2019年、新春明けましておめでとうございます。

2019年1月 1日

2019年謹賀新年、亥


竹虎をご愛顧いただきます皆様明けましておめでとうございます!今年も新しい一年のスタートです!何卒よろしくお願いいたします。


すでに忘れかけていますがカレンダー片手に思い起こせば皆様にお世話になった2018年もあれやこれや色々とありました。新年2月からバンコクへ訪問し、それからパリの展示会があり、4月には久しぶりの中国広州に行き6月のクラウドファンディングでは多くの方にご支援頂きお陰様で目標達成させてもらいました。


それから沖縄の竹職人さんに会いに行き、世界竹会議の準備をしたら8月には、いよいよメキシコへ昨年一番の大イベントには沢山の方のお力添えで大成功!ハラパの街を竹トラッカーで疾走する事もできました(^^)


10月には竹トラッカーで帰港した神戸港から大阪まで本政寺でご先祖様に報告し、11月は全国竹の大会熊本竹の新しい可能性に感じ入ります。12月は今年の飛躍にそなえてこの初春を迎えています。


今年は亥年、そして竹虎は創業125年の節目


猪突猛進と言われますけれど竹しか知らない田舎者の自分はなりふりかまわず竹のように真っ直ぐに突き進んで行く事しか出来ません。竹虎の歴史の中でも一区切りとなる今年は竹の強さ、しなやかさの源である竹節のごとき年であると思います。節目の一年を大事にして、竹が地下茎で皆と繋がるように手と手をしっかり握りあい、どんな強風にもしなって折れない、倒れない、人々の心を魅了する清々しい竹林のような年になれば最高です。


今年も一年何卒よろしくお願いいたします。ありがとうございます!

















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日本万国博覧会・大阪万博1970(EXPO'70)

2018年12月31日

日本万国博覧会・大阪万博1970(EXPO'70)・太陽の塔


今年のビックニュースのひとつに2025年大阪万博の開催決定がありました。ロシアのエカテリンブルク、アゼルバイジャンのバクーという都市と競い合って大阪に決まった瞬間の松井大阪府知事をはじめ関係者の皆様が大喜びする姿は何度もテレビ番組で放映されていましたので印象に残っている方は多いと思います。


前回の日本万国博覧会・大阪万博1970(EXPO'70)の時には小学校低学年でした。あの活気と賑わいは子供心にも凄い事だと感じながら会場を歩きました、岡本太郎の製作した太陽の塔に入った事は今でもハッキリと覚えています。その前で母や妹、弟と共に撮った写真では自分だけ余所見しています、この頃からすでに天邪鬼だったのかも知れません(笑)


大阪万博チケット


嬉しいことに当時の様子やチケット等も母が写真と一緒にアルバムに色々と書いて貼って残してくれています。何と今では週休2日が当たり前となっている竹虎も、その頃は忙しい事もあったのか日曜日も月に一度しか休みがなかったようです。自分が生まれる前には3交代制で24時間操業していた話を聞いていましたが、本当にここ数十年で日本の労働環境は随分と変わってきたことが分かります。


だから、小さい頃から関西の竹屋さんや職人さんの所を周らせてもらう機会は多かったものの家族旅行として県外に行くような事はあまりありませんでした。そこで、たまに来たからと中央区の本政寺にある高祖父、山岸安兵衛の奉塔にお参りさせてもらっています。


本政寺・山岸安兵衛奉塔


自分は今でも帽子が好きなのですが、この頃からいつもかぶっていました。お墓参りには万博の売店で気に入って買ってもらった帽子を被っています。帽子には「EXPO'70」の文字と世界各国の民族衣装の身を包んだ人達が描かれていました。国によって、こんなに服装に違いがあってカラフルで楽しそうでと遠い世界に心弾んだものです。


実はこの帽子が好きで好きで虎竹の里に帰って来てからも、何処に行くにもずっと被っていました。学校はもちろん、遊びに行く時にも必ず被っていたある日、校長室に呼び出されたのです。


「ヨシヒロ君、あなたは帽子を大事にしているね、それは良い事だ。しかし、もうボロボロになっている、そろそろ捨てなさい」


呼び出されて帽子を捨てろと校長先生に言われる生徒は多くないと思います。しかし、そう言われて帽子を改めてみると確かに汚れて真っ黒になったヨレヨレ帽子には穴が開き、ツバは破れ、それはひどいものでした。


あの万博が又やって来るのか...大晦日に遠い日を思っています。














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工房で見た中国製の竹加工機械

2018年12月26日

竹加工機械


日本国内の工房でこのような竹加工機械を見る事は、そうそうありませんので少し驚きました。多少使用されているものの、この程度のレベルなら古参の数十年選手ばかり見ている自分からすると新品同様ピカピカの一年生といったところです。竹虎が竹加工機械の製造をお願いしていたメーカーさんも、随分前にすでに無くなっていますので、このような新しい機械が竹の現場にある事が何となく違和感を感じるのです。


竹割機械


この秋、全国竹の大会「熊本大会」でバンブーフロンティア、バンブーマテリアル、バンブーエナジー株式会社様を訪問させていただいた際、やはり同じような竹加工機械が並んでいた事を思い出します。広大な敷地に建設されたプラント自体が中国企業の製作した大型機器を使っているという説明でしたが、使われていた加工機械も全て中国製の最新式のものを導入されていました。


竹加工機械「油」


ややっ!?工房の機械に「油」という文字が見えます。今年8月の世界竹会議メキシコ最終日に行われた竹林・竹工場見学ツアーで見学に訪れたハラパの竹材工場でのやり取りが蘇ります。「油」という字が書かれている機械だったので、これはメイドインジャパンかと思って聞いてみたら何と中国製。しかし考えると当然かも知れません、世界の工場と呼ばれて久しい中国の技術が竹業界でも世界を制しているのです。


竹材乾燥機


そしたら、こちらの工房でも予想通り設置されていた加工機械は全て中国製でした。今や日本国内で竹加工を機械化しようとすれば、海外からの導入も選択肢のひとつなのだと改めて時代を感じます。


竹加工機械


竹加工機械にも種類があって、それぞれの工場で独自に特化されていますので全てを同じで考えることはできません。それでも国内で製造されるのか当然のように思ってきた加工機械について、新しい技術を加え次々と改善を続けている中国の製造現場を見せてもらった今年は又違う複雑な気持ちが交錯しています。


中国製大型乾燥機では、含水率10パーセントまで落として防虫、防かび対策に余念がないそうです、ここまでしっかり管理されて製造されている中国製の竹細工については、一歩も二歩も前を走っていると感じずにはいられません。













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牧野植物園でキンメイチク(金明竹)の花が咲きました

2018年12月20日

キンメイチク(金明竹)の花


牧野植物園は高知市五台山にある植物園で高知の自然をそのままに感じられる施設として人気を博しています。海外からのお客様に高知観光と聞かれると必ずお教えする場所でもあり、訪れた皆様から感謝のお言葉をいただいています。高知県出身の世界的な植物学者であられた牧野富太郎博士の偉業を後世に伝えべく開業されていますが、20年近く前でしょうか?有名な建築家、内藤廣氏によって建てられた建物が評判で都会の方をお連れすると、なかなか帰ろうと言ってくれない少し困った施設でもあるのです(笑)。


キンメイチク(金明竹)


何を隠そう日本唯一の虎竹の正式名称「土佐虎斑竹」と命名してくださったのは、この牧野富太郎博士であり、そんなご縁があって虎竹も園内に移植されています。虎竹は成育環境が変わると独特の虎模様が出なくなるため現在の虎竹は普通の淡竹(はちく)のようになっていますが、ご関心のある方は是非ご覧になっていただきたいと思います。


さて、今回開花のあったキンメイチク(金明竹)は虎竹の植えられた地域から言うと一段下がった温室などがあるエリアになります。


キンメイチク(金明竹)開花


黄金色に緑色の縦縞が美しいキンメイチク(金明竹)ですが、虎竹の里にもほんの少しだけ自生していて色合いを楽しむ事があるものの、伐採するとこの色合いが無くなってしまうので庭園や鉢植えの観賞用として珍重されています。この竹は真竹であり一斉開花から約50年の時が経ちました。しかし、120年サイクルと言われる竹なので次の開花時期としては少し早く不思議に感じます。


キンメイチク(金明竹)竹の花


自然界の事は明確に分かっている事ばかりではありません、人知をはるかに超越した世界です。ただ、貴重な機会であることには間違いありません、竹藪に分け入る事も無くこれだけ手軽に、そして身近に竹の、大自然の神秘に触れる機会はそうないので関心のある方は是非ご覧いただきたいと思っています。













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八重山の民具、籐ツルモドキの籠

2018年12月14日

トウツルモドキ手提げ籠バック


籐ツルモドキ(クージ)は八重山に自生するカズラで、このような手提げ籠バックにも使われるなど色々な民具に利用されています。木を蔦って10メートルもの長さに成長するそうですが、かっては茅葺屋根の台風の強風対策に多用されていたことから分かるように粘りがあり強靭な性質をもった素材です。


籐ツルモドキ


ちょうど収穫して工房に運ばれて来た籐ツルモドキを見せてもらいました。竹の代用品として籠の材料に使われていると言うだけあって、籐ツルという名前ではありますが女竹のような見た目です。


籐ツルモドキ職人pg


しなやかで扱いやすい籐ツルモドキを使い網代底のクージ籠が編まれていました。「ガイズベラ」と呼ぶ事もあるよと教えていただくうちに素早い手付きであれよ、あれよという間に編み上がります。口部分の芯に使うの高知では古い職人がシンニョウチクとも言う馴染のある蓬莱竹、そして今では伝承される事なく無くなってしまったものの伝統的な籠に多用されて来たエビ止めの技法、浅からぬ繋がりを感じました。


籐ツルモドキ籠


青々とした新しい素材と違って、少し前に伐採していた籐ツルモドキが薄く表皮を剥いで赤っぽく見えています。決して繊細な籠ではありません、野趣あふれるとは、このような籠の事を言うのでしょうか?八重山の自然をそのまま形にしたような飾らない籠に魅力を感じています。
















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八重山の民具、続・月桃円座

2018年12月13日

乾燥された月桃


乾燥させた葉を細く裂いて月桃円座に編み込めるようにヒゴにしています。触ってみると、適度なしなりと硬さがあり丈夫で円座や手提げ籠に適した素材だと分かります。


月桃円座


円座にはイグサをはじめ藁など色々な素材で編まれてきましたが月桃の優れているところは、殺菌作用と香りの良さです。


月桃円座、竹虎四代目


このような囲炉裏を囲むには無くてはならない必需品の円座ですが、このような場所でなくとも35センチの比較的小さいサイズは事務用イスでも使えそうです。


月桃枕と敷物


昼寝にはピッタリのカワイイサイズの月桃を使った枕があります。


月桃敷物で竹虎四代目


横になれるような月桃の大きな敷物を作るには気の遠くなるような時間がかかります。明るい太陽の光をいっぱいに受けて育った青々とした月桃の敷物に月桃の枕とは何とも贅沢な組み合わせ、ゴロンとなればすぐに夢の中です。

















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八重山の民具、月桃円座

2018年12月12日

月桃の収穫


月桃(ゲットウ)は高知でもたまにその名を聞くことがある植物です。しかし、殺菌作用があり、良い香りがある事などから円座や枕、手提げ籠、草履などこれほど様々な民具に使われていて捨てるところがない万能植物とまで言われている事を知りませんでした。


月桃収穫


月桃の収穫のために畑にいくというので亜熱帯の美しい緑の中をご一緒させてもらいます。朝のうちは降っていた雨も止んで森全体に生命力を感じます、日本唯一の虎竹の竹林とは又違うダイナミックな力です。このような場所で毎日過ごされているとは幸せだと思いました。


月桃畑


歩いてすぐに月桃の畑に到着します、真っ青な空の下、スクスクと伸びた元気いっぱいの月桃が向こうまで続いています。


月桃収穫作業


さっそく作業に取り掛かりますが、とにかく強い日差しと暑さ、なるほど帽子にマスク、タオル、手袋と重装備なのが分かります。そして、その格好の中で作業なので大変です。


月桃


少し月桃の収穫をお手伝いさせてもらいました、茎自体は柔らかく刃物でサッと伐り倒すことができます。ただ、竹と同じで伐ったばかりは水分が多く見た目よりも重く運ぶのに苦労します。


月桃作業場


こうして伐採された月桃は集められ、車で作業場まで運ばれて来て乾燥されています。


月桃円座


適度な硬さで座りやすい円座の他、同じ編み方で鍋敷きやコースターなどもあります。月桃は名前も優雅であり特有の良い香りには癒されます。














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八重山の民具、泥染めのアダン手提げ籠バック

2018年12月11日

アダン手提げ籠バック職人


終戦直後、竹富島のいたるところに自生しているンーマニという植物の茎を使った「やみかご」というものがあったらしいのです。現在では、この手提げ籠バックは受け継いだ職人さんによってアダン葉で編み上げられています。


アダン


アダンは「たこの木」とも呼ばれる沖縄など亜熱帯から熱帯地域の浜辺に生える見られる常緑小高木。葉にはトゲがあり採取・加工は大変ですが細く裂いて草履や手提げ籠、円座などの実に多くの素材に使われます。アダン葉細工の特徴は軽く、持ちやすいので手提げ籠バックも多く編まれているのです。


アダンひご


ただ、アダンは湿気を吸いやすくカビの生えやすい素材なのです。葉を裂いて乾燥させると白っぽいヒゴ素材となりますが、管理を怠りカビが生えるのとなると少し目立ってしまいます。


アダン手提げ籠バック


そこで考えられたのが昔から生地染めには使われてきた泥染めの技法です。自分も泥染め作務衣を一着持っていて長く愛用しています、藍染された生地をさらに何度も泥に浸けて染められた風合いは独特です。


アダン手提げ籠バック泥染め


さて、このアダン手提げ籠バックの泥染めの工程を見せてもらっていると小さい頃の鰻筌を思い出します。何故かと言いますと鰻筌は編み上がったばかりの真新しい筌では鰻が獲りづらいのです。竹の清々しい香りは人にとっては気持ちの良いものですが、その香りが強すぎるためエサのニオイが弱まってしまうのです。


鰻筌


そこで、昔からの教わった方法として田んぼの泥の中に新品の鰻筌を数日浸け込むのです、そうすると泥が竹の香りを消しさってくれて鰻が入りやすい筌が出来あがります。


アダン手提げ籠バック


ところが、子供の頃にはむしろ大歓迎でありましたが、この泥染めというのは若干のニオイを伴います。横ヒゴだけに泥染めのアダンヒゴを使った市松模様の籠は、見た目の美しさの他にそんな理由もあるのかも知れません。


アダン手提げ籠バック


しかし田んぼの泥抜きを思い出しましたし、全体を泥染めした手提げ籠の風合いがどうしても忘れられません。カビが入ったアダンヒゴも泥で染め上げるてみると一つの景色のようで味があります。問題はニオイ...。出来たばかりは結構きついので社員にも嫌われています、店内に置いてもらえず外に出されて風通しの毎日です。


アダン手提げ籠バック


そんな泥染めの渋い色合いと引き換えに付着してしまったニオイ、連日の天日干しでようやく取れてきたようです。

















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八重山の民具、クバ笠

2018年12月10日

クバ


クバは石垣などでは、あちらこちらに自生しています。これほどあれば材料に事欠きはしないかと思いますが先人の方々はよくぞこの素材を探し当てました。


乾燥させたクバ葉


クバ笠を作る職人さんの工房では集められた葉が乾燥されて沢山保管されていました。これらの材料を使って、その時々の民具を作っていくのですが、このクバをはじめアダン(タコの木)、月桃、籐つるもどき(クージ)、ンーマニ、フラガ、ブー(芋麻)、芭蕉(バシャ)、ソテツ(シーチ)など実に多様で豊かな自然素材が使われる職人の細工に圧倒されます。


クバ笠骨組み


この骨組みは畑用のクバ笠のもの、使われているのは蓬莱竹(ホウライチク)です。株立ちの竹のため西日本では川岸に植えて防災用の竹として利用されてきましたが細工用としての活用はほとんどありません。ところが沖縄のジンディールという籠は、この蓬莱竹で編まれます、あと鹿児島の桜皮の箕、そして高知の竹細工。黒潮の流れに沿って石垣島から高知まで竹のラインが繋がったようで骨組みを眺めながら感動です。


クバ笠


こちらは海用の骨組み、頭の先端が平らになっていて海上の強い風の中でも飛ばされないように幅が狭いのが特徴です。


クバ笠


クバの葉を、ぐるぐると巻きながらしっかりと留めているのが細く取った蓬莱竹の竹ヒゴ。


古いクバ笠


石垣の方々は畑や海に出る時にだけではなく、外出時には必ずこの笠をかぶるという方がおられます。そう言えばこの笠を普通に使っている方を何人も見かけます、日差しが強いのでこのような笠は必需品なのかも知れません。それにしても長く愛用されたクバ笠は良い色合いに変わっています。


クバ葉と猫


ゆったりと流れる石垣時間...ああ、クバ葉と戯れる猫になりたい。


クバ笠、竹虎四代目


日差しを遮る広いツバ、それでいて軽く通気性に優れるクバ笠です。これは亜熱帯のこの地域では手放せない必需品だと実感します。













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八重山の民具

2018年12月 8日

アダン帽子


八重山の民具に関心を持ったのはアダンと呼ばれる植物で作った帽子でした。被ってみると軽く柔らかで初めてなのにしっくりくる何と素敵な品物だろうと感じ入ったのです。


石垣島では、アダンの根っこ部分が何本も足があるような姿から、タコの木とも言っていますが、その葉を使ってゴザや草履、根を細く裂いて縄にしてバックに編むなど様々な細工に活用されているのです。


竹帽子


自分は真竹で作った竹帽子を何個かもっていて愛用していますが、硬くしっかり編まれている反面、サイズが合わなかったり被り方によって痛いこともあります。その点、アダン葉は肌触りが優しく伸縮性もあり帽子には適した素材と言えます。


アダン葉


アダンは葉にトゲがあり扱いが難しいため職人さんが少なくなりつつあるとも聞いています。しかし、ご覧ください!こんな素晴らしい円座も拝見する事ができました。


アダン円座


この円座の色ツヤはどうでしょう?地元ではお産の時の敷物に使われていたほど重用されていたそうですが、それが納得できるような人に優しく何とも温かみのある質感に驚きます。


アダン手提げ籠バック


アダン手提げ籠を作っている職人さんがいると知って後でお伺いするのですが、その前に元々興味をもった帽子...帽子...


クバ笠


ところが、畑で働く女性の被っていた帽子、クバ笠と笑顔に一発で魅了されます。


「何と!この格好エイ笠はっ!!!」


自分も欲しくなって色々と訊ねてみたら、この方の被っているのは海用との事。海で仕事をする漁師さんが風の強い海上で笠を飛ばされないように幅を狭くしているのです。クバという植物で作られる笠には、ツバ部分がもっと広く強い太陽の日差しを遮る畑用があり、更に聞いているとクバの葉の上に巻かれているのは細い竹ヒゴにとった蓬莱竹と言うではありませんか!


まんじゅう笠


沖縄、鹿児島、そして高知と続いていた蓬莱竹の線が更に伸びて石垣島まで繋がった気がしましたけれど、高知にも竹皮を細く細く取った竹ヒゴで何重にも巻いて仕上げる、まんじゅう笠がありますが、基本的な構造は同じです。


クバ笠


そこでクバ笠を少し譲って頂く事になるのですが、このクバ笠が凄いのです。おっと、手にしているのは同じクバで作られたフダイという名前の柄杓、昔かは井戸から汲み上げた水をすくうのに使われていた道具ですが、ハートの形になっているのが気に入りました。














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