ガーリックライス

ガーリックライス


ひとりで焼坂の山を登る。竹林の風にふかれに行く。眼下に緑の虎竹の里が広がっちゅう。竹を満載にしたトラックが竹虎の工場に入っていきゆう。小さいけんど、ハッキリと手に取るように分かる。この見晴らしのエイところで、須崎湾の遠く向こうまで眺めながら五月の新緑の香りを思いっきり深呼吸するがです。まっこと、何とも気持ちがエイがちがうちや!おっと、けんど何やらお腹がすいてきたぜよ。


さて、ひとりやし、気ままにドライブがてら行こうかにゃあ。フラリと出かけた鉄板焼きのお店があるがです。ここはお肉もさる事ながらガーリックライスが大好きながやきに、ご飯を念入りに良く炒めてから、丸く煎餅のような形にして店主が四等分してお茶碗に入れてくれるほどよくついたお焦げが、小さい頃近所のお客で叔母ちゃんが食べさせてくれた薪で炊くご飯を思い出させてくれて、こじゃんと懐かしい気分になるがです。


カウンターに腰掛けて一言もしゃべらない。こんな時間の話相手は、いつも決まっちゅう。こんな格好のエイ男になりたいにゃあ。こんなに竹に真っ直ぐになりたいぜよ。ずっと、ずっと憧れてきた、今でもずっと背中を追いかけゆう大好きやったおじいちゃん。竹虎二代目義治ぜよ。


コメントする