面白い竹材料

竹枕


高知県のあちらこちらの里山にも沢山の孟宗竹が生えて生い茂っちょります。日本に元々あった真竹や淡竹に比べて太く、長さもある竹ですので、大陸から渡ってきてから、ずっと重宝されてきた竹ながです。ところが、昔のように筍を栽培するような事も少なくなっていますので、人の手が段々と入らなくなって、ついには放置竹林となり、生命力の強い竹は生え放題、人口密度ならぬ竹密度も限界まで高くなり、竹林が藪の外に拡大して問題にもなったりしちゅうがです。


だから、孟宗竹を使うた製品なら材料などいくらでもあるので、沢山製造できるように思われがちながです。けんど、実は自然素材の難しさというか、竹の大変さというか、いくら広い竹林があって無数に生えているかのように見えても、その製品に使える竹材料というのは極わずかしかないがです。


たとえば、ワインクーラーに使う孟宗竹は極太の竹を使いますけんど、そもそも素材の極太竹と言うのが少ないと言う事があります。そして、その上に竹は元が太くてウラ(先端)に向かうほど細くなります。つまり、元に近い部分しか使う事ができないがです。けれど、当然ながら一本丸々伐採して運んでこなければならず、使わないウラの細い部分が何か他の製品に使えればエイのですが、そうも都合良くいかず材料の無駄が出ることになります。


材料の無駄はそのまま出来上がる製品の価格に跳ね返ってきますきに、太い孟宗竹ばかり選別しながら伐採する等、あまりにも効率の悪い仕事はできません。この夏には新しい竹製品を考えちょって、何とか皆様にご紹介したいと思いよりましたのですが、自分の力不足で秋以降にズレ込みそうな予想です。このように思うように出来ないのが、山の自然素材相手の仕事の宿命ぜよ。けんど大変やと感じる事はほとんどないがです。「だから、面白い」そう思える毎日ぞね。


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