ロマンがある竹

煤竹いかだ


どうですろうか?この落ち着いた竹の風合い。竹から醸し出される独特の雰囲気。これが、煤竹ちや。囲炉裏のある家はもうあんまり無いですけんど、昔の家では火をつかって、料理したり、暖をとったりしよりました。いつぞや古い民家にお伺いしたこどかあったけんど、まっこと(本当)知らん人やったら、「こりゃあ、火事やないかえ?」そう言いだしそうなばあ、広い家中に煙が漂うちょったちや。


昔は炊事時いうたら、こうやったがやろうにゃあ。ほんで、そんな煙で天井に使うちょった竹が、長い、長い年月を経て自然に燻されて出来た竹ながです。色の濃淡がありますけんど、薄い箇所は、ちょうど縄がくくられちょった部分ぜよ。


お茶の世界でもこじゃんと珍重される竹やけんど、これから無くなる一方の素材やき、まっこと貴重なもんちや。百年ばあな月日を越えて今に蘇る。そんなロマンのある竹もある言うことぜよ。蘇えらすがは、そうそう、よう知っちゅうにゃあ。渡辺竹清先生の竹バックちや。まっこと、腰ぬかすばあ美しいがやき。


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