竹林マジック

2017年10月28日

虎竹の里


緑の少ない都市部に暮らす方々からすると、もしかしたら意外に感じる方がおられるかも知れませんが日本は国土の約7割り近くを森林が占める森林大国です。特に自分たちの暮らす高知県などは更に日本一の森林県なので県土の84%が森林なのです。そんな自然豊かな日本にあって竹林の占める割合はどれくらいかと言うと実はわずか0.6%しかありません。


生まれ育った虎竹の里が竹ばかりですし、出かける地域も竹が多い場所ばかりなのでこの数字がしばらく信じられませんでした。しかし、数字は間違いありませんので虎竹の里など山を見渡せば虎竹の林だらけという光景は日本の中ではかなり珍しい地域という事ですろう。


竹は木材とと違って成長が早く、毎年どんどん生えてすぐに親竹の大きさになっていきますので人の手入れが出来なくなると途端に荒れ放題となります。しかし、よく耳にする放置竹林などの問題は、全国の竹林面積の比率から言えばそう問題にならないようにも思われませんでしょうか?


実は、ここに竹林マジックがあるのです。全体の森林面積からすれば本当にわずかな面積しかない竹林ですが、ずっと昔から人の生活に密着し様々な用途に活用されてきた竹は、いつでも伐採できるように身近に植えられてきました。ですから実際の統計的な数字から言えばごくわずかな量であっても、人の生活圏に近いため非常に大きなインパクトがあるのです。


夜の竹林


そこで、そんな竹林を自分たちの手で美しく管理しようというグループが各地にありますが、そのひとつに日本の竹ファンクラブというNPO法人があります。横浜市に小机城というお城があった小高い山が竹林に覆われてますが、ここの竹を伐採し綺麗に管理されています。昨年の日本唯一の虎竹電気自動車竹トラッカーでの「チャレンジラン横浜」でも近くを通りがかりましたので立ち寄りたいくらい見事なものでした。


ちょうど今夜は、その竹林で夜の散策ができる「竹灯篭まつり」というイベントが開催される予定でした。生憎の雨で今夜は中止のようですが、前にお伺いした時には自分たちでも夜の竹林はあまり馴染みがなくて感動した事があります。これも、まさに「竹林マジック」。竹の違った一面であり、神秘的な竹の風情をたっぷりお楽しみ頂く事ができるのです。













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蓬莱竹(シンニョウチク)と虎竹と

2017年10月17日

蓬莱竹(シンニョウチク)四ツ目籠


蓬莱竹(ほうらいちく)のお話しは、これまでに何回かさせて頂いてきましたぞね。火縄銃の火縄に使われていた竹ですので戦国時代なら全国から注目されていたでしょうが(笑)、今の時代にあって、注目しているのは日本中でも恐らく自分だけかも知れません。以前のブログでもお話しさせてもらったように、この竹には名前がいくつかあって職人によって色々な名前が出ますが結局同じ竹の事を言われているのです。


蓬莱竹の他には沈竹(チンチク)、土用竹、高知ではシンニョウチク、山口県では孝行竹と呼ばれたりしますので面白いものですちや。けんど呼び名は違っていても株立ちの竹の性質を活かして農地や山林の境界に目印に植えられたり、護岸のために川岸に植えられたりしてきた歴史は同じぜよ。


蓬莱竹(シンニョウチク)網代編み


蓬莱竹のゴザ目編みの竹ざるを紹介させて頂いたことがあります。見事な網代編みの竹ざるも作られますし、九州では日置の箕や寿司バラと呼ばれる酢飯を作るためのザルにも作られます。先日のブログでお話しした、まんじゅう笠も竹皮は淡竹ですがその竹皮を留める極細の竹ヒゴは竹節が低く伸びがよく粘りのあるこの竹が使われます。


さらには竹虎には蓬莱竹の弁当箱や小物籠までもありますが、実はあまり一般的には使われる竹材ではなく他社ではまず見ることのないほどの貴重な竹細工でもあります。しかし、ただ珍しいから自分が蓬莱竹に魅かれてるわけではないのです。


では何故か?


竹虎は123年前に大阪天王寺で創業しましたが、太平洋戦争の空襲で焼け野原になり疎開してやって来たのが自分から言うと曽祖母の里であった虎竹の里でした。戦後は日本唯一の虎竹生産地である此処に本社を移すわけなのですが、当時は余所者の自分たちが勝手に伐採できるような竹は一本たりとも無かったといいます。


江戸時代かから地域で守り続けてきた竹林です、誰も口にだしませんが自分も小さい頃から山の職人だけでなく、山主までもが自分たちの竹にただならぬ誇りを持っている事を肌で感じてきましたので当然の事だったと思います。


虎竹の里


今でこそ焼坂の山に一番広大な虎竹の竹林を持たせていただき、竹の商いを続けさせてもらっていますが、たとえ特産の竹を伐りたいと願っても好きに出来なか
ったのが祖父の時代がありました。護岸用に植えられた蓬莱竹は所有権があまり無く自分の竹林を持てなかった職人に多用されてきた歴史があります。そんな名もなき竹職人の姿と昔の竹虎の姿が、どこか重なって見えているからかも知れません。













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チビタケナガシンクイムシ、ヒラタキクイムシの竹材食害

2017年10月14日

チビタケナガシンクイムシ、ヒラタキクイムシの竹材食害


真竹の切り口に竹粉が沢山見えています。これはもちろん鋸で切った切りクズなどでは無く、竹がチビタケナガシンクイムシに食われているのです。


虎竹の油抜きなどをガスバーナーで始めますと工場中に甘い香りが漂ってきますが、例えば知らない町でも竹の香りで近くに竹工場があるとすぐに分かるくらい竹には糖分が含まれていますので、竹にとって虫害は永遠のテーマとも言える問題です。


チビタケナガシンクイムシ


竹を好んで食する虫にはタケトラカミキリ、ベニカミキリといったカミキリ虫をそのまま小型にしたような虫もいます。「タケトラ」と名前がついているのが昔から気に入りませんが、虎模様の虫であり、「ベニ」と名前のつく方は鮮やかな紅色をしています。


このカミキリの方は比較的に身体が大きく目につきやすいのですが、チビタケナガシンクイムシ、ヒラタキクイムシ等は小さく目立たないので知らない間に竹に潜んでいます。それこそ竹粉が落ちてくるまで虫害を察知することは難しいのです。


チビタケナガシンクイムシ、ヒラタキクイムシの竹材食害


小さいとは言え、その食欲は旺盛で竹繊維にそってどんどん食害をしていって、酷い時には竹ヒゴがボロボロになってしまうほどです。出来るだけ虫害を防ぐために竹伐採には時期を選び、竹の栄養分が少なくなったタイミングでしか伐りませんがそれでも完全に防げるわけではありません。


チビタケナガシンクイムシ、ヒラタキクイムシの竹材食害


竹が必需品であった時代には台所で使われる竹笊、竹籠にしろ屋内や屋外で使われる竹製品は頻繁に手で触り見られていましたので虫が喰うといってもそこまで多くはありませんでした。ところが現在では年に一度しか使わないとか、棚に入れっぱなしとか普通にありますので久しぶりに出してみたら虫害にあっていたなどと言う事も、まま起こります。


薬剤処理などせずに編まれた竹細工ですので、虫害にあいましたらまず、小さな穴を見つけてください。そして、その穴を中心に熱湯消毒をお試しいただいております。一度ではなかなか退治できない場合もありますので熱湯消毒のあと陰干しをして様子を見ながら何回かされることをオススメいたしています。


チビタケナガシンクイムシ、ヒラタキクイムシの竹材食害


竹など自然素材はプラスチック製品などと違い、日頃のお手入れが必要です。強い素材ではありますが丁寧に扱うことによって竹ならではの愛着が沸いてきて、その結果虫害にも早く気づく事ができて更に長くご使用いただく事ができますぞね。













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青竹踏み、竹素材そのままならではの憂い

2017年10月12日

青竹踏み


青竹踏みは単に竹を半分にしただけの物というように思われているかも知れませんが、実は同じ頃合いの竹材を選別するところから非常な苦労があるものなのです。よくご覧いただきたいのは竹節です、強度確保のため青竹踏みの中に必ず節が2つ入るように材料を取っています。竹はウラ(先端)に行くほど節間が伸びますので青竹踏みの材料は、竹材の元に近いある一定の部分しか使用できない事がお分かりいただけるかと思います。


竹にも個性があって、節間の長い竹、短い竹など様々です。なので、竹林に行って伐採する竹を選別する時にも太さはもちろんの事ですが青竹踏みに使う節間まで考慮しながら職人は伐採をしています。しかし、そうやって伐採した竹であっても一本そのままを全て使い切ることができません。


竹製品が沢山製造されて売れている時代であれば、この使わなかった竹材部分も別の竹細工に活用できていましたので無駄もなく、全体的なバランスでコストを下げる事もできていました。ところが今の時代は違います。


竹栓


節を2つ入れて加工が出来たて青竹踏みが無事完成した後も苦労は続きます。竹材を自然素材のまま使用していますので乾燥により収縮する場合があるのです。この竹栓は一体何かお分かりになりますでしょうか?


実はこれは半分にした青竹踏みが縮まないように数カ所にはめて乾燥させるためのものなのです。しかし、しばらく縮みや伸びがなくなったと思っていましても、やはり竹は生きています。微妙な湿度や気温によって縮んだり、反対に伸びる(広がる)こともあるがぜよ。


青竹踏み


こうして時間をおいて良く乾燥させたつもりでも、いざ出荷前の検品となると竹のサイズが変わっている事もしばしばなのです。一定に伸び縮みするわけではありませんので当然歪みができてきて加工時には平らにしていてガタつきのなかった青竹踏みの接地面を再度削り直す必要もあります。


青竹踏み


生しい青竹を乾燥させて使いますのでカビには常に注意していますが、最近では温暖化のせいでしょうか?10月も半ばに差し掛かろうかと言うのに蒸し暑い日があります。こんな気候では、梅雨時だけでなく真冬以外は定期的にチッェクしていないとカビが生える場合がありますので保管時にはエアコン、扇風機などを多用せねばなりません。


こうして考えてみますと、元々はインターンシップの学生さんたちが青竹踏みを知らなかった事から若い世代に竹が忘れられると危機感を感じて、一人でも多くの方に手にとって頂きたい気持ちだけで来ましたけんど、まっこと手間のかかるものなのです。













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大名竹、孟宗竹、そして四方竹

2017年10月10日

  大名竹


実は竹と一口に言いますが、日本だけでも600種類という様々な竹があります。もちろんこれは竹類、笹類を合わせた数ではありますけんど、それにしても多いです。だから、竹の中で竹細工、竹製品として活用されているのは本当に極一部の竹だというのが分かります。


竹には食品という側面もありますが、そういう意味あいでは食用としても全体から考えれば極わずかしか活用されていないという事だと思います。そんな竹の中に大名竹(だいみょうちく)とう竹があるのです。


大名竹


その何の通り、一昔前なら大名しか食べられなかった美味な竹だと言われます。アルミホイルで包んで炭火でじっくり焼いてホクホクのものを塩を少しだけつけて頂きますと、これは確かに大名しか食せなかったのが納得するような歯ごたえと味わいでした。


孟宗竹


そもそも日本の里山にこれだけ植えられて、まるで日本古来の在来種のように繁殖している孟宗竹も元はといえば食用として中国から運ばれてきたのだと思います。美味しさは当然ですが、特筆すべきはその大きさです、満足に食べられない事もあった江戸時代にはさぞ重宝され大事に管理されてきただろうと推察できます。


それが短い期間に日本の津々浦々に広がった理由でもありますが、筍の食用としての価値が下がると人目につく場所に植えられてきただけに放置竹林として扱われるのは皮肉なものです。


四方竹収穫


雑誌「とさのうと」に竹虎の椀籠が掲載されましたが、偶然にも同じ号に旬を迎えた四方竹も特集で取り上げられていました。来月開催される全国竹の大会高知県大会では2日目に、この四方竹の産地を巡り昼食には四方竹づくしの料理も予定されています。


四方竹


全国竹の大会に集うのは志の高い竹業界のプロの方々ばかり。大名しか食せなかった竹にも全く引けを取らない四方竹の美味しさが更に全国に広がる契機となればと思っています。













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若竹の力

2017年8月12日

孟宗竹


綺麗に手入れされた竹林は遠くからでも良く目に付きますぞね。このような美しい竹林の場合、ほぼ全てが孟宗竹の林であり筍の成長のために太陽の光が地表に届くよう適当な間隔に伐採されているのです。


いつも申し上げることですけんど、それにしても竹の成長力というのは不思議です、驚異的です。この若竹の根元に見えるのは竹皮草履などに使われる竹皮、つまり筍を包んである皮がまだ残っているのですが、今年の春に筍として地表に出たばかりなのに夏には、これほど立派に大きく見上げねばならない程の高さに伸びているのです。大きさだけなら親竹と全く見分けがつかないのも当然、竹はわずか3ヶ月で親竹と同じ大きさにまで成長します。


孟宗竹の林


和傘をさして歩けるくらいが竹の伐採間隔の目安と言われます。このように管理されていると見た目にも気持ちが良いのですが、やさしい陽射しの差し込む様、夏でも涼しい風が通り抜けていきます。


竹はその有用性から民家の近くに植えられてきました。花が咲くのが孟宗竹の場合だと60年に一度であり、そもそも中国から江戸時代に入ってきた竹で昔から日本にあった竹ではない事を考えますと、今見ている孟宗竹も誰か先人が、わざわざ植えたものながです。森林面積全体から言えば実はかなり少ない割合なのにも関わらず手入れされていない竹林の荒廃が問題として取り上げられる事が多いのは、こうして人目につきやすい里山に植えられたからです。人に近く、ずっと役立ってきた竹に再び注目する時代が来ていると感じています。













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レクサスの竹ステアリングふただひ

2017年7月27日

トヨタレクサス竹ステアリング


先日、高知工業試験所に行く機会があって玄関ロビーに展示してあるトヨタレクサスに使われている竹ステアリングを改めてじっくりと拝見してきました。


南国市にあるミロクテクノウッドさんという会社様が開発された世界に誇れる逸品ですが、高知産の孟宗竹を使用し集成材に加工された竹材を曲げ加工て製造されています。車内の環境というのは自然素材にとっては非常に過酷だそうです、夏は高温になりますし、冬は氷点下になることもあるでしょう。振動や様々な負荷の中でも最高の耐久性を保ちつづけなければなりません。


竹材は品質が一定ではなく、このような高度な工業製品への応用はなかなか難しいと考えられてきましたが長年の努力と研究の成果でこのような素晴らしい製品が世に出ているのです。


竹虎四代目サンパウロ講演、竹ステアリング


先月にお伺いしたサンパウロジャパンハウスでの講演でも、この竹ステアリングの話をさせていただきました。少し意外にも思いましたがブラジルには世界最大級の竹林が広がっていて有効活用が望まれていますので皆様非常に関心をもって聴いていただいたのです。


今年の11月15日には、全国竹産業連合会主催の全国竹の大会高知県大会が開催されるのです。58年目にして初めて高知で開催いただく大会には県外から竹業界の皆様がお越しになられますので、このミロクテクノウッドさんの竹加工工場を見学いただく予定になっています。日本中からお集まり頂く竹専門の方々ですが、孟宗竹という何処の地域にも成育しているものの実はあまり利用される事の少ない竹材から自動車のステアリングという他に例のない竹活用には興味津々ではないかと思っています。













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黒竹箒につて

2017年7月 6日

黒竹箒


日本で販売されている竹箒のほとんどは輸入のものではないかと思います。もう随分前の事ですが年に何度も中国に視察に行っていた時期がありました。その頃に訪れた山村の竹箒工場ではバスケットボールのコートが何面も取れそうなくらいの体育館のような広さの倉庫の天井までビッシリと積み上げられている竹箒を見て腰が抜けそうになった事を思いだします。あの箒が日本に運ばれてくるのなら、日本で製造する必要はなくなるなと感じました。


ところで、竹箒の先に小枝が付いているのは皆様ご存じかと思いますが、その小枝がどうやって作られるのかまでは、あまり意識されていない方が多いようにも思うちょります。国内で竹の需要が少なくなり竹は伐採される事は少なくなりました。という事は、その副産物である竹の小枝も少なくなるという事で、竹は里山に沢山あるように見えましても竹箒の材料自体が日本にはないと言うことなのです。竹箒職人が少なくなっていますが、それと同じように竹を伐採する事がなくなった竹林では箒の材料の小枝ができないのです。


竹箒の小枝は孟宗竹のしっかりとした小枝を使います。夏の終わりから10月にかけて伐採した竹林では小枝を落としてそのまま集めて放置しています。枝には竹葉がついているので、その葉が落ちるのを待っているのです。10月末から11月にかけて竹林の小枝を集め翌年の竹箒の材料にしますが、小枝を集めるのがこの時期だけなので一年間の竹箒の製造量は、この時点で決まっています。


竹虎の黒竹箒の場合には、持ちやすさを考えて柄の黒竹を少し太めにしています。なので通常の竹小枝から更に選別しないと良質の箒にはならず製造数は、もっと少なくなるのです。何のことのないように思われている竹箒です、確かにその通りで1本や2本ご用意するのなら問題はありません。ところが大量に必要となると他の竹製品と同じように、揃えるのはなかなか難しいものなのです。













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続・南米の竹、グアドゥア・アングスティフォリア(Guadua Angustifolia)

2017年6月21日

  割れ防止加工白竹


南米では竹が多用されていて大きな建造物や橋などにも竹材がそのまま使われているのを画像で見た事があります。建築法などの違いもあるし、竹材そのものの性質の違いなどありますが日本ではそのような使われ方は皆無なので、もし大きな建造物への竹活用が見られるのならこんな嬉しい事はありません。


そして、そんな竹材にコンクリート注入されているという技法についても日本でも空洞部分にスポンジ素材を入れて割れ防止加工にした竹材もありましたので南米の代表的な竹と言われるグアドゥア・アングスティフォリア(Guadua Angustifolia)では十分な強度を保ちながら建材利用が可能なのかも知れません。


虎竹林


昔の民家の壁は土壁でしたので骨組みに竹が使われていたのはご存じですろうか?虎竹の里に育つ竹も全てに美しい虎模様が出るワケではなくて、いわゆる「シロ」と呼ぶ虎模様の付かない竹もあります。そんな竹は選別されて、この壁竹用に割って大型トラックで出荷していました。


土壁に竹が使われるのでコンクリートにも使えるだろうという発想はごく自然だったかも知れません。鉄の代わりに竹を使ってコンクリートを施行していく竹筋コンクリートは第一次大戦から第二次大戦終戦まで世界的な鉄不足があり日本でも見られたそうながです。


昭和17年(1942年)に架けられた岡山市郊外のコンクリート橋である大原橋は竹が使われている橋だと何かで読んだことがあります。解体してみないと真偽のほどは分からないそうですけんど実際ずっと使われ続けているところを見ますと、もし竹筋だとしたらその耐久性の高さに認識を新たにされる方も多いかも知れませんぜよ。













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南米の竹、グアドゥア・アングスティフォリア(Guadua Angustifolia)

2017年6月20日

ジャパンハウス・サンパウロ


今回のお招きでは講演だけではありません、楽しみなのはブラジルの竹関係の皆様とのパネルデイカッションや竹業界の方々への訪問なども予定されちょります。南米はどこの国にも一度も行ったこともないのですが竹は熱帯系の植物であり、その種類も量も豊富にあって日本とは全く違う活用がされていると聞いて前々からずっと関心がありました。


サンパウロで見ることが出来るのか分かりませんが、特に興味があり又面白いと思っていた事のひとつに建築材への活用方法です。何と竹の稈の空洞部分にコンクリートを注入して強度をあげる手法があるそうなのです。東南アジアには空洞部分にもギッシリと身の詰まった竹がありますが南米ではどうなのでしょうか?


孟宗竹


エクアドルやブラジルに国境を接するコロンビアではグアドゥア・アングスティフォリア(Guadua Angustifolia)という舌を噛みそうな覚えにくい竹が有用竹として多く利用されてるそうですが太さが平均直径18センチと言いますので日本の孟宗竹より一回り大きな竹のようです。ならば、やはり中は空洞でコンクリートを詰めるような技法が必要なのかも知れません。


いずれにせよ最初知った時には自分の目で確かめないと本当の事かどうか信じられない程の驚きがありました。まさか、こんな形で現地を見られるかも知れない機会が来ようとは思いもしませんでしたがブラジルの竹の専門家の皆様との交流の中で確認できればと思いゆうがぞね。













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