クルクル回る、竹のちり箱

くるくる竹ダストボックス


竹の加工技術で近年大きく飛躍しちゅうのが集成材ですろう。もともと形の揃わない丸い形で身の部分も薄い竹は、均一化が難しく工業製品のように扱えない素材やったがです。昔に比べて技術の進歩や大企業の取り組みもあってか、竹の集成材は大躍進しちょりますぞね。家具やフローリングとして色々なところで目にするようになりましたし、高知では高級車のハンドルとして加工されゆう会社様もあるがです。実は、あまり関心のない方でもすでに生活で大きく関わりゆうがですぜよ。


竹の折り重なった模様から、そんな竹の集成材で作られちゅうモノと分かりますが、これだけやったら一体何なのか?と思うてしまいますぞね。


竹虎四代目


実はコレが四角い形をした卓上ゴミ箱ですちや。集成材で箱形にしただけならあまりにも芸がありませんけんど、実は、上蓋がクルクル回転するようになっちょります。


ダストボックス蓋


上蓋が回転するゴミ箱については、もともと太い孟宗竹を原材料に使うたものがありましたけんど、竹は丸い形をしておらず、楕円形やったりします。しかも太さも全て違うので加工が大変やったがです。


竹集成材で同じサイズのものができると、加工する職人さんも楽やし、キッチリした蓋が出来ますぞね。試作の時には、ちっくとスムーズに回転しなかった蓋も改良されて、こじゃんと良くなっちょります。和風でも洋風でも使えますきに活躍の場所は広いように思うがです。


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