竹皮草履のゴミ屑をとめる方法

竹皮ぞうり


竹皮草履の材料は竹皮ですが、正確に言うと筍の皮というた方が普通の方には分かりやすいですろうか?筍の成長力は、まっこと凄いもので驚かれるかも知れませんが一日に120センチも伸びる事があるがですぞね。竹は昔から神秘的な植物として神事に多用されたり、縁起の良い象徴とされてきましたけんど、これは、天に向うて真っ直ぐに伸びていくこの不思議で驚異的な成長力とは無関係ではないと思うがです。竹皮は、筍がグングン成長して竹になっていく過程で、パラリ...パラリと竹の根元に落ちていきます。その竹皮を竹林で集めてくるのも職人の仕事のひとつ。一足の竹皮草履ができあがるのにも、なかなか骨のおれる仕事があるがですぞね。


そんな竹皮草履に、ちくとお問い合わせのお便りが来ちょりました。フローリング履きとしてお使いいただくお客様からでしたが、歩くたひに、どうしてもゴミが落ちしてしまう。何か対応策はないですか?そんな内容のお話でしたちや。竹皮草履はワラ草履などに比べると全然少ないのですが、やはり自然素材のものですきに、多少はゴミが落ちてしまいます。


けんど、竹皮自体は耐久性が強い素材です。少々乱暴に歩いたとしても、そうそう竹皮のゴミが落ちることはないがです。ゴミの原因で一番多いのはワラの部分。このワラも地元の稲作農家さんから分けてもらう国産100%のものですが、前ツボの留め部分とカカトの方で鼻緒をしっかりと固定しているつけ根部分。この両方の底面からワラの屑が落ちる事が、ほとんどながです。


そこで、ここの部分を、ガムテープで貼るのです。草履の底を先からカカトまで一文字に貼るような形でエイです。これでゴミ屑の問題はかなり改善されますぞね。ガムテープと、ちくと格好悪いにゃあ。そう思われる方もおられるかも知れませんが、試されたら分かりますが底は見えませんのでまったく気になりませんぞね、最初は履き心地が微妙に違うくらい。ただ、滑りやすくなる事がありますきに十分にお気をつけていただきたいがです。


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