国産ワラを使う竹皮草履

木槌


竹皮は昔から天然の抗菌作用などがあるという事で、オニギリ弁当を入れる包材としても重宝されてきた素材ながです。今でも高級なお肉などを包むのには竹皮が使われちょりますぜよ。


そんな竹皮ですが国産のものは、かなり少ないがではないですろうか?竹は毎年どんどん生えてきますのでその都度竹皮も山に沢山できるのですが、残念ながら、それを活用できずおりますので、竹虎の竹皮草履は実はかなり貴重な存在でもあると思うちゅうがです。


さて、そんな竹皮草履ですけんど、竹皮を編み込んで行く工程でワラ縄を使うがです。ワラ縄は何処に行ったら手に入れる事ができますろうか?今の人なら間違いなく、ほとんどの方がホームセンター言うと思います。けんど、この竹皮草履のワラは、ちっくと違いますぞね。何と地元の稲作農家さんから分けてもろうて自分達で縄を作るがです。


稲刈りをされた方ならお分かりですけんど、稲ワラとは、そんなに優しい素材ではありません。結構硬く、しっかりしちゅうものです。沢山実るお米を支えないといけないので、それも当然ですろう。そこで、その稲ワラを細工に使いやすいように柔らかくする必要があるがです。柔らかくしていくのには木製の大きなツチを使いますぞね。一束叩くのに1時間もかかると聞いて、まっことビックリしたことがあります。そりゃあ、そうですぞね、この木槌の重いこと、重いこと。


今でこそ、この工程はさすがに機械化が進み、職人さんたちも少しは楽になっているのですが、それまでは、この木槌でトントン、トントン...トントン、トントン......1時間。考えただけで竹皮草履職人さんたちのご苦労が偲ばれるがです。


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