青竹蕎麦ざるについて

青竹蕎麦ざる


高知はもうすでに暑いだけでなくて、「蒸し」暑い日があったりしますちや。初夏のような日差しや、梅雨時を思わせるような気候の時には、やはり、青竹のような清々しい竹の話がエイがではないですろうか?


まあ、そう言う事で昨日の青竹抱き枕に続いて今日は青竹の蕎麦ざるですぞね。青竹(真竹)は、熱湯で油抜きをする湯抜きという工程を経て、天日に当てて乾燥させたら白竹になる竹ながです。太陽の日差しに晒す事から晒し竹とも呼ばれますが、自分が小さい頃には京都や奈良など関西で訪問させていもらうお得意様の工場や、周りの田畑一面に、この白竹がズラリと並べられちょった事をまっこと昨日の事のように覚えちょりますぜよ、懐かしいにゃあ。


白竹のように油抜きをせずに山から伐り出したそのままを使う場合には、青々とした見た目にも気持ちのエイ竹細工になるがです。竹笊のように手のこんだ編み込みではなくとも、例えば、青竹を切っただけの青竹酒器や盛り器など、ああ、それから夏のイベントなどで大人気となります流し素麺竹。涼しさを誘いたい暑い日の食器としては、もって来いながぜよ。


ただし、青竹の器は切り口からどんどん退色していって、青々とした色合いは、まっこと一時のものながぞね。だからこそ、その自然の涼味を目一杯楽しまんとイカンがやけんど、青竹笊も同じ事、この色合いは段々と落ち着いてきて、使いゆう間に白っぽい感じに変わってきます。自然素材は、こういう経年変化に味わいを感じて愛でる事ができる。そんな楽しみ方をしていただきたい食器でもあるがです。


コメント(2)

ゆず胡椒 返信

ざる、かごが大好きです!綺麗な青竹の色ですね。
経年変化も楽しめるのがまた味わい深いです。
竹虎さんのこちらのざるでお蕎麦を頂きたいものです。
夏までにいくつか購入したいと思っています(^o^)

竹虎四代目 返信

ゆず胡椒様

青竹のざるの清々しい色合いは
ずっと続くものではありませんけんど
竹ざるでいただくお蕎麦が夏は一番です
ご来店お待ちしちょります、
何卒よろしくお願いいたします。

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