竹虎四代目の健康法、愛用の青竹踏み

2017年4月29日

竹虎四代目の青竹踏み


竹虎四代目愛用の青竹踏みは市販されていません。なぜなら、販売できないB級品を使っているからなのです。しかし、無理に仕方なく使いゆうワケではありませんぞね、わざわざコレが好きで愛用しています。もっと言うなら沢山の中から厳選してさえいるのです。


竹虎では、もう何年も前から竹虎社員のアイデアで通常の青竹踏みだけではなく、細身で竹のカーブが急な上級者用の強力青竹踏み「踏王(ふみお)」くんを皆様にご愛用いただいていますが、竹は生きています。特に踏王くんは、細さが肝心ですので孟宗竹ではなく真竹を素材として使うちゅうのです。孟宗竹に比べると真竹は身が薄く沢山竹林から伐り出して製造する中には乾燥具合等によって作った後で縮んだり、反対に広がってしまう物も出てきます。


竹って小学校の時の物差しに使われていたのに...?
狂いのない素材ではないのですか?


そんなご質問をいただきそうですが、それは竹の上下の長さのお話しですぞね。長さについては全く変化はありませんが、やはり反ったりしますし今回の青竹踏みのように半割に近い状態で使う場合には竹の個性によって変化が起こります。ところが、その縮んで細い青竹踏みが更に細く丸まった形のものが足裏のツボにピンポンイトの指圧効果があり、たまらなく気持ちがよいのです。


縮まってしまったものはB級品として販売される事はありません。しかし、実は一度この気持ち良さを知ってしまうと反対にこれで無くては物足りなくなってしまいます。


足は第二の心臓と言われるほど体中の血管が集中しているのですが東洋医学では内臓の異常が土踏まずの反射区という所に表れると考えられているそうですぞね。だから、身体の悪いところがあれば、その箇所を青竹踏みで刺激すると痛みを感じるとも言われます。


青竹踏みを使い慣れない方は、普通のものでは足裏が「イタタタタタっ!」と言うくらい痛がる方もおられますので、そういう方は普通のものから慣らしていただかねばなりません。慣らし方も最初は壁に手をついたり、椅子に座ったりされて徐々にお使いいただくようにしています。まあ、さすが竹に囲まれて昔から使い慣れている竹虎の強者の間ならではの秘かな究極の青竹踏みなのです。













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ミラクルな筍、ミラクルな竹

2017年4月28日

筍、タケノコ


それにしても驚異的な筍のパワーには何度みても圧倒されるのです。このように手入れされた美しい孟宗竹の竹林は多少人の手が入り管理されてはいますが、それでも人は竹手助けをちょっとするだけで植えるワケでもなく、種をまくワケでもなく、それなのにこんなに大きく立派な筍がニョキニョキと生えてくるのです。


しかも、その成長スピードと言うたら1日に120センチも伸びた記録があるほどで、数日竹林を見なかったら、まっこと(本当に)景色が変わるほどです。竹にも個体差があって同じ竹種類でも太いもの、細目のものがありますが太い竹は筍の時から太く、見る見るうちに親竹と同じ高さまでなった後は大きさは変わりません。だから、太い竹だから生まれてから何年も経った竹という事もでもないし、細いから今年生えたばかりの竹でもないのです。


考えれば考えるほどにミラクルぜよ。かってイギリスBBC放送が虎竹の里にやってきて、虎竹模様をみてミラクルと連発されていましたが日本唯一の虎竹に限らず、元々竹はミラクルながぞね。


竹茶碗に筍ごはん


そんな筍は、旬の味として皆様の食卓に上がることもあるではないかと思います。大きく、美味な孟宗竹が初めて中国から渡って来たのは京都とも鹿児島とも言われていますが、いずれにせよ1700年代の事で300年足らずの間に日本国中に広がり愛されてきた竹なのです。


職人さんからいただいた筍を筍ご飯に炊きました。ほかほかの筍ご飯を盛る器は20数年来愛用している竹根のお茶碗。こうしてみると、竹は食品にもなり、器にもなり、色々な形に姿を変えて日本人の暮らしに溶け込み役立ってきました。筍もミラクルですが、竹に成長しても、やはりミラクルぞね。













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孝行竹

2017年4月25日

蓬莱竹ミニ磯籠


蓬莱竹(ホウライチク)を使った卓上使いしてもらいたい手の平サイズの可愛らしい小物籠ができましたぞね。節間が長く、しなやかな性質を活かして普通サイズと比べるとビックリするくらい小さい竹籠に編み上げられています。


自分はずっと目がよくて視力検査の時など一番下までハッキリ見えていたものが、最近では手元が見づらくなってきましたので眼鏡置きなどにしたいと思いよります。しかし、何に使うという事ではなく皆様のアイデア次第で色々な小物入れとして楽しんでもらえたらと思います。


松下村塾


ところで、蓬莱竹の事を高知の古老の職人たちは「シンニョウチク」と呼びますが、さらに別の呼び方があるのを、あの松下村塾で知ったがぜよ。ご存じのとおり幕末の志士に大きな影響を与えた吉田松陰の私塾の横には、松陰が竹を愛したという記録が「移竹記」に書かれているという事で蓬莱竹が植えられているのです。


孝行竹(蓬莱竹、シンニョウチク、沈竹)


しかし、どうして蓬莱竹なのだろうか?松下村塾のある萩の辺りですと昔から良質の真竹の産地で知られた所です。中国山地から日本海側の一帯は石灰岩が多く、アルカリ性の土壌で粘りのある竹に育つため、北海道の雪かき用のササラ電車に取り付けられるササラには丈夫な竹が必要ですが山口県産の竹が多用されているほどなのです。


孝行竹


「孝行竹」と書かれた看板の文字を読んで納得しましたぜよ。株立ちの蓬莱竹は親竹の周りに竹の子が生えて、まるで親竹を守っているようです。「親思う心に勝る親心今日のおとずれなんと聞くらん」と辞世の句をよんだ親思いの吉田松陰にちなんで植えられたのでした。


親不孝ばかりの自分は見習わねばなりませんが、熱帯産の竹が日本に渡って来てこうして名前まで付けられて親しまれ日本の生活に深く根ざしていく面白さを感じるのです。













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自然竹の特性

2017年4月 1日

孟宗竹の蛇口


先日とても面白い蛇口に出会うたがぜよ。古い竹寸胴に穴をくりぬいて水道の蛇口の飾りに使われちょりました。竹の表面には飾り彫りがほどこされていましたが、それより自分などが関心をひかれるのは、丸竹そのままで使われているのに全く割れもヒビも入っていない竹材そのものの性質です。


竹は丸く、中が空洞になっていて、節があるので簡単に考えれば色々な細工が可能でありそうです。ところが竹は素材そのままだと長持ちしないので余分な油分を取り除くための油抜き加工をせねばならないし、丸竹をそのままで使うと割れる事もあります。また、虫か喰うこともあり結構やっかいな素材なのです。


竹を初めて扱う方がデザインする製品は、そのような竹の難しい特性が考慮されておらず反対に変なリミッターがかからない分、斬新な物のあり楽しく興味を引かれます。ただ、それを流通させねばならない事を考えたら大きな問題でもあります。


今回の蛇口に使われた孟宗竹のように割れない竹は何年たっても、室内の乾燥が少しくらい強くても割れません。また、旬のよい時期に伐った竹でも虫が喰うし、反対に悪くても喰わない事もあります。竹の割れと虫害については、加工法や薬剤処理などの方法もありますが、自然そのままという事であれば、竹はとても人のコントロールできるものではないのです。













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パリの竹植栽

2017年2月25日

  朝日新聞「明日を拓く」


昨日は地元紙に虎竹バックを掲載いただいた話題でしたが、実はその前に「虎模様 ファッションに」という見出しで朝日新聞の「明日を拓く」に掲載いただいていました。いよいよ来週はパリでの展示会が始まります、花の都と言われる大都市に自分のような田舎の竹屋です、「ファッション」という言葉も全く似つかわしくありません。


しかし、竹の育たないヨーロッパでは竹がエキゾチックなものとして捉えられていて竹製品自体もそれなりの人気があるようです。前に行く機会のあったパリでは竹の鉢植えをあちこちで見かけましたし、竹林公園のようなものまでありますので、どうやら竹そのものに人気があるようにも感じています。


パリの竹植え込み


さて、その竹ですがパリで見かけた竹は、小ぶりで株立ちのようになっているものも多いのです。どうも日本でみる竹とは違っていますので、これは東南アジアなど熱帯地域に多い竹だとばかり思っていました。もちろん、そのような竹もあろうかと思います、なにせ竹の種類は世界では1300種類もあって自分も知っているのは極一部です。見たことのない竹があることも容易に想像できます、しかし、中にはどう見ても孟宗竹なのに細い笹類かのようになっている竹もあるようです。


実はこれには理由があると、竹の権威であられる農学博士、渡邊政俊先生に教えていただきました。竹は熱帯系の植物であり、日本の場合には気温の高い夏に雨が多く水分が十分足りていますので竹の生育にも適した環境となっています。ところが、ヨーロッパの場合には暑い時期に雨が少なく乾燥しているそうなのです。


パリ竹の鉢植え


「雨後の筍」という言葉があるように、竹の成育には水分が大きなカギになっています。竹が成長したい時期に水不足だと大きくなることができず、株立ちとまではいかずとも日本ではあまり見かけることのない少し頼りないような育ち方になっしまうのです。


鉢植えにして水やりをして人間が育てないといけないヨーロッパの竹。一方、日本では増えすぎて、伐っても伐っても生えてくる逞しい生命力にあふれる竹、同じ竹でも随分と違いがあるものです。こうして世界的に見ても竹の生育には日本の風土は最適なのだと改めて思います。













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黒竹の丸窓?

2017年1月28日

竹の丸窓


「黒竹が使われていますね。」さすがに竹虎の社員です。若い女性社員でも2年近くなると竹の種類などの事も少し分かってくるようになっています。黒竹は淡竹(はちく)の仲間である虎竹と違って、山に生えている時から黒々とした色合いで竹林に入ると竹葉の緑によく映えて美しい竹です。


油抜きをすると更にその黒みがかった竹肌に更にツヤと光沢で出て黒光りしてきます。細身の竹なので竹虎では縁台や玄関すのこ、一部袖垣などにも使っていますが、その他にも様々な竹細工に使われる竹のひとつでもあります。


竹の丸窓


さて、ところがこの丸窓の竹、実は本来の黒竹の色合いではありません。遠目には黒っぽくなっていますので、一見黒竹のように見えるのですが元々はこのような色合いではなく、長い年月の間に枯れた風合いとなり黒くくすんでいるのです。


風雨にさらされながらも長く使われている竹は、このように経年変色してあたかも炭化されたように黒っぽくなるものもあれば、反対に白っぽくなっているものもあります。また、苔がむしているものもあったり、いずれにせよ一朝一夕には醸し出されない深い魅力があるものです。













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古民家の天井に使われた、もうひとつの竹

2017年1月23日

古民家の天井に使われた竹


昔ながらの古い民家に竹の壁であったり、竹簀の子の床など身近だった竹が使われてきたお話をさせていただきました。長く暮らす家の外壁や、毎日生活する床にまで竹がずっと使われて来たという事は、本当に竹の強さの証であると嬉しく思うのです。いくら手軽に手に入り、加工性の高い素材であっても何か不具合かあれば消え去って今の時代にまで到底残っていません。


しかし、更に凄い竹を発見しました。天井を見上げてアッと声がでたほどなのです。天井に通されていた長く太い真っ黒な丸太を、支えるように何カ所も設えているのは割竹です。


古民家の天井に使われた竹


虎竹の伐採は今月末までですが、虎竹の里でも昔の職人さんはナタ一本だけ持って竹林に入りました。竹を束ねるのは、同じく生えている色合いの悪い虎竹を細く割ってロープ替りにしていたのです。伐ったばかりの竹は重く、それを数本束ねると大変な重量になりますが竹のロープは堅く、堅牢だった事を覚えています。


「竹を割った性格」という言葉通り、縦に割るのは容易でも強い繊維は切れることがありません。もちろん、補助的に使われているのだと思いますが、それにしても、このような大きな柱の支えに竹を使っているとは圧巻とい言う他ないのです。













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竹簀子(すのこ)床の古民家

2017年1月16日

竹簀子(すのこ)床


先週お話しさせて頂きました古民家、家の壁に平たく割った竹がそのまま竹ヒシギが使われている事に驚かれた方も多いのではないかと思います。竹の調達が容易であり、加工性の高さなど木材に比べて優位な点は挙げられますが住宅に利用するにはその強さ、耐久性が求められてきたはずなので、竹壁の古民家はその証となるものだと思うのです。


古い民家には、まだまだ竹が使われる事が多かったようです。この床は何と竹簀子で出来ています、室内に使われていたりする事はあまり知られていないかもと思います。これだけの広い床面に丸竹が敷き詰められているのを見るのは竹の月見台くらいのものです。室内にできた月見台の上にムシロを敷いた感じですが実際に竹簀子床として当時から使われてきたものだそうです。


そもそも木材の板というのは高価なものであり庶民には縁遠いものだった時代がありましたので身近で加工の簡単な竹素材が使われたとも言われています。また、昭和40年代にタバコ栽培が盛んな地域では雨天時には葉っぱの乾燥を室内でしたそうで通気性が良く換気に優れた竹簀子床が活躍したのだとも聞きます。


日本の家は木と紙で出来ていると言われます。竹の床なら歩いても気持ちが良かったのではないかと思いますがいずれにせよ、木材や紙同様に竹が昔の住宅には想像以上に使われていた事を思うのです。













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竹ヒシギの古民家

2017年1月14日

竹ヒシギ壁の古民家


竹の凄さを感じてもらうのに今日ご覧いただきたいのはこちらの古民家なのです。古い家の壁は土壁で設えられている事が多いと思います、土壁はご存じのように柱の間に格子状に組んだ木舞竹に土を塗って仕上げるものです。


竹ヒシギ壁の古民家


以前は竹虎でも壁竹の製造を沢山していた時代もありました。土壁の中の骨として使われている竹は一目に触れることなく縁の下の力持ちのように頑張っていますが、この家の壁は竹そのものが使われているから驚きです。丸竹に背割りを入れてバラバラにならないように注意しながら一本づつ平らにしていく竹ヒシギ。この茅葺き屋根の古い民家の壁は、まぎれもなく竹そのもので出来ていたのです。


煤竹


天井に竹材を多用されていて、囲炉裏の煙で燻され100年、200年という時間の中で煤竹という渋い色合いの竹になる事はご存じの方も多いかも知れません。屋根裏で長期間使われていたものですから全てが竹細工に使えるという事でもありませんが、高級竹材として茶華道用にも珍重されています。


煤竹網代編み


煤竹と言えば祖父の代からお付き合いさせていただいてきました渡辺竹清先生の作品を思い出さずにはおれません。長い年月を経た竹だからこそ醸し出される凄みすら感じる竹が、匠の技で生まれ変わり新しい命を吹き込まれて次の世代に繋がっていくのですから日本の文化は豊かで素晴らしいものだと改めて感じるのです。













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バレンとカシロダケ

2017年1月 9日

バレンに使われるカシロダケ


昨年ようやく版画家の倉富敏之先生の工房にお伺いできたお話しをさせてもらいましたが工房には先生が木版画に使うバレンがありました。このバレンにはカシロダケという非常に伸びのよい竹皮が使われています。福岡県八女郡星野村に唯一の産地があって、久留米市にいる先生の工房からも近いのです。


先生は元々竹工芸の育成指導もされて来られた方ですので、ご自身で竹細工もされておられました。工房には渋い色合いになった自作の竹籠も見ることができましたが、カシロダケを使ったバレン作りにも挑戦されていました。バレンには代替品が使われる事もあるようですが本来のバレンにはカシロダケで細かく堅く紐を編みこのように巻き付けてその上に孟宗竹の竹皮を張るのです。この竹を使うかどうかでバレンの良し悪しが決まると言われて版画づくりには貴重な竹です。


以前このカシロダケの映画が八女で上映された事がありました。倉富先生も上映会に参加されていたと知りましたが、実は自分もたまたまお伺いしていましたので、今から数年も前の事ですが先生とはニアミスだったようです。


しかし、カシロダケも全国でここでしか成育していないとは虎竹同様に不思議な竹です。かっての藩政時代に竹林が厳しく管理されていた事など共通点もあって親近感がわきます。その当時、カシロダケを藩の外に勝手に持ち出す事は厳禁されていて、破れば死罪に相当するような厳罰が下されたと地元の方が話されていましたので、どれだけ大切にされ守られてきたのかが分かるのです。













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