国産草履

ワラ叩き機


タンタンタンタンタン......タンタンタンタンタン......


大きな音をたてゆうがは、ワラ叩き機。何ぜよ?そりゃあ?そう、聞かれそうなけんど、それも、そのはず。こんな機械は、どこまわり無いきねえ。皆さんも、初めて見たがじゃあないですろうか?さて、ワラを叩いてどうするかと言いますと、暑い季節には大人気の室内履き。ご存じ、竹皮草履を作るがに使うがぜよ!ジメジメしちゅうフローリングやち、この竹皮草履を履いたら他のスリッパは履けんなるばあ気持ちエイ!ワシらあも現場以外やったら、裸足になってから、いっつもコレばっかりじゃ。


竹皮草履いうたら竹皮だけみたいなけんど、実は、ワラも使うがちや。竹皮草履を編み込むときの芯にも使うし、鼻緒の部分らあにもワラは使います。まっこと、けんど、竹皮は竹林にはいって集めてくるし、ワラは近くの農家さんから分けてもろうちゅう。考えたら国産も国産、生粋の国産の竹皮草履ちや。値段が手頃やき思うてか知らん、「国産で作りゆうがですか?」こんな事を聞かれることもありますけんど、こじゃんと地元にこだわった商品ですぞね。あ、そうそうワラ、ワラ。ワラの話ちや。ほんで、こうやってワラは何度も叩いて、柔らかくしてから使うたら、のうがエイがぜよ。


「のうがエイ」えっ?意味が分からんろうか?「のう」ち「脳」やないぞね。頭がエイがやあないきね。自慢じゃあないけんど、頭はあんまりぜよ。使い勝手がエイいうことちや。まあ、綺麗な竹皮草履に編みあげれるゆう事やにゃあ。


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