用の美の竹籠

竹籠


日本という国は、まっこと(本当に)素晴らしいぜよ。まあ、いろいろあると思いますけんど聞いとうせや。ワシは竹の事しは分かりませんきに、竹細工のお話をさせてもろうちょります。竹細工言うたら、まず色々な形、編み方の竹籠を思い浮かべる方も多いかも知れませんが、どうですうろか?この竹かご。直径は60センチもありますきに、かなり大振りな竹籠ですけんど、決して飾りのために職人さんが編んだ籠ではないがです。毎日の仕事なり、暮らしなりのための竹籠。


「用の美」と言う言葉があります。日本の昔からの職人さんは、四季のうつろいある自然を愛し、観察し、ただ使うだけの竹籠にもこのような、まるで芸術品と見間違えるような、完成度の高い手仕事をするがですぞね。日本の素晴らしい伝統。そう、たったこれだけの竹籠ひとつでもこの技を育み、伝えてきた日本は凄いことないですろうか?


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