結界の煤竹

煤竹結界


茶道や華道をされている皆様にはお馴染みの煤竹ですけんど、そのようなお稽古事をされゆう方は近年少なくなりゆうがですろうか?竹虎の工場にお越しになられる方で、立てかけて保管しちゅう煤竹が一体どのような竹なのか、ご存じの方は本当に少ないように思うがです。


日本の暮らしは数十年で大きく変わりましたきに、それは仕方のない事やと思うがです。自分の小さい頃には母の実家に行っても囲炉裏は普通にあって、家族団らんの中心やったがですちや。皆が集うてここで向き合うちょったのかも知れませんぞね。今は一緒におってもテレビやスマホなどがあってから、それぞれが向き合う時間は少ないのではないですろうか?


けんど、そんな囲炉裏の煙に天井裏に使われちゅう竹が、時には150年もの長い間燻されて出来たのが煤竹です。「時間職人」などと自分は呼びますが、まさに時間が色づけした自然の色合いですので、それぞれ縄目があったり、濃い色、薄い色様々で同じものはありません。


長い間乾燥もしちゅうので細工に適さない竹もあって、これからは、ますます希少価値のある竹。そのような竹だからこそ、美しい竹細工にして次の新しい竹の人生(竹生やろうか?)を歩んでもらいたいがです。


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