2011年4月29日の投稿

新しい竹ざる

蕎麦ざる


虎竹ざる(タガ)、こりゃあ、まっこと上手い事考えたものちや。昔から樽や桶に使いよった竹のタガをそのまま利用したような竹ざるちや。丸いタガに四角い竹枠をはめ込んで固定させ、その上に簾をのせて出来あがりちシンプルな作りで簡単なようやけんど、なかなか思いつかんアイデアで生まれた新しい竹ざるながです。「さあ、何か考えろう...!」言うて思い浮かぶものやないぜよ。毎日の職人さんの仕事の中で、ふと、これやったらどうやろうか?と、自然に出てきた竹ざるやと思います。


もちろん、一番似合いそうながは蕎麦ざるとしての使い方ですけんど、お寿司をのせてみたり、天ぷらやったり、ご愛用いただく方のアイデア次第で色々と用途がひろがりそうな竹ざるなのです。暑うなりそうな今年の夏には、日本の昔からの知恵はますます見直されてきそうやと思うちょりますけんど、「衣・食・住」の「食」でも、竹の清涼感でお役に立てると嬉しいがです。


コメントする

竹虎四代目

竹虎四代目
YOSHIHIRO YAMAGISHI

創業明治27年の老舗竹虎の四代目。100年守り続けた日本唯一の竹林を次の100年に繋ぐ。

TAG

おすすめタグ

関連タグの記事一覧

記事一覧