玉入れ籠のテレビ取材

玉入れ籠テレビ取材


さて、今週末あたりは全国の小学校や中学、高校などで運動会が開催される所も多いのではないろうか?気候も良くなっちゅうし、気持ちのエイ秋空の下、ご家族揃うて楽しい一日のお昼にはバッチリという事でお陰様で竹虎では竹弁当などが好評になっちょります。中でもお父さん、お母さん、ご家族の分まとめて入る竹の三段ピクニックバスケットなどが人気かにゃあ。おっと、子供達の人気競技にも目をむけますと、昔から変わらぬ100メートル走や大玉転がし、綱引き...、そして忘れてはいけないものが玉入れ競技ぞね。


玉入れかご


フジテレビの「スーパーニュース」いう番組がありますけんど、今度、運動会の特集を組む事になっちょって、運動会の種目別に使われる昔ながらの道具にスポットを当てたいと言われてわざわざ東京から竹の玉入れ籠の取材にお越しになられちょりました。


玉入れ籠の材料である竹は全国各地どこにでもあるものやし簡単とは言いませんけんど、それほど難易度の高い籠ではないがです。そもそも昔は農作業や毎日の暮らしの中で、このような形の竹カゴは、多用しよった事を考えるとそれなりに竹職人がそれぞれの地域におって、似たような竹籠は編みよったのではないかと思うがです。


けんど、今では北は北海道から南は沖縄までこの玉入れカゴのご注文をいただきます。と言うことは、それだけ伝統の技の継承が出来ておらず手作りの文化が消えていきゆうという事かも知れませんぞね。とりわけ、このような荒物の竹籠はそういう意味での一つのバロメーターになりますちや。


竹林撮影


もちろん、遠くからお越しいただきましたので、日本唯一の虎竹の林でここにしか成育しない虎竹もタップリとご覧いただきましたぜよ。小鳥のさえずりだけが聞こえてくる静かな山道でやっぱり同じご質問を頂戴したがです。


「どうして、この山でしか虎模様が付かないのですか?」


皆さんお聞きになられたい事は一緒ながですちや。けんど、一番聞きたいのは実は目の前におる自分ながですぞね。100年前に名前を付けてくれた牧野富太郎博士に、まっこと聞いてみたいがぜよ。


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