱い立場の植物が人の手が加わる事により勢力を増していくとのお話しでした。


孟宗竹開花


自分は植物学的なことは全く分かりせん、先人からの知恵と経験だけで竹と向き合っています。大学で研究されている方のお話しは知らない事ばかりで本当に面白く時間を忘れるほどではありますが、少し疑問を持つ部分もありました。


孟宗竹開花


「竹虎さん、この草もイネ科ですよ」。言われてみれば、なるほど稲穂のように見えます。良く見かける雑草ですが実は自然そのままの場所には少ない植物で、イネ科というものは人の暮らしがある周りで繁栄する植物だそうです。


撹乱依存植物


ううん、納得できるような、できないような...。そもそも竹は生命力にあふれ、日本の神事にも多用される神聖な植物ですらあるのに人に依存していると思われかねない言葉があまり良くありません。依存と言うならむしろ人が竹を頼りにしてきたと思います。竹が人の暮らしと共にあり、衣食住すべてに関わり人を助け、役立って来た存在なのです。


竹虎四代目(山岸義浩)YOSHIHIRO YAMAGISHI


竹と人は助け合ってきました、「依存」ではなく「共存」です。「人間共存植物」、虎竹の里の辞書にはそう書いてあります(笑)。













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日本最大規模!?孟宗竹の開花調査

2018年9月24日

孟宗竹開花調査、香川大学・小林剛先生、京都大学・小林慧人さん、竹虎四代目(山岸義浩)


先日よりお話しさせていただいております高知県土佐市西鴨地にある孟宗竹の開花ですが、やはり全国的に見ても非常に珍しい現象ですので香川大学農学部の小林剛先生と、京都大学大学院の小林慧人さんが調査にお越しになられました。小林剛先生は環境科学コースで植物生態学がご専門、小林慧人さんは農学研究科地域環境科学専攻、森林生態学研究室博士後期課程1年という少し長めの肩書きですが竹のスペシャリストのお二人です。


孟宗竹開花調査


竹林に来られた時からお二人の興奮が伝わって来ていましたが、そもそも60年に一度しか開花しないと言われる孟宗竹の花です、自分も開花調査といっても初めての経験で何をするのか興味深々です。まず、開花の規模を確認せねばという事で二人組になって孟宗竹の本数を数えていきます。


孟宗竹開花調査


遠目には言うほど広くない竹林に見えますが実際に足を踏み入れてみると段差があり、急斜面の連続ありで意外に広く手こずります。


孟宗竹開花調査、山岸義浩


最初はそんなに開花本数もそう多くないと話されていたお二人が表情が真剣そのもの目の色が変わるのが分かります。


孟宗竹開花調査


それもそのはず開花している孟宗竹は思っていたよりも、ずっと多く100本を越えて200本に迫る勢いだったのです。


孟宗竹開花調査


このような孟宗竹の開花は全国的に何度かあった事が知られてはいますが、50数年前の鹿児島での開花の記録が300本なのです。つまり、その数を越えると日本最大規模の開花という事になります。


孟宗竹開花調査


まだ数え終わっていたな竹林が残っていました。300本超えて日本最大規模だったら良いのになあ...期待が高まります。

















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青竹踏み「カビ、虫、割れ」竹の三悪

2018年9月20日

青竹踏み


「ダメだ~!これは、イカンちや~」
青竹踏みを持って何か嘆いているようですが一体何事でしょうか?


竹踏みのカビ


実は青竹踏みの裏側にカビが生えてしまっているのです。青竹踏みは昔ながらの健康法として日本中のご家庭にあるものとばかり思っていましたが、近年はそうでもなくて若い方を中心にご存じない人もいるのです。


凝った竹製品になると、一目ではそれが竹で出来ているのか?素材は何なのか?分からない物もありますが、青竹踏みは誰が見ても竹だと分かりますので一人でも多くの方にご愛用いただきたいと常々思っている商品です。


竹踏みを拭く


しかし、どんなに旬がよくて乾燥させた竹材であったとしても、竹に個性があり乾燥しきらずにカビが生えるものもあるのです。また、乾燥させていても天候により竹が湿気を吸う事もあります。小まめに確認していますが、少し対応が遅くなるとこれが拭き取ってもなかなか取れないのでやっかいものです。


油抜き


竹をガスバーナーで油抜きをしていると分かりますが切り口から水分が噴出してきます。それと共に自分達が幼い頃から慣れ親しんだ、何とも懐かしい甘く優しい香りが工場中に漂いますが、これが竹の虫の原因です。


竹の虫、チビタケナガシンクイムシ


防虫には頭を悩ませていますので青竹踏みには炭化加工した製品も用意しています、高温の圧力釜で竹に含まれる糖分、アミノ酸、ポリフェノール等を取り除くのです。薬剤で防虫するのではなく、炭化は熱処理での防虫なので安心安全でおすすめ。しかし、茶色く変色した炭化加工済の竹踏みにも虫を喰う大敵チビタケナガシンクイムシ発見。


「カビ、虫、割れ」は竹の三悪と言われますが、昔から延々と続いてきた葛藤はこれからも続きます。














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続・神秘の竹、竹の不思議

2018年9月19日

竹の花


孟宗竹の花が咲いた竹林から車で5~6分のところにも一カ所花が咲いたように枯れて見えています。覚えていらっしゃるでしうか?先日の30年ブログでお話しさせていただいた場所です。近づいて見なければ分かりませんので行けるところまで歩いていきます。


思った通りです、どうやら花が咲いているようです。遠くからでは、これが限界です、やはり地主さんにお話しして竹林に入らせていただく他ありません。林自体は遠くから見て孟宗竹に間違いなかったと思いましたが、淡竹と混ざっているのです。


淡竹の花、竹虎四代目


地主さんに竹の花の事をお話しして竹林に入らせていただく事にしました。


竹の花


近くにまで行って確認してみると、やはり淡竹です。昨年あたりから西日本各地で淡竹の花が咲くのが話題になっていますが、ここ土佐市の竹にも花が咲いているのです。


竹虎四代目


花の咲いた竹は枯れてしまいます。地主さんには許可を頂いているので一本伐り倒して花を確認してみる事にしました。


竹虎四代目(山岸義浩)


孟宗竹の花が咲いている近くで更に他の竹林でも咲いているとなると一斉開花かと思って少し心配していました。真竹の一斉開花で竹材不足が起こった事があります、孟宗竹はあまり使用頻度がないとは言え同じような事になるのかもと思っていたのです。


淡竹の花


孟宗竹に比べると小ぶりな可愛い花です、孟宗竹の花と何か関係があるのでしょうか?謎は残ったままなのです。













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神秘の竹、竹の不思議

2018年9月17日

竹虎四代目(山岸義浩、YOSHIHIRO YAMAGISHI)


孟宗竹の花の話題をずっとお話しさせていただきましたが、竹の事はまだまだ知られていない事が多くその生態はベールに包まれていると言ってもよい神秘的な植物なのです。数千年に渡って人と共にあり、これだけ生活に密着していながら解明されていないとは不思議な気がしますが、それくらい特別な存在なのかも知れないと思っています。


虎竹の若竹


そもそも日本唯一の虎竹はどうでしょうか?淡竹の仲間なので、孟宗竹に少し遅れて筍の季節を迎える虎竹、雨が降った後などにはグイグイと目覚ましい勢いで成長していきます。そして、この青々とした若竹が3年たてば不思議な虎模様が浮かびあがる竹になるのです。


虎竹、tiger bamboo


これは何故でしょうか?


実は、現代の科学は、この色付きの理由ひとつ解明できていません。恐らく、この地域だけの土中にある特殊な細菌の作用だと大学の研究者の方は言われています。けれど、それだけでは説明がつきません。


嵐の虎竹の里


台風が近づくと大きな波の音と共に潮の香りに包まれるほどの潮風が虎竹の里に吹き付けます。この塩分が竹の虎模様の秘密だと推測される方もいます。


雪の虎竹の里


もちろん、冬の寒さも色付きに欠かせない事は経験で知っています。しかし、孟宗竹の花と同じように虎竹の事も何も分かっておらず人の手で生み出せるものなど何ひとつないのです。人は竹に寄り添い生かされているだけ。


ただ、それだけなのです。














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ミステリアスバンブー(Mysterious Bamboo)、孟宗竹の開花

2018年9月14日

孟宗竹


すっかり空が秋めいて来ている高知ですが、先日の孟宗竹の開花以来、どうも近くの竹林の様子もおかしいような気がしてなりません。孟宗竹は大きな筍が食卓に上がる事も多いので、日本にある600種類ものの中でも特に馴染の竹と言えます。しかし、元々日本にあった在来種ではなく中国から日本に渡ってきた植物というは、あまり知られていません。


孟宗竹


一番最初に移植されたのが京都という説と鹿児島という説がありますが、個人的に有力ではないかと考える鹿児島説を採るとするなら1736年に移植だそうですので今から約280年ほど前の事となります。


移植以来、どんどん増えて色々な所で目にしますので、それだけ多くの人に愛され、活用されて来た孟宗竹。それが、今ではあまり顧みられる事もなくなり寂しい思いをしてきているのは間違いない事なのですが、それ以上になにか勢いのなさを感じます。


孟宗竹山


車を停めて辺りを見まわします、良く通る道沿いですが少し歩いてみる事にしました。何ら変わることの無い、いつもの竹林があります。孟宗竹が日本に移植されて以来一斉開花の記録はないようです、67年の周期で開花すると言われていても自然の孟宗竹が開花した訳ではありません。部分開花の竹から採取した種子を育てた記録でそうですので、実は自然界の孟宗竹について正確なことは誰も知らないのです。


虎竹は淡竹(ハチク)の仲間ですが、淡竹や真竹でさえ120年周期だとすれば、それよりずっと身体の大きい孟宗竹の開花周期がそれよりずっと長くとも不思議はないのではないでしょうか。孟宗竹は親孝行だった「孟宗」という人から名前の由来がきている竹、一斉開花で全て枯れてしまうような姿は見たくないようにも思います。そんな気持ちを知ってか、知らずか1000年は開花は無いと言われていた研究者の方もいたように記憶しています。


竹山


1000年?ウソだろう?


そうです、自分が間違って聞いたのかも知れません。しかし、竹はそれくらい人知を超えた不思議な存在です。そして、そのミステリアスな大自然の営みが目の前で繰り広げられています。


ややっ!?ほらっ、あそこ
あの竹林の一部で枯れている竹が気にかかります。














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続々・孟宗竹の花

2018年9月13日

竹虎四代目(山岸義浩、YOSHIHIRO YAMAGISHI)、竹の花


意外に少ないと思っていた竹の花ですが、いざ孟宗竹を伐り倒して枝打ちしてみれば肩に担ぐと重たいくらいの竹の花が咲いているものです。


竹虎四代目(山岸義浩、YOSHIHIRO YAMAGISHI)、竹の花、竹の種


さっそく、稲穂のような枝からタネを取り出してみます。


竹虎四代目(山岸義浩、YOSHIHIRO YAMAGISHI)、竹の花、竹の種


長年に渡って山の仕事をされてきた職人さんも不思議そうにタネを見つめていました。


竹虎四代目(山岸義浩、YOSHIHIRO YAMAGISHI)、竹の花、竹の種


ご年配の方々でも熟練の竹職人でも知らないのは当たり前で、孟宗竹の開花周期は60年を越えますし、竹細工に多用される真竹にいたっては120年と言われます。実は1970年(昭和45年)頃に全国的な真竹の開花が起こり竹材が不足した事がありましたが、高知県には孟宗竹、淡竹を中心に使った竹細工があったため、あまり影響を受けておらず竹の花についての認知も低いのです。


竹虎四代目(山岸義浩、YOSHIHIRO YAMAGISHI)、竹の花、竹の種


さて竹枝から外した稲穂ならぬ竹穂とでも呼びたいような竹の花です。


竹虎四代目(山岸義浩、YOSHIHIRO YAMAGISHI)、竹の花、竹の種


この花の中には竹の種が入っているのですが、画像で見たり研究機関や展示場でのサンプルとしては何度か見る機会がありましたもののこれだけ沢山の種に触れるのは初めてです。孟宗竹は夏に花が咲き初冬までに熟した種子を落として発芽は翌春だそうです。発芽率は20%程度との事ですが、これだけでも蒔けばかなりの本数が発芽するのではないかと考えています。













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