お正月のシダ編み食器かご

しだ編み籠


お正月はお節料理を沢山の家族や親戚と囲みますけんど、取り皿などの食器類もこじゃんと必要になりますろう。そこで、登場するのがシダ編み食器籠やきに。まあ、別にシダでなくてもメゴ笹や竹など色々な自然素材で同じような形の籠が色々あるがです。


新春だけではなくて高知では「お客」と呼ばれる近所の方など沢山の方が集まって宴会をする機会がありますので、食器類が一度に沢山いる事があってその家庭により色々な籠が使われてきちゅうがです。入れ替わり、立ち替わり来客があります。食器置き場も台所だけでは全然足りなくなってから、籠に盛られた食器籠が庭先に置かれちゅうのは小さい頃から目にしてきた普通の光景でもあったがです。


まあ、都会の方で言うたらホームパーティー言うところですろうか?そんな洒落た集まりにでもシダ編み食器籠や竹籠などは、ゲストの方の注目を集める渋いアイテムになりますろう。日本で昔から使われてきた伝統文化やと紹介したら話題作りにもなるし、特に海外からのお客様などがご覧になられたらホストのご家庭の株は、こじゃんと上がるかも知れませんぞね。


虎竹の里


シダと言うたら、たまに沖縄のわらび細工と間違われますので、虎竹の里にお越しになられた方にはご説明させていただく事にしちゅうがです。シダは小学校の頃から山遊びでは重宝した材料でもありますし、そもそも虎竹の里がその昔は良質のシダの産地でシダ集めの職人さんが山に入っていたという土地柄ぜよ。それだけに自分らあにとってはシダはあまりにも身近で、馴染みの素材でもあるので当然日本中の方もご存じだと勝手に思いよりました。


思い込みというのはイカンですにゃあ。どうやらシダという植物をあまり認識されちゃあせん。そんな方も多いと知ってからは、できるだけお話もさせてもらいよります。全国だいたい何処に行ってもシダはあるのではないかと思います。今のように便利な素材がない時代には、抜群の耐水性、丈夫さなどからそれぞれの地域で役立ってきた山の恵みをせめて虎竹の里に来られた時くらいは思いを寄せていただきたい、そんな風に考えちゅうがです。


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