竹は、これから

2019年5月18日

Thiraphongttr、渡邉政俊、竹虎四代目(山岸義浩)


積極的に海外との交流を深めタイの竹文化を盛り上げられているタイ国竹協会々長であるティラポン(Thiraphongttr)さん御一行が虎竹の里に来られたのは既に一昨年の事になります。


高い可能性を秘めた竹が豊富にあるお国柄であり、参加された竹の専門家の皆様の情熱には感心させられました。タイの言葉は全く話せませんが、竹を活かしたいという思いはヒシヒシと伝わってくるのです。


Thiraphongttr、虎竹、竹虎四代目


今回も来日され京都滞在中にお会いさせていただく機会がありました。言葉は分からなくとも、やはり竹の夢を語りだすと目の輝きが違います、これを感じたいのです。世界にあって、竹の国日本にないものがこの熱さ。


川床は海外の方にも人気なのでこちらの料理屋さんになったのでしょうか、このような風情のあるお店には田舎者の自分はもちろん初めて来させてもらいましたけれど此処にも日本唯一の虎竹を使っていただいてます。


日本唯一の虎竹


これを見ると一気に親近感が沸いて自分の虎竹長財布まで見せながら店舗の方にご説明しますけれど予想どおり誰ひとり知る人もいない関心もあまりないご様子。まだまだです、また燃えてきました。


京都大當両、虎竹


しかし、京都の職人さんは凄いです。お客様に鍛えられて伝統はドンドン進化する、たまに驚くような竹のあしらいを見せてくれることもある。タイも日本も、竹はこれからです。














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竹虎創業125周年記念、スペイン・ボックスカートレース!マウンテンバイクのタイヤ

2019年4月30日

スペイン・ボックスカートレース、竹虎四代目(YOSHIHIRO YAMAGISHI)


後ひとつだけ気かがりな点が残されていました。それは練習で擦り減った後輪タイヤです。後で設計を担当された先生はカーブを滑って曲がるように考えて作ったと言われていました。


スペイン・ソープボックスレースコース


運転に長けたドライバーの方ならいざ知らず自分では滑りながらのコーナリングは自信がありません。また実際に見たビトリアのレースコースの石畳みの道路が思った以上に滑りやすいようにも感じていました。


高橋自転車さん、竹虎四代目


そこで、今回色々と面倒な相談を聞いていただく高橋自転車さんの所に再度REIWA-125号を運んで行きました。


スペイン・ボックスカートレース、竹虎四代目(YOSHIHIRO YAMAGISHI)、タイヤ


そして走行テストにより擦り減ったタイヤを交換して、よりグリップ力の強いマウンテンバイク用のタイヤに交換いただきました。


スペイン・ソープボックスカー、竹虎四代目(YOSHIHIRO YAMAGISHI)


REIWA-125号には後輪ブレーキしか付いていませんので実際に運転する自分からすれば後輪がキモです。


スペイン・ソープボックスカー、竹虎四代目(YOSHIHIRO YAMAGISHI)


後輪が滑ってスピードを落とせないような事があれば、レース当日はカーブに並べられているクッション材の干し草に激突しかありません。


スペイン・ソープボックスカー、竹虎四代目(YOSHIHIRO YAMAGISHI)


タイヤを交換した後、走っては坂道を戻り、走っては戻りを何度か繰り返します。それにしても暑い、下から車体を突いて登るのは結構大変です。


スペイン・ソープボックスカー、竹虎四代目(YOSHIHIRO YAMAGISHI)


この練習コースは小石を混ぜたコンクリートの道路ですが滑りにくいように刻みが入れられています。本番の石畳みのコースはもっともっと滑りやすいはずです。
虎竹の重量が加わると車体のコントロールはどうなのでしょうか?


スペイン・ソープボックスカー


当日の陽の光と歓声を感じながら、とにかくゴールできる事だけを考えています。

















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竹虎創業125周年記念、スペイン・ボックスカートレース!世界が見えたっ!?

2019年4月29日

スペイン・ボックスカートレース、REIWA-125号、竹虎四代目(山岸義浩)、三和モータース


岡山科学技術専門学校さんの製作された車体はスピード重視のスタイルでドライバーには高度な技が要求されるようです。レッドブルのレースに出場された時には日頃からバイクを操る熟練の方が乗ったとの事です、しかし自分が運転するとなるともっと簡単に操作できるように改造しなければなりません。


まず、前のめりになるすぎているシートを後ろへ下げると同時に高さも出来るだけ低くしてもらいたいと思っていました。どこに相談に行けばよいか分からず、とにかく須崎市内の自動車屋さんを端から全て周るつもりで須崎市郊外にある三和モータースさんから訪ねていきます。そうすると幸運な事に一軒目からいきなり協力いただける事になり快く引き受けていただけました。


スペイン・ボックスカートレース、REIWA-125号ハンドル


近くの自転車屋さんにお願いして幅の狭いハンドルも誰でも簡単に操作できる一文字のハンドルにし交換してもらいます。


スペイン・ボックスカートレース、REIWA-125号ハンドル


運転する際にはハンドルは非常に大きなウェイトを占めています。ハンドルを握り易くしただけでグッと操作性はあがり乗りやすくなりました。


スペイン・ボックスカートレース、REIWA-125号、竹虎四代目(山岸義浩)


もう一つ最初のテスト走行で気になっていたところが右ブレーキでした。こちらの車体には後輪ブレーキしか付いていませんが左右それぞれ片方づつブレーキを掛けることができるようになっています。右カーブでは右ブレーキだけを効かせてタイヤを擦りながら曲がるようにしてあると言われていました。


ブレーキ、REIWA-125号、竹虎四代目(山岸義浩)


ところが、どうしても右ブレーキが効きが弱いのです。自転車屋さんに見てもらうと、自転車にはブレーキの効く方向があるとの事で手直ししてもらいます。


REIWA-125号、竹虎四代目(山岸義浩)


いよいよこれで思いつく箇所の改造はすべて出来ました。重心は後ろに、下にさがりました、スピードは抑えられるかも知れませんが安定感が出ますのでこれで一応は自分なりのベストな走りができるはずです。


REIWA-125号、竹虎四代目(山岸義浩)、走行


改造して始めての走行テストは、最初の頃の不安定な走りとは全く違います。カーブもスピードを抑えながら思うように曲がることができました。


スペイン・ボックスカートレース、REIWA-125号、竹虎四代目(山岸義浩)


「世界が見えたっ!?」、一時は危険すぎてどうしようか?とまで思っていましたが何とかレースを完走できそうです、一筋の光が差してきたと思えます。125年の竹虎の歴史で初の自動車レースは、参加する事に意義があると言うオリンピック精神で臨みます。


スペイン・ボックスカートレース、REIWA-125号、飛行機雲


練習場から見上げると、虎竹の里の澄みきった空を飛行機雲をのばして西へ東へ旅客機が飛んでいきます。数ヶ月後には自分はああしてスペインまで行くのです、あまり時間はありません。
















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竹虎創業125周年記念、スペイン・ボックスカートレース!さらば初代龍馬ブーツ

2019年4月27日

  スペイン・ボックスカートレース、REIWA-125号、竹虎四代目(山岸義浩)


初めてのテスト走行は大変でした、このままではとてもスペインなど夢のまた夢です。「ホーホケキョ」と虎竹の里のウグイスが慰めてくれますが、見ると作務衣のズボンに穴が開いてます。


龍馬ブーツ


更に長年苦楽を共にしてきた龍馬ブーツを坂道で擦って再生不能なくらいに傷めてしまいました。これはイタイ!


坂本龍馬


龍馬ブーツをご存じでしょうか?近代日本の礎を築いた英雄、坂本龍馬は雪駄や草履しかなかった時代にブーツを履いていました。亀山社中という貿易会社をしていましたので、その当時に手に入れたようです。


亀山社中のあった長崎でこの靴を研究し復刻された靴屋さんがある事を知って以来ずっと愛用してきましたが、とうとう最後となりました。


龍馬ブーツ


龍馬ブーツは一昨年に新しく一足購入していますが、今回の事で新しく新調しようと長崎の靴屋さんに連絡すると何と今月限りで龍馬ブーツはできなくなるとの事!ギリギリ最後の一足を購入させていただく事ができました、もしかしたら初代龍馬ブーツが教えてくれたのかも知れません。





さて、REIWA-125号ですが初めてのテスト走行と比べると全く違う走りになりました!?これは一体どうしたことか...次回をお楽しみに。














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竹虎創業125周年記念、スペイン・ボックスカートレース!初めてのテスト走行

2019年4月26日

  スペイン・ボックスカートレース、竹虎四代目(山岸義浩)


急勾配が連続する山道の上までやって来ました。虎竹の林が見守るように生えています。しかし、改めて登ってみると曲がりくねった細い道が思った以上に長く続いています。


スペイン・ボックスカートレース練習コース


「ビトリアのコースはこんなに急な坂ではなかったような...?」


右カーブもこんなにキツイ曲りではなかったと思いますが、少しくらい大変なコースを体験していた方が良いだろう。そんな安易な気持ちで走りだしました。


スペイン・ボックスカートレース、REIWA-125号、竹虎四代目(山岸義浩)


初めてのテスト走行は散々です、こうなって...。


竹虎四代目


こうなって...。


スペイン・ボックスカートレース、REIWA-125号、竹虎四代目(山岸義浩)


こうなりました。(泣)


竹虎四代目


しかし、何度も何度も挑戦します。


スペイン・ボックスカートレース、REIWA-125号、竹虎四代目(山岸義浩)


これは本当に無理な事を始めてしまったのかも...!?


スペイン・ボックスカートレース、REIWA-125号、竹虎四代目(山岸義浩)


後悔先に立たずと言う言葉を思い出しながらキツイ登り坂をREIWA-125号をついて一歩一歩上がります。


スペイン・ボックスカートレース、REIWA-125号、竹虎四代目(山岸義浩)


そして、またこうなる。


スペイン・ボックスカートレース、REIWA-125号、竹虎四代目(山岸義浩)


南国高知の暑さと疲労と焦りと...。


竹虎四代目後ろ姿


それでも悲壮感こもった背中は坂を下ります。


スペイン・ボックスカートレース、REIWA-125号、竹虎四代目(山岸義浩)


あ~あ~!!!!!


スペイン・ボックスカートレース、REIWA-125号、竹虎四代目(山岸義浩)


竹虎四代目の悲痛な叫びが虎竹の里の谷間に響きます。
















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竹虎創業125周年記念、スペイン・ボックスカートレースその4

2019年4月25日

竹虎創業125周年記念、スペイン・ボックスカートレース


またまた作った事もない竹製車体製作という難題に、竹虎職人たちの顔は明るくありません。新しいモノを産みだすという作業は容易ではないのです、しかし、それでも日本唯一の虎竹電気自動車「竹トラッカー」の時に比べれば随分とましなので前回の経験が活きています。


スペイン・ボックスカートレース車体、竹虎四代目


岡山科学技術専門学校さんにご提供いただいた車体は、さすがに走りの専門の方々が作られただけあります。車体の制限があったせいもありますが、まずハンドルが短く幅も狭くてかなり扱いにくさを感じました。


竹虎創業125周年記念、スペイン・ボックスカートレース車体、竹虎四代目


また、重心を前にして坂道レースで少しでもスピードを上げることを考えて設計されていますのでサドルもかなり前に付けられています。ドライバーが前のめりになって走り下るような形です、これは運転にも高度の技術が必要ではないかと思いました。


竹虎創業125周年記念、スペイン・ボックスカートレース車体、竹虎四代目


まあ、車体を眺めながらアレコレ考えても何も進みません。とにかく坂道を走ってみれば具体的に分かります、しかし、テスト走行できるような坂道があるのか...?


虎竹の里


できればスペイン・ビトリアの街で見たレースコースのような右カーブ、左カーブがある坂道が理想的です。誰の迷惑にもならず、安全に試し乗りができる所など無いなあ...と思ったところで一カ所だけ「あそこッ!」と閃いた所がありました。


虎竹の里練習コース


山深いため車が走っているのを見たことがなく、急な勾配とカーブの連続する坂道。今回のレースのテスト走行には、うってつけの道があるのです!


竹虎四代目、ボックスカートレース


いよいよ初めてのテスト走行が始まります。晴れ渡った青い空、若葉も芽吹き、辺りで小鳥たちの遊ぶ声に包まれてスタートです。













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竹虎創業125周年記念、スペイン・ボックスカートレースその3

2019年4月24日

岡山科学技術専門学校


さて、スペイン・ボックスカートレース(Carrera de Goitiberas de las Fiestas de la Blanca de Vitoria-Gasteiz)に出場を決めたものの一番の大きな課題は全く解決していませんでした。それは肝心のレースに出場する車です。日本でも坂道レースは開催されているようですので専門の方に相談もさせて頂きました。エンジンが付いていなくとも本格的な素材で製作した場合には200万円を超える費用がかかる事が分かり愕然とします。


岡山科学技術専門学校


車体だけに200万円も使ってしまうと輸送費用や交通費、滞在費など参加するだけで費用はウナギ昇りです。これでは、あのサン・ビセンテ・マルティル教会(Iglesia de San Vicente)横から走りだした先に待つゴールは遠のくばかりでした。


市販されている車体を改造するか?どこかの鉄工所さんにお願いするか?あらゆる可能性を検討してるうちに、たまたま鳴った一本の電話に救われました。


岡山科学技術専門学校


あの日、休日出勤していて良かったと今でも思い返します、岡山科学技術専門学校の先生からの電話でした。実は、こちらの学校では「Red Bull Box Cart Race」という東京赤坂で開催されたレースに出場した車体製作の経験があったのです。まったくノウハウのない自分からすれば出場した車体を見学させてもらうだけでも願ったり叶ったりです。


さすが専門の先生方が参加して製作されただけあってボディなど素晴らしく綺麗に作られている車体でした。外装は簡単に取り外せるとの事で外して見せていただける事になります。


岡山科学技術専門学校


車体フレーム部分を見せてもらうと14インチの自転車タイヤを使っていて自分のイメージにかなり近い感じです。前輪にも後輪にもスプリングが付いて、実際乗ってみますと非常にクッション性の高い車体でした。


スペイン・ボックスカートレース車体、竹虎四代目


岡山科学技術専門学校さんにお伺いした時は、ちょうど春休みで実習に使われてる車庫には生徒さんもおられません。しかし新学期になれば又授業もはじまり実習もあるのだろうと思っていましたので、もし出来る事なら目の前にある車体を参考にしながら竹虎用に一台製造いただけないかとお願いしてみました。


すると...またまた竹の神の御加護です!この車体はもう不要で処分してしまうのでこのままお譲りいただけると言うのです。


スペイン・ボックスカートレース車体、竹虎四代目


何というラッキー!有難い事かと感謝感激でした。ずっと懸案だった課題が一瞬にして解決するとはっ!?こんな嬉しい事もあるのだなあと思いながら竹虎に帰社し、翌日早朝からトラックに乗り換えて岡山に向かい頂いて帰ってきたのです。ところが喜んでいるのも束の間、やはり一筋縄ではいきません。次々と問題が見えてきました。













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竹虎創業125周年記念、スペイン・ボックスカートレースその2

2019年4月23日

バスク州ビトリア


最寄りのビルバオ空港に着いたのは夜、Ivanさんの車で一時間少しかけてビトリアに到着しました。標高が高いせいか途中の山は雪道でした、気温が何度か分からないものの結構寒く感じます。しかし、まったく知らない街に深夜やって来ましたので翌朝が楽しみです。


ビトリア銅像


遅く寝たのですが、いつものように早起きしてみると街全体に少し霧がかかっていました。スペインといえば青い空しか連想できなかったのですけれど山間部の気候はまた違うのでしょうか。ホテルから一歩外に出てみるとヒンヤリした空気、そして誰ひとりいないようにシーンと静まりかえっています。ふと見るとアッそこに人が「朝の挨拶しよう...」


そう思ったら銅像でした。


ビトリア、竹虎四代目(山岸義浩)


さて、見知らぬ土地を知るには走ってみるのが一番です。いつものトレーニングウェアに虎竹ヌンチャクを持って軽快に走りだします。(もちろん、すぐに歩きに変更)


ビトリアの城壁


少し散策するだけで古い教会や石畳の美しい街並があり歴史ある美しいビトリアを感じることができます。旧市街地には城壁もあって当時は周辺ぐるりと囲っていたのではないかと思います。


Ivanさん、竹虎四代目、スペイン・ボックスカートレース


Ivanさんに迎えにきてもらって、竹の車を見せてもらいました。


Ivanの竹の車


さすが元F1カーのデザイナーです、フレームは竹製ではありますが低い車高、タイヤ、ハンドルなど本格的で驚きました。これは速そうです。


スペイン・ボックスカートレース最初の坂道


この車で、この坂道を走り下るのか...!?凄いスピードと迫力が容易に想像できるのです。





晴れてきた青空の下、一応レースコースを歩いてみてイメージだけしてみました。


サン・ビセンテ・マルティル教会(Iglesia de San Vicente)横のスタート地点


サン・ビセンテ・マルティル教会(Iglesia de San Vicente)横に少し広くなった場所があります。ここが坂の頂上、ここからレースはスタートします。


ビトリアの酒場


ビトリアの方々の印象はよく食べて、よく飲んで、よく笑うでした。朝から多くのお客様でにぎわう店内には美味しそうな食材がならび、それだけで豊かな気持ちになります。


ビトリアステーキ


バスク地方は食材の宝庫と何かで聞いた事もありますけれど何を食べても本当に美味しい、素晴らしく旨いのです。


ビトリアのチョコレートケーキ


お年寄りも、若い人たちも周りの皆さんも気持ちが良いくらいガンガン食べています。デザートがまた最高でした。


スペイン・ボックスカートレース


こんな古い伝統の息づく街ながら開放的で明るい雰囲気は、自分の生まれ育った高知の県民性とも重なって、とても居心地の良さを感じました。真夏の祭典よさこい踊りが熱狂的に盛り上がるように、きっと8月6日のボックスカートレースも熱く燃えるようなお祭りに違いありません。














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竹虎創業125周年記念、スペイン・ボックスカートレース

2019年4月22日

スペイン・ボックスカートレース


スペイン・ボックスカートレース(Carrera de Goitiberas de las Fiestas de la Blanca de Vitoria-Gasteiz)を知ったのは昨年の夏の事です。開催されているのはスペインはバスク州ビトリアという歴史ある美しい街でした。サン・ビセンテ・マルティル教会(Iglesia de San Vicente)横の路上をスタートしてアルキージョス通りの下り坂を走るコースだと聞きましたが正直いいまして最初はどのようなレースかも分かりませんし、馴染もなくあまり興味を引かれる事もありませんでした。


スペイン・ボックスカートレース(Carrera de Goitiberas de las Fiestas de la Blanca de Vitoria-Gasteiz)


そもそもボックスカートレースは、ソープボックスカー(Soapbox)などとも呼ばれる動力を持たず坂道を下るレースの事です。アメリカ、ヨーロッパでは結構人気のレースで大きな大会が開かれているようですが自分は関心がないためか全然知りませんでした。ただ後から調べてみますと日本でも「Red Bull Box Cart Race」というイベントが一昨年東京赤坂で開催されて65台もの個性あふれる車が参加されていました、今年はよみうりランド特設会場にてレースが予定されているようです。


スペイン・ビトリアボックスカートレース(Carrera de Goitiberas de las Fiestas de la Blanca de Vitoria-Gasteiz)


日本唯一の虎竹電気自動車「竹トラッカー」を製作してチャレンジラン横浜、チャレンジランメキシコと虎竹のPRをしてきましたので今度は虎竹の車でレース...なのか?しかし、竹トラッカーで参加できるわけではありません、レースと名が付くからにはある程度のスピードの出るエンジン無の車をゼロから製作しなければなりません。


Ivan Platas


誘ってくれたのは元F1のレーシングカーデザインをされていたという経歴を持つIvan Platasさんです。前回の大会には何と竹の車で出場した竹LOVEな方、地元ビトリアに暮らされていますが昨年夏の世界竹会議(World Bamboo Congress)メキシコに参加されていて知り合いました。


スペイン・ボックスカートレース(Carrera de Goitiberas de las Fiestas de la Blanca de Vitoria-Gasteiz)


Ivanさんの製作された車体など拝見するとF1の設計をされていた方らしく、車体が低くいかにもスピードの出そうな凄い車です。レースの様子を聞かせてもらい、当日の様子を知るほどに何か心がワクワクしてきました、坂道を下るだけのレースに大人が集まって30チームも出場して走るなど想像すると楽しさしかありません。


スペイン・ボックスカートレース(Carrera de Goitiberas de las Fiestas de la Blanca de Vitoria-Gasteiz)


「これは現地に行くしかないな」


そう思った時点で、ほぼ参加は決まっていましたけれど一応確認のためしっかり視察せねばなりません。ちょうど竹虎は創業125周年の節目の年となります、その大きなひとつの記念イベントして取り組みたいと考えていたのです。













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東北の様々な箕が収蔵される秋田県立博物館

2019年4月 4日

オエダラ(オイダラ)箕


オエダラ(オイダラ)箕が代々作られてきた太平黒沢地区には勝手神社と言う技術の神様が祀られた神社があります。箕は非常に高度な技を必要とする細工ですので、この地域にはうってつけの神様であり、この神社にまつわる話も非常に興味深く面白いものでした。


現代では箕の需要も激減し職人さんも箕作りだけでは仕事として成り立たない状態です。しかし、昨日の30年ブログでお話ししたように50年前には材料のイタヤカエデが山から無くなってしまうほど売れていた農家にとっては必需品だった道具です。三つの集落でのみ行われていた箕の生産は地域の人々にとっては大事な収入源だったのです。そこで、今では考えられませんが箕の製作技術が集落の外に出ることを防止するために、技術の神様である勝手神社の威光も使われていたようです。


秋田県立博物館、箕


オエダラ(オイダラ)箕作りの名人、田口召平さんは自ら箕作りをする傍ら東北一円の箕に関心を持たれていて、驚くほど程の量を収集されています。おそらく個人所有のとしてはダントツで日本一、まさに箕マニアです。


あまりの多さに保管を委ねたのが秋田県立博物館、ここが又凄いところで時間があれば一日いたいほど面白い収蔵品があり飽きません。箕の他にも見たいものが山のようにありましたが、箕だけでも沢山あって見切れないのです。


皮箕


西日本ではほとんど見られない樹皮で作られた箕は皮箕と言います。竹網代やゴザ目編みの箕しか知らない自分にとっても、この迫力、存在感、圧巻で惚れ惚れと眺めることは何度かありましたけれどもこれだけの大量の数が一堂に揃っているのは初めてです。


皮箕


皮箕に使われているのは矢竹でしょうか?同じ笹類で寒い地方で良く見られる根曲竹ではないでしょうか?実は、そうあって欲しいとも願っています。(笑)東北の箕には矢竹使わる事が多いようです、けれど自分の持っている最高に丈夫で大好きなステッキが秋田産の根曲竹なのです。


軽くて細くて扱いやすいので、力の弱ったお年寄りの方が持つには最高です。そして本当に驚くほど強いのです、耐久性を要求される箕には、うってつけの素材ではなかったかと考えています。


サキアリ箕


これも実物は初めて見ました、サキアリ箕は先端がとがっているので、その部分が上下運動しやすく穀物の選り分けがしやすいのが特徴です。


面岸箕(ニギョウ箕)


箕の中で最高に美しいと絶賛されるのが岩手県の面岸(オモギシ)集落で製作されてきた面岸箕、ニギョウ箕とも呼ばれるサルナシ(シラクチ)と白柳を材料にした箕です。出来あがったばかりはベンガラのような赤い色、経年変色でこんな渋味を出していました。


マナグ


箕の先端両側には「ツリ」と言われていた細工が施されています。本当に珍しい細工であり傷みやすい部分の補強のための工夫かと思っていましたが、地元の職人さんに聞くと「マナグ」と言う選別した穀物を通す穴だそうです。


広い日本の津々浦々の農家さんにあって、一軒あたり少なくとも5~6枚、多い家だと10数枚も持って毎日のように使われてきた道具だけあって知れば知る程深いのが箕です。













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