竹炭窯に亀?

竹炭窯


竹虎は今年で創業120年を迎える事ができました。仕事を続けられるゆう事は誰かに求めていただき続けちゅうという事で。こんな長い間、四代にわたって皆様にご支持いただく事を考えたら、考えるほどに、まっこと感謝の気持ちで一杯になるがです。改めて皆様、本当にありがとうございます!


そんな長い社歴だけはある竹虎ですけんど、もともと創業した明治27年当時は竹虎という屋号ではなかったのはご存じでしたろうか?おまん、小さい竹屋の事など知らんぞね~。そんなお声が聞こえてきそうですが、実は大阪は天王寺で竹材商としてスタートした時には竹虎ではなく「竹亀」という屋号やったがぞね。


それが竹屋を続けていくうちに日本唯一の虎竹ばかり扱うようになり、全国の竹屋さんから自然と「竹虎」と呼んでいただくようになって、竹業界でも「山岸竹材店」の名前はご存じない方でも「竹虎」の名前では知っていただけちゅうのではないかと思うちょります。戦後は竹虎の屋号に変わっちゅうですきに、竹虎になってかれこれ70年ぜよ。けんど、それだけに「虎」には当然愛着を感じてはおりますけんど、実は「亀」にも愛着を感じちゅうがです。


そこで、竹炭窯に亀がおった...?言うけんど一体どこにおるがぜよ。そうです、そうです、本当の亀が歩きよったワケではないですぞね。窯の奥には排煙工があって、窯の上の煙突に繋がっちょります。その様子を見るのには竹炭窯の上に上がるがですけんど、上にあがってみたらちょうど窯部分の上が楕円形に盛り上がっちょります。これが亀の甲羅のように見えるがぜよ。


窯は最高級の竹炭を焼き上げるのにもの凄い高温になります。あまりの熱でヒビ割れする事がありますけんど、そこには細かい土を盛って補修されちゅうがぞね。それが又亀の甲羅の模様にも見えてきて、いやいや、何ちゃあないけんど妙に嬉しい気分ちや。亀は万年言いわれます、これは春から縁起がエイがぜよ。


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