古い魚籠

魚籠


高知には四万十川だけじゃあのうて、仁淀川いう、こじゃんと綺麗な川が流れちょります。雨の多い今時分じゃあち、土手からみたら、鮎釣りの太公望が竿をふりゆう。さすがに虎竹魚籠を提げちゅう人はおらんかったけんど、この魚籠もこんな川釣りに使われちょったと思うがです。とにかく竹ヒゴの色や、底に入っちゃある極太の力竹のキズを見よったら、えらく古いカゴみたいながです。雰囲気がエイきに気に入っちょりますせんど、なんと言うたち、この口。


魚籠の口


竹の皮でこしらえたビラビラを内側に付けちゅう!こりゃあ釣り上げた魚がびちくって外に飛びでたりせんためやろうか?年配のおんちゃんに聞いたら、まっこと、その通りやと教えてくれましたちや。いやいや、こんな工夫のある魚籠があるがぜよ。こりゃあ面白いちや。竹皮言うがが又エイ。昔からの先人の知恵ち、かなわんにゃあ。


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